超次元ゲイム ネプテューヌmk2 〜Blue Wind〜(~meet again……?~)
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「「「「「……………………………………」」」」」

 

ネプギア、リンダ、アイエフ―――その場に居た者全員が冷や汗をかく。

(―――え……何アイツ……)

リンダは目を丸くする。

「女神様!助太刀します!」

「え……?あの、あなたは……?」

状況が掴めず目を丸くしているネプギアが答える。

「話は後、あいつを倒してからです!」

 

ダッ!

 

日本一はそう言うとリンダ達の元へ走り込む。

 

バッ!

 

そのまま大きく跳躍する。

 

ギュンッ!

 

そして急降下する。

 

ブンッ!

 

途中、目にも見えぬスピードでその手にネプギアのビームソードに似た剣を出現させる。

 

ザンッ!

 

落下を利用し、日本一はメカに剣をぶっ刺した。

 

バッ!

 

そしてすぐさま日本一はその場を離れる。

 

ギギギギッ………!!

 

ダメージを負ったメカの剣をぶっ刺された部分から小さく電流が漏れる。

「お……おい……これって……」

リンダの額に汗が伝う。

 

ドガ――――ンッ!!!!

 

そしてメカが大爆発を起こす。

「やな感じィ―――――ッ!!」

その爆風でリンダはちょっと古い名言を叫びながら遥か彼方に吹っ飛ばされ、キラーン!と一つの星になった。

 

スチャッ!

 

日本一は着地すると再び決めポーズを取った。

「マジェコンヌの構成員、成敗!正義は必ず勝つ!」

そんな日本一に一同は駆け寄る。

「あの、ありがとうございます!おかげで助かりました!」

ネプギアがぺこりとおじぎをする。

「いえ、女神様をお助けするのは正義のヒーローの務めです!」

「それで……どちら様なんですか?会ったことないと思いますですぅ……」

コンパが頭上に?を出現させて尋ねる。

「ううん、今回が初めてだよ!」

「ふぇ?」

よく意味が分からなかったらしくネプギアが聞き返す。

「まぁ、説明するとめんどくさくなるから良いとして……アタシは日本一!ゲイムギョウ界の正義のヒーローよ!」

あ……何かを思い出したかのようにアイエフが手をたたく。

「……もしかして女神様が消えた後一人でマジェコンヌと戦ってる変な奴がいるって聞いたけど……アンタのこと?」

「へ、変な奴とはちょっと酷いな〜。でも、噂になってるってことは私も有名になったってことだね!……けど最近はちょっと凹み気味かな?ずっと戦ってるけどちっとも悪は滅びないし……」

カッ!と瞳に炎を浮かべ、日本一はネプギアを見る。

それにビクッ!としたネプギアが一歩後ずさる。

「でも、そんな時に偶然大ピンチの女神様を助けられた!」

「え?あ、あの……」

「これぞ天の思し召し!正義の出会い!女神様たちも悪を滅ぼすための旅に出てるんですよね!?ね!?」

無駄に興奮した日本一がずんずんとネプギアに近づきその手を握る。

「は、はい。そうですけど……」

反応に困ってるのかネプギアの頬を汗が伝う。

「やっぱり!お願いです!アタシも一緒に連れていってください!か弱き女神様を狙う悪の手、それを颯爽と振り払う正義のヒーロー……しびれるぅー!!!」

弱くはないと思うんだけど―――とアイエフは思ったがあえて何も言わず話を聞いていた。

「え……えっと……はい、いいですよ。仲間が増えるのは大歓迎です。」

にっこりとネプギアは優しい笑顔を作り言う。

「私も別に構わないわ。」

「私もですぅ。」

やったぁッ!!と日本一はガッツポーズを取った。

「ありがとうございます!これからよろしくお願いしますね!女神様!」

日本一はネプギアの手を両手で握りブンブンと大きく握手する。

「あ、あの……私はまだ候補生だし、女神様っていうのはやめてもらえませんか?ネプギア、って呼んでください。」

「うん!分かった!これからよろしくね、ネプギア!」

切り替え早ッ!しかもタメ語になってる……―――アイエフは再び心の中でツッコミを入れる。

「とりあえず自己紹介をしておきましょうか。私はアイエフ。プラネテューヌの諜報部員よ。」

「私はコンパです。プラネテューヌでナースをしてますですぅ。」

アイエフとコンパもそれぞれ自己紹介をする。

「アイエフにコンパだね!よろしく!」

 

「―――さて、そろそろいいか?」

 

「「「「え?」」」」

 

聞こえた声に一同は振り向く。

「あ、アンタは……マジェコンヌの手下!?」

日本一は構える。

「ち、違います!私達の仲間のソニックさんです!」

誤解を解くべくネプギアが止めに入る。

ソニチュウは苛立った面持ちでパタパタと片足を動かしていた。

「……ったく、この姿どうやったら元に戻るんだ?」

ソニチュウは自分の体を見回す。

両頬の小さな赤い丸、尻尾の模様……どれをとってもあの人気キャラだった。

「そ、そんなこと聞かれても……」

困ったようにアイエフが腕を組む。

「えへへ、このままでも可愛いけどなぁ……♪」

ネプギアがそっと自分の膝下ぐらいにまで背丈が縮んだソニチュウに近づきしゃがみこむとプニプニとそのほっぺを突っついた。

「俺は早く戻りたいんだけどな……」

ソニチュウは突っつかれて嫌そうな顔をしながらそう言う。

どうやらネプギアはソニチュウの姿が気に入ったらしい。

「ん………?」

ソニチュウは先程からネプギアにほっぺをムニムニされたり抱きつかれて頬ずりされたりしてる最中、何かを思い出すかのように空を見上げる。

 

(―――確か随分前、ス●ブラXでピカ●ュウと共演した時……アイツ電撃出してた気が……)

 

そして、再び自分の姿を見下ろす。

「………ネプギア、ちょっと離れててくれ。」

「え?う、うん。」

そう言われてネプギアが離れるとソニチュウは体に力を入れ始める。

 

バリバリバリィッ!!

 

そして、その頬から青く強い電流が漏れ始める。

「ハァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

バリッ!!バリバリバリィッ!!!!

 

頬からだけでなく、胴体からも電流が漏れ出す。

「す……凄い……!」

ネプギアはそんなソニチュウを眺めて思わず感嘆する。

「わー凄い!もしかしてあの人も正義のヒーローなの?」

日本一も興奮気味にアイエフに尋ねる。

「えっと………アイツのことは後で詳しく説明するわ。」

 

ドンッ!!

 

ソニチュウに大きな雷が落ちる。

「「「「ッ!!?」」」」

一同は思わず息を呑んだ。

「………やっぱり出来た……」

ソニチュウも流石に驚いたらしく目を丸くしていた。

「え……何今の……?」

アイエフが尋ねる。

「何て言ったらいいか……まぁ、コイツの必殺技ってとこだな。」

「コイツ?」

「ピ●チュウだよ!コイツの必殺技の『かみなり』!『ボルテッカー』にするか迷ったけどこっちのが無難だろ!?」

「あ、なるほど……」

ポン、とアイエフは手を叩く。

「わぁ……何から何まで可愛いなぁ……♪」

何故かネプギアが頬を赤らめそう呟く。

「Hun………早く元の姿に戻りたいぜ………」

ソニチュウは大きく溜息をついた。

「………今思ったんですけど、ソニックさんはさっきの煙を浴びてこの姿になったですよね?だったら煙の成分を洗い落とせばいいんじゃないですか?」

コンパが首を傾げる。

「うん!アタシもそう思うな!丁度ここに水があるんだから洗えばいいんじゃないの?」

日本一が周りを見回しそう言う。

 

ドギュンッ!

 

だが、ソニチュウの姿が掻き消えた。

「あ!!?」

アイエフは叫ぶ。

「み、水だけは勘弁してくれ――ッ!!」

どこからかソニチュウの声が聞こえる。

「ッたく、めんどくさいわね……」

 

(数分後)

 

一同の説得によりようやく体を洗ったソニチュウ。

コンパの言うとおり、ソニチュウの体はすっかり元通りになっていた。

「ハァ……死ぬかと思ったぜ……」

ソニチュ―――いやソニックは白目になり壁に寄りかかる。

「大袈裟なんだから……体洗った位で死ぬわけないでしょ?」

「ちょっと勿体無かったかも……あの姿のソニック可愛かったのになぁ……」

ネプギアが未だに顔を赤らめ言う。

「勘弁してくれよ……俺はこの姿だから俺なんだから。」

 

カァッ!!

 

「ッ!?」

突如ソニックの背中の鞘に納められているブルーウィンドソウルが眩い光を発し始めた。

「わッ!?」

ネプギア――いや一同は思わず目を腕で覆い隠す。

「What!?」

ソニックは鞘からブルーウィンドソウルを抜き出す。

ソニックの黒目が金色に輝く。

そして徐に目を閉じる。

だが、それはソニックの意志ではない。

ある者の魂が完全にソニックの魂を支配していた―――

 

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貴公の必殺技――――その力、認めよう

その力と我が力―――融合し力をさらに増やさん!

 

我、天啓を得たり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「――――我、天啓を得たり……!」

ソニックは目を開く。

「なに?誰の技を取り込んだの?」

アイエフが尋ねる。

「技を取り込む!?どういうことなの!?」

日本一が目を輝かせる。

「ソニックの剣は特殊な剣で、他の人の必殺技を見て連携技を生み出す力があるんです。」

ネプギアが軽く説明した。

「へ〜、凄いな〜!かっこいい〜!」

「それで、どんな技が生まれたですか?」

コンパが首を傾げる。

「……………………………………?」

しかし、ソニックは怪訝そうに首を傾げる。

「ど、どうしたのソニック?」

そんなソニックの様子が気になったのかネプギアが尋ねる。

「……いや、どうやら今回の技は『モシ●ス』って唱えると発動するらしいんだが……今回誰かそんな技使ってたか……?」

「「「「………………?」」」」

一同の頭上に?が現れる。

「モ……モシャ●……?」

(そんなこと誰か言ってたっけ……?)

ネプギアは首を傾げる。

「う〜ん……分からないけど、だったら一度使ってみたらどうかな?百聞は一見にしかずって言うし!」

「ちょっと意味違くない?」

日本一の言葉にアイエフが突っ込む。

「All right。じゃあちょっと使ってみるか。」

「誰も居ない方を向いてやってよ。」

アイエフが念を押すとソニックは「分かってるって!」と誰も居ない方―――辺りに広がる水面に向き直す。

 

チャッ!

 

そして目を閉じ剣を構えた。

一同は静寂に包まれる。

 

カッ!

 

ソニックは目を見開く。

 

バッ!

 

そして剣を天に掲げた。

「●シャスッ!!」

そして、呪文(?)を唱えた。

 

ドンッ!

 

すると、剣から電流が放たれる。

 

ドガァァァァァァンッ!!

 

電流はそのままソニックに降りかかった。

「ソニック!?」

ネプギアがその名を呼ぶ。

先程までソニックが居た場所には大きな煙がモクモクとしており、ネプギア達の視界を阻んでいた。

 

シュウウゥゥゥゥゥゥゥ――――

 

煙が徐々に引いてきた。

「「「「!!?」」」」

一同は息を呑む。

無理も無い。

 

「………Hey?」

 

ソニックの姿が――――再びソニチュウの姿になっていたのだから。

「こ……これは必殺技じゃないだろ……?」

この時、日本一を除く一同の思いは同じだった。

 

――――ソニックが涙目状態であるのを初めて見た………という………。

 

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場所は一転し一同は再びラステイションに戻ってきた。

 

「へ〜……別世界から来たんだ〜!」

日本一は驚きの声をあげる。

ラステイションの街中を歩きながらアイエフが日本一に一部始終を語っていたのだ。

「疑わないのか?」

ソニックは頭の後ろで手を組みながら歩き尋ねる。

「うん!正義のヒーローは友達の言うことは信じるよ!」

「ほぉ……」

「ところで、君はその別の世界のヒーローなのかい?」

今度は日本一がソニックに質問を投げかける。

「俺か?俺は……ヒーローではないぜ!ただの冒険好きなちょっと凄いハリネズミさ!」

ソニックが親指を立てる。

「日本一さんとソニックさん、なんだか仲が良いですね。」

コンパがネプギアに耳打ちする。

「えへへ、そうですね。」

ネプギアも二人が歓談しているのを見て微笑む。

 

―――――トッ

 

ソニックが前に向き直すとふとその足を止める。

「「「「?」」」」

一同もその足を止める。

「ソニック?どうしたの?」

気になったらしくネプギアが尋ねる。

 

「――――あいつは……!」

 

「あいつ?」

ネプギアはソニックが顔を向けている方へ目をやる。

目にしたのは先程から沢山の人が歩いている何度も目にしている極普通の光景。

 

ザッザッザッザッ――――

 

ソニックが突如早足になる。

「ちょ、どうしたのよソニック?」

アイエフ達はその後を追った。

 

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ラステイションの街中、人々が行き交う中『彼』は歩きながら不機嫌そうに一つ溜息をつく。

だが、何で自分が不機嫌なのかが分からない。

今の自分の心は絡まった糸のように、何とも言えないモヤモヤ感に包まれていた。

歩くたびに自分の体に装着された銃器や剣がガチャガチャと音をたてる。

『彼』は歩き続けた。

 

バッ!

 

「!」

だが、目の前に自分と同じ程の背丈の青い影が現れその足を止める。

「ようシャドウ!」

その影は自分に声をかけてくる。

 

シャドウ――――?

 

何故か、懐かしい気がした――

 

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「……………誰だ、君は?」

ソニックが声をかけた人物―――いや、ハリネズミは不機嫌そうに腕を組んだ。

「ソニック!待ってよ〜!」

足音と共に聞こえてきた声に『彼』はチラとそちらに視線を向ける。

「あれ?」

駆け寄って来たのは四人の少女。

「わぁ、ソニックが二人!?」

青い髪――日本一が驚き声をあげる。

無理もない、外見がソニックに瓜二つなのだから。

だが、胴体の色は黒で目や頭部、腕など至るところに赤い模様が入っている。

『彼』は赤い軍服を着用しており、軍服のホルダーなどに拳銃や剣が装着されていた。

「…………何だ、君達は?僕に何か用か?」

『彼』は再び尋ねる。

「まぁまぁ、こうやってこの世界でも会えたんだからさ〜!そんな堅いこと言うなよシャドウ!」

(へへッ!やっと同じ世界の奴に会えたか?)

ソニックはビッ!と親指を立てる。

「………どうやら君は人違いをしているようだな。僕はシャドウという名ではない。僕の名は『ブラック』だ。」

『彼』――――ブラックは溜息をつきながら言う。

「No way……お前もかよ……」

ガックリとソニックは項垂れる。

「私はネプギアです。」

「アイエフよ。」

「コンパです。」

「正義のヒーロー日本一だよ!」

「んで、俺はソニックだ!」

一同はそれぞれ自己紹介をする。

「私達、素材を探してるんです。『血晶』と『天殻』と言うものなんですけど……ご存知ないですか?」

(もしかしたらブラックさんは知ってるかもしれない――)

そう考えたネプギアはブラックに尋ねた。

そんなネプギアの問いにブラックは片眉を吊り上げた。

「…………知っていたらどうする?」

「そりゃあ教えてもらうさ!」

フン、とブラックは鼻を鳴らす。

「………何者かも分からない者に情報を教える気はない。」

ブラックはそのまま背を向ける。

「どうすれば教えてもらえるですか?」

不安そうにコンパが尋ねる。

「………君達が強いということを証明できれば考えなくもない。僕はこれからリビートリゾートで『シーハンター』と呼ばれるモンスターを討伐しに行く途中だった。奴を代わりに倒してくるというなら教えても良い。」

ブラックは少しだけ顔をこちらに向ける。

「All right!じゃあそいつを倒してくればいいんだな?」

「くどい。」

念を押したソニックをブラックは一言で切り捨てる。

「分かりました。倒してきます。行きましょう皆さん!」

ネプギアの言葉に一同は歩き出す。

「僕はラステイションのギルドにいる。討伐したらギルドに来るんだな。」

「はいですー!」

ブラックも踵を返し歩きだした。

 

ピピピッピピピッ!

 

ブラックは無線のスイッチを入れる。

耳に装着しているインカムからザザザッと雑音が聞こえる。

「………こちらブラック。ケイ、聞こえるか?」

ブラックはインカムに付いているマイクに声を発す。

「―――こちらケイ。上手く行ったかい?」

「あぁ、奴等をモンスター討伐へ向かわせた。」

「そうか、ご苦労様。」

「ふん、解せないな。こんなことせずともさっさと教えれば良いものを……」

「それではダメだ。この任務を彼女達に遂行させることにもしっかり意味はある。分かるだろう?」

「ふん………ならば僕は何も言わない。好きにするがいい。」

 

ピッ!

 

シュンッ!

 

ブラックは無線を切るとその姿を消した。

その瞬間を偶然目撃した女性は「ぅおッ!?」と驚いていた。

 

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場所はリビートリゾート。

先程ネプギア達がクエストを受けた時に来た場所である。

 

「………………」

やや強めに吹く潮風に長い髪を靡かせ、片手を胸に置き若干曇った心境でネプギアは周りの風景を眺める。

「ギアちゃん、どうしたんですか?」

そんなネプギアの様子が気になったらしく、コンパが尋ねる。

「…………」

しかし、ネプギアは気づいていないらしく返事をしない。

「元気がないみたいね……?」

アイエフも少しネプギアの様子を気にしつつ歩き続ける。

「お腹でも空いてるのかな?お腹が空いてると寂しくなる時ってあるよね〜!」

「あ、あるあ………ッてアンタ何言わせるのよ!?」

日本一の言葉に思わず反応してしまったアイエフは頬を紅潮させ言う。

「あ〜!やっぱりアイエフもお腹が空いてるんだね〜?私も丁度今お腹空いてるんだ!ヒーローは沢山食べるからね〜!」

「ちょ、何勝手に話を進めてるのよッ!?私は別にそんなんじゃ―――」

「あいちゃん、今日の夕ご飯のメニューはポケ●ンカレーにしてあげるです♪」

「本当!?私コンパの作るポケモ●カレー大好きなのよね。」

「ポ●モンカレーェ………ていうかさっきから●ケモンネタ多くない………?」

「きっと作者がネタ切れなのよ。元々そこまで知識は幅広くないし丁度新作が出たし良いネタになってんじゃないかしら?」

「あいちゃん……話がリアルですぅ……」

「……………………」

3人の話題が何故かポケモ●カレーまでに話が発展していたが、ソニックだけは両手を頭の後ろで組みつつずっとネプギアの様子を見守っていた。

 

――――ここでさっきユニちゃんと………

 

ここに来るとつい先程の事を思い出してしまう。

忘れたくとも、忘れることの出来ない辛い記憶。

叩かれた頬の痛みが事細かく脳裏に浮かぶ。

思い出す度に胸が痛かった。

 

――――もう二度と話しかけないでッ!!!

 

この言葉がずっと脳内に山彦のようにエコーしている。

 

―――もう、仲直りは出来ないのかな………

 

「…………ユニちゃん…………」

小さくその名を呼ぶ。

「……………………」

それを聞いていたソニックは眉間に皺を寄せる。

「…………心配なのか?」

そしてようやくその口を開く。

「…………え?」

ネプギアもやっと気づいたらしく聞き返す。

「ユニのこと、そんなに心配なのか?」

「……うん。でも、私が悪いよね。私だけ連れてってもらって、何も出来ずに負けて、私だけ帰ってきたんだから……誰だって………怒るよね。」

ネプギアは笑顔を見せる。

だが、この笑顔は作り顔―――本当は悲しくて仕方ない自分の気持ちを隠すための偽者の笑顔だって事はすぐに分かった。

声が震えている。

それも理由の一つだった。

 

――――だが、本当の理由は………

 

「ユニなら大丈夫さ!」

「えッ………?」

バッとネプギアは顔を上げる。

「あいつは本当はそこまで怒ってないと思うぜ?本当は今すぐお前と仲直りしたい……そう思ってるかもしれないぜ?」

ビッとソニックは親指を立てる。

「……でも、どうして?」

ネプギアが若干腑に落ちない心境で尋ね返す。

「理由なんてないさ!けど、いつまでもそんなことを気にしてたって何も変わらない。次に進もうぜ?Buddy?」

「う、うん……」

ソニックはそう言ってくれたが、やはりモヤモヤ感は消えない。

 

―――だが、少しだけ心が楽になった……そんな気がした。

 

「それにしても、例のモンスター何処に居るのかしら?」

アイエフが周りを見回す。

「良い景色だね〜ここ!海水が透き通ってるよ〜!」

日本一が若干興奮気味に海を見下ろす。

 

スッ―――

 

一瞬、海中を大きな黒い影が猛スピードで通り過ぎた。

「え?」

日本一はゴシゴシと目を擦り再び海水を見下ろす。

しかし、海中は小さく美味しそうな魚達が優雅に泳いでいた。

「う〜ん………気のせいかな?」

「日本一さん、どうかしたですか?」

「うぅん、今海中に大きな黒い影が見えたんだけど気のせいかなーッて!」

日本一はそう言うとこちらに向かって歩いてくる。

だが―――

 

説明
ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――
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コメント
シャドウっぽいハリネズミアーミーは何ゆえケイと組んでいるのかは気になりますが、ソニチュウが出てきてからはメンバーの話題がソニックをイビるようにポケモン尽くしになりましたね。文中にあったそうなった経緯を読んでいないわけではありませんが。(柏中ロージュ&ミヤウエ)
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