ハイスクールD×D×D 第3章 戦闘校舎のフェニックス 第23話 LG、参加決定です |
第23話 LG、参加決定です
Side龍道 総司
「愛しのリアス。会いに来たぜ」
ウザいかキモいとしか言いようのない男が現れた
此奴を消しちゃダメ?俺がそんな目線をグレイフィアに向けると首を振る
そして目で「私も殺したいですが出来ないのです」的な目線を送ってくる
ああ成程、個人的には反対なのね。先輩と此奴の結婚
「さて、リアス。早速だが、式の会場を見に行こう
日取りも決まっているんだ、早め早めがいい」
訂正が必要だな。ウザいキモい以前に女の敵だこいつ
嫌がっている女性の腕を無理やり掴むなんてな
「……放してちょうだい、ライザー」
低く迫力のある声で拒否をしながら焼き鳥の腕を払うリアス先輩
それに対して苦笑する焼き鳥にイッセーが口を開いた
「おい、あんた。部長に対して無礼だぞ。つーか、女の子にその態度はどうよ?」
そのイッセーの言葉を聞いたオカ研と秘封倶楽部の皆は感心したようにイッセーの事を見る。グレイフィアも頷いている
俺もイッセーの意見に賛成だな
「俺もその意見には賛成だ。知ってるか?
男にはやってはいけない事が二つあるんだ。女の子を泣かせる事と、食べ物を粗末にする事だ
どう見てもその行為は先輩を泣かす行為だと思うぞ」
「あ?誰、お前ら?というか何で悪魔以外が此処にいるんだよ?」
「俺はリアス・グレモリーさまの眷属悪魔!『兵士』の兵藤一誠だ!」
「はぁ?なんでお前みたいな気持ち悪い奴に名乗らなくちゃいけないんだ(俺は半妖の龍道総司だ)」
「てめぇ!目上に対する態度が出来ていないようだな!燃えろ!」
どうやら本音と建前が逆になっちまったようだ
それにしてもドラゴンの鱗さえ燃やす不死鳥フェニックスの炎ね
妹紅の炎に比べれば涼しいにもほどがある
「ふ、燃え尽きたか」
どうやら俺が燃えたんだと勘違いしてるようだ
グレモリー眷属は顔を青くしている
グレイフィアと秘封倶楽部メンバーはそうでもないが
それにしても期待外れにもほどがある。全力の妹紅の1000分の1の熱さも無いんじゃないか?この炎の熱さは
まさに焼き鳥に相応しい暑さだな。
焼き鳥撲滅って言ってるミスティアも此奴だったら焼き鳥扱いでも納得するんじゃないか?
「誰がだ?」
「ッ!?本気で放ってはいないとはいえ傷一つ無いだと!」
「そんな炎じゃ全然満足できねえよ
そんな事より本題に入ったらどうだ?フェニックス家三男のライザー・フェニックスさんよ」
俺は片手で炎を振り払ってから焼き鳥に言う
するとライザー・フェニックスは思い出したかのようにリアス先輩の方を向いた
それから焼き鳥の紹介がされていく
「ご存じで無い方がいるかもしれないので紹介させていただきます
この方はライザー・フェニックスさま
純血の上級悪魔でありフェニックス家のご三男であらせられます
(ただの冷や飯ぐらいなんですが。どうして上級悪魔にこんな方がいるのでしょうか?
最近、上級悪魔の質が下がっている気がします
龍道 黒歌の件もそうですし老人たちは一体何を考えているのだか……
早く死んで改革をさせてもらえないのでしょうか?)」
心の中を試しに読んでいたらあまりの内容に俺は驚いた
あの丁寧なセリフの裏でこんなことを考えていたんだ
老人が邪魔で制度の改革が出来ないことを嘆いているという事がよーく分かった
改革って言うのは恐らくは家柄に囚われないで上級悪魔になるようなシステムなんだろうがな
「そして、グレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます
(本当に、本当に遺憾な事なんですが
最初は下賤な輩かと思っていましたが先ほどの言葉、兵藤一誠様の方がリアスお嬢さまにふさわしいと本当に思います)」
心の中で言ってることがすごいな
というかイッセー、兄嫁公認だぞ。お前とリアス先輩の中は
「リアスお嬢さまとご婚約されておられるのです
(今回のLGでどうにかリアスお嬢さまには勝っていただきたいです
なので心を読んでいる龍道 総司さま、どうにかお手伝いいただけないでしょうか?)」
ほぅ、俺が心読んでいるのを気付いてこうしていたのか
そこまで頼まれたら仕方がないな、上手く挑発して参加させてもらおうか
「(分かった、任せてほしいグレイフィアさん)」
俺がそう心の中に念話で直接伝えたと同時に
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええッッ!!」
イッセーの絶叫が部屋に響いた
〜少年少女+焼き鳥話し合い準備中〜
「いやー、リアスの『女王』が入れてくれたお茶は美味しいものだな」
「痛み入りますわ」
いや、美味しいってお茶を見る目が無さすぎるだろ
あれは俺が前にGXの世界に行ったときに勝ったゴキボール茶だぞ
飲める味ではあるけど同じ値段の他のお茶の方が美味しいという理由で人気がほとんどない
一応は美味しいんだろうけど見る目が無いとしか言えない
祖座に座る先輩と焼き鳥を少し離れた席から見ながらそんなことを俺は考えていた
「ねえ蓮子、さっきからあの焼き鳥を殺したいと思う私は間違ってるかな?」
「いいえ、間違ってないわね
私も剣のさびにしたいと思っているから」
「……世界にとって害悪」
「まったくです!」
物凄い勢いで殺人予告やら悪口やらを目の前で言ってる秘封倶楽部の仲間たち
橙、その声の大きさだと俺が防音結界張って無かったら届いてるぞ
「張ってるのを知ってるから言ってるんです!」
「心を読むな。俺もみんなの意見には賛成だがな」
「はぁ、それにしてもあんなのがリアス部長の婚約者なんて信じられない
というか信じたくない!」
「僕もそれには同意できるんだけどどうしようもないんだよ」
イッセーと木場まで話し合いに加わってきた
木場も確かに今までにないほど嫌な顔してるからな
「私の前の主に比べればマシだけどあれは酷いにゃん」
「……どれだけあの人裏で汚い事してたんですか」
「いい加減にしてちょうだい!」
そんな風に会話をしていると急に先輩の激昂した声が室内に響く
今度は何をやらかしたんだあのマダオ?
いやまるで駄目な男じゃなくて焼き鳥だからかマダヤか
「ライザー!以前にも言ったはずよ!私はあなたとなんて結婚しないわ!」
「ああ、以前にも聞いたよ。だが、リアス、そういう訳にはいかないだろう?
キミの所のお家事情は意外に切羽詰まっていると思うんだが?」
ナイスな発言をありがとうマダヤくん
「おいおい、それは違うだろうライザー・フェニックス」
「!?またお前か!お前のようなやつが悪魔同士の話に首を突っ込むな!!」
「忠告をしてやりに来ているのになんだその態度」
「忠告だと?」
訝しむような表情で俺を見るマダヤくん
「グレモリー家にはきちんとリアス先輩以外にも跡取りがいるだろう?
それとも何か?彼を殺せば跡取りが居なくなるから切羽詰まってるとでも言ってるのか?」
俺がそう言った瞬間にリアス先輩とグレイフィアの顔が変わった
そして自分の失言に気付いたマダヤは話をすぐに変えた
「それはともかく、リアス。フェニックス家の看板背負った悪魔なんだよ
この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ
こんな狭くてボロイ人間界の建物なんかにきたくなかったしな
というか、俺は人間界があまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い
炎と風を司る悪魔としては、耐え難いんだよ!」
あらかさまに話しを変えたマダヤを二人は睨んでいるがそれを無視するマダヤ
マダヤの話を聞いて「あなたの何処がフェニックス家の看板を背負っているんですか?」とか「あなたの存在自体がフェニックス家に泥を塗っています」という事を思っているグレイフィアに激しく同意した
まあ、マダヤのこの世界の炎と風が汚いというのにも同意は出来るが
「俺はここにいる奴らを全員燃やしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」
ボワッ!
マダヤの周囲に炎が駆け巡る。その瞬間にライザーからチルノも殺せなそうな殺意と敵意が放たれる
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
そしてそれと同時にマダヤの悲鳴が部屋を包んだ
グレイフィアは顔を真っ青にしてグレモリー眷属のメンバーは顔を不思議そうにしている
俺たち秘封倶楽部は「何やってんだ?」という顔になる
何故なら……
「龍道 紫さま!それ以上は止めてください!」
「母さん、その程度の相手に手を出すな!」
マダヤの四肢にスキマが現れてマダヤの四肢を切り取るようにしてスキマが消えたからだ
俺はやっていないから母さん以外ありえない
俺とグレイフィアの発言を聞いた後にグレモリー眷属はマダヤに起きた事態に気付いた
しかもイッセーとアーシア以外の顔は酷い驚きに包まれている。その二人も驚いてはいるが
それも当然の事だろう
「再生しないだと!?グゥゥ!」
フェニックス家の特色でもある再生がなされないからだ
まあ、俺からすれば当然の光景だが
「当り前じゃない、私の息子とその友に手を出す発言をしたのよ」
そんな声が聞こえたと思うと同時に俺たちの前にスキマが現れ中から…
「メリーが二人?」
「いいえ、私は龍道 紫というわ。龍道 総司の実の母親よ」
母さんが現れた
そしてグレイフィアの方を向くと
「グレイフィア久しぶりね、今回はこれで帰らせてもらうわ
それとサーゼクスから伝言よ。私の息子を参加させなさい」
と一言だけいいスキマの中に戻って行った
そしてスキマが消えると同時にマダヤの四肢は再生した
居る時だけ何かの境界を操って再生できないようにしていたのか
それよりもグレイフィアと母さんが知り合いだったことに俺は驚いた
参加させなさい?グレイフィアは驚いたようだったがすぐに理解したのか頷いていた
俺はまるで意味が分からないのだが
「助かりましたね、ライザー様
あの方に目を付けられた悪魔は今まで生きていたことがありません」
「ッ!?なんだと、あいつは一体何者なんだ!」
「申し訳ありませんがそれを教える事は出来ません」
「ッチ!」
グレイフィアの発言に舌打ちするマダヤ
「総司?母さんって言ってたけどあの人は?」
「それは言えないな。無暗にばらすつもりはない」
「そうなの……」
リアス先輩は母さんの事が頭から離れないようだ
「では、話に戻らせていただきます
お嬢さまがライザー様との結婚を拒むことは旦那さまもサーゼクスさまもフェニックス家の方々も重々承知でした
正直申し上げますと、これが最後の話し合いの場だったのです
これで決着がつかない場合の事を皆様方は予測し、最終手段を取り入れることとしました
そしてそれには紫さまからの伝言により総司さまにも参加していただきます」
「最終手段?どういうこと、グレイフィア」
「俺も参加するだと?」
「お嬢さま、ご自分の意志を押し通すのでしたら、ライザーさまと『レーティングゲーム』にて決着をつけるのはいかがでしょうか?
これに同意されるのであれば総司さまもリアスお嬢さま側のチームで戦っていただきます」
「「―――ッ!?」」
グレイフィアの言葉に俺と先輩は驚いた
確かに前に悪魔のやるLGに参加してみたいものだと呟いたことはあったが……
面白がってこの機会にやらせるように脅迫でもしたのか?
「ちょっとまて!悪魔でもないこいつがどうして『レーティングゲーム』に参加するんだ!」
「サーゼクスさまの決定ですとしか言えません
(これでリアスお嬢さまの勝利は決定しました)」
「ふぅん、それとも何か?俺が怖いのか?」
「何だと!?そこまで言うなら『レーティングゲーム』に出てこい!燃やし尽くしてやる!」
「ライザーさまも総司さまの参加に賛成と言う事でよろしいですね
(来た!メイン強者来た!これで勝つる!)」
キャラが崩壊してるよ!
俺がそんなことを考えた後にグレイフィアさんたちは原作通りの会話をしていった
他の世界に行けば一応原作が売ってる世界もあるからきちんと覚えてられる
だから原作知識は大切にしてるのだ
此処は俺の住む世界であり現実だが未来に起きる惨劇が分かるのなら防ぐべきだしな
まあ原作通りの会話と言う事は当然にイッセーがミラとか言うのにふっ飛ばされたりもしたがそれは自業自得だし止めなかったな
そして原作通りに十日のハンデを渡すというと去って行った
「リアスお嬢さま、勝利は決定したのも同然ですが修行を忘れないようご忠告させていただきます」
「?」
マダヤが去った後にグレイフィアがリアス先輩に声をかけた
「龍道 総司さまは神器を使ってない状態で私と互角の力を保有しています」
「「「「!?」」」」
「言いたい事はそれだけですので失礼します」
そう言うとグレイフィアは去って行った
イッセーとアーシア以外が絶句して俺の方を向いてくる
「言っておくが俺は本当のピンチの時まで手を出さないぞ」
「それはそうね
私たちの力ではなくあなたの力のみで勝ったと言われてしまうでしょうから」
俺はグレイフィアが去った後にオカ研の皆に声をかけるとリアス先輩は納得したように言葉を返してくれた
それもあるが俺にとってはお前たちの成長の機会を潰さないようにするの目的なんだがな
そうだな、とりあえず師匠達に頼んでみるかな?こいつらを鍛えるのを手伝ってくれと
必要だと思ったら召喚するとでも言っておけば問題ないだろ
Sideout
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ですよねー(グランド) ブロントさんが出てきそうだ(日隠 夜行) |
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