転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ? |
「……」
「……」
(うっ……会話が無い…)
私は沢原君を連れてアースラに戻って来たのですが、先程から何を話したら良いか解りません……でも何を話したら良いか解らない理由は解っています。
さっき私がバルディッシュを向けて沢原君にロストロギアを渡すように脅迫紛いな事をしたからです。
……我に帰ってみると何とも情けない…ううん恩知らずな行為だと改めて思った。
私となのはを助けてくれた彼に御礼をする所か武器を向けるなんて…最低だ
「…おいハラオウン」
「何!沢原君!!」
「まださっきの人の所に着かねぇのか?」
「もう少しだよ…ねぇ沢原君」
「何だ?」
謝らなきゃ…私が……私が悪いんだから、ちゃんと謝らなきゃ!!
「ごめんなさい!」
「は?」
足を止めて私は沢原君に頭を下げて謝る
「何が、ごめんなさい何だ?」
「私さっき助けて貰ったのに、御礼を言わずに沢原君に武器を向けて…だから、ごめんなさい!」
「……勘違いすんな」
「え?!」
私が謝ると沢原君から思いもよらない返事が帰ってきた
「俺はお前等を助ける為に戦ったんじゃない、あの場所に行ったのは只の興味本意だ、それに助けるつもりならもっと速くあの場所に行ってる」
「だとしても、沢原君は助けてくれた…だから、ありがとう沢原君」
「だから助けるつもりは無かったって言ってんだろ、個人的にあの野郎が気にくわなかった…只それだけだ」
……私はこれでも執務官なので相手の表情等で嘘か本当か大体解るけど…解らない、沢原君の表情は全く変わらない…本当の事を言うにしても嘘を言うにしても、何かしらの変化が顔に現れると思ったのに沢原君は全く変わらない……けどなんと無く解る、沢原君は嘘を付いてるって……だって
「じゃあ何であの時、[てめぇはアイツを泣かしたろ]って怒ったの…アイツってなのはの事でしょ」
「怒ってねぇよ……只の威嚇だ、特に意味は無い」
嘘だ…あの時の沢原君は本当に怒っていた
「解った、そう言う事にしとくよ」
「当たり前だ、事実何だからな」
だけど、そんな事を言う所が沢原君なのかな
「でも私が謝るのは、それとは別だよ」
「武器を向けたのも理由があんだろ…管理局ってのが、その理由の一つか?」
「沢原君!管理局の事知ってたの?!」
私は沢原君が管理局と言う言葉を出してきたのに驚いた
「知らねぇよ」
「じゃあ……何で」
「あの野郎が言ってたろ[大体貴様……管理局の魔導師でも]とか[大した理由も]とかな…って事はお前等は管理局ってので大した理由が有るから、あの野郎と戦ってたんだろ」
「……」
私は呆気に取られた…たったアレだけのやり取りでそこまで予想出来るなんて…しかも合ってる
「凄いね、沢原君…そこまで予想出来るなんて」
「…バカでは無いつもりだからな」
学年トップだもんね…ってあんまり関係ないかな?
「…もう良いか?だったら早く案内しろ、俺は眠いんだ」
「あ!ごめん、こっちだよ!」
「はぁ…確りしろよな」
私は慌てて沢原君を案内する…そんな溜め息付かなくても…………そうだ
「ねぇ沢原君」
「今度は何だ…」
「あの時泣いてたのが……私だったら私を怒る理由にしてくれたのかな…」
「だから怒ってねぇよ……威嚇何だから誰でも良かったに決まってんだろ、だからお前でも高町でも…どっちでも変わらねぇよ」
……嘘かな?これも…きっとなのはだから……なのはだったから沢原君は…………でもいつかは、私の為に怒って欲しいな
「何だ…まだ言いたい事が有んのか」
「何でも無いよ」
そして私は沢原君をクロノの所に案内する…
〜龍視点〜
「来てくれてありがとう、こちらに座ってくれ」
ハラオウンに案内され、部屋に入ると和室にさっきの男の人が居て、俺は座布団の上に座る
「先ずは自己紹介から、時空管理局提督クロノ・ハラオウンだ、よろしく」
……は?提督??提督ってあの軍隊とかのあの提督か…
「沢原 龍っす…えっと…ハラオウンって事は」
「私のお兄ちゃんだよ沢原君」
どうやら、この人はハラオウンの兄貴らしいな
「フェイト、いい加減お兄ちゃんは止めてくれ」
「何で?」
「いや……はぁ…もう良い、早速だが君の事を教えて貰いたい」
溜め息を付いて、早速話を切り出してくる提督さん
「その前に聞きたい事が有るんすけど」
「何だい」
「時空管理局って何すか?」
「…解った、時空管理局と言うのは……」
俺の質問に提督さんが時空管理局という組織に付いて簡単に説明してくれた、何でも次元規模の警察又は軍隊みたいな物らしいが…
「大体解りましたけど…ハラオウン」
「何?沢原君」
「お前や高町も…つか後のえっと…関西弁の女とバカ二人、そいつらも管理局ってのに所属してんのか?」
「もしかして、はやてと剣と帝の事?」
いや、名前なんて覚えてねぇよ
「多分な」
「うん、皆管理局の局員だよ」
「お前等みたいなガキが…か?」
「ガキって!沢原君も同い年だよ!!」
俺の言った事にハラオウンが大声を出す…同い年って、そんな事知ってる
「中学生なんてまだまだガキだ、俺自身そう思う」
「それは…」
「俺が言いたいのは、そんなガキがこんな危険な…下手したら死んじまう様な組織に入ってるのが何か納得いかねぇって事だ」
そう…あの時もし俺が居なかったら確実に高町もハラオウンも下手をすれば死んでいたかも知れない
「それは……管理局も人手が足らないから、力が有れば誰でも」
「……もう良い、只言っときたかっただけだ、それで俺に聞きたい事有るんすよね」
……力が有れば誰でもって、コイツや高町は何歳からこんな危険な事やってんだ…まぁ他人を心配するのは……柄じゃねぇし、今は話を終わらせるのが先だな
「君は一体何者だ」
「…私立聖祥大付属中の二年ですけど?」
「そう言う事を聞いている訳では無いんだ…」
「じゃあ何なんすか?」
「これを」
提督さんが右手を前に出すと、スクリーンが出されそこには先程の俺と野郎の魔法がぶつかっている映像が流された
「最後の君とアンディウラが放った魔法は、あと少し威力が高ければ小規模の次元震が起こるレベルだった…」
「!!!」
「次元震?」
提督さんが言った言葉にハラオウンは驚いてるが、俺は聞いたことの無い単語を言われても理解出来ない
「次元震と言うのは、その言葉通り次元規模の地震の事だ」
「へぇ〜〜…つまり?」
はっきり言って、それだけじゃ俺が呼ばれた理由がまだ解らない
「アンディウラがこの次元震を引き起こしそうになるのは、我々としても理解出来る、彼はロストロギアを持っていたからな」
ロストロギア?……確かハラオウンが言ってたな…あの玉っころか
「しかし君はどうだ?ロストロギアも無しに次元震を引き起こし掛けた…いやそれだけじゃない、なのは、フェイト、聖、王神、この四人は管理局でもエースと呼ばれる様な実力を持っている、その四人が全く歯が立たなかった相手を君は無傷で倒した…」
成る程……つまりこの人は…
「随分遠回しな言い方しますね…はっきり言ったらどうすか?そんな危険人物は放って置けないって」
「沢原君!そんな事」「だけど、提督さんが言いたいのは…こういう事でしょ」
「あぁ…そうだ」
「それで…俺を逮捕でもするんすか?なら抵抗しますよ?」
俺の言った言葉にハラオウンは違うと言いたそうだったが、提督さんがはっきりそうだと言う
「いや、妹と仲間を救ってくれた恩人にそんな事はしない…」
「じゃあ…どんな事ならするんすか」
「君は凄いな、頭が相当キレる」
提督さんは少し驚いた表情で俺の言った言葉に関心する
「どうも…それで」
「監視をさせて貰う…と言ったらどうする」
「お断りします…これ以上面倒な事は遠慮したいですし、何より私生活を覗かれるのは嫌なんで」
「そうか…なら「言っときますが管理局ってのにも入りませんよ」…」
提督さんの言葉を遮り、俺は言葉を発する
「逮捕も無し、監視もダメ…それなら所属すれば問題無い…って事ですよね?お断りします」
「何故そう思う」
「ハラオウンも言っていたでしょ、力さえ有れば…つまりエースと呼ばれる四人が歯がたたない男をたった一人で倒した…そんな奴を見逃す手は無い…違いますか?」
そして俺は提督さんをガン見する
「…ふぅ……解った降参だ、君の事に付いては無かった事にする、記録も全て破棄しよう」
「言って置いて何なんすけど、良いんすか?それ?」
「あぁエースが歯がたたなかった犯人を一般人が捕らえた…何て世間に言う訳にも行かないからな」
確かに一理有るな
「所で君はそのデバイス何処で入手したんだ?それに使い魔も?」
「デバイスはガキの頃から持ってたので知りません、ベスターは………すいません、かなりガキの頃の事なんで覚えてません」
神様からの贈り物…何て言っても信じて貰えないだろうしな
「君のご両親が魔導師って事は」
「無いですね、魔力何て持ってませんでしたし、二人共普通の日本人でしたから」
「何故過去形なん…!」
俺の言った言葉に疑問を持つ提督さんだが直ぐに理解したらしい
「沢原君!もしかしてご両親って」
「数ヶ月前に両方亡くなってるよ」
「すまない…」
「あぁ気にしないで下さい、別に秘密って訳じゃ無いんで」
やっぱりこういう空気になるよな
「聞きたい事って、これだけですか?」
「……もう一つ良いか?」
「どうぞ」
「なのはやフェイトが危険な仕事をする事が有ったら……友人として力を貸す…という事は出来るか」
「俺は友人じゃ有りません、只のクラスメイトです……」
「そうか…」
「まぁでも…その時に成ってみないと解らないっすね」
別に見知らぬ他人って訳じゃ無いしな……
「…沢原君」
「解った、ありがとう…そして改めて妹と仲間を救ってくれて本当に感謝する」
「止めてください、助けるつもりで戦ったんじゃないんで…それじゃあ失礼します」
「最後にもう一つ良いか!」
俺は立ち上がり、ハラオウンと共に部屋を出ようとするが提督さんが呼び止める
「最後の砲撃、あれが君の全力か?!」
「…ええ、全力も全力、フルパワーでしたよ…それでは」
提督さんの最後の質問に俺は…答えその場を去る
(…あの台詞からして、全く全力では無かった…という事か…しかし悪い奴では無さそうだ、今度食事にでも誘うか、案外良い奴かも知れん…少しはまともな友人を作らなければ、フェレット擬き一匹・女たらし二人・悪友一人…男の友人は何とも言えない連中ばかりだしな…)
〜フェイト視点〜
「ねぇ…沢原君」
「何だ、ハラオウン」
「さっき言ってた、ご両親が亡くなったのって、いつ頃の事なの…?」
「去年の末だ…そもそも転校してきた理由は海鳴に叔母さんが住んでいて、何かあった時に大人の手を借りられた方が良いからだ」
私は沢原君をゲートに案内する途中で先程の沢原君の両親の事に付いて聞いた
「借りられた方が良いからって…じゃあ沢原君!」
「あぁ今は彩羽とベスターの三人で暮らしてる」
「そっか…それでなのはを」
私は納得した、沢原君が何でなのはを自分の家に向かわせたのか、確かにこんな時間に彩羽一人だと危ないかも知れないし
「あぁベスターが来なくても大丈夫だったら良かったんだが、無理だったから高町に頼んだんだ、彩羽は高町の奴に大分なついてるからな」
「お姉ちゃんって言うぐらいだもんね」
そう言えば、彩羽がお姉ちゃんって言うのなのはだけ何だよね……今度から私の事も、お姉ちゃんって呼んで貰いたいな
「何だ、まだ聞きたい事があんのか?」
「なのはって…この事…沢原君のご両親が居ないって知ってるの?」
「色々と有って、高町とその家族の人達には話した」
「そっか…そうなんだ」
「何だ…」
「ううん、何でも無いよ」
そして私と沢原君はゲートに着く
「それじゃあ沢原君、さっきの場所に転送するから」
「あぁ…お前は帰らないのか?」「うん、報告書とか書かないとダメだから」
「大変だな…まぁ明日は土曜日で学校も無いにしろ、無茶は良くねぇぞ」
「うん!ありがとう沢原君、それじゃあね」
「あぁ」
私は沢原君を転送する…そうだ
「沢原君」
「今度は何だ…」
「…なのはに手を出したら、ダメだからね」
「天地がひっくり返っても、そんな事は起きねぇよ」
「……それならいいんだけど…」
私の言葉を聞くと直ぐに言い返す沢原君…まぁ沢原君がそんな事をする人じゃないのは解ってたけど、そこまで言わなくても良いんじゃないかな……流石になのはが可哀想だよ…
そして沢原君を元の場所に転送して、私は今回の報告書を書くために、アースラの自室に向かった
「あ!!今日はなのはの誕生日だから、皆で遊びに行くんだった…徹夜に成るかも…」
神様の雑談…のコーナーです〜
むぅ〜〜…
ゴロゴロ〜
むむぅ〜…
ゴロゴロゴロ〜〜
何故あの沢原 龍さんは原作に介入しようとしないのでしょうか?
まぁ原作を知らないみたいですから、それも仕方ないのかも知れないのですが………………はっきり言って見てて…つ!ま!ら!な!い!です〜〜!
どうすれば……!!そうです〜!原作の知識を上げれば良いんです〜〜
我ながらナイスアイディア!です〜
では、ゴッドスマイルで、リリカル☆マジカル、さよならです〜
ひ〜まを〜〜♪持て余〜した〜〜♪か〜み〜さま〜〜の贈り物〜〜♪…です〜
説明 | ||
第十八話…何か面倒な事に巻き込まれたな…まぁこれっきりだろ…多分 | ||
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