魔法少女リリカルと恋姫な物語 〜少年の数奇な運命〜 第32話 月日が流れるのは早いもので・・・
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 あれから時は流れ、11月の終わり頃になっていた。フェイト達と別れてから、最初はなのはちゃんも少しさびしそうにしていたけど、また会えるとフェイトが言っていたことを信じて、何とか以前のように振舞っている。今日は日曜日ということで、アリサの家に遊びに来ている。

 

「高町、神那。ちょっといいか?」

「ん?あたし達には話せないこと?」

「あ〜・・・ほら、前にアリサにいずれ話すって言ったことがあるの覚えてるか?」

「えぇ、覚えてるわよ」

「それについてこいつらも関わってるからちょっと相談してから話そうと思ってな」

「それだったら僕は話してもいいかな〜って思ってるし」

「私も大丈夫なの」

 

 さすがにこれ以上隠すのがつらくなったのかな?むしろ今まで隠してたのがある意味すごいと思うよ、裕樹・・・。

 

「?アリサちゃん、何の話?」

「ほら、あたしたちが誘拐された時の事覚えてるでしょ?あの時、裕樹がコスプレみたいな格好で助けに来てくれたでしょ?」

「え〜と・・・ごめん、裕樹君だから普段はあんな格好なのかなって・・・」

「ひどくないかそれ!?」

「あ、でもね今はちゃんと見てるから・・・」

「?どういう意味だ?」

「えと・・それは・・・」

 

 にぶいなぁ裕樹は。アリサも前回ほどじゃないにせよちょっと睨んでるし、話を進めよう。

 

「まぁ、それは置いといて、話の続きは?」

「・・・仕方がないわね・・・。それじゃ話を戻すけど、裕樹が助けに来てくれたときに、なにか不思議な球体で誘拐犯たちをやっつけてたのよ」

「裕樹・・・」

「裕樹くん・・・」

「な・なんだその目は!仕方ないじゃないか、そのときはそれ以外に方法を思いつかなかったんだから!」

 

 だからっていきなり魔力弾を使うかな普通・・・。

 

「でね、助けてくれたときに、いつかそのことについて話すって言われたからずっと待ってたんだけど・・・」

「それを今日話そうかどうしようか迷っていたから二人に相談しようと思ったんだよ」

「ふ〜ん・・・それじゃあ神那となのはも同じことが出来るって言うの?」

「まったく同じことが出来るってわけじゃないけどね」

 

 そういった僕の言葉になのはちゃんも首を縦に振った。そして裕樹は僕らが魔導師であることを話した。

 

『・・・・・・』

「えと・・信じてもらえたのかな?」

「・・ごめん、信じる信じない以前に、まさか魔法だのなんだのって言葉が出てくるとは思わなかったから・・・」

「それじゃあ、裕樹が出した魔力弾はどう捉えていたのさ?」

「ほら、漫画とかでよくある気?みたいなものだと思ってたから・・・」

「それもどうかと思うけど・・・」

「いいじゃない・・・そっちのほうがしっくりきたんだから・・・」

 

 似たようなものではあるんだろうけど、使ってる人間として間違えてほしくないと思うのは傲慢かな・・・。

 

「けど、私達にとったらどっちも非現実的ではあるけれど、目の前で一度見ちゃってるから信じるよ」

「そうね、何も見ていない状況でこんな話をされたら、別の意味で心配するけれどね」

「それはそれで嫌だな・・・」

「その点だけは裕樹くんが先に見せておいてくれた助かったの・・・」

 

 ほんとだね・・・。もしそんな心配されてたら、学校に行きづらくなってただろうな・・・。

 

「それで、話したいことっていうのはそれだけなのかしら?」

「そうだな。あぁ後、こっち関連の事件に巻き込まれたりしたら、なかなか学校にもいけなくなると思うから・・・」

「ノートとかとっておいてってこと?」

「そうだ。情けない話ではあるがな」

「それくらいは問題ないわよ。他の二人もそうなの?」

「僕はたぶん何とかなると思う」

「私は・・・お願いします・・・」

「わかったよ、なのはちゃん」

 

 なのはちゃんは少し落ち込みながら、すずかちゃんにお願いをしていた。まあ、アリサとすずかちゃんは頭いいからその辺頼りになるよね。

 

「神那はほんとにいいの?どうせついでになるだろうから別に頼まれたやってもいいわよ?」

「上から目線でものを言うね・・・。でも大丈夫だよ。たびたび巻き込まれるわけじゃないだろうし、今の範囲ならまだ問題ないよ」

「そ。あんたがそう言うなら問題ないでしょうね」

 

 それからはアリサとすずかちゃんからの質問攻めにあった。いつから魔導師だったのかとか、どういった敬意で魔導師になったとか聞かれた。質問には正直に答えてはいたが、管理局の事については黙っていた。さすがに彼らの事を喋るわけにはいかないよね。

 

「ん〜、もう一つ聞きたい事があるんだけどさ」

「なんだ?」

「そのデバイスだっけ?それって地球の技術じゃないでしょ?」

「あ、わたしもそれ気になってた。魔導師は地球にはまずいないものなんでしょ?だったらそれを補佐してくれるデバイスも地球で作られた物じゃないってことになるよね?」

 

 すごいね二人とも。さっき話した事だけでそこまで考え付くなんて・・・。

 

「そうだね。デバイスは地球で作られた物じゃない。僕のは母さんに作ってもらった物だけど、裕樹のはおじいさんの骨董品の中にあったんだって」

「なのはのはそのユーノが持ってたのよね?」

「うんそうだよ」

「それじゃ三人以外の魔導師の人たちはどうしてるの?」

「ちゃんとそれを作ってくれる場所が別の世界に存在するんだよ」

「へ〜。でもこんなこと話しちゃっていいの?」

「そこはお前らだから話すのさ。ぺらぺらと喋る事はしないだろ?」

「・・・まあね」

 

 アリサは顔を赤くして頷いた。こういうところに裕樹も惚れたんだろうな。

 

「ふふ。アリサちゃん、顔真っ赤にしてかわいい♪」

「な!?べべべ別に照れてなんかいないわよ!」

「わたしは別に照れてるなんて言ってないよ?」

「・・・すずか、アンタそんな子だったっけ?」

 

 すずかちゃんがアリサをからかうなんて珍しいこともあるもんだ・・・。その後はみんなで猫をなでながら、世間話をして夕方にはそれぞれの帰路についた。明日は久しぶりにはやてのところに行ってみるかな〜。最近全然行けてなかったからね。うん、そうしよう。

説明
こんばんみ〜。何とか更新できましたよ・・・。お昼に書き始めて今終わるって・・・。まあ、寄り道しながら書いたからしょうがないんですけどねwというわけで本編どうぞ〜。
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