魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A’s編 |
今日で12月に入った。闇の書のページは464ページまで集まった。しかしこのペースならクリスマスには間に合うかどうかだ。できればクリスマスは元気になったはやてと過ごしたい。
「で、理由を聞いてもいいかしら?」
俺は蒐集活動の時間を増やす為に、月村 忍にすずかの護衛を1ヶ月程休ませて欲しいと頼んだ。
「・・・とても大切な者のために集めているものがある。それを今年中に、なんとしても集め終わりたいんだ。・・・頼む。」
「・・・ふぅ。分かったわ。すずかには私から適当に理由を言っておくわ。」
俺の目を見て強い意志を理解したのか、承諾してくれた。
「・・・助かる。」
俺は用を済ませると月村家を後にした。
「・・・ルナ、例の事は調べ終わったか?。」
[・・・はい。そのことなんですがマスター・・・。]
ん?ルナにしては随分歯切れが悪いじゃないか。
[・・・いえ、はやてとシグナムたちを集めて話した方がよろしいかと・・・。]
「・・・そうか。なら、今日の夜に皆で話そうか。」
俺はルナの言葉に疑問を感じながらも、家に帰った。
その日の夜、そろそろルナの話を聞こうと思った時にシグナムたちが俺の所に来た。
「零冶、ヴィータを見なかったか?さっきから見かけないんだが・・・。」
「ヴィータが?いや、見てないぞ。どこかに出掛けたんじゃないか?」
「いいえ、今日は何も用事は無かったはずよ。それに闇・・・の書が無くなっているの!」
何も無いのにヴィータが外出した?シグナムたちに何も言わずに?それに闇の書が無い?・・・・・まさか!!?
「シグナム!すぐにヴィータを追ってくれ!」
俺の慌てぶりからシグナムは自体を理解した。
「・・・分かった。ザフィーラと零冶は主はやてと一緒に家で待っていてくれ。シャマル!急いでヴィータを連れ戻すぞ!」
「分かったわ!」
シグナムたちはすぐにヴィータを追った。するとはやてが居間から出てきた。
「・・・零冶兄ぃ、なんかあったん?シグナムたちが何か慌てて出て行ったみたいやけど・・・。」
「・・・大丈夫だよ、はやて。ちょっとヴィータの帰りが遅かったから、探しに行って貰ってるんだよ。」
俺ははやての頭のを優しく撫でた後ポンポンッと軽く叩いた。
「そう・・・ならええんやけど。それにしてもヴィータは何処行ったんやろ?」
「どうせヴィータの事だから、寄り道してるんじゃないか?」
「あははっ、ヴィータならあり得るなぁ。・・・・・なぁ、零冶兄ぃ。やっぱり・・・零冶兄ぃもヴィータを探しに行きたいんやろ?」
・・・やっぱり、はやてにはバレちゃうか。
「そりゃもちろん心配だよ。でも・・・。」
「ウチの事は心配せんでええよ。それよりも早くヴィータを見つけて一緒にご飯を食べようや。」
まったく・・・本当に優しいな、はやては。
「・・・分かった。すぐに見つけてご飯を皆で一緒に食べような。」
「うん!」
俺ははやての頭を撫でて、ポンポンッと叩く。はやては嬉しそうに目を細めて頷いた。俺は家を出た後にルナに以前から考えていたアレを頼んだ。
「ルナ、アレを試すぞ。調整は済んでいるな?」
[はいマスター!いつでも大丈夫です!]
「よし・・・・ルナ!セットアップ!!」
[セットアップ!]
俺の周りを漆黒の闇が包み込む。そして闇が晴れると俺はBJを着ていた。デザインはモンハンのデスギアSと同じだ。赤黒くて禍々しいフード付きのマントに似た鎧を着て、顔は髑髏の仮面を付けている。武器の形態は夜天連刃【黒翼】とほぼ同じ、デュアルソード型にしている。まるで死神のような姿だった。
クイーン、手伝ってくれるか?
『はい、零冶さんのためなら。』
「我が意に集いし友よ、太古に生きし漆黒の女王よ、その漆黒の翼で大空を駆けよ!来い!ブラックリオレイア!!」
俺の前に魔法陣が展開し、そこから漆黒の体をして、体中の棘は全て赤黒い飛竜が出てきた。
「久しぶりだな、クイーン。」
『・・・ええ、本当に・・・本当に久しぶりですねぇ・・・うふふふ。』
・・・あれ?なんか怒ってる?
『いいえ、怒っていませんとも。今までずっとほったらかしにされていても怒ったりしませんとも!』
絶対怒ってるよね!?・・・っ!?ま、待て!!ここでブレスを吐こうとするな!周りを考えろ!!
「わ、悪かったから、ここでブレスを吐こうとするな!この辺り一帯が火の海になるから!」
『・・・冗談ですよ、零冶さん。』
・・・嘘だっ!!今、口から蒼い炎が一瞬漏れてたぞ!?
「そ、そうか。それよりもクイーン、背中に乗せて急いで飛んでくれ。時間がないんだ。」
早くしないと面倒なことになる。
『・・・ただ事ではなさそうですね。分かりました。私の背中に乗って下さい!』
「助かる!」
俺はクイーンの背中に乗ってシグナムたちの後を追った。別れてからそう時間は経ってないので、すぐにシグナムたちを見つけた。
「シグナム!」
「「なっ!?」」
シグナムたちはデバイスを構えて警戒した。
・・・あっ、この姿を見せるのは初めてだったな。
「俺だよシグナム、零冶だ。」
「・・・零冶?あの鎧じゃないのか?」
「ああ、あの姿は管理局にバレているからBJを作ったんだよ。」
「そ、そうか。」
「零冶君・・・・そのドラゴン、召喚したの?」
「ああ、クイーンって言うんだ。」
シャマルはクイーンの迫力にちょっと怯えてる。
『よろしくお願いしますね。あなたたちのことは零冶さんから聞いていますよ。』
「は、はい!しゃ、シャマルです!」
「シグナムだ。」
って!それよりもヴィータを探さなきゃ!
「ヴィータは?」
「まだ見つからん。シャマルはどうだ?」
「ええ、私もダメだっ!?」
その時、少し離れた場所でベルカ式の結界の封鎖領域が発動した。
「ヴィータか!?行くぞ零冶!シャマル!」
「ああ!(ええ!)」
そして俺たちはヴィータの所に向かった。
Side ヴィータ
「ちっ、早く蒐集しないとはやてが危ないってのに一向に集まらねぇ。・・・零冶とは約束しちまったけど、もう我慢できねぇ。この前から大きな魔力を持った奴から蒐集するか・・・。」
あたしはなかなか集まらないことにイラ立ちと焦りがでてきた。そして、あたしははやてとの約束だけではなく、零冶との約束も破っちまった。
「封鎖領域・・・展開。」
あたしは手早く見つけるために封鎖領域を発動した。そして・・・
「・・・見つけた!かなり大きい魔力だ。これなら一気に20ページは埋まるな。行くよ、グラーフアイゼン。」
[了解!]
あたしは魔力の持ち主の方へ向かった。
[対象、接近中。]
向こうも気付いてこっちに来ているみたいだ。そして、そいつが見えた時、
「シュワルベフリーゲン!」
あたしは鉄球を生成して撃ち出したが、あいつに防がれた。だが、そいつは囮だ!
「テートリヒシュラーク!!」
「ううっ!!?」
防がれた?・・・少しはやるみたいだ。けど、力ではあたしが上だ!
「きゃああ!!」
魔導師を吹き飛ばして、ビルから落とす。それをあたしは追撃したが・・・
「・・・くぅ・・。レイジングハート!お願い!!」
「了解、セットアップ!」
魔導師は落下しながらピンク色の魔力光に包まれてBJを着た。
「何でいきなり攻撃するの!?」
「うるせぇ!」
お前なんかに言っても意味なんかねぇ!
あたしは4つの鉄球を作り出して撃ち出す。
「シュワルベフリーゲン!!」
「アクセルシューター!」
そして向こうも4つの誘導弾を撃ち出して相殺する。
ドオォン!!
あたしは相殺された瞬間に動き、魔導師に接近してアイゼンを振り下ろす。しかし、それも躱された。
「だから、何で襲うの!?」
「・・・・。」
あたしは無言でアイゼンを構え直す。
「っ!教えてくれなきゃ・・・分からないよ!!」
魔導師は腕を振り下ろす。が、魔法が発動する気配が無い。
「?・・・っ!?」
しかし、後ろから何か感じたので振り向くと高速でこっちに向かっている魔力弾があった。
「っくぅ!」
一発は避けたが二発目は躱せなかったからシールドを張った。
っく、思ったより衝撃が強い!
「話を・・・」
[ディバイン・・・]
魔導師のほうを向くとデバイスを構えていた。
「聞いてよ!!」
[バスター!]
「あっ!」
ギリギリで躱したが、あたしが被っていた帽子が砲撃に当たって飛ばされる。
・・・・・殺す!!!
「・・・・てめぇ!!」
「あ・・・。」
あの帽子ははやてに買って貰ったものなんだ!!初めて人から贈って貰った物なんだ!!
「グラーフアイゼン!カートリッジロード!!」
[エクスプロージョン!]
ガシュンッ!と音を立ててリロードする。
[ラケーテンフォルム!]
こいつは絶対に許さねぇ!
「ラケーテン・・・」
鉄槌の後部にある噴出口に点火して速度を上げながら振り下ろす。魔導師がシールドを張って防ぐ。だが、それをあたしは貫き、デバイスに当たってヒビを入れた。
「ハンマー!!!!」
「きゃあああああ!!」
魔導師はビルに吹き飛ばした。それをさらに追撃しに行く。
「でええええい!!!」
「あっ!?」
[プロテクション!]
再びシールドを張った。
「っく!」
さっきより硬い!だけど、その程度じゃグラ−フアイゼンは止められねぇ!!
「ぶち抜けぇぇ!!!」
[ヤボー!]
そしてシールドにヒビが入り、ついにシールドが割れて壁に叩きつけられて気絶する。
「はぁ、はぁ、はぁ。」
少し手強かったが問題ない。あたしは魔導師から蒐集しようとする。・・・が、
「チェーンバインド!」
「ライトニングバインド!」
「なっ!?」
あたしを鎖みたいなものが縛り上げる。そして足下に魔法陣が描かれ、もう一つの拘束魔法で同じように縛り上げる。
「「なのはー!!」」
そこに二人の魔導師が駆けつけた。多分、あの魔導師の仲間だろう。
っく、油断した!まさか仲間が来るなんて!
「お前がなのはを・・・許せない!!」
金髪の魔導師がデバイスを構える。
「私は管理局のフェイト・テスタロッサです。あなたを拘束します!!」
管理局!?クソッ!こんなところで捕まってたまるかよ!
「クソッ!ぐぅぅ!!」
「無駄だよ。君の力じゃこのバインドは解けないよ。」
もう一人の男の魔導師が告げる。
「このままアースラに連行します。」
畜生ぉ!こんな所で・・・・。・・・・すまねぇ・・・はやて、零冶!
「悪いがそいつは返して貰うぞ。」
え?
パキィン!
気がつくと拘束が解けていた。そして目の前には、
「馬鹿者がっ。帰ったら説教だぞ、ヴィータ。」
赤黒いマントのような鎧を着て、フードの下に付けている髑髏の仮面をあたしにしか見えないように外して言う零冶がいた。
(ヴィータ、この姿の時はゼロと呼べ。)
「・・・ゼロ?」
「ヴィータ!大丈夫か!?」
「え?あ、シグナムとシャマル。」
どうやらシグナムとシャマルも来ていたようだ。
あ〜あ、こりゃ帰ったら本当にお説教かな?
Side out
ったく、やっぱり魔導師から蒐集しようとしやがったな。・・・後ではやてと説教だ。それよりもなのはは大丈夫か?
俺はなのはの下に行き、容態を見た。どうやら気絶しているみたいだ。回復してやるか・・・。
「この者に祝福を・・・ヒール!」
「うぅ・・・・あなたは?」
「安心しろ。回復魔法を掛けているだけだ。」
なのはを回復させてフェイトたちに渡す。
「なのは、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
「・・・本当によかった。」
フェイトとユーノは安心した。
「さて、まずは俺の仲間がその子を襲ったことを謝罪する。すまなかった。おい、ヴィータもだ。」
俺はヴィータを小突く。
「け、けど「ヴィータ?」う、分かったよ。その、・・・すまねぇ。」
ヴィータが頭を下げる。
「ううん、もういいの。けど、どうして私を襲ったのか、理由を聞かせてもらえるかな?」
まったく、本当に優しいやつだな。けど、そんなお前でもこれだけは無理だ。
「悪いがそれは出来ない。一応、深い事情があるのだが。・・・それでは俺たちはこれで失礼する。」
俺達が引き上げようとすると、
「ま、待って下さい!」
フェイトが俺たちを引き留める。
・・・・なんか嫌な予感がするなぁ。
「理由はどうであれ、なのはを傷つけたことには変わりありません。こちらでお話を伺わせてもらいます。」
・・・やっぱりなぁ。
「・・・断ると言ったら?」
「無理にでも連れて行きます!」
ユーノとフェイトが構える。
「仕方ない、シグナムとシャマルはヴィータを連れて逃げろ。」
「いいのか?」
シグナムが少し心配して聞く。
「問題ない。お前たちでも余裕で勝てるだろうさ。」
「なっ!?」
「お、お前っ!」
「分かった。気をつけろよ。」
俺の言葉にフェイトたちは怒り浸透して、シグナムたちを逃がすまいと魔法を撃とうとした。
「クイーン!」
ドゴオオオオオオン!!
「「きゃあああああ!!」」
「うあああああ!!」
「ぐおお!」
俺はクイーンに合図して火球を放ってもらった。・・・が、俺まで吹き飛んだ。
・・・・って、やり過ぎだからねクイーン!!俺まで吹き飛ばされてますけど!?
『あ、すいません零冶さん。つい・・・。』
つい、で俺も巻き込まれたのか?
「い、一体何なの!?」
「あ、あれを見てフェイトちゃん、ユーノ君!!」
「「なっ!?」」
クイーンの姿に驚いているな。
「さてクイーン、手出しは無用だ。だがもし、俺とあいつらの戦いを邪魔しようとするやつがいたら・・・・死なないように相手をしていいぞ。」
『まぁ、ありがとうございますね零冶さん!』
俺はデバイスを、夜天連刃【黒翼】を構える。
「来いよ。相手をしてやる。」
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第六話 予定外、管理局との接触 | ||
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モンスターハンターフロンティアに出てきますよ。youtubeでブラックレイアと検索したら出てきます。・・・あれははっきり言って規格外ですw(クライシス) ・・・・・黒いリオレイアなんていたっけ?(鎖紅十字) |
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