IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode34 その境界線の上に立ち(シン・レッド・ライン)

 

 

 

 

そして次の日・・・・・・

 

 

 

この日はISの演習を行い、特に専用機持ちは本国、もしくは施設より持って来られた新装備のテストをするのが今日のほとんどのやることである。

 

 

 

 

 

そんでもって専用機持ちは一般生徒とは別の場所でテストを行おうとしていた。

 

 

「では、これより始めるぞ。お前達専用機持ちは新装備のテストが主な作業だ」

 

と、千冬は列の前に立って言うと・・・・

 

 

 

「ちょっと待ってください。箒は専用気持ちではありませんよ」

 

と、鈴が言うのも無理も無い。なぜかここに専用機を持たない箒の姿があったからだ。

 

 

 

「今から説明するところだ・・・実はな――――」

 

 

 

 

「ちぃぃぃぃぃぃちゃぁぁぁんっ!!」

 

と、辺り一面にその声が響き、箒は苦い顔をして、千冬は「はぁ」とため息をつき、一夏は「げっ!」と驚いたかのようにして、隼人は「ちっ」と舌打ちをした。

 

そして一部を除き声がしたほうを見ると、崖より物凄い勢いで下りてくる女性の姿があった。

 

「ちぃちゃん!久しぶりだね!さぁハグしようよ!ぶべっ!」

 

と、女性は千冬に飛びつくが、千冬は女性の顔を掴んでアイアンクローを掛ける。

 

「うるさいぞ、束」

 

「むむむ・・・相変わらず鋭いアイアンクローだね」

 

と、女性はそのアイアンクローをすり抜けて離れた。

 

 

 

「やぁやぁ箒ちゃん!」

 

と、女性こと束は岩陰に隠れた箒を見つけた。

 

「・・お、お久しぶりです・・」

 

「うんうんおひさだね。しばらく見ないうちに大きくなったね・・・特におっぱいが・・・」

 

 

 

ゴンッ!!

 

 

 

「殴りますよ」

 

と、どこから出したかは分からんが、箒の手には木刀が握られていた。

 

「うえぇん!殴ってから言った・・!」

 

束は頭を押さえながら言うが、血の一つも出てない・・・タフだな・・・・

 

 

 

「・・束。自己紹介ぐらいしろ。生徒が困っているだろ」

 

「えぇ・・面倒だな・・・。ハロー♪天才科学者こと篠ノ之束だよ!ブイブイ!」

 

と、世界的に有名な(いい意味もあって悪い意味もある)天才(天災)科学者(変人)こと篠ノ之束が自己紹介をした。

 

 

 

「し、篠ノ之博士って・・・」

 

シャルロットはそんな有名な人が目の前に居ることに驚きを隠せなかった。

 

「ISの生みの親にして世界のお偉いさんが指名手配にするほど血眼に探している科学者だよ」

 

「むむむ・・・はっくんひどいよ。それじゃぁ私が犯罪者みたいな扱いじゃん」

 

「似たようなものでしょう。それに束さんを探していることには変わりは無いのでは」

 

「・・・・まぁ細かいことはさておき・・・はっくん、少しぶり!」

 

と、束が隼人に飛び掛ってくるが、隼人は横にずれて避けると、束は顔面から岩壁にぶつかった。

 

 

 

「うぇぇぇん!!ひどいよはっくん!また避けるなんて・・・しかも今度は岩壁だし!」

 

と、真っ赤になった顔を押さえながら束は文句を言う。ってか、血の一つすら出てないのかよ・・・

 

「いい加減しつこい」

 

「ぐぬぬ・・・」

 

 

 

「・・・全く・・・それで、あれは持ってきているのだろうな、束」

 

「もっちろんだよ!さぁ、上を見るがいい!」

 

と、束はすぐに切り替えると、空を指差すと、上空より何かが物凄い勢いで落ちてきた。

 

「うわぁ!?」

 

と、それが地面に衝突するかと思えば地面すれすれで止まった。何気に凄いな・・・・

 

 

 

「じゃじゃーん!これこそ束さんのお手製にして箒ちゃんの専用機・・・『紅椿』だよ!全スペックが従来のISを大きく上回っている超高性能機だよ!」

 

と、銀色の立体ひし形のコンテナが開くと、そこから紅いISが出てきた。

 

全体名前の通り紅い色で染まっており、構造も従来のISに準じたもので、背中には収納されたかのようなブースターが搭載されており、両足側面には可動式のブースターユニットが搭載されており、その他には少しばかり変わった機構が見て取れる。

 

 

そうして紅椿はその場で膝を付くと、装甲を展開して操縦者を受け入れる体勢をとった。

 

「さぁ箒ちゃん!今からフィッティングを始めようか!すぐに終わるよ」

 

「・・・では、お願いします」

 

と、箒は束に素っ気無く返事をして、紅椿に手足を入れる。

 

 

 

 

(これは仲が悪いなぁ・・・・。もしこの二人の仲直りを手伝ってと言われても絶対にお断りだな。もう姉妹の仲直りはこりごりだ)

 

そして隼人は紅椿の形状を見て少し疑問に思った。

 

 

 

(それにしてもこの形状・・・・なんかユニコーンのシナンジュに似ているよな・・・特に背面ブースターと両足側面のブースターが・・・・気のせいか?・・・いや、そもそもこんな機構原作にあったっけ?)

 

 

 

 

「はい、終わり。我ながら早いね私!」

 

と、隼人が考えているうちに束がデータ入力を終えた。

 

「後はISの自動調整を待つだけだよ」

 

「・・・・・・」

 

 

そして束は隼人の方を向く。

 

「さてと、はっくん・・・・」

 

 

 

「断固としてお断りします」

 

 

「え・・?・・い、いや・・・まだ何も言ってないって・・・」

 

「どうせバンシィのデータを見せてって言うんでしょう」

 

「うっ・・・」

 

「以前にも言ったはずです。例え千冬さんの頼みであっても嫌ですね」

 

 

 

「そんなこと言わずに・・。この束さんの一生のお願いだから」

 

 

 

 

「・・・一生のお願い・・・ねぇ」

 

と、隼人は口の端を吊り上げる。

 

 

 

 

(何か悪巧みを考えているわね・・・)

 

 

と、鈴はそう考えていた・・・

 

 

 

「束さんはどうしても見たいんですか?」

 

「そりゃそうだよ。この束さんでも知らないテクノロジーを持っているのであれば、天才科学者の束さんが黙っているわけ無いよ」

 

「そうですか・・・。まぁ今の俺は少しばかり機嫌が良いですから、いいですよ」

 

「本当!?」

 

「ただし、条件付で」

 

「いいよ。私ははっくんのISのデータ・・。それで、はっくんの条件って?」

 

「・・俺の条件は―――」

 

 

と、隼人は束の傍で耳打ちをした・・・・・

 

 

 

「え、えぇ!?そ、そんなぁ・・・」

 

と、束はなぜか驚いた表情をした。

 

「どうしてもバンシィのデータが欲しいのであれば、そのくらいの価値のあるものでないと、釣り合いませんよ」

 

「で、でも・・・・いくらはっくんでも・・・それだけは・・・」

 

束はさきほどの飄々とした表情は無く、焦りを見せていた。

 

「大丈夫ですよ。そのデータがどれだけ重要なものか、俺は理解していますから、流出ということはしませんから」

 

「・・・・・・」

 

「それに、束さんはバンシィのデータを得たとしても、それをなんに使うのですか?」

 

「そ、それはもちろんISの開発に生かすよ。バンシィのデータがあれば次世代のISの開発だって可能になるんだから・・・。それよりはっくんはそのデータを受け取ってどうする気なの」

 

「それは色々と。もちろん誰にも見せたりしませんから・・。それが千冬さんでも」

 

「・・・・・・」

 

「どうしますか?」

 

 

 

「・・・わ、分かったよ・・・。本当に特別なんだからね」

 

「・・・では、こっちも了解と」

 

そして隼人はバンシィを展開すると、右掌にある端末のコネクトを出すと、束はコードをコネクトに差し込むと、投影型モニターを出す。

 

「いくらなんでもこれはひどいよはっくん・・・。確かに同等の価値のあるものなのかもしれないけど・・・」

 

「・・・ある物を得るにはそれに同等に価値のある物で交換する・・・。それが取引というものでは?」

 

「・・・・・」

 

 

 

 

「・・・データの受け取り・・完了しました」

 

「こっちも受け取ったよ・・・」

 

そして束はバンシィよりコードを抜く。

 

「一応聞くけど・・・偽物じゃないでしょうね?」

 

「えぇ。正真正銘本物のデータです。言っておきますが追跡用のプログラムは入れていないので・・・。それに、そちらも偽物を送っていませんよね」

 

「もちろんだよ。全部本物。言っておくけど、もし流出が分かったら、いくらはっくんでも許さないんだからね」

 

「・・・肝に銘じておきましょう」

 

 

 

 

 

「・・さてと、箒ちゃん。もう調整が終わったと思うから、試しに飛んでみて」

 

「では、試させてもらいます」

 

そして箒は少し動きの確認をすると、一気にその場から上空に飛び出した。

 

「どう?思い通りの動くでしょう?」

 

『えぇ・・まぁ』

 

「じゃぁ今度は武装行ってみようか」

 

 

 

 

「・・・・・」

 

箒は両手に日本刀型のブレードを展開する。

 

『右のが「雨月」で、左のが「空裂」ね。それじゃぁ軽く行ってみよう!』

 

 

 

「・・行くぞ・・雨月!」

 

そして箒が雨月を振るうと、刀身よりエネルギー刃が放たれて、雲を切り裂いた。

 

「おぉ・・・」

 

その性能に箒は驚いた。

 

『じゃぁ次はこれを落としてみて』

 

と、束の横に16連装ミサイル発射台が量子変換されて展開されると、ミサイルが放たれた。

 

そして箒は左手に持つ空裂を振るい、数本の針のようにエネルギーが放たれて、ミサイルをすべて撃ち落した。

 

「凄い・・・・。やれる・・・この紅椿なら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(凄い・・・・が・・)

 

隼人は内心で紅椿の性能の凄さを感心していたが、何かを感じていた・・・・

 

 

(・・・あいつ・・・浮かれているな)

 

 

 

 

 

 

「お、織斑先生!大変です!」

 

すると、別のクラスのほうに行っていた山田先生が慌ててやってきた。

 

「どうした」

 

「こ、これを!」

 

と、山田先生は手にしていた端末を千冬に渡した。

 

 

 

「・・・・特務任務レベルA・・・直ちに開始されたし・・」

 

画面の内容を見て千冬の表情が曇った。

 

「テスト稼動中止!専用機持ちは直ちに集まれ!」

 

そうして専用機持ち全員と千冬は一旦旅館のほうに戻っていく・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、現状を説明する」

 

そうして旅館の大広間に専用機持ち全員は集められて、そこに巨大な投影型モニターが映し出されていた。

 

「二時間前テスト稼働中にあったアメリカとイスラエルが共同開発した第三世代型軍用IS『銀の福音(シルバリア・ゴスペル)』が制御下を離れ暴走し、監視空域を離脱したと連絡があった」

 

と、千冬が説明を入れると、それに関する情報がモニターに表示された。

 

「その後、衛星の追跡の結果、福音はここより二キロ先の空域を通過することが判明した。上層部の通達で、我々がこの事態を対処することになった」

 

すらすらと千冬は説明を入れるが、どうも詰まり具合があった。

 

「教員は訓練機を使用して空域、および海域を封鎖する。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」

 

 

 

(俺たちがその福音の暴走を止めるか・・・・。投げやりなことを言ってくれる・・・)

 

隼人は上層部の判断がどうも気に入らなかった・・・・

 

 

 

 

「ではこれより作戦会議を行う。質問があるものは挙手をしろ」

 

「はい」

 

早速手を上げたのはセシリアだった。

 

「目標のISの詳細スペックデータを要求します」

 

「分かった。ただし、これは二ヶ国の機密事項だ。決して口外するな。もし情報漏洩が発覚した場合には査問委員会による裁判と最低でも二年の監視が付けられる」

 

「了解しました」

 

そうして全員の前にデータが表示された。

 

「広域殲滅を目的にした特殊射撃型・・・・・・私のISと同じオールレンジ攻撃が行えるようですわね」

 

「攻撃と機動の両方を特化した機体ね。厄介だわ。・・・しかも甲龍よりもスペックが上回っているから、向こうが有利」

 

「この攻撃がちょっと曲者って感じがするね。本国から来た防御パッケージでも防ぎきれるかどうか」

 

「だが、これだけではやつの動きは把握し切れん」

 

「・・・・確かに・・・これだけじゃ・・・不足している・・」

 

「・・せやな。機動力が高いとなると、うちのアルテミスの狙撃が通じるかどうか・・・」

 

「・・もしそうなら、僕のスタルクリゲールは不利になるね・・・。あれは機動力が低いから・・・不利になるかもしれない」

 

「織斑先生。偵察はできないんですか?」

 

と、それぞれ話し合っているが、一夏と箒は少し追いつきれていなかった。

 

「無理だな。やつは常に超音速飛行を続けている。最高速度は245キロを超えると言われている。アプローチは一回きりだな」

 

「・・一撃必殺の攻撃力を持ったもので当たるのが妥当だな」

 

と、隼人が一夏を見ると、残り全員も一夏を見る」

 

「え・・?ま、まさか・・・俺がやるのか?」」

 

 

「「「「「「「「「当然!」」」」」」」」」

 

と、全員声を揃えて言い放った。

 

 

「・・・・・・」

 

「織斑・・・これは訓練ではない・・・実戦だ。もし覚悟が無いのであれば無理いじりはしない」

 

「・・・・・・・」

 

一夏はしばらく考えて・・・・・

 

 

「・・やります・・・俺がやって見せます!」

 

「決まりだな」

 

 

「・・だが、問題は―――」

 

 

「問題は一夏をどう運ぶか、だよね。全力攻撃をするには、白式のエネルギーは温存しておかないといけないからね」

 

と、隼人が言う前にシャルロットが言った。

 

「それに、福音に追いつけるぐらいスピードを出せる機体じゃないといけないからね・・・」

 

 

 

 

「・・では、この中で最高速度を出せる者はいるか?」

 

「それでしたらブルー・ティアーズですわ。本国より高機動パッケージ『ストライクガンナー』が送られてきていますので、適任ですわ」

 

「・・・オルコット。超音速下での戦闘訓練時間は」」

 

「20時間です」

 

「そうか・・・。なら適任――」

 

 

 

 

「その作戦ちょっと待った!!」

 

と、天井の板が外されると、そこから束が入ってきた。

 

 

「ちーちゃん。私の頭の中にもっと良い作戦がナウ・プリーティング!!」

 

「出て行け束」

 

 

「ここは断然紅椿の出番なんだよ!」

 

「なに・・?」

 

千冬が疑問の声を漏らすと、「これを見よ!」と束が指を鳴らすとモニターが紅椿のデータに変わった。

 

 

 

「紅椿は高機動パッケージ無しでも超音速飛行が可能なんだよ」

 

「・・・・・」

 

「でもって、展開装甲を調整すれば、すぐにでも出撃は可能だよ」

 

 

(展開装甲・・・)

 

「はいはい。ここで束さんが説明するよ。展開装甲って言うのは束さんが開発した第四世代型ISの装備なんだよ」

 

「・・・・・・」

 

束がそう言うと、隼人を除く全員が驚く。

 

そもそも世界ではようやく第三世代型ISの一号機が完成したばかりだ・・・・。束はそれをすっ飛ばして第四世代型ISを完成させている」

 

「ちなみに、白式の雪片弐型にも試験的に展開装甲が使われています」

 

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

 

と、今度は隼人と一夏以外が驚いた。

 

あの刀身が展開する機構がそうだろう。

 

「でもって、それでうまくいったので、紅椿には全身に施しました」

 

「え!?・・ちょっ!?全身に!?」

 

と、一夏は大きく驚く。

 

「そうだね・・・。ぶっちゃけ最強の一言だね」

 

と、束は軽々と言う物も、他のメンバーは黙っていた。

 

 

「あり?みんなどうした?」

 

束は首を傾げて言うが・・・そんな程度で済む問題ではない・・・。

 

 

各国が多額な資金と膨大な時間、優秀な人材をつぎ込んで競い合っている第三世代の開発・・・・

 

 

 

それが無意味なのだ・・・・

 

これほど馬鹿げた話は無い・・・・・

 

 

 

 

「束・・・やりすぎるなと言ったはずだ」

 

「そうだったねぇ・・・。ちょっと夢中になっちゃったから」

 

にゃはは、と束は笑うが、それでこの場の空気が変わる事は無い。

 

「あ、でも、それは紅椿が完全になった時だよ。今はまだ全力は出せないよ」

 

束はようやく俺たちが黙っている理由に気づいたようである。

 

 

 

 

「あ、でも、海で暴走というと、『白騎士事件』を思い出すね」

 

と、ニコニコと束が言うと、「しまった」と千冬が呟く・・・

 

 

 

 

白騎士事件・・・・この事件を知らないものはいないだろう・・・・

 

 

 

 

束がISを発表した一ヵ月後に、世界中の基地にあったミサイルが何者かに同時ハッキングされて、日本に向けてミサイルが放たれた。迎撃は不可能・・・・被害は甚大であると想定が出て、誰もが絶望にあったときに、それは現れた・・・・。白き鎧を身に纏った女性がミサイルの群れの前に現れ、そのミサイルを一つ残らずすべて撃ち落した・・・一瞬にして・・・。その後各国から偵察部隊が派遣されたが、その白い鎧を纏った女性によってすべて無力化された・・・。その間に女性にはダメージを与えることはできなかった・・・・

 

 

 

そして、束が言っていた「ISはISでしか倒せない」という事実を世界は認めた・・・・いや、認めえざれなかった・・・

 

 

 

 

 

「それにしても誰だったんだろうね・・・白騎士って」

 

「知らん」

 

 

 

「・・・・・」

 

しかし隼人はある程度察しは付いていた。

 

 

 

「そういえば、白騎士事件の際に、イレギュラーがいたよね」

 

「・・・・・」

 

「イレギュラー?」

 

と、隼人が食いついた。

 

「そうそう。この束さんが作っていないISと同じ存在・・・。でも機構が全然違っているんだよね。全身装甲だし、しかもバンシィが現れる前にビーム兵器を実装していた機体だしね」

 

「バンシィよりも前に?」

 

「で、それは後に「救世主」って呼ばれるようになっているんだよね」

 

「・・・・・」

 

隼人は以前にもラウラが言っていた救世主のことを思い出して、その救世主が何なのかある程度答えが出てきた。

 

恐らく救世主と呼ばれている機体・・・・それは以前海上での模擬戦で現れた・・・・『ガンダムAGE-1』の事であろう」

 

「まぁ、それは別に良いんだけどね」

 

と、束はさらりと流した。いいのか・・?

 

 

 

「・・・束、調整にはどのくらい時間が掛かる」

 

「今からすればすぐだよ」

 

と、束はぐっと親指を立てた。

 

 

 

「お、織斑先生・・」

 

と、セシリアが言おうとした直前に隼人が止めた。

 

「もう一夏と箒で行おうと考えているよ。言った所で無駄だ」

 

「・・・・・」

 

セシリアはおとなしく座った。

 

 

「よし。本作戦は織斑、篠ノ之の二名で行う。各員はそれぞれ準備に取り掛かれ!」

 

と、千冬は手を叩き合わせて音を出した。

 

 

 

 

 

後書き

束がどうもフレンドリーな気が・・・まぁいっか・・・。前回の回のコメントに千冬がヒロインでもいいんじゃねぇ・・・というのがありましたが・・・・もしかすれば・・・って話になるかもしれませんね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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コメント
えっ!? 二次物だからヒロイン誰にしてもいいんじゃないんですか? (匿名希望)
タグ
ガンダム バンシィ インフィニット・ストラトス IS 

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