Fateなんとなく書いてみた7 |
「今日は興が冷めたわ・・・今度会ったら絶対に殺してあげるねお姉ちゃん」
「む、マスター。それはオヤジギャグというやつですね?いやなかなか・・・」
「何言ってるのバーサーカー! ・・・もう、帰るわよ!」
「承知。ではセイバー、そして勇敢なる者・・・いやサガルと呼ばせてもらおうか。再び手合わせできる其の時を楽しみにしているぞ」
俺は最後まで気の抜けた雰囲気の抜けないことに苦笑した。
手合わせしたというほどのことではないと思うのだが、まあいいだろう。
「はい、バーサーカー。今度は理性ある貴方と正々堂々と剣を交えたいものだ」
「ははは・・・俺はもうあんな危険な思いするのは御免だぞ」
俺がそう言うとバーサーカーはくっくっ、と笑った。
本当に戦っていた時とはまるで別人だと改めて驚かされる。
「まあそうつれないことを言うな。我とお前の仲ではないか」
「どういう仲だ・・・」
すっかり友達ムードを出して接してくるバーサーカーにたじろぐ。
しかしあまりに上機嫌に言ってくるので、俺はまあ友達でもいいか、減るものでもないしと思うことにした。
「もう!何してるのバーサーカー、早く帰るわよ!」
既にバーサーカーから少し離れた場所を歩いていたイリヤスフィール――長いな、イリヤでいいか――は今だ俺の前にいるバーサーカーに不満げに言う。
魔術師というのはよくわからないが彼女は見た目同様の性格のようだ。
「申し訳ありませんマスター、ではまた相見えようぞ」
「で、どういうこと?」
何故か敬語のなくなった遠坂さんが納得がいかないといった不満顔で俺に詰め寄ってきた。
というかやっぱり猫被っていたのか、俺の目は間違っていなかったんだな。
「どう、とは?」
「私も気になります。兄君が私を助けてくださった時のあの移動速度、サーヴァント並み・・・それもあれはランサーに匹敵するかそれ以上」
「はあ・・・」
俺は気のない返事をする他なかった。
何故なら俺はランサーというのは勿論、サーヴァントとかいうものについても全くの知らないのだから。
俺が困っているのを見兼ねたのだろう。
正直ずっと空気だった白が口を挟んでくる。
「なあ、とりあえず家に戻らないか?話するならそのあとでも出来るだろ?」
「そうね、そうしましょ」
「了解しました」
どうやら一時だが呪縛から逃れられたようだ。
俺は内心で白に感謝し、皆で揃って帰路についた。
第三者に観察されていたのにも気付くことなく。
とある民家の屋根の上、そこに観察者はいた。
「ほお、面白いじゃねえか・・・生身であのバーサーカー(バケモン)を相手取るとはなぁ。全くどうして根性据わったイイ男じゃねえか、くっくっ・・・」
退達を観察していたのは青いボディスーツに身を纏い、毒々しいほどに赤い槍を携えた女だ。
女はニヤリと楽しげに顔を緩ませる。
しかし女はその愉快げな表情を歪ませ舌打ちする。
「やれやれ、マスターの命令がなけりゃ一戦交えてぇところだったんだがな・・・でも、まああの戦力差じゃあ流石に無理があるか」
そう。
マスター本人たちはどうとでもなる。しかし彼らにはサーヴァントが二人もいる。
それも三騎士の内の二角、セイバーとアーチャーだ。
あの二人相手に彼女一人では分が悪い。
さらには彼女にとって今現在一番気になる存在、衛宮退もいる。
ただの人間であるにも関わらずサーヴァントと剣を交えることが出来る異様な存在。
魔術師ということを除けばまるで自分の前マスターのよう、と彼女は思った。
「さて、マスターの命令だしな。さっさと情報を持って帰りますかねぇ」
女はぐっと足に力を入れて屋根から屋根へ飛び移っていき、やがてその姿は闇夜へ消えた。
説明 | ||
Fateの性転換祭りハーレムとかあんま見ないな、とか思ったのでちと書いてみた。適当にやっていこうと思います | ||
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続きまだかな・・・(JohnDoe) | ||
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