IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第十七話 |
第十七話 またまた久しぶりな月村家にて
前回ファリンさんに腕を引っ張られ連れ去られた織斑一夏です。
痛いです。
腕が超痛いです。
骨もミシミシいってます。
あー痛い、激痛だわ―。
そして色々あって。
「着きました!」
現在みんなが集まっているという広間の部屋の前にいる。
「一夏さん!着きましたよ________って一夏さん!?」
「....................」
あー、お花畑が見えるよ、パト○ッシュ..........
俺の意識は飛んでしまった。
「..........はっ!ここは!?」
目が覚めるとどこかの部屋のベットの上にいた。
「って、腕が痛い..........って、ん?」
なんだかベットの布団の中に違和感がある、というか柔らかくて温かい?
「何なんだ______って!!」
はい、違和感の正体が分かりました。
『すぅ―.........すぅ―..........』
金髪の美少女と紫髪の美少女が俺の腰に抱き付いて寝ていた。
てかアリサさんにすずかさん!?
「この状況は一体..........」
俺は考える。
何故この状況になったのかを考える。
たしか、ファリンさんに腕を掴まれそのまま突撃、そして俺の腕は、いや腕を含め全部刈り取られてそのまま意識を失って..........
俺って結構不幸?
『.......ん〜....』
そんなことを思っているとアリサさんとすずかさんが目を擦りながら起き上がる。
「..........アリサさん.......すずかさん......おはようございます.....」
俺はなるべく刺激をしないようにソフトタッチで言った。
「はぁ〜.......一夏.......?」
「ん〜……一夏くん.......?」
アリサさんとすずかさんは寝起きの眼差しでこちらを見つめてくる。
(ヤバイ、来るか!)
俺は来るべき攻撃(主にアリサさん)に備える。
しかし
「........一夏ぁ〜」
「.......一夏くん〜」
来たのは攻撃ではなかった。
アリサさんとすずかさんはとろんとした目でこちらを見ながら抱き付いてくる。
「ってアリサさんにすずかさん!!その格好!?」
今のアリサさんとすずかさんの格好を説明をしよう。
着ていた服がはだけている。
その結果、胸が..........下着が..........
ぶっちゃけ見えている(大事な部分は見えてないよ)
俺がちょっとうろたえていると
ガチャリ
ドアの開く音が聞こえる。
「失礼しま________すみません、お邪魔のようでしたね」
部屋に入ってきたのはファリンさんの姉のノエルさんだった。
しかし、ノエルさんは部屋へ入るとすぐにガチャンとドアが閉めた。
「ノエルさあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
俺は必死に叫んでいた。
誤解だと。
「そうでしたか、失礼しました」
ノエルさんは理解してくれたらしくそう言ってお辞儀をした。
「しかし、びっくりしましたよ。アリサさんとすずかさんが布団に入っているんですから」
未だに寝ぼけて俺に抱きついている。
すやすやと気持ち良さそうに。
しかし
「それにしても、アリサさんとすずかさんはどうしてここにいるんですか..........?」
「それはですね、ファリンが一夏さんを無理やり引っ張って来てですね、それで到着したころにはぼろ雑巾のようになっていたのですずか様のお部屋に寝かさせてもらいました」
なるほど..........って!?
「すずかさんの部屋!?」
道理で見覚えがある部屋だと思ったら。
「ん.........うん.......ぁ、一夏くん、おはよう」
すずかさんが目が覚めたのか俺に言ってくる。
「おはよう.......じゃないですよ..........」
俺がそう言うともう片方の方がもぞもぞと動く。
「..........あ、一夏起きたのね........おはよう」
この二人はあれですか?
おはようと言えばどうにかなると思っているのか?
「まったく、アリサさんにすずかさんも__________」
「一夏さん!目が覚めたのですね!」
そう言って入ってきたのは原因のファリンさんだった。
「一夏さん、先程はまことに申し訳ありま_______」
しかし、今の状況は不味かった。
俺はすずかさんのベットの上で寝ている。
しかもアリサさんとすずかさんの添い寝付きで。
更には俺の腰に抱き付いてる。
さあ、この状況で起きることといえば。
「す、すすすすすいませんでした!す、すぐに出ていきますので///」
ファリンさんはバタンッとドアを閉めて退散する。
「....................」
さあて、例のごとくあれを言うか..........
「ファリンさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「すいませんでした..........取り乱してしまって..........」
ファリンさんをどうにか呼び戻し誤解を解いた。
「まあ、よかったですよ。誤解が解けて」
俺がそう言うとアリサさんとすずかさんは真に覚醒したのか起き上がる。
「アリサさん、すずかさん何で俺と一緒に寝ているんですか?」
そう言うとアリサさんとすずかさんは顔を赤くして
『一緒に寝たかったから///』
なんて言うもんだから男としては勘違いしてしまいそうになるがどうにか耐える。
「からかわないでくださいよ」
俺がそう言うとアリサさんとすずかさんは
『..........本気なのに..........』
頬を膨らまして言った。
しかし声が小さくてよく聞こえなかった。
「それでは一夏さんもお目覚めになられたので広間の方に行きましょう」
ノエルさんがそう言うとファリンさんも
「ですね、私はお茶の準備に行ってきます」
「いえ、ファリンは一夏さんたちを案内してください。私がお茶をお持ちします」
そんな会話をしている二人。
「それではお先に失礼します」
そう言ってノエルさんは部屋から出ていく。
「では、案内しますのでこちらに」
ファリンさんに続いて俺とアリサさん、すずかさんも続くが
「どうして、お二人は腕に引っ付いておられるのでしょうか?」
俺の両腕はガッチリアリサさんとすずかさんにホールドされている。
「な、何よ......嫌なの.......?///」
「うん.....一夏くんはこういうの嫌い......?///」
アリサさんとすずかさんは目を潤ませながら上目づかいでこちらを見上げてくる。
男だったらこの状況は最高と言っても過言ではない。
胸が当たっている、しかも二人共かなり発育がよくて..........
しかし!俺は屈しない!
ここはビシッと言って男の威厳ってやつを見せないと。
「いや、全然構わないですよ」
はい、ここで断ったら逆に男じゃない。
俺はそう思う。
「なら、いいわね///」
「えへへ......///」
アリサさんとすずかさんはとてもいい笑顔で言った。
眩しいな、この笑顔。
こうして俺とアリサさん、すずかさんはファリンさんに続いて広間へと向かうのであった。
「起きたのね、一夏くん」
広間の扉を開け迎えてくれたのは月村忍さんだった。
「はい。お久しぶりです、忍さん」
忍さんはすずかさんのお姉さんで、月村家の実質な後継者と言うべきか。
ちなみに忍さんにすずかさんは『夜の一族』である。
『夜の一族』とは簡単に言えば吸血鬼だ。
いわゆる突然変異で生まれた種族で高い運動神経や、高い知能などの特長がある。
しかし、もっとも特筆する点は吸血鬼の名前の通り、吸血衝動である。
本来、生きている人間から血を吸うが忍さんや、すずかさんは吸わないらしい。
いや、特定の人からしか吸わない。
その特定の人と言うのが
「久しぶりね、2ヶ月振りくらいかしら?ほら、あなたも」
すると部屋の隅に立っていた人物が歩いてくる。
「久しぶりだな、一夏」
「お、お久しぶりですね、恭也さん..........」
そう、この人物こそがあのなのはさんの兄にしてシスコンにして『小太刀二刀御神流』の後継者、高町恭也さんだ。
そして、忍さんの恋人でもある。
それと同時に忍さんの唯一の吸血対象でもある。
本来『夜の一族』は自分の許した存在しか血を吸わないらしい。
恭也さんもそれについては許しているらしい。
数ヶ月に一回は吸血しているらしい。
ちなみにすずかさんの吸血対象についてはおいおい。
「一夏、今日はどうしたんだ?なのはに会いに来たのなら無駄だぞ。まあ、それはお前が一番知っているか..........」
「ハハハハッ.........」
やはりシスコンか..........
「恭也、一夏くんにそんなこと言っちゃ駄目でしょ」
忍さんは恭也さんに注意する。
それを見てアリサさんやすずかさん、ファリンさんも苦笑いしていた。
「す、すまない。一夏、気にしないでくれ」
恭也さんは俺に謝ってきた。
最近はシスコンぶりも改善しているのか?
「ハハハハ..........気にしないでくださいよ..................まあ、いきなり木刀で襲いかかられるのは勘弁なんだが........................」
前来たときはいきなり『神速』を使われたからな。
まあ、不意打ちでも防いだから大丈夫だったんだがな。
そのあとなのはさんと桃子さんのO☆HA☆NA☆SHIを喰らっていたけど。
見ているだけで寒気がしてきたけど。
するとドアをノックする音が聞こえる。
「お茶をお持ちしました」
そう言って入ってきたのはお茶を用意してきたノエルさんだった。
「ありがとう、ノエル」
「いえ、仕事ですので」
そんなやり取りをする忍さんとノエルさん。
昔からの仲なので軽いやり取りもある。
基本的に月村の家の人達は皆仲がいい。
なので居心地辛いなんてことはない。
ノエルさんは皆の前に紅茶と付け合わせのショートケーキを置く。
「あ、このケーキって翠屋のですよね?」
「はい、やはりお菓子は翠屋の物が一番ですので」
そうファリンさんが言うと恭也さんはちょっと照れていた。
「あ、恭也照れてる〜」
「う、うるさい!」
目の前でいちゃつき始める恭也さんと忍さん。
「「アハハハ.............」」
俺とファリンさんは苦笑い。
「....................」
ノエルさんはその様子をいつものことだという感じに眺めていた。
「「いいなぁ.........」」
何故かアリサさんとすずかさんは羨ましそうに眺めていた。
「あ、そういえば一夏くん」
忍さんがそうだという感じにいちゃつきを止めて俺に言ってくる。
「はい?どうしたんですか?」
すると忍さんは真面目な表情になって
「一夏くん、今回は仕事で来たのよね。クロノくんから聞いたわ」
忍さんはそう言うと紅茶を口に含む。
「どんな仕事かは聞かないわ。IS学園を休んでまで来るのだから相当な仕事だと思うわ」
そして忍さんは周りの人達を見て
「でもね、だからこそ、無茶はしないでね。ここにいる皆全員が一夏くんを心配しているんだから」
周りの恭也さん、アリサさん、すずかさん、ファリンさん、ノエルさんは首を縦に振っていた。
「大丈夫ですよ。これでも管理局最強って言われてるんですから」
そう、笑みを意識して言った。
「そう..........ならいいわ」
忍さんは_______いや、そこにいる全員はあまり納得しているようには見えなかった。
でも察してくれたのか形だけは納得してくれたらしい。
「そうだ!そういえば一夏くんにあの事を言わないんですか?」
ファリンさんは場の空気をどうにかしようと別の話題を言ってくる。
「あ、そういえば........」
忍さんは何かを思い出したらしい。
「なんのことですか?」
俺は忍さん達に聞く。
「実はね.......」
忍さんが言い溜める。
「実は?」
しかし忍さんが言おうとしたらその答えは別の方向から来た。
「一夏くん、今日から私たちの家に泊まるんだよ」
すずかさんが笑顔でそう言った。
説明 | ||
もし一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5075 | 4820 | 4 |
タグ | ||
最強 一夏ハーレム リリカルなのは インフィニット・ストラトス | ||
カルマさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |