魔法少女リリカル的ななにか 第二章 出会い、早すぎる再開 |
Side 神楽 悠斗
旅の時計作動中に砲撃に飲まれ、意識を刈り取られ・・・・・・
目が覚めたら深い暗闇に飲まれていた
「・・・・・・・・・ふぁ!?」
驚きのあまり変な声が出る
落ち着け、落ち着け
Q1、ここはどこだ A、わからない
Q2、どうやったら出れる A、わからない
Q3、旅の時計はどうなっている A、針が止まる気配なく動き回っている
・・・・・・詰んでね?
少ししてもう一度旅の時計を見るが、やはり止まっていない
この暗闇は時計の暴走故の現象だろうか
無理矢理針を止めようとするが・・・・・・止めてもまた動き出す
周囲を照らしてみようと試しにファイアボールを唱えて指先に停滞させるが・・・・・・
ファイアボールが見えない
明かりが存在しないのだろうか
いやでもしかし時計は見えてるのを考えると光はあるみたいだが・・・・・・
半ば諦めかけてふて寝しようと試みる、当然のように寝れるわけもなく
地面?に足がついている感覚はあるので歩き回る・・・・・・お?
眩い光と共に先程はなかったはずの扉が現れる
選択肢は・・・・・・必要ない、当然のように扉を開く
再度眩い光が襲いかかる
今度は周囲が白に染められた、転生する時にいたあの場所のようだ
その中央に一際目立つ、まるで先程までの深い暗闇の空間を凝縮したような
「これは・・・・・・――」
――ひと振りの刀があった
取り敢えず考える、何故こんなところに刀なんてある
1、封印されし刀
2、知らぬ間に迷宮攻略、お宝がコチラ
3、刀を手に取ると目が覚める・・・・・・なんだ夢か
3は除外、1と2が有力だが・・・・・・
旅の時計は世界を飛ぶだけであって急に迷宮の中に転移することはない、よくて入口の前に転移するだけだ
そうなると残る可能性は1、誰かが封印していたということだが・・・・・・
「どうやってこんな場所を作り上げた・・・・・・?」
最大の疑問だった。先程の部屋は深い暗闇に覆われていた、光は存在するが自身では何もできない場所
ファイアボールが不発だったわけではない、魔力を消費した感覚もある
そしてこの白に染められた部屋は、転生の間に酷似しすぎている―――
「―――いるんじゃねーのか、ハゲ神様?」
「どうしてばれるんでしょうかね・・・・・・」
そこには以前よりも・・・・・・え?
「なんでフサフサしてんの?ヅラ?」
「ヅラじゃありません!自毛です!」
「それで何で俺はまたここにいるの?死んじゃったりしたわけ?」
「簡単に言いますとあなたが持っている旅の時計のせいですね」
「旅の時計がどう関係するのよ・・・・・・?」
胸から下げている懐中時計を手に取る、針は未だに止まる様子はない
「その旅の時計は世界を渡る能力を持っている品物です。どんな世界にも行けます、そう例え神々の世界でも・・・・・・」
とんでもない事を聞かされた気がする・・・・・・
しかしそうなると腑に落ちない点がある
「何でこの時計の針は止まらない?」
「お答えしましょう、それはこの世界は存在しないからです」
存在しない世界?そこにいる俺達はどういう状況なのかと・・・・・・
「あなたが先程いた暗闇に包まれた部屋ですが、あれがまずイレギュラーです。私が扉を繋げてあなたをこちらに呼び込まなければ自然と消滅していたでしょうね」
さらりと怖いこと言うのはやめてください、マジで
「まずあなたは元いた世界で転移しようと旅の時計を作動させました、覚えていますね?」
覚えてる、起動させて転移しようとしたら砲撃に飲み込まれて・・・・・・
「そこです。砲撃に巻き込まれた際に旅の時計は故障したのです。そのせいで針が止まることはなく、イレギュラーな世界に運び込まれたということです」
なんともまぁ理解し難い話である。しかし目の前にあのハゲ神がいるのだから信じるしかないのだろう
「まぁなんとなくはわかった・・・・・・。それじゃ今度はアレはなんだ?」
そう言って指差す先には刀
「これはあなたがた人間が作り出したものです」
「どうして人間が作り出したものがこんなとこにあるのかね」
「・・・・・・極稀にですが、我々神の領域に足を踏み入れる存在がいるのです。転生者などではなく純粋な存在として」
人間もなかなか凄いもんだな
「ちなみに神の領域に足を踏み入れた最古の人間は・・・・・・卑弥呼です」
卑弥呼さんなら仕方ない・・・・・・仕方ないのか?
「あの時は大変でした、占いが外れることがほぼないのですよ?神々の中に彼女と接している者がいるか探し出す程でしたから・・・・・・」
昔を懐かしむようにしみじみと語る目の前のハゲ
「まぁそれはわかったけど、何でアレはこんなところにあるのよ?」
「答えは簡単です、その人間に死の間際頼まれたからです。唯一の使い手はこの刀を作り出した者だけでした、その方はもういませんが・・・・・・」
「・・・・・・ちなみにその人物の名前とか聞いても平気?」
ちょっとした興味本位である
「ちょっと待ってくださいね、思い出しますから・・・・・・。確か・・・・・・『孫六兼元』という人物でした」
口に何かを含んでいたら吹き出していた自信がある
孫六兼元とは、室町後期に美濃国で活動した刀工である。戦国時代 に武田信玄・豊臣秀吉・前田利政・青木一重など多くの武将が佩刀し、実用性をもって知られ、特に青木一重所持の青木兼元が著名である
「じゃ、じゃあそこにあるのって・・・・・・」
「ご察しの通りだと思います、青木兼元またの名を『真柄切兼元』と言います」
とんでもないもんが出てきたもんだ・・・・・・
まさかこんなところにこんな有名な刀があるなんて思わなかった・・・・・・
そして俺はある考えを思いつく
その横顔はイタズラを思いついた少年のように不気味な笑いをしていた
「なぁ神様、お願いがあるんだけど・・・・・・」
「・・・・・・大体の予想はつきますが一応聞いておきましょう、何ですか?」
「あの刀を俺にください!」
両手を地につけ、両膝も地面につけ、頭を下げる
DO☆GE☆ZAだ
「まぁ別にいいですよ」
案外あっさり許可が出た、土下座した意味もしかしたらないのかもしれない・・・・・・
「道具と言うものは誰かに使われてこそ真価を発揮するものですから」
ごもっともである
「しかし思いのほかあっさりと許可くれたのね。何か良い事でもあったん?」
転生の際に俺をあの地獄に転移させた神の所業に思えない、実は別神かもしれんな・・・・・・
「そうそれです」
「・・・・・・どれ?」
「その転移の一件です、腹いせにあそこに転移させたのが上司にバレまして・・・・・・」
「お前今なんつった?あの地獄に送ったのが腹いせ?」
ハゲが段々と萎縮していくのがわかる、腹いせで死を覚悟した俺に謝れや!!
「ですのでもう一度こちらに来ることになったら願い事を聞くようにと言われまして・・・・・・」
上司まじGJ
「それでこの刀を俺に譲る訳か・・・・・・、願い事としてはちょっと物足りないかもしれんけど高望みしたところで他に何か願いがあるわけでもねーしな」
頭をボリボリと掻きながら呟く、正直転生出来ただけでも俺の願いは果たされたと言ってもいいかもしれない、ならこれ以上は望むべきではないだろう
「しかしかなり時間が経ってしまいました・・・・・・・・・あ゛」
ハゲの顔が絶望に染まっているように見えた
「今度は何が起きたって言うんだよ、だいぶ俺は驚き尽くしたぞ?サプライズはいらんからもう戻してくれ」
脂汗をだらだらと滝のように流して固まっているハゲに語りかけるが反応がない
「・・・・・・おい?」
「神というのは人間よりも長寿です、それは比べることも呆れるほどに」
イキナリ何か語りだしたので聞き入る
「なので私達と人間の住む世界では進む時間が違います」
まぁ一緒だったら神が暇でしょうがないだろうね・・・・・・ん?
「あなたがこの部屋に入ってから大体30分が経とうとしてます、こちらで過ごす1分は向こうでの約122日、一年の1/3に相当します」
おいやめろその先をしゃべるな
「あなたは約30分をこの空間で過ごしました、ですので向こうでは既に10年が経過しようとしています・・・・・・」
Sts始まろうとしてんじゃねぇか!
「驚き通り越して恐怖だよ!サプライズなんてもんじゃ全くねぇよ!」
ありとあらゆる罵詈雑言を吐き捨てたいがそんな時間も惜しい、こうしている間にも時間は刻一刻と進んでいっているのだ
「俺はこんなところにいられるか!元の世界に帰らせてもらう!」
突然目の前に現れた扉に手をかけようとし・・・・・・
「あ、そっちじゃありません」
なんですと?と反論する前に
「またこのパターンかハゲ神野郎ぉおおおおおおおおおお!!」
足元に出来た穴に飲み込まれていった
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ここで簡単なネタバレ Sts入ります。 この次でね! |
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コメント | ||
第二章 出会い、早すぎる再開⇒再会(黄金拍車) ですので向こうでは既に10年が経過しようとしています・・・・・・」 十年経過したら終わってないか?撃墜時に2年間って話しがでてるでそれ足すと無印orA'sから12年間にならないか?(黄金拍車) |
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