IS 二性の転生者は天才の義妹 五話 |
どうも、結歌です。
あれから数ヶ月、ついにISが完成しました。
そして今日は発表の日です。
といってもわたしは学校なんでついて行けないですけどね……。
でも、お姉ちゃんが、
「開発者のところに、ゆいちゃんの名前も入れといたから、だいじょうブイブイ」
って言ってました。
ISが認められたら私、テレビに出るのかなー?ってISは、認められず、お姉ちゃんが怒って白騎士事件起こすんじゃ?
そして、三年後にお姉ちゃん失踪するんだね。
そしたら、もう一人の開発者ってことで、私つかまるよね。
まあいいか。
お姉ちゃんについて行けば安心だし。
でもそうしたら箒ちゃんや一夏君、千冬さんにお父さんお母さんに会えなくなるのかー。
あれ、そう言えば神様に男にしてって頼んだら、
「じゃあ二重人格ならぬ二重体格にしてあげる」
って言われなかったっけ?
と言うか二重体格って何?
二重人格は二つの人格てことだから、二つの体格?
つまり、男と女の体、う〜ん、どういうこと?
まあ、お姉ちゃんにでもたーのも。
それに、四年の終わりごろまでは、お姉ちゃん失踪しないし、それまでに考えればいいか。
今は授業に集中しよ。
ポッパー
「お姉ちゃんただいま」
あれから時間が経ち、私は家に帰ってきました。
え?箒ちゃん?一夏君と遊んでくるそうです。
「お〜か〜え〜り〜」
うわ!?なんだかすごく怖いです。
どうせISが認められず、お姉ちゃんは怒っているんだろうな。
「ど、どうしたの、お姉ちゃん」
「あのクズ共、私たちの子を否定しやがって」
まあ仕方ないだろうな。だって十九歳と十歳の女の子に、今までの兵器を上回る性能を持った、ものを造られたんだから抵抗するよね。
「よし、アレをやろう」
「アレって、もしかしてアレ?」
「うん、アレ!」
アレとは、私が事前にISが認められなかった時に、世界にISを認めさせる作戦、ケースE579のこと、えーと、白騎士事件です。
「うふふ、これで世界は私たちの子を認めざるおえない。けっけっけ」
お姉ちゃん怖いです。
「はあ、仕方ないなあ。じゃあ、ささっと白騎士完成させるよ」
「うん。がんばろう」
一ヶ月後
「ふう、完成!」
あれから一ヶ月。機動訓練や最終調整を終わらせ、白騎士が実戦可能段階になりました。
「やっとか。で、本当にやるのか?」
「うん。もちろん」
千冬さんの説得も済ませ、アレも後は決行するだけです。
「私は別にいいのだが、こんなことやって、結歌は大丈夫なのか?バレたら世界から追われることになるだろう」
「あれ?私の心配は?」
「大丈夫ですよ。このバカ姉がいますから、バレませんよ」
「そうだな」
「あれ?私の扱い酷くない?ねえ、酷くない」
さて、ハッキングにテロ行為、とんだ重罪ですけど、がんばりますか。
「じゃあ千冬さん。そろそろハッキング開始しますので、装着お願いします」
「わかった」
「あれ?私ガン無視?」
「いいから、作業始めるよ」
「あ、うん」
私とお姉ちゃんは世界十二ヵ国の軍事コンピューターを同時にハッキングしていく。
「「はい、完了」」
ハッキング完了。ミサイルを国会議事堂めがけて発射。
「じゃあ、ちーちゃん。後はよろしくね」
「わかった。織斑千冬、白騎士、行くぞ」
白騎士を纏った千冬さんが、目標ポイントにとんで行った。
よし、私の仕事はもう終わり。
千冬さんが帰ってくるまでぼーとしてますか。
数時間後
ぼーとしていると、いつの間にか夕方になっていて、千冬さんが帰ってきました。
「お疲れ、ちーちゃん」
「ああ」
うーん、これでISと篠ノ之という名前は世界に広まるわけですか。
「いやー、こらからは私も忙しくなっちゃうね。うーん、ちーちゃんと合える時間が少なくなちゃうよー」
「それはよかった。私の平和な時間が増える」
「もう、照れちゃって。仕方ない、ちーちゃんと会えない間は、結ちゃんで補給するのだよ。と言う事で、一緒にがんばろうね、結――」
「嫌だよ。お姉ちゃんはアホだから学校行かなくても大丈夫だけど、私は学校行かなきゃなんだから、お姉ちゃん一人でコア作りとかはがんばってね」
ちなみに本音は、ダルそうだから、だ。
「そんな〜、少しは手伝ってよ〜」
「…………………」
「結ちゃん〜。おねがーい」
「はぁ、休日だけね」
「やったー。これで、結ちゃんといちゃいちゃしながら、研究とか開発とかやれるよ」
まったく。まあ、家にいて暗殺とかよりは、お姉ちゃんと研究所に行ってた方が安心か。
それにしても、神様に頼んだISはどうしたんだ?
IS学園入学前になんなきゃいけないとか?
まあ、最悪は私とお姉ちゃんで作ればいいか。
それより、明日からは忙しそうだなー。
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白騎士事件開始 | ||
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