外史テイルズオブエクシリア 闇の魂を持つ者の旅路の記録 第28話
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第28話  精霊の主対闇の神

 

 

 

 

 

秋山の復帰と共に、再びマクスウェルとの戦いが始まる。

 

「おのれ……貴様のせいで……!」

「俺のせい? 違うな、手前のその頑固な頭のせいだろうが!」

「精霊の主に何を言うか!」

「ジジイ、俺も結構な頭の固さだが、手前は俺以上だな。

そして傲慢だ!」

「傲慢だと?」

「ああ、偉い奴特有のやつだな。覚悟しな!」

「何を! フレアボム!」

 

秋山の目の前にフレアボムが出てくる。

 

「うら!」

 

秋山は炎弾でフレアボムを相殺する。

 

「ローエン!」

「わかりました」

 

秋山とローエンが共鳴(リンク)する。

 

「「ブルーメテオ!!」」

 

秋山がローエンのブルースフィアの落下速度を上げ、共鳴術技(リンクアーツ)として、隕石のように落とした。

 

「ぬあっ!」

 

ブルーメテオがマクスウェルの頭にかぶる。

 

「ならばこれでどうだ! 天照らせ日輪、今こそ焼滅の時! レイジングサン!!」

 

レイジングサンの巨大な炎の玉が上へと飛んで、下へと落ちてこようとする。

 

「ストナーーーーサンシャイン!!」

 

秋山はストナーサンシャインでレイジングサンの火の玉を完全に相殺した。

 

「なんと……」

「ミラ!」

「ああ、セルシウス、ウンディーネ、いけるか?」

「承知した」

「わかりました」

 

秋山とミラが共鳴(リンク)した。

 

「「「「オーバーフリーズプロテクション!!」」」」

 

ウンディーネが水の玉を発射し、それをセルシウスが凍らせる。

ミラがスプラッシュをマクスウェルの上にやり、秋山はマクスウェルの座る椅子を一時的に凍らせて、動けなくし、さらにスプラッシュを凍らせる。

 

「ぬああああっ!」

 

普通の水よりも固い氷の玉と氷の雨がマクスウェルを襲う。

 

「エレメントチェンジ!」

 

マクスウェルは火から水を扱うようにする。

 

「アクアボール!」

 

マクスウェルが水の玉をぶつけようとしてきた。

 

「アルヴィン!」

「おう!」

 

秋山がアルヴィンと共鳴(リンク)し、共鳴術技(リンクアーツ)を放つ。

 

「「ジャックポッド!!」」

 

秋山が拳銃をだし、アルヴィンと一緒に強力な銃弾を放ち、マクスウェルのアクアボールを撃ち壊し、銃弾はマクスウェルの椅子に当たる。

 

「ぬおっ! そのようなエレンピオスで作られた武器に……エレメントチェンジ!」

 

次は風の属性を扱うようになるマクスウェル。

 

「ウインドカッター!」

「しゃう!」

 

秋山がウインドカッターを、自分の手の爪で造りだした鎌鼬で相殺する。

 

「ジュード!」

「うん!」

「「魔神波動拳!!」」

 

魔神波動拳がマクスウェルの椅子の土台に当たり、ぐらつき始める。

 

「ぬぬぬぬぬ! ストップフロウ!」

 

マクスウェルが時間停止をし、皆の時間が停止する。

いや、違う。

秋山だけは停止していない。

 

「何故止まらぬ?」

「俺も時間停止が可能なんだよ。それとな……加速させてやろうか?

メイド・イン・ヘブン!!」

 

秋山がそう言うとストップフロウの時間停止が解かれる。

 

「バカな!? 動くにはまだ早すぎる」

「言ったはずだ。加速させてやろうかってな。メイド・イン・ヘブンは時間そのものの加速だ。

時間停止でもそれが少しだけど、効果があってな。時間の進みが早くなって、時間停止時間が短くなっちまうんだよ。

レイア!」

「いいよ!」

「「爆棍雨(ばっこんめ)!!」」

 

秋山の爆烈拳とレイアの散沙雨が合わさり、レイアの棍が雨のようにマクスウェルの頭上に振らされる。

 

「小細工を……エレメントチェンジ!」

 

次に地の属性を扱うようになる。

 

「クラッグワルツ!」

 

みんなのところに巨大な丸い岩石が地面(?)から現れ、皆の元に転がって来る。

 

「ビックバンパンチ!」

 

秋山が簡単にマクスウェルの出した岩を粉砕した。

 

「この程度の岩を砕けれないと思っているのか?

ドロッセル!」

「いいわ!」

「「刀射!!」」

 

秋山が刀をだし、飛ぶ斬撃をドロッセルに反射させてもらう。

 

「ぬううううう!!」

 

斬撃はマクスウェルの座る椅子だけでなく、マクスウェル自身にも当たる。

 

「ならばこれで終わらせてやろう。

結集せよ! 根源たる元素! メテオスウォーム!!」

 

上から流星群が降り注がれる。

 

「エリーゼ! 俺の隠し技、妄想心音(ザバーニーヤ)を使う!」

「よくわかりませんけど、わかりました」

「いくぞーーーー!」

「「ブラッティ・クラッシュ!!」

 

秋山の妄想心音(ザバーニーヤ)による心臓部分の破壊とエリーゼのフラッターズ・ディムが合わさり、流星群をことごとく破壊していった。

 

「メテオスウォームまで……」

「マクスウェル、ネタ切れか?

俺の引き出しは多いぞ。

ジュード! ミラ!」

「「うん(ああ)!!!」」

 

ジュードとミラがリンクする。

 

「「絶風刃!!」」

 

絶風刃がマクスウェルの椅子を崩す。

 

「ぬおおお!?」

 

マクスウェルが椅子から倒れそうになる。

その間に、秋山は上に飛んでいた。

 

「俺がいろんな奴の技を見て、合わせたオリジナルな技を見せてやる!」

 

秋山が両手の掌を広げ、前にして、大きく突きだす。

 

「アトミック…………」

 

秋山の掌から氣が溜まっていく。

 

「ノヴァ!!!」

 

そのためられた氣が大爆発を起こしながら津波のように流れ、マクスウェルを襲った。

 

「のぉおおおおおおおおああああ!!」

 

氣の大爆発はマクスウェルを飲み込んだ。爆発が止むとマクスウェルの椅子は完全に破壊され、マクスウェルは地に倒れていた。

それと同時に『無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)』で作られた世界も消え、元の世精の途(ウルスカーラ)に戻った。

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「ふぅ……」

「秋山……」

「悪かったな、隠れてて」

「これほど嬉しいことにまた出会えるとは。長生きしてみるものですね」

「信じられねえ……けど、現実なんだよな」

「そこまで言われると俺、どう反応すればいいのか、困るぞ。実際死んでなかったし……」

「死んでないってどういうことですか?」

「いや、すごく簡単に言うと、こういうことなんだ」

 

エリーゼに言われて、秋山は自分の左腕を簡単に切断した。

 

「ぎゃあー! 秋山君の腕がきれたー!」

「ちょっと! 大丈夫なの?」

「大丈夫」

 

秋山は右手を斬れた左腕の上からさするようにして空を切る。

すると秋山の左腕は再生した。

 

「ウソ……」

「手が生えちゃったー!?」

「生えたか……。そう言う発想はなかったな。あくまで再生で元に戻してるだけだし……」

「でもその力があれば、あの時の足も……」

「うん、すぐに治せたよ。けど色々あってやめてた」

「しかし隠れていたとはどうやってだ?」

「こうやってた」

 

すると秋山の姿が徐々に消えていき、秋山の姿が見えなくなる。

 

「見えなくなっちゃいました」

「ステルス状態ってやつだ。こうすることだってできる」

 

秋山は右手のみをステルス解除にした。

そこには右手だけが皆の目に見えている。

 

「(まったく、ニンフのステルスもいいもんだな)おい、ジュード!」

 

秋山がどこかの怪人のような右手の動きをする。

 

「うわっ!」

「まあ、こうすることもできたんだよな。

さっき、あのジジイのバリア破るのも最初は右手だけ出して、あのバリア破壊しようかなって思ったけど、さすがに心臓に悪いだろうからやめておいた」

「驚きますよ、右手だけは……」

「悪い悪い」

 

秋山は完全にステルスを解除する。

 

「あ、そういえば、アルヴィンとレイアに朗報があったんだが……」

「どうしたの?」

 

秋山がある方を見る。

それは倒れていたマクスウェルが、起き上がり、浮く。

 

「ま、まだやるかー、相手になってやるぞ、このー!」

「わからん……なぜだ……四大……どういうつもりだ。そしてセルシウス、蘇ったお前まで……」

 

マクスウェルの元に、イフリート、シルフ、ノーム、ウンディーネ、セルシウスが現れる。

 

「すまぬ。俺はもう我慢できなかった」

「うん。だから僕たちミラを助けちゃった」

「そのような指示、出してはおらぬ」

「盟主。私たちに心があるように誰しもそれをもっています」

「道具扱いするのはダメでし。それが世界のためでもー」

「そうです。ジランドは私を道具のように扱いました。あなたもジランドと変わらない。

しかし、私を蘇らせたあの男(秋山)は私に『最初の頼みだけは聞いてくれ。それ以外はお前の好きにしろ』っと言ってくれた。

そして私は考え、あなたではなく、彼女をマクスウェルと認めたのです」

「…………」

 

マクスウェルはセルシウスを除く、自分が信頼していた四大に裏切られたのだ。

セルシウスもまた、精霊の主であるマクスウェルを裏切った。

 

「マクスウェル、私の使命はあなたのものだったが、同時に私のものでもあった」

「自らの意思……お前の心が決めた答えだというのか」

「うむ」

「あなたの言う世界は、ただ存在するだけの世界に感じた」

「そんなのは生きてるなんて言わねえよ。死んでるのと同じ、いや、死んだ方がいくらかましかもしれないな」

「僕は、僕たちは生きたいんだ」

 

マクスウェルは目をつぶり、悟る。

 

「それもお前の行動を解せぬ原因か。人の心は時として難解よ……」

「こんな力を手に入れた俺でもそう思う。だが、それが人だ」

「それをないがしろにした結果、道を誤ったということか」

 

そしてマクスウェルは決断した。

 

「……断界殻(シェル)を解こう」

「本気(マジ)なのか!?」

「断界殻(シェル)を解けば、断界殻(シェル)を形成していた膨大なマナを世界中に供給することができる。

さすればしばらくの間、世界中の精霊を守ることができるだろう。数年……いや、長ければ数十年の猶予は稼げる」

「ありがとうマクスウェル。考えるから! エレンピオスもリーゼ・マクシアもみんな一緒に生きられる方法を!」

 

そこに……。

 

「この世界の神に等しい座から降りるというのか。マクスウェル」

 

ガイアスがやって来た。

 

「ガイアス!」

「秋山、生きていたか」

「簡単に死ねない体なんでね……」

「そうか……。答えろ。マクスウェル」

 

ガイアスがマクスウェルを見る。

 

「人の心に振り回されるのに、いいかげん疲れたのだ」

「マクスウェル……」

「お前がリーゼ・マクシアの神の座から降りるのであれば、俺がそこに座ろう」

「ただの人間がマクスウェルになるだと? 笑い話よ。貴様など資格をもたず」

「資格の有無ではない。覚悟をもったものだけが認められる話だ。お前がやらないのであれば、俺がやる」

「その話、私も認めるわけにはいかないな」

「お前たちに認められる必要などない」

「認める認めないとか、俺もそこは関係ないと思うが、言わせてもらうぞ。

ガイアス、人はどこまでいっても人だ。マクスウェルになろうと、神の力を持とうと結局は人だ。

お前はそれがわかっているのか?」

「わかっている」

「俺にはわかってないようにしか見えないが……」

「ふん」

 

すると突然空間に亀裂が入る。

 

「この力……まさか」

 

すると空間の裂け目からクルスニクの槍が現れる。

 

「!! クルスニクの槍!?」

「俺がぶっ壊したもんが復活している?

俺が直したならともかく、俺以外がこんなに早く直すこと……。

いや、直す以前に壊れる前のを持ってくればいいだけの話か。

それが出来るのは……手前か! ミュゼ!」

 

秋山がクルスニクの槍の上を見て叫ぶと、そこにはミュゼがいた。

 

「仕方なかったのです……だって……あなたは私を導いてくれませんもの」

「ミュゼ、気は確かか!」

 

ミュゼの行動にマクスウェルは驚きを隠せない。

 

「断界殻(シェル)を消すなんてヒドイ!」

「マクスウェル、貴様は世界の礎となれ」

 

ミュゼがマクスウェルに近づく。

 

「何を!」

 

ミュゼがマクスウェルを術か何かで拘束し、クルスニクの槍に磔にする。

 

「私には断界殻(シェル)を守る役目が大事……大事、大事なの!」

(こいつ、誰かに似てると思っていたが、ようやくわかった。

こいつは昔のあいつに似ているんだ。

だが決定的に違うところは、あいつは純粋すぎていたが、きちんと考えていた。考えた末出した答えは間違ってはいたが、きちんと考えた。

けどこいつはその考えることさえしてない。あいつよりも長く生きていたはずなのに……!)

「放せ、これは命令だ」

「あなたはすべて……遅すぎる!」

「うごおおおおああああああああ!!」

 

クルスニクの槍が展開され、マクスウェルは苦しむ。

 

「ミュゼ、来い」

 

ガイアスに言われて、ガイアスの側に行くミュゼ。

 

「よいな?」

「あなた様の御心のままに」

 

ミュゼの胸部分にわずかな空間の歪みが現れ、ガイアスはその歪みに手を入れ、そこから一つの長刀を取り出した。

 

「やめ……ろ……解放する……気か……」

「あれは……エターナルソード!?」

 

秋山は自分が見たことあり、ガイアスの持つ剣から似たようなもの感じ、自分の知っている剣の名前を口にした。

 

「これこそ、ミュゼのもつ力、時空を斬り裂く剣だ」

「二度と会うことはないでしょう。さようなら、ミラ」

「ミュゼ、お前!」

「どうして僕たちが! ガイアス!」

「俺は死んでいった者のためにエレンピオスへ行く! お前たちはリーゼ・マクシアで大人しくしていろっ!」

 

ガイアスがその剣で斬撃を飛ばす。

しかし斬撃はジュード達でなく、その後ろに飛んで行く。

すると空間に裂け目が現れる。

 

「空間を斬りやがった!」

「やはりエターナルソードの類か」

「なんだよ、そのエターナルソードって?」

「俺が昔、別世界で見た剣の名前だ。

時間と空間を操る剣。ミュゼは元々重力制御ができていた。

重力をうまく操れば時間と空間を操ることも可能。

あんな剣を持っていても不思議じゃないってことだ」

 

秋山は冷静に言うが、空間の裂け目の吸い込み力は半端ではなく、まともに立つことが出来なくなるものであった。

 

「あ……あ……、だ、だめ……引っ張られる……」

「が、がんばれエリー〜!」

 

しかしエリーゼが吸い込まれそうになる。

 

「エリーゼ! つかまれ!」

 

アルヴィンが何とか近くにいたので、エリーゼをキャッチできた。

 

「……どうしたら……」

「なかなかの吸い込み力だ。俺でも他の行動が難しいぜ」

 

普通に立ってはいるものの、さすがの秋山もやれやれと思っていた。

だが吸い込まれたとしても元々異世界を渡って来た秋山なので、その気になれば一瞬で戻ってこれる。

 

「…………」

 

マクスウェルは何かをしたのか、別の場所からも空間の裂け目が現れる。

 

「何、どうなってるの!?」

「こっちにもかよ!」

「行け! この者にマクスウェルの名を与えてはならん!」

「マクスウェル!」

 

ガイアスがマクスウェルの名を叫ぶ。

 

「ジュード、みんな!」

 

ミラは剣を離す。

それと同時にガイアスとミュゼと秋山以外はマクスウェルの作り出した裂け目に吸い込まれた。

 

「行ったか……、お主はなぜ行かん?」

「自力で行ってやるからだよ。じゃ」

 

秋山は瞬間移動でその場を去った。

 

「おのれマクスウェル、おのれ秋山……」

 

少し怒りを覚えたガイアスだった。

説明
この作品は別の人の影響で作った作品であり、作者(BLACK)のオリジナルキャラ「秋山総司郎」を第3主人公として、テイルズオブエクシリアの世界に来たらで書かれました。

秋山総司郎が今まで出てきた作品一覧(作品検索)。

http://www.tinami.com/search/list?keyword=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E9%83%8E&genrekey=1

秋山総司郎の時系列

この世界を訪れる前の話

「そらのおとしものf 番外編 『カオスのとある日常(いちにち)  里帰り編』」


http://www.tinami.com/view/225368


この世界を訪れた後の話


「そらのおとしもの  外伝  もしもイカロスの次に地上に来たのがカオスでその次に来たのがニンフだったら…。(アニメ仕様)」


http://www.tinami.com/view/257088


となっております。
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コメント
人の腕が生えてきたら驚くよな・・・いくら何でもムチャクチャすぎるからね。うちのレオンは完全雷化すると物理攻撃はまったく効かないからこれもムチャクチャだけどね(レイフォン)
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テイルズオブエクシリア 秋山総司郎 オリ主 闇の魂を持つ者の旅路の記録 外史 第28話 

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