おや?五周目の一刀君の様子が……7 |
「確かに私は負けた。貴様の言う事は聞いてやる」
水関での戦から敗走し、虎牢関への帰還中。
辺りも暗くなり、目立たないよう森へ紛れ天幕を作った。
今俺の居る天幕の中には意識が戻った華雄のみ。兵達にはこの天幕付近には立ち寄らぬ様人払いは済ませておいた。
「私の様な無骨者に目合いを求めるなど、貴様も物好きだな」
自虐的な笑みを浮かべ華雄は軽く体を掻き抱く。
その言葉に俺は怒りを覚え、華雄の顎をとり顔を向き合わせ強く睨みつける。
「言う事を聞くといったな。ならお前はもう俺の女だ。俺が選んだ女が無骨者だと?馬鹿にするなよ」
十数センチ先の華雄の瞳に、俺の剣幕が映っている。
「お前は俺が認めた良い女だ。その事をこれから存分に叩き込んでやる」
そう言うと同時に華雄の体を抱いた。
あっ。と華雄から熱っぽい声が漏れ、それが俺の欲望を更に掻き立てる。
首筋に唇を落としながら、華雄の下腹部へと手を伸ばした。
「……本当に初めてか?随分と感じやすいんだな」
「くっ……何を……あぅ」
「俺に抱かれる事を最初から期待してたんじゃないのか?」
「なっ!そんなわけ……あぁっ!」
「安心しろよ。期待を超える快感を味合わせてやる」
「はぁ……もう…だめだ……早くっ!早くぅ!」
「急かすなよ。まだ夜は始まったばかりだ」
「ああぁぁ……はあぁっ!う、ん……あっ、やぁ……」
翌日、俺達は無事虎牢関へと辿り着いた。
城壁上で待ち構えていた軍と連絡を取り、城門を潜る。
「やっぱりあんたやったか。銀華を助けた正体不明の男って奴は」
連絡を聞いたのだろう。張遼が駆け寄ってきた。
「軍を代表して礼を言わせてもらうで」
「礼なんていらん。俺は俺の女を守っただけだからねぇ」
後ろにいる銀華に目配せすると、顔を赤くし俯いた。
それを見ていた張遼が呆然としている。
「あらまぁ……兄さん、本当に銀華を落としたんか」
「当然だ。で、俺の処遇はどうなるんだ?」
「当然て……まぁええ。今は少しでも戦力が欲しいねん。すぐに他の将と顔合わせするから着いてき」
張遼は呆れた顔でこちらを一瞥した後、歩き始めた。
既に仲間扱いか。少しは疑いを持つべきだとは思うが、そうも言ってられない状況なのだろう。
ちょうどいい。張遼をはじめ董卓軍の美女共も狙ってみるか。
「ほぅ……」
軍の天幕に通されると、二人の将を紹介された。
名は呂布と陳宮。
陳宮の容姿は幼く、可愛らしい子供だった。些か呂布に懐きすぎだとは思うが。
呂布は何というか……予想を斜め上に越された。
まさか天然不思議系とはなぁ。
しかし纏う空気から武に関しては凄まじいものだとわかる。
「…………」
「ん?」
ふと視線を感じ顔を向けると、呂布とばっちり眼が合った。
呂布は何故か眼を見開き硬直している。
「恋殿。どうなされたのですか?」
異変に気付いた陳宮が袖を引くが、反応が無い。
「……ご主人様?」
「は?」
小さな呟き。
が、すぐに呂布は首を横に振り天幕を後にした。
そういや呂布って星の話だと蜀にいたんだっけか。
しかしキスもしてないのに記憶が蘇ったってのか?
うーむ。よく分からんが、今は気にしなくてもいいか。
「一刀には銀華の副将を務めてもらうで。銀華の手綱、しっかり握ってや」
真剣な顔で俺に頼む張遼。水関の失態を繰り返すなという事だろう。
まぁその点については問題無いな。
「あいよ」
軽い返事に張遼は顔を顰めるが、何も言わずに持ち場に戻っていった。
さて、かなり飛ばして虎牢関まで来たが、そろそろ連合軍が追いつく頃だろう。
少し痛い目を見てもらうぞ、『麗羽』。
一刀に変化が……?
説明 | ||
一刀のセリフが安っぽくなってしまうのはご愛嬌ということで。 | ||
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コメント | ||
え〜と・・・なんで真名知ってんだ?てか痛い目って;(スターダスト) 痛い目・・・破瓜(斑鳩弍號) 不良一刀君です(VVV計画の被験者) もうヤリ○ンってレベルじゃねーよ。そんな一刀くん、嫌いじゃないわっ!(デーモン赤ペン) あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「この話が更新されていると思ったら2じゃなくて7だった」何を言っているのか わからねーと思うが(中略)もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…(アルヤ) 一刀さんも記憶が・・・?女を抱いていくと、記憶が蘇る・・・?(たこきむち@ちぇりおの伝道師) 痛い目ってのはどっちの意味でなのか次回も期待しております。(shirou) いや〜ここの一刀君はかっこいいね〜あこがれるわ〜^^ あ、更新まってま〜す(伝説の勇者) |
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