転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?
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「いらっしゃいませぇ〜」

 

「キャー!可愛い!」

「あの!あの!こんな可愛い子今まで居ませんでしたよね」

 

「この子は今日から日曜日限定で手伝いをしてくれてる子の妹さんで、自分も手伝いたいって言うから、ここでお客さんのお出迎えをして貰ってるの♪」

 

「翠屋によぉこそぉ〜」ペコッ

 

{可愛いーーーーーー!!}

 

本日3月16日、高町の誕生日の次の日の日曜日、約束通り俺は翠屋の手伝いをする為に朝から厨房に立っている、そして彩羽も連れてきたのだが【自分も何かしたい】と言い出し桃子さんが簡単な事だけをお願いし、今に至る。

 

「それにしても彩羽は凄い人気だな」

 

「お陰でこっちは大忙しっすけど……」

 

「ははは店の売上が上がるのは此方としては良い事だよ」

 

「そう言って貰えると彩羽も喜びます」

 

厨房で恭也さんと士郎さんと話ながら、俺は注文の品を作る。

 

「それにしても流石桃子が見込んだだけは有る、手際が良い」

 

「どうも………………ミートスパとハンバーグとピラフ上がりました」

 

((早い……))

 

さてとそろそろピークも過ぎるし今日はこれくらいで終わりだな。

 

〜数分後〜

 

「それでは士郎さん桃子さんお疲れ様でした」

 

「お疲れ様♪また来週も宜しくね、彩羽ちゃんもありがとう助かったわ」

 

「エヘヘ〜」

 

客足も落ち着いたので俺は彩羽と一緒に士郎さんと桃子さんに挨拶をする。

 

「そうだ龍君、向こうでお客様がお待ちよ」

 

「?……」

 

帰ろうとしたら、桃子さんがカウンターを指差すので見ると、俺を待っていたと言う人物と目が合い向こうから近づいてきた。

 

「龍、彩羽おはよう」

 

「あぁ…つってももう昼だけどな」

 

「こ!細かい事は気にしないで!」

 

「フェイトさん、こんにちは〜」

 

俺を待っていたと言う人物はハラオウンだった。

 

「で?どうした、今日は勉強会は無しって昨日言ったろ」

 

「そうなんだけど、実は昨日帰った後にクロノから連絡が有って今日のお昼に一度帰ってくるの」

 

「へぇ……で?」

 

「それでクロノに、龍とまた話がしたいから、お昼誘ってみてくれないか?って言われたから」

 

成る程、確かに今日は翠屋の手伝いが終わったら特にやることも無いしな。

 

「携帯に連絡せずに直接言いに来たのは、翠屋の手伝い中に連絡をするのは良くない…と思ったからか?」

 

「やっぱり龍は鋭いね、その通りだよ」何が嬉しいのか、笑顔で納得するハラオウン…提督さんが話を……か、まぁ俺の事を内緒にしてくれたんだ、改めて御礼を言っとかねぇとな。

 

「解った、行ってやる」

 

「ホント!じゃあ行「ちょっと待て」……え?」

 

呼び止められたハラオウンは鳩が豆鉄砲くらった顔をしていた

 

「誰が一緒に行くって言った」

 

「え?でも私の家、何処か解らないでしょ?」

 

「携帯に家の住所メールしろ、後はナビで行ける」

 

「どうして?一緒に行けば…」

 

確かに一緒に行けば、そんな面倒な事はしなくて済む……がそうも行かない。

 

「お前…今日が何曜日か解るか?」

 

「日曜日だけど……それがどうかしたの?」

 

俺の質問に答えるハラオウン…それがどうしたって?なら教えてやる。

 

「日曜日の昼間にお前と一緒に居る所をクラスの……いや学校の奴に見られたら面倒な事に成るだろ」

 

「考えすぎだよ、別に可笑しな事じゃ」

 

「じゃあその事が後々人伝いにバカ二人に知れたらどうなる?」

 

「……うん…面倒な事に成るね」

 

俺の言った事に納得したハラオウンは携帯を取り出し、メールを打つ。

 

「じゃあ……私先に帰るけど、絶対来てね!」

 

「解ってる、提督さんに改めて礼したいからな」

 

「……じゃあ待ってるから」

 

ハラオウンは若干納得の行ってない顔をして翠屋から出る。

 

「お兄ちゃ」

 

「何だ?彩羽」

 

「フェイトさんのお家行くの?」

 

今まで黙って話を聞いていた彩羽がハラオウンの家に行くのか質問してくる。

 

「あぁ行くけど彩羽は「いろはも行くー!」…じゃあ行くか」

 

「やったー!アルフに会えるー!」

 

一緒に行けると解り喜ぶ彩羽…そういや高町の誕生日の時にアルフと仲良くなってたな。

 

(…あ…提督さんに彩羽の事バレるな……まぁ話せば大丈夫か)

 

〜フェイト視点〜

 

家に戻った私は母さんとエイミィと一緒に御昼の準備をする。

 

「ところで、今日来る沢原 龍君ってどんな子なの?」

 

「優しい…んだけど第一印象は怖いだったかな?」

 

「優しいのに怖い?どっちなの」

 

母さんから龍に付いて質問されたので答えるとエイミィは首を傾げる…だって私も話をする様になったの最近だし、まだ良く解らないんだから。

 

「まぁ会えばフェイトの言ってる事が解るさ」

 

「ん〜…それもそうだね!」

 

話を聞いていたクロノが言葉を掛けると、それを聞きエイミィは納得する。

 

ピーンポーン♪

 

「あ!来た」

チャイムが鳴ったので、私は玄関に向かいます。

 

「龍、彩羽いらっしゃい」

 

「…あぁ」

 

「おじゃましまぁ〜す」

 

玄関の扉を開け、龍と彩羽を家の中に入れ、一緒にリビングに行きます。

 

「悪いな、態々来てもらって」

 

「いえ気にしないで下さい、暇でしたし」

 

「アルフ〜!」

 

「おぉ〜〜彩羽……ちょ!コラ!くすぐったい」

 

「耳柔らか〜い」

フニフニ

 

リビングに着くとクロノと龍が挨拶をしてる横で彩羽がアルフの耳を触る。

 

「貴方が沢原 龍君?」

 

「はい?そうっすけど」

 

「初めましてフェイトの母親のリンディ・ハラオウンよ、よろしくね」

 

「私はエイミィ・リミエッタ、気軽にエイミィさんと呼んでね、君の事は龍君って呼ぶから!!」

 

「は…はぁ…じゃあよろしくお願いします、リンディさん、エイミィさん」

 

母さんとエイミィが龍と自己紹介をするけど、龍はエイミィの勢いに若干呑まれてる。

 

「取り敢えず御腹も空いてるだろうし、細かい事は御昼を食べながら話そ!」

 

「そうね!……ほら皆席に付いて」

 

そして全員で食事をする事にした。

 

〜龍視点〜

 

食事中に話した事は基本的に世間話だった、エイミィさんは提督さんと付き合ってるみたいで良い所悪い所を【龍君!君は一人の男子としてどう思う!】等々終始エイミィさんが話を続けた。

 

他には提督さんが朝方あのバカ二人の様子を立場上渋々見に行った時に、高町・ハラオウン・八神の三人は何時見舞いに来るんだと言われたらしく、朝から無駄に疲れて散々だったと愚痴を溢していた…提督ってのは大変だな、この時ハラオウンに【見舞いに行かないのか?】と言ったら【他の患者さんの迷惑になるから】と返された。

 

「お兄ちゃ、アルフとお外で遊んでくる!」

 

「解った車には気を付けろ…アルフ彩羽の事頼むな」

 

「任せとけって」

 

昼飯を食べ終わると彩羽はアルフと共に外に遊びに行った。

 

「提督さん」

 

「何だ?」

 

「俺の事を内緒にしてくれて、ありがとうございます」

 

俺は提督さんに、あの日の事を内緒にしてもらった礼をする…まぁこの為に来たわけだからな。

 

「気にするな、対した事じゃないさ…所で君の妹だが凄い素質を持っているな」

 

「まぁ……本人には言ってませんけど」

 

「ねぇ龍君、これを気に管理局のお手伝いしてみない?」

 

「ちょっと!母さん」

 

提督さんと話していたら、リンディさんが俺に管理局の手伝いをしないか誘ってきてハラオウンが驚く

 

「リンディさん俺が魔法使えるの知ってたんすか?」

 

「私もあの日アースラに居て見ていたのよ、貴方の戦い……で!どうかしら将来的に凄く便利よ御給料良いし、なんなら彩羽ちゃんも「アイツには無理ですよ…」え?」

 

俺はリンディさんが彩羽の事を持ち出した瞬間に話を遮る。

 

「龍、私が説明しても良い?」

 

「……じゃあ頼む、最近この話やたらしてる気がするからな」

 

「解った…それじゃあ母さん、クロノにエイミィも聞いて実は…」

 

そしてハラオウンに俺の両親の事と彩羽のトラウマに付いて代わりに話してもらった。

 

「…これで良いかな?龍」

 

「バッチリだ」

 

「龍君、貴方はつまり【死ぬ】って言葉を聞いただけで、我を忘れて泣いちゃう彩羽ちゃんは魔導師に向いてない……そう言いたいのね」

 

「そうっす、例え資質が強くても只【死】なんて言う、犯罪人なら誰でも使うような言葉を聞いただけで泣く奴…戦いには不向きでしょ」

 

リンディさんは俺が思う、彩羽が魔導師に…と言うより管理局に入るのに向いてない理由を理解してくれたみたいだ…只そんな事関係無しに危険な事なんてさせるか。

 

「そうね……ごめんなさい、事情も知らずに無責任な事言って…謝るわ」

 

「別に解って頂いただけたなら…後俺が関わりたく無い理由は「言わなくても解るわよ、彩羽ちゃんに心配掛けたく無いから…でしょ♪」……まぁ」

 

リンディさんアンタ読心術でも使えるんすか?…まぁ今までの話を聞けば勘の鋭い奴なら解るか。

 

「ねぇねぇ!龍君ってさ〜…もしかしてシスコン?」

 

「ちょっと!エイミィ!」

 

「…否定は出来ないっすね、父さんや母さんが亡くなってからは俺がちゃんと立派な大人に成るまで面倒見るって決めましたから」

 

俺はエイミィさんの質問に答える…そうだ、それだけが転生してから俺を育ててくれた両親に出来る唯一の恩返しだ。

 

「厳しく接してるつもりですけど甘い所有りますから、シスコンってのは当たってますよ」

 

「あ〜…ごめん、それはシスコンとは言わないね」

 

「そうだよ、只大切ってだけなんだから」

 

俺の話を聞いてエイミィさんとハラオウンは俺がシスコンでは無いと言ってくれる。

 

「「クロノ(君)とは違う(わ)(よ)」」

 

「母さん!エイミィ!誤解を招く様な事を言うな!」

「提督さんシスコンなんすか?」

 

「龍!君も乗っからなくて良い!と言うより、いい加減その提督さんと言う呼び方は止めろ!クロノで良いと言っただろ」

 

「呼びやすいんで、提督さんのままにします」

 

「……はぁ…勝手にしろ」

 

「そうさせて貰います」

 

その後も話をするが途中で出てきたお茶にリンディさんが砂糖×12とミルクを入れてるのを見た時は、今までで(転生前も含め)一番引いたのは言うまでもない。

 

そして夕方に成り、彩羽とアルフが戻ってきたので帰る事にした。

 

「今日はありがとうございました」

 

「バイバ〜イ」

 

「また遊びに来てね♪歓迎するわ」

 

「龍、彩羽待ってるね」

 

「龍君!彩羽ちゃん元気でね!」

 

「龍じゃあな〜、彩羽はまた遊びに来い」

 

「うん!」

 

挨拶をしてると、また来てねや待ってる等々言われるが…いやいや何言ってんだアンタ等、今日来たのは提督さんに御礼言っときたかったからで、俺は基本的に女子の家に来たくねぇから…彩羽も返事をするな、また来……いやベスターを付き添いにすれば、俺は来なくても大丈夫か?

 

「そういえば、なのはの誕生日パーティーに行ったなら、お前はユーノを知ってるか?」

 

「ユーノっすか?知ってるますけど」

 

「なら今度は男だけで食事でもどうだ?」

 

「考えときます」

 

「そうか」

 

最後に提督さんと軽く話してハラオウンの家を離れた。

 

「彩羽、少し買い物して行くぞ」

 

「うん!」

 

帰る途中で買い物をしようと思い、スーパーに立ち寄る………………が

 

「あれ?…龍君、彩羽?」

 

「た……高町」

 

「なのはお姉ちゃん!」

 

中に入ろうとしたら、高町が出てきた…嫌な予感が…

 

「二人でお買い物?」

 

「うん!あのね、いろはとお兄ちゃね!今日フェイトさんのお家で御昼ご飯食べてね!いろはは、アルフとお外で遊んだの!」

 

やっぱりか!彩羽!お前そんな事言ったら面倒な事に成るだろ!

 

「!!……ふーん…そうなんだぁ〜」

 

「何だよ…」

 

「別に…それで楽しかった?フェイトちゃんの家」

 

良く解らねぇが、高町は確実に機嫌が悪い…ここは無難な答えを言えば良いか。

 

「普通だった」

 

「ホント〜?」

 

「…只、お茶に砂糖とミルクを入れるのは、流石に引いたな」

 

「あ〜…それは私も初めて見た時思ったよ」

 

どうやら、高町もアレには引いたらしい…当たり前か。

 

「…じゃあ、俺と彩羽は買い物を「待って!」……離せ」

 

スーパーに入ろうとしたら、高町に手首を掴まれる…ヤバイ、ヤバイ

 

「晩ご飯…家で食べない?」

 

やっぱりか…言うと思ってたが、本当に言いやがった。

 

「断る」

 

「フェイトちゃんの家で御昼食べたんでしょ!だったら私の家で晩御飯食べてよ!」

 

「言ってる意味が解らねぇし、でけぇ声出すな…断ると言ったら断「わぁ〜い!なのはお姉ちゃんの家で晩御飯!!」…」

 

不味い…このまま高町の誘いを断ったら確実に彩羽は不機嫌になる、それに明日学校で高町に何て言われるか……いや!まだだ!考えろ、道はまだ有る!

 

「龍君行こ!」

グイ

 

「待て高町!俺はまだ!」

 

「♪」

 

「聞いてんのか!おい!高町ーー!!」

 

結局、俺と彩羽は高町の家で晩飯を食べた…何でだ、俺は何でこうも流されるんだ……

 

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神様の雑談…のコーナーです〜

 

管理局に入らない理由は彼らしい理由です〜

 

そして何だかんだ言いつつ、沢原 龍さんは彼女達と一緒に居ますね

本人は避けたいみたいですけど…まぁ無駄みたいです〜(笑)

 

では、ゴッドスマイルで、リリカル☆マジカル、さよならです〜

 

さて!明日から沢原さんは学校です〜!聖さんも王神さんもまだ入院中ですから、何か面白い事起きて欲しいです〜

 

説明
第二十六話…何でだ、俺は何でこうも流されるんだ……
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コメント
管理局が龍を怒らせないと良いんだけど……(駿亮)
中東の少年兵育成では宗教を使いますが、管理局の正義&魔法至上主義という宗教を教え込ますには判断能力のない高ランク子供は最適でしょうね。当然主人公は地球上での少年兵の事くらいは知識として知ってるでしょうから、管理局と言う組織には不信感しかないでしょうね。(黄金拍車)
tububu12さんの考え方は思いつきませんでしたね。確かにその考え方もあるかな?とは思いますが、無印での掌握のやり方や今回の台詞等みてるとあくまで戦力としてしか見てないと思います。なのは撃墜も経験してるなら少しは慎重に行動してしかるべきだろうに・・・(黄金拍車)
好意的に解釈すれば、でかすぎる魔力が現状は無制御状態だから、制御できるようにするためにもってことじゃね?それに台詞が途中で遮られてるから「彩羽ちゃんも将来は〜」的な言葉が続いたかもしれんし。(tububu12)
5歳児でも前線に放り込むか・・・まじ鬼畜だなこのバァさん。日本に関わってればいい加減気付くだろう、おまりにもおかしいことに。子供の悲鳴と血で作られた平和に何の価値があるのか・・・(黄金拍車)
うん、龍は兄って言うより父親みたいですね。 しかし、あの二人が居ない学校は平和だろうなー。(グラムサイト2)
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