外史を行く喧嘩師 十二幕
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俺は一人武威に赴き、馬騰軍の協力を得る事に成功した。

そして、軍の準備が終了し洛陽にて、月達と合流した。

 

「お帰りなさい狼鬼さん。長旅、ご苦労様でした。」

 

「月、久しぶりだな。大丈夫だったか?」

 

「はい。恋さんや皆さんの御陰です。私だけじゃどうする事も出来ませんでした・・・」

 

「恋ありがとな、ちゃんと皆を守ってくれて。」

 

俺がそう言うと恋は頭を出してきた。

 

「恋、頑張った。ご褒美・・・」

 

「おう、恋は頑張った。」

 

俺はその意図を察して、恋の頭を撫でてやる。

 

「ん〜♪」

 

こうしてると可愛い女の子なんだけど。なぜ一度も勝てないんだ・・・

 

「ち〜ん〜きゅ〜きっっっく!!」

 

「おっと。」

 

ある意味お約束となった死角からの蹴りを躱す。

 

「気安く恋殿の頭を撫でるなです!」

 

「ねねも久しぶりだな。元気にしてたか?」

 

「お前が居ないせいで、ねねの仕事は五台山並みに多くなったです!

 責任とりやがれです!」

 

ああ、そういや俺が居ない間は二人・・・ん?

 

「小恋に俺の仕事回していいぞって言った気が。」

 

「ねね、嘘、だめ。」

 

嘘だと、このヤロ。

そのままねねの頭を拳で挟む。

 

「嘘つきヤローにはお仕置きだ。」

 

拳を回してグリグリする。

 

「いでででっ!やめるです!恋殿〜」

 

「ねねが悪い。」

 

途中から涙目になってきたのでその時点でやめてあげた。

 

「なんやウチ等には何も無しかいな〜」

 

「そんな事ねぇ〜よ。お前等も元気にしてたか?」

 

「ああ。お前の部隊の副隊長。かなり良い物を持っていてな。

 私と霞で鍛えてやたぞ」

 

副隊長?暗は今居ないから。

 

「小恋の事か?そんなに強いのか?」

 

「自分の部隊の戦力位把握しときや。ウチと華雄相手に十合持つなんて、いい腕しとるで。」

 

そうなのか。後で褒めておいてやらないとな。

 

「詠もお疲れさん。」

 

「それを言うのはちょっと速いわよ。これからもっと忙しくなるんだから、

 覚悟しててよね。」

 

「任せとけって。」

 

一人一人に労いの言葉を掛けていると、飛翠達がやって来た。

 

「月、久しいの。元気にしておったか?」

 

「飛翠さん。詠ちゃんから話を聞きました、来度は本当に有難うございます。」

 

「なに、気にするでない。儂にとっても利益はもうあったしのう。」

 

・・・おい、まさか。

 

「利益ですか?」

 

「未来の旦那を見つける事が出来てな。のぅ、旦那様?」

 

「「「「旦那様!?」」」」

 

やっぱりか。こいつの場合本気だから何も言えねぇんだよな・・・

 

「そうじゃ。狼鬼の男気に惚れてしもぅてな。求婚したのに返事もまだ貰ってないのじゃよ。」

 

「だ〜か〜ら!会って一日で結婚しろとか言われて、はいとか言える程人間できてねぇんだよ。」

 

旦那様って呼び方はもう諦めた。何度言っても聞きやしない。

 

「へぅぅ〜。狼鬼さんは飛翠さんと結婚//」

 

「ちょっと、これから大変なのに何してんのよ!//]

 

「恋も、そう呼ぶ?」

 

「勘弁してくれ・・・」

 

なんかもう疲れた・・・

 

「こら、飛翠。巫山戯るのもいい加減にしなさい。」

 

マジで真琴さんナイスb

 

「なんじゃ真琴は連れないのぅ。まぁ知ってると思うが、儂の名は馬騰じゃ。

 来度は月の危機と聞いて飛んできてやったぞい。」

 

普段は真面目なのに。俺もあっちに居る間は少し内政やらされたが、飛翠も真琴さんも

かなりの処理能力だった。まぁ、翠や蒲公英に関してはノーコメントにしておこう。

 

「私は韓遂。真名は真琴です。これからはよろしくお願いします。」

 

「娘の馬超だ。真名は翠だ。よろしくな。」

 

「馬岱で〜す。真名は蒲公英って言うんだ。」

 

それぞれが自己紹介をしていき、ねねや華雄、霞に恋に詠が終わった所で。

 

「董卓です。真名は月と申します。今回は私の為に本当に有難う御座います。 

 私は今、大陸では暴君と罵られていると思います。

 私はそれでもいいです。今ここに居る皆さんと、洛陽や天水の皆さんが、

 本当の私を知ってくれていれば・・・」

 

そう言って俯いてしまう月。

 

「ですが、だからと言ってこのまま座して敗北を待つなんてできません。

 今まで私を信じてついて来てくれた人達の為にも、私は戦います。

 ですから皆さん、私に力を貸して下さい。」

 

「「「「「「「「「「おうっ!」」」」」」」」」」  

 

そうして、俺達は反董卓連合との決戦に備えた。

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<連合サイド>

 

「おっほっほっほっほ〜〜〜!!」

 

ここは反董卓連合の陣。

ここに居る者は、大陸の笑顔の為、或いは己が覇道を突き進まんが為、

或いは先代の残した呉という偉大な宝を取り戻すために集っていた。

 

だが・・・

 

「さて皆さん。何ども言いますけど、我々連合軍が効率よく兵を動かすにあたり、たった一つ

 足りないものがありますの。」

 

と、沈黙する軍議で一人だけ話し続けていた金髪ドリルが言う。

この金髪ドリルこそ、河北の雄、袁紹である。

 

・・・そこ、どの辺りが?とか言わない。

 

「これ程の大義を掲げた大軍を率いるには、相応の家格が必要ですわ。

 そして能力。気高く、誇り高く、優雅に敵を殲滅出来る方が相応しいと思うのです。

 この様な方、どなたか存じておりませんか?」

 

「・・・・・・この連合にそんな人間いたかしら?」

 

そう言うのは、後に覇王と称される曹操であった。

 

「なんですって、華琳さん」

 

「なんでもないわ。」

 

曹操が小さな声でそう言うと。

 

「全く。華琳さんは声が小さいからいつまで経っても背も胸の大きくならないのですわ。

 おーっほっほっほ♪」

 

「・・・」

 

・・・曹操さんの後ろに般若が見えるが見なかった事にしよう。

 

「すみません!」

 

と、声を上げたのは後に仁徳とまで呼ばれる劉備であった。

 

「こんな事してる間に、董卓軍が軍備を整えちゃいますよ。」

 

「はわわ、桃香様!」

 

そして、横のロリっ娘が伏龍と呼ばれた諸葛亮。

 

「あら、そういう貴方は?」

 

「平原の相、劉備です。今こうしている間にも

 洛陽の人は苦しんでるかもしれないじゃないですか。」

 

強い口調で訴える劉備を、多くの諸侯は冷ややかな目で見ている。

そんな目で見ている諸侯は事の真実を知っている、という事であろう。

 

「じゃあ劉備さんとやら、この連合を率いるに相応しい人間はだぁれ?」

 

「もう袁紹さんで良いんじゃないです?」

 

と、半ば投げやりな感じで劉備は言う。

 

「・・・そうですわね。なり手が居ないのであれば、私がやって差し上げてもよろしくてよ。」

 

少し上機嫌になった袁紹が言うと。

 

「なら決まりね。」 「我らも劉備の提案に異存はない。」 

 

「ならば決定ですわね。大陸一の名家の当主であるこの私が、連合軍の総大将

 になって差し上げますわ♪」

 

ウキウキと弾んだ声で言った。

 

「「「「・・・・」」」」

 

「なら、私は陣に戻るわ。決定事項は後ほど通達してくれればいいから。」

 

「私も自陣に戻らせてもらう。作戦に関しては曹操殿と同様。」

 

そう言った曹操と周瑜は自陣に戻って行った。

 

「さて、劉備さん。貴方の発言のせいで、総大将という責任の重い

 仕事をする事になってしまいました。

 そこで、お願いがあるのですけど・・・」

 

「私にお願いですか?」

 

劉備にしてみれば今まで唯我独尊状態だった袁紹が、自分にお願いなどしてくるとは

思ってもみなかった。

 

「簡単な事ですわ。連合軍の先頭で勇敢に戦って頂ければいいのですわ。」

 

「ちょっと待ってくだしゃい。噛んじゃった。

 私たちの軍は連合の中でも一番少数です。これでは先陣を切っても負けてしまいます。」

 

「そんな事私の知った事ではありませんわ。」

 

そう言ってそっぽを向く袁紹。

 

「ですが、袁紹さんの率いる連合が戦って行き成り負けたとなると袁紹さんの顔に泥を塗る事に

 なってしまいます。」

 

「なんですって!」

 

「ですから、兵糧一月分と兵五千を分けて頂けないでしょうか?」

 

流石は孔明。この状況下で最も適切な行動を取った。

 

「なんで私の軍の兵糧と兵を貸し出せなくてはならないのですか?」

 

「兵を貸して頂ければ、先陣を切り、見事に勝ってみせましょう。

 ですが、もしもその勝利の裏に袁紹さんの兵の活躍があったとなれば、

 袁紹さんの評判はうなぎ登りになると思いますが・・・?」

 

これぞ正しく孔明の罠。事実の巧みに隠しながら餌を見せる。

すると袁紹は。

 

「良いでしょう。貸して差し上げますわ。」

 

そして、この軍議は終了した。

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<曹操サイド>

 

「こんなのは作戦っていう名に対しての冒涜よっ!」

 

「桂花、落ち着きなさい。まさかここまで麗羽が馬鹿だったとわね。」

 

「どういう作戦なのだ?」

 

「雄々しく、勇ましく、華麗に前進。だそうだぞ、姉者。」

 

「?悪いのか?」

 

「春蘭。本気で言ってるの?」

 

「いえっ!そんな、滅相もございません!」

 

「姉者は可愛いな〜」

 

「なんや袁紹ってかなりの家やから頭も良いと思おとったけど、案外そうでもないんやな。」

 

「これ位なら沙和でも考えられるのー」

 

「頼むから考えないでくれよ。」

 

「流流お腹すいた〜」

 

「季依!ちょっとは空気を読んでよ!」

 

「好きに動いていいと、取っておきましょう。そのほうが私達にとっては都合が良いわ。

 皆、頼んだわよ。」

 

「「「「「「御意!」」」」」」

 

 

<孫策サイド>

 

「お疲れ〜冥琳。退屈だったでしょ?」

 

「そんなことはないぞ雪蓮。皆腹の探り合いをしていて気の休まる時も無かったぞ。」

 

「まぁそれはそうじゃろうな。ここに来ている者は誰も損はしたくないからのぅ。」

 

「姉さん。あまり冥琳を困らせては駄目ですよ。」

 

「何よ蓮華。私がいつ困らせたっていうのよ〜」

 

「そうだな。そういう台詞は後ろに隠した酒を出してから言ってもらおうか?」

 

「っげ!」

 

「はっはっは!策殿もまだまだ公瑾には勝てぬのぅ」

 

「全く。姉さまったら・・・」

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<劉備サイド>

 

「ごめんね、朱里ちゃん。」

 

「いえ、前線でなくてはならなくなりましたが、

 これで不足していた兵糧を手に入れられましたし、兵隊さんも貸して貰えました。

 先陣を切ってもなんとかなると思います。」

 

「朱里ちゃん。でも相手はシ水関だよ。大丈夫?」

 

「大丈夫なのだ雛里。悪い奴は鈴々がぶっ飛ばしてやるのだ。」

 

「そうだぞ雛里。暴君董卓など、我が偃月刀で叩き切ってくれる。」

 

「やれやれ、我が軍の将は血の気が多いな。

 よいか。相手は関に籠ってくるだろう。攻城戦は敵の三倍の数は揃えなくては

 ならないと言われている。」

 

「星さんや雛里ちゃんの言うとおりです。シ水関は難攻不落と言われていますし、

 董卓軍は少なくとも、シ水に4万は配置するでしょう。我が軍はどう多く見積もっても

 一万五千がいいところ。この時点で私達は兵法を無視していますから。」

 

「でも、相手が関から出てきたら勝てるよね?」

 

「はい、桃香様の言う通りです。ですから攻撃の際は・・・」

 

「成程。些か不本意だがそうも言ってられない。」

 

「にゃはは〜任せるのだ。」

 

「それにしても、まさか神崎さんの居る董卓さんが暴政か〜」

 

「ふんっ!桃香様にあれだけの事を言っておきながら。とんだ大嘘つきだったな。 

 なにが自分と自分を支えてくれる者を守るためだ。」

 

「「「・・・」」」

 

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<狼鬼サイド>

 

「んじゃ、将の配置だが・・・シ水に俺、恋、ねね、馬騰軍と思ってるんだけど?」

 

「僕と正反対ね。僕はあんたと霞と華雄をシ水にと思ってたけど。

 理由は?」

 

理由か〜。史実と演義で反董卓連合の時死んだとは言えねぇし。

 

「華雄。」

 

「ん、なんだ?」

 

「もしも相手が「臆病華雄!正々堂々戦え!」とか言われたら、お前どうする?」

 

まぁ、答え何て決まってるけどな。

 

「直ぐに出陣してたたっ切る!と言いたいが、兵の命もあるしな。そこは我慢だろう。」

 

・・・・・・嘘・・・だろ。

 

「ああ、あんたは知らなかったでしょうけど。

 華雄は成長したわよ。少なくとも、簡単な挑発には乗らない程度には。」

 

詠曰く。月が誘拐された時の護衛は華雄だったらしいが、十常侍に雇われた兵に

「このアホ華雄!猪野郎!」

と、挑発されて護衛の任を忘れてそいつを追いかけていたら・・・

という事らしく、それ以来我慢を覚えたらしい。

 

十常侍、上手いな・・・

 

「なんてこった。華雄が俺の知らない華雄になってるぜ・・・」

 

「で、他にないの理由?」

 

「二人の隊に虎牢関でやって欲しい事があるんだよ。

 ・・・・・・・っつうこと。」

 

これは本当の話。

 

「確かに、そういう細かい指示は恋の部隊には向いておらんな。」

 

「せやね。狼鬼の隊が一番防戦に向いてるからこういうのに使えんし、手伝うてくれてる 

 馬騰軍に頼めるもんじゃないな〜」

 

そうなんだよな。

 

「まぁちゃんと作って策に嵌ったら、お前らには出陣してもらうからその時までに

 その元気はその時まで取っとけ。」

 

「任しとき!」 「勿論だ!」

 

「っつうことなんだけど、いいか?」

 

一応筆頭軍師は詠なので確認を取る。

 

「ええ、そういう事なら問題ないわ。ねね、シ水関での指揮はあんたに任せるわ。

 しっかりやり遂げなさい。」

 

「任せるのですぞー!」

 

うし!これで大まかな事は決まったな。

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「すまぬな、入るぞ。」

 

そう言って入ってきたのは、十歳程度の少年だった。

 

「誰だこいつ?」

 

「「「「「「劉協様!」」」」」」

 

俺以外の全員が臣下の礼を取る。

あれ、俺って空気読めてない?

 

「コラッ!あんたも!」

 

「いや俺漢民じゃねぇし。」

 

間違ってないよな?

 

「漢民ではない?ではお主が天の御使いか?」

 

「そんな大層なもんじゃねぇよ。まぁ違う世界から来たっつーのが一番しっくりくるかな?」

 

「違う世界か・・・お主、「しっかしお前ちゃんと飯食ってんのかよ。男ならもうちょっとがっしり

 してねぇと。」む、そうなのか?」

 

俺はそう言いながら体を軽く叩く。

 

「当たり前だろ。男つー生き物は誰かを守る為に強くなくちゃいけねぇんだよ。

 頭も大事だけど、暴漢の一人や二人から女守る位の強さは必要だぜ。」

 

そんな俺の様子を見ながら皆アタフタしている。

 

「・・・お主は、にい様に似ておるな。」

 

「俺がか?」

 

「ああ。にい様は優しい方だった。いつも余の事を気に掛けてくれていた・・・」

 

なんか陰気な空気になってきやがった。

 

「・・・よし。お前、飯食ったか?」

 

「・・・昼はまだだが?」

 

「なら、飯食いに行こうぜ!」

 

そう言って劉協を肩車する。

こういう高貴な奴は、どうしてもダチが出来ねぇから兄弟が一番の友達みたいになっちまんだよな。

 

「うわっ!どこにいくのじゃ。」

 

「何食いたい?」

 

「え・・・食いたい物か、その、ラーメンというのを食べてみたい・・・」

 

何だって!

 

「お前ラーメン食ったことねぇのかよ!人生の半分損してるぜ。」

 

「そうなのか!」

 

「おうよ。んじゃラーメン食いに行くか。んじゃお前等、ちょっくら

 皇帝様とラーメン食ってくるわ。」

 

そんな俺たちのやり取りを全員ポカンとしながら眺めていた。

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「・・・っちょ。不味いんじゃ無いのか!」

 

一番早く立ち直ったのは翠だった。単純だからか・・・

 

「・・・むぅ。帝にも物怖じしない胆力。益々惚れたぞ!」

 

「飛翠・・・もう何も言わないわ。」

 

「へぇ〜狼鬼お兄様ってかっこいいね!おば様蒲公英に頂戴。」

 

「何言ってんだよ蒲公英!」

 

「だって〜顔がかっこよくて、おば様に引き分ける程強いんだよ。

 こんな人他にいないよ。お姉さまも狙ったら?」

 

「★■※@▼●∀っ!?」

 

「いくら蒲公英の頼みでも無理じゃな。狼鬼はもう儂の婿と決まっておるからな。」

 それと翠、これしきこ事で顔を赤くするなといっておろう。」

 

「ちょっと。人の軍の将を勝手に持っていかないでよね。」

 

「何や、詠。ヤキモチか〜」

 

「そ、そんな訳無いじゃない!あいつが居ないと政務が溜まって困るのよ!///」

 

「へぅぅ〜詠ちゃん、顔が赤いよ//」

 

「月っ//!」

 

「狼鬼は、恋の。」

 

「なんだ、皆はなんだかんだ言って狼鬼の事を好いているのだな。」

 

「そう言う華雄はどうなんや?」

 

「なっ//!私は・・・分からない。恋愛感情というのが分からんからな・・・」

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なんか後ろがうるせえな〜

何か聞いちゃいけねえ気がするから、行こ。

 

「お主、名は何と言うのだ?」

 

と、劉協が頭の上から聞いてくる。

 

「俺は神崎 狼鬼だ。字は無いぜ。」

 

「本当ににい様に似ているな。話し方は全然違うが、底の部分は似ている。」

 

「まぁ俺は俺だ。お前の兄ちゃんじゃねえぞ。」

 

「そうだな・・・」

 

そう言って黙り込んじまった劉協。

どうすっかな〜

 

「なら俺がお前の兄ちゃんになってるやるよ。どうせお前、俺以外じゃこうして普通に接する事

 する奴も居ないだろうし、兄ちゃんだけだったんだろ?こうして普通に話せたの。

 代わりって言うと何かアレだけど、今度は俺がお前の兄貴になってやる。」

 

「えっ?本当?!じゃ無かった、本当か?」

 

全く、焦れったい奴だな。

 

「但し条件がある。俺の前でその堅苦しい言葉遣いはやめる事。

 困った事があればなんでも相談すること。できるか?」

 

「分かった。・・・兄ちゃん・・・///」

 

なんだ、可愛いとこあんじゃねぇか。

やっぱしこれ位の歳の奴が変に気張ってても良い事ねぇな。

 

「よっしゃ。これから戦が始まっちまうから、今日はラーメン食ったら色んな所回ってみんか!」

 

「うんっ!」

 

そうして、ラーメンの美味しさやガキ共と遊ぶ楽しさを教えてやった。

 

「捕まえたっ!」

 

劉協の兄ちゃんよ。お前に今の劉協の笑顔、見せてやりたかったぜ・・・・

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あとがき

 

 

こんばんは荒紅です。

 

今回は戦に入る前までお送りしました。

 

原作組は通常運転です。

ですが原作キャラは基本そのままにしたかったのですが、

華雄さんは賢さが20ぐらい上がりました。

こればっかりはこうしないといけなくて・・・

 

劉協君はこれからもちょくちょく出てきます。

 

それではご感想などコメしてもらえるとありがたいです。

 

んじゃ

説明
今回は洛陽の様子と、戦の前までお送りします
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コメント
ZERO様:兄弟と食事に行くんですよ。楽しげなはず・・・・・・(荒紅)
皇帝とラーメン・・・・・・・シュールな、絵が浮かんできたwwwww(神帝)
織田上総介信長様:有難う御座います。今後も頑張ります!(荒紅)
初コメです。若干、BASARAの長曾我部元親を感じます! 面白いのでがんばってください!!(織田上総介信長)
デーモン赤ペン様:まぁ狼鬼さんの場合地がああいう感じなので。実際こんな事したら打ち首ものですね・・・(荒紅)
シン・T・有馬様:恋姫だとこういう男らしさっていうのがあまり出てこないので、狼鬼さんを男にしました。(荒紅)
イマ様:蒲公英も何だかんだ言って会って速攻でカッコイイって言ってましたし。なら馬騰さんもそんな感じかな〜と思って。(荒紅)
原作の方で一刀に光速で翆が落とされてましたけど、血筋だったとはwww(イマ)
狼鬼が男っス(シン・T・有馬)
肯定にも物怖じしない胆力かー、まぁ漢民族じゃない人なら3割はああいう受け答えになるんでしょうね。それにしても狼鬼くんステキやでー漢気あふれて惚れてまうわー(オレ男ですけど!?(デーモン赤ペン)
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