ハイスクールD×D×D 第3章 戦闘校舎のフェニックス 第21話 赤龍帝、現れます |
第21話 赤龍帝、現れます
Side兵藤 一誠
「ちくしょう!イッセーが何で結婚なんて!」
「何かの間違いだ!これは何かの陰謀だ!」
目の前で起きていることに如何したらいいか分からない。
なぜか、俺は教会(チャベル)らしき場所に居る
悪友の坊主頭の松田、眼鏡をかけた元浜が恨めしそうな表情をして俺に言葉を送って来るし
「イッセー!初孫は女の子だよ!」
「うぅ、立派になって!性欲だけが自慢のどうしようもない子だったのに!」
父さん母さんも号泣してる。それはともかく親に性欲だけが自慢って言われる俺っていったい…
というか勝手なこと言いやがって!
パチ!パチ!パチ!
そんなことを考えていると何処からか拍手の音が聞こえてきた
音が聞こえた方向を見ると黒歌さんと総司がいた
「おうおう、ついにイッセーも結婚するのか」
「おめでとうだにゃん」
黒いスーツを着た総司とドレスを着た黒歌さんがこちらに歩いてきて俺にそう声をかける
そう言う総司たちは何時結婚したんだよ?
俺の恰好も白いタキシード
まるで結婚式のような場面。つーか、結婚式だろう
教会内をお約束の音楽も流れている
俺の!?俺の結婚式ですか!?まるで意味が分からんぞ!
唐突で驚愕的な場面に呆気にとられるが、こうなると嫁さんは?俺の相手は誰だ?
「イッセー、きょろきょろしてはダメよ」
隣から聞き覚えのある声。横を向けば、そこには腰のあたりまである紅の髪をした美少女―――リアス・グレモリー部長がいた
あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!
『声をかけられたから声のした方を向いたら
ウェディングドレス姿のリアス部長がいた』
な…なにを言ってるのか分からねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった
幻だとか妄想だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしい……いや素晴らしいものの片鱗を味わったぜ…
ちょっと待て!俺の結婚式で部長が俺の隣に!?って事は、俺の―――
「リアスさま!お綺麗です!」
「ああ、リアスお姉さま!どうしてそんな男と!」
教会の各地から参列者の悲鳴も上がる。
てか、誰も俺の事なんて褒めてくれないのね……一応俺主役だよね?
主役?そ、そうか、これは俺とリアス部長の結婚式!
何てことだ。俺と部長はいつの間にか、そう言うご関係になっていて、ついにこういう関係になってしまったという訳だ
「「「「「おい、変態」」」」」
そんなことを考えていると急に声をかけられた
えっと……リアス部長を慕う女子たち?
「「「「「デュエルしろよ!」」」」」
何故にデュエル!?蟹化してる!?
まるで意味が分からんぞ!
「うふふふふ、これは面白いことになりましたわ
部長をかけてイッセー君との勝負」
「……熱いです」
朱乃先輩に子猫ちゃんまで何言ってるの!?
こうなったらやるしかないか!
「「「「「「デュエル!!」」」」」」
数分後
「真紅の闇竜(レッドアイズ・ダークネス・ドラゴン)で止め!
ダークネス・ギガ・フレイム!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ブラック・デーモンズ・ドラゴンで攻撃!メテオ・フレア!!」
「馬鹿なアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「F・G・D!神殺のエレメントストリーム!!」
「こんな奴にいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「神の一撃を受けやがれ!オシリスの天空竜で攻撃!超電導波サンダーフォース!!」
「負けるんてええええええええええええええええええええ!!」
「波動竜騎士ドラゴエクィテス!スパイラル・ジャベリン!!」
「嘘よおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ふぅ、ようやく終わった
何てことだ!俺に向かってきた人たちで山が出来ている
どんだけ部長と俺の結婚が反対されているんだよ……マジで泣きたくなるよ
というか俺ってこんなに遊戯王強かったんだな
総司や子猫ちゃんたちに負けっぱなしだから知らなかったよ
「なんだ、良い見世物だと思ってたのにもう終わったのか
だったら神父さん、早く進めてくださいよ」
終わったと思ったら総司がいい見世物だったと言う
ふ ざ け る な!
俺はかなり必死だったんだぜと思っていると神父さんはその言葉を聞きありがたいお言葉を話し始めていた
「いついかなる時も――」
あー、なんだかよく分からないが憧れのリアス部長と結婚できるなら何も問題ねぇ!
そして俺の脳内では妄想が雷を上げて走っていく
結婚=夫婦、夫婦=家庭、家庭=子供、子供=小作り、小作り=性交渉、性交渉=夫婦の情事、夫婦の情事=結婚初夜から開始……結婚初夜……
結婚初夜!?その言葉にぶつかった俺は更なる妄想の渦に沈んでいく
『いらっしゃい、イッセー』
俺の妄想の中でベッドから俺をさそうリアス部長!
そうだ!部長とエッチ出来るんだッ!
誰だ、結婚は人生の墓場なんて言ったのは
墓場どころか人生の始まりって言ってもいい程素晴らしいものじゃないか!
知識だけなら豊富にある!伊達に変態変態って言われてねぇ!
「それでは誓いの口づけを」
なんだと!?そうだ!そうですよ!そうだった!
結婚式といえばこれだよ!教会でのキス!!
俺は荒い鼻息を何度も出しながら、唇を突き出して徐々に部長の方―――
『随分と盛り上がってるじゃねえか、クソガキ』
―――ッ!?
教会も何もがなくなって突然俺の頭に謎の声が響いた
低く、迫力ある声だ。聞き覚えがない。だが、何故か俺はそいつを知っているような気がした。しかも身近にいるような……
もしかして此奴が総司が言っていた『赤龍帝』ドライグってやつなのか?
『そうだ。その認識でいい。俺はお前のそばにいる』
そう声が聞こえると感覚が無くなっていく。平衡感覚も触覚も資格も聴覚も突然消えた
俺はその場で右往左往していた
うわっ!
俺は突然目の前に現れたものに驚いた
巨大な怪物だ。血のように赤い瞳の大きな目。耳まで裂けた口に牙が何本も生えそろっている
頭部にも太い角が並び、全身を覆う鱗はマグマのように真っ赤だ
何よりも、ばっと広がっている両翼がこの巨大な怪物を一層デカく見せている
―――ドラゴン。間違いなくドライグってやつなんだろう
ドラゴンは俺の言葉が分かったのか口の端を釣り上げたように見えた
『そうだ「その前にそろそろ俺も話しに混ぜてくれよ」!?』カーン!
「!?」カーン!
俺が声のした方を向くと総司と青い髪の幼女がいた
突然景色が変わったんだから俺の夢……だよな?
だったらなんであんなに気迫を感じるんだ?総司と幼女から
ところであの幼女誰?
『まさか夢にまで干渉できるとは思わなかったぞ!
最強クラスのみが集まる楽園の賢者の子供よ』
「ほぅ、俺も結構名前が売れてるもんだね赤龍帝のドライグさんよ」
いきなり喧嘩腰な総司に驚いて幼女の事なんて忘れちまったけど
Sideout
Side龍道 総司
俺が久方ぶりに一誠の夢の中に行ったけどビンゴだったな
ようやく会えたよドライグと直接
今まで何度やっても直接姿を見ることが出来なかったからな
それにしても直接会ったから分かったがこいつは幻想郷の上位の妖怪には勝てないな
今日一緒に来ているレミリアでも勝てる
『だが、その小娘は誰だ?
いくら力の一部が封印されているからといって本体の俺より強いだと?』
力の一部が封印されている?
此奴は戦争の時に神と魔王に文字通り命を懸けて封印されて封印されたんじゃないか?
籠手の中にいるなら十全に力を使えると思っていたのだが……
「私の事かしら?私はレミリア・スカーレット
あなたの言う楽園に住んでいる吸血鬼よ」
『吸血鬼だと?あの楽園に住むものはどいつもこいつも外の住人に比べ強いものばかりと言う事か
ただの吸血鬼がそこまで強いはずがない』
へぇ、幻想郷について知ってるのか
そういえば天龍異変という記述が歴史書にあった気がするな
赤と白の龍が幻想郷に突如現れて暴れまくった所を母さんたちがリンチしたって話だった気がするが、その時の龍がこいつとアルビオンなのか?
それは後で調べるから良いとして話に戻るか
「そりゃね、弱い方でも有名な奴は災害クラスの力を持ってるからね
それよりもドライグ、お前の力の一部が封印されているとはどういう事だ?
この籠手の中に全ての力が封印されているんじゃないのか?」
『違うな、3000年前に俺の力の一部が封印されたんだよ
寝ている隙を突かれて俺の魂の一部、封印した奴らはカーとか言ってたか?』
「「「カー!?」」」
おいそれって古代エジプトかよ!?
というかこの世界でも遊戯王の世界みたいなことが起きてたって言うのか?
まさかまさか!だとしたら!地縛神が復活するのか!?近いうちに!
これはとんでもないことを聞いたんじゃないのか!?
『俺をカーとか言うのと勘違いして力の一部を封印されたんだよ
確か白いのも力を封印されたと喧嘩してる時に言ってたぞ』
「白いの?」
『白龍皇と呼ばれているやつだ
お前が戦う運命にある奴でもあるんだぞ、俺の相棒だからな』
俺が考え込んでいるうちにドライグが話を進めていたようだ
それにしても白龍皇か、どうにかして仲間に引き込めない物か
本当は隠しておきたいが手札を斬れば行けるか?
『相棒、お前はそろそろ起きる時間だ』
ドライグがそういうとイッセーは不思議そうな顔をして消えてしまう
俺はまあ、スキマで行けるしな
トイレにでも出れば問題ないし
「さて、俺としてはもう1つお前さんと話したい事が有ったんだ
勝負しようぜ、差でな」
『面白いことを言う、お前が俺に勝てるとでも?』
「えぇ、総司はあなた如きには負けないわ」
「そういう事だ、さて最初から本気で行かせてもらうぞ」
(おうよ!)(分かりました!)
グレートレッドとグレートホワイトも準備がいいようだな
「我、目覚めるは
神をも越えし二幻龍なり」
『ッ!?その呪文はまさか!?』
驚きの声を無視して俺は呪文を唱えていく
「夢幻を志し白幻に生きる
我、真なる赤き龍と白き龍の神となりて
汝を無限の絶望の底に沈めよう」
【【Juggernaut OverDrive!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】】
数分後
『う…うお……なんて力だ
俺が手も足も出ないだと』
「これでもまだ母さん達には勝てないんだよねえ
まあ、ほんの一部の人なんだけど」
「初めて見たけど物凄い力ね
これが見れる運命を見たからついてきたくなったのだけどね」
俺の目の前でドライグは倒れ伏していた
究極覇龍(ジャガーノート・オーバードライブ)の力はそれほどまでに強いと言う事か
母さんたちに封印されているから滅多に使えない技でもあるから当然か
言っておくが俺は無傷だ、埃の1つもついていない
それでは行くとするかな、ドライグの力も見れたことだし
「じゃあなドライグ、また会おう」
俺とレミリアはイッセーの夢の中から紅魔館に移動した
その後俺は紅魔館から学校に向かった、スキマで
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