儚い恋火 |
なにもかもやる気の失せるような蒸し暑さに見舞われた七月下旬のある日。高垣弘也は自室のベッドに身を投げ出し、何をするわけでもなくゴロンとねっ転がり、ぼーっと天井を眺めていた。
三年越しでようやく導入されたエアコンの素晴らしさをあらためて実感し、無意識に一つため息をもらしながら壁にかかっている時計で時刻を確認。
一五時二十分過ぎ。また約束の時間までは約二時間ある。
さて、どうしたものかと考える弘也。
このままひたすらダラけて過ごすには少し長すぎる気もするが、こといって今すぐにやらなければいけないことは……。
ふと、床で無造作に投げ出された通学用カバンから「夏休みの課題プリント集」なるものがチラリと顔を見せているのが見えないふり、見えないふり。
結局前者のひたすらダラけるという選択肢を選んだ弘也だったが、いつの間にか眠りこけていたらしい。
ダンダンダンと、遠慮という言葉からかけ離れた音を立てて階段を上る足音をぼんやりとした感覚に包まれながら聞いていた。
バァンと大きな音と共に、開け放たれる自室のドア。開いた拍子にむっとした嫌な熱気が部屋に流れ込んでくる。
「あんだよ、雫。冷気が逃げっから閉めてくれ」
ドアと開け放ち、侵入してきた妹・雫は「なに言ってんの」とわざとらしく腰に手を当てる。
「もうすぐあず姉との約束の時間だから呼びに来てやったのに、その言い草はなくない?」
そりゃどうも、と悪たれを吐いた弘也は雫が浴衣姿になっているのに気がついた。
「これねぇ、この前買ってもらったんだよ。似合う?」
兄の珍しいものを観察するような視線に気づいたのか、その場でクルリと一回転して見せ、「どう?」と首を傾げる雫。
藍色の生地に無数のアサガオが描かれているその浴衣。
「……まぁ、いいんじゃねーの?」
きゃっきゃと、嬉しそうにはしゃぎながら駆け去っていく妹のおかげで、すっかり目が覚めた弘也は寝癖のついた頭をガシガシと掻きながら時計を確認する。
待ち合わせまでは三十分を切っていた。
「兄さん、はやくはやく!」
神社の境内へと続くやたら長い階段を軽快な足取りで上っていく雫。
それに対してダラダラとゆっくりとした足取りで階段を上る弘也。
今日は白羽神社の年に一度の例大祭。
普段は閑古鳥が鳴いている神社。しかし、毎年この日だけは都会からも大勢の観光客が訪れ、正月の初詣を思わせるほどの人でごった返し、ここが内陸部のど田舎であることを忘れそうになる。
神社から徒歩十分圏内に自宅を持つ弘也と雫は幼いころからこの祭りに参加していて、露店の出店者も顔馴染みばかりだ。
雫が階段を上り切って約二分後、ようやく弘也は必要以上に長い階段を登り切った。彼はこの階段を上る度に、参拝者が少ないのはこの階段の性なんじゃないかと予想する。
「でもさぁ、兄さんてば、なんでそんな普通なカッコで来るかなぁ?」
先に境内にたどり着いた雫はフラゲしたリンゴ飴をなめながら、ぶつくさと文句を呟く。
どうやら彼女は弘也の服装が気に入らないらしい。自分は浴衣。対して弘也はTシャツとジーンズというラフな格好。
「別にいいだろ。お前こそ、毎年来てる祭りぐらいではしゃぐなよ」
「は、はしゃいでなんかないよ!」
顔を真っ赤にして抗議する雫だったが、リンゴ飴をフラゲしているのでは説得力に欠ける。
そういう弘也も、少々マンネリ化しているような口ぶりだが、なんだかんだ参加しているので、退屈はしてなさそうだ。
すでに境内は大勢の人で賑わい、あちこちの露店からは食欲をそそるような香りが漂い、子どもから大人までのありとあらゆる人物の笑い声か飛び交っていた。
その誰もが年に一度の祭りを楽しんでいるようだった。
そんな人の流れに逆らい、兄妹は神社の社務所を目指していた。二人の向かう先には露店は無く、すれ違う人も数えるほど。
普通に祭りを楽しむのならば決して社務所など用事はないのだが、その社務所前こそ、待ち合わせの場所だった。
待ち合わせ場所に近づくと、そこには既に見慣れた顔の少女がたたずんでいた。
「よう、あずさ」
「来たよ〜、あず姉」
二人は軽く会釈をしながら待ち合わせ相手、白羽あずさへと歩み寄っていった。
「いらっしゃい、雫ちゃん。ついでに弘也も」
「ついでってなんだよ、ついでって!」
出会い頭になんとも気分を害されるセリフを叩きつけられた弘也は、少し声を荒げてあずさに抗議する。
そんな弘也に、あずさはニヤつきながらさらに酷な言の葉をおくる。
「だって、高二にもなって一緒にお祭りをまわる相手が、自分の妹と幼なじみってどうなの?」
「うぐ……」
イタイところを突かれてたじろぐ弘也。確かに学校の男友達には彼女持ちが何人かいる。そんな彼らを羨ましく思ったことが無いわけではない。
「感謝しなさいよ? アタシみたいな幼なじみがいることにねっ」
ふふん、と得意げに胸を張るあずさを眺めながら弘也は、
(あぁ、どうして俺はこんなのを………好きになっちまったのかなぁ)
と一人、落胆していた。
幼なじみである弘也とあずさは、小学校に入学するよりも前から今に至るまで十年以上ほとんど家族同然に過ごしてきた。
お互いになにか友情以上のものを感じてはいるものの、それ以上の進展は一切無し。
まさに、友達以上、恋人未満―――。
まるで安っぽい恋愛小説みたいな関係の二人。共通の友人からは『まだ付き合ってないのか』とはやしたてられたり、『今が一番楽しい時期』とも言われるが、このままでいるつもりは無い弘也だった。
とは言え、こんな他人の心情をちっとも理解できていない幼なじみに対して、どうやって切りだそうか考え始めて早幾歳。
「はっ、なにが感謝しろだ。そういうお前だって同じじゃねぇか!」
「なっ……あ、アタシはいいの!」
先程まであざ笑うかのような表情を浮かべていたが、思わぬ反撃に今度はあずさが動揺する。
「わけわかんねーよ!」
「うっさい、死ね!」
「あーもう、二人ともやめなよ!」
結局こうやってケンカしては雫によって仲裁されるのがいつものパターン。
「なんで二人とも、もっと素直になれないのかな……」
と雫は小さな声でため息とともに漏らしていたが、境内の喧騒もあり、案の定二人の耳には届かなかった。
「あぁ!? また逃げられた!」
「お前、ホントに昔から絶望的にヘタだよな」
二人で金魚すくいを楽しむ弘也とあずさ。
雫はというと、『ま、頑張って』という謎の言葉を残して、人ごみの中にクラスメイトを見つけたらしく、そちらと合流して、人の波に消えていった。
「おじさん、もう一回!」
諦めないあずさに呆れたように弘也は言った。
「もう止めとけって。だいたい、お前には向いてないんだよ。脆い紙で出来たポイをあんな乱暴にぶち込んだら破れるにきまってるだろ」
すでにあずさは七回失敗しており、さっきのが八回目。もし次で捕れたとしてもその金魚に九百円の価値があるとは到底思えない。
「……じゃあ、アンタがやってみせてよ」
「別にいいけど。どれが欲しいんだよ」
「……あれ」
水槽の端っこに居るやたら大きくてひらひらした獲物を指差す。もはや大きさ的には鮒レベルだ。
オーケー、見てろよ、と弘也はそっとお目当ての獲物に近寄った。
お目当ての金魚を手に入れることができてご満悦なあずさ。心なしかその足取りは若干浮足立っているようにみえる。
(ま、俺らの関係なんて、所詮こんなモンだよな)
先程の口論から若干の気まずさを感じていた弘也だったが、ケンカしても十分後には平常運転。それがこれまでの十数年間の二人の関係だった。
「ありがとね、弘也」
前を歩いていたあずさはまわれ右して、弘也の正面に向きなおって笑みを浮かべる。
その笑顔に、弘也はふと昔のできごとがフラッシュバックする。
『ありがと、ヒロくん』
記憶の海から零れた一片に懐かしさを感じ、顔が綻ぶ弘也。
「……なにニヤついてんの? 気味悪いよ」
「なんでもねぇよ」
「あっそ。そういや今何時?」
「ん? 六時三十分すぎだけど?」
ほら、と携帯の液晶画面をあずさの鼻先に突き出して確認させる。
「ふぅん、ちょうど良い時間ね。一旦社務所にもどるわ。舞の衣装に着替えなきゃだしね」
舞はこの祭りのメインイベントの一つで、毎年、この神社の娘であるあずさが舞っている。幼いころこそ、舞のマネごとだったが、去年から本格的に取り組んでいるらしい。
「舞は七時半からだから、暇なら見にくれば?」
じゃあね、とひらひら手を振りながら早足でその場からあずさは去っていった。
その後ろ姿を眺めながら、これから一時間どうやって暇を潰そうか模索し始める弘也だった。
舞台の周りは既にあずさの舞を見物しようとする人々がひしめき合っていた。
一応、座席は用意されていたが、案の定用意された数だけでは足らず、立ち見の観客の方が多い。
そんな中、弘也は舞台から三列目の席に座り、露店で買った食べにくい焼きそばをすすっていた。
あずさと別れた後、いくつか露店をまわった彼だったが、七時前にはここへ来ていた。
ドン、ドン……と低い太鼓の音が数回、舞台の周辺一帯に轟いた。
舞の開始合図だ。
轟く低音に合わせるかのように、赤と白を基調とした衣装に身を包んだあずさがしゃなりしゃなりと壇上へとあがってくる。
太鼓が止み、舞台の中央にたどり着いた彼女が一つお辞儀をする。
あずさが頭をあげると、今度は太鼓の低音とは真逆の鈴の高音がなり響いた。その音色は夕暮れ時に鳴く、ヒグラシの鳴き声のようだった。
鈴が涼しい音色を奏でるのと同時に両手をひろげ、ゆったりとした動きであずさの舞は始まった。
くるり、くるりとその場で回ると、ベールのような袖がふわっとひろがり、はためいてなびく。
紅白の袖がはためく様はどことなく、さっきの金魚のようだった。
それからしばらくして、今まで鳴っていた鈴の音よりも一際大きな鈴の音が舞台を、白羽神社の敷地すべてを包みこむかのように響いた。
舞が終わり、あずさはスッと夜空を仰ぎ見て目を瞑るとゆっくりと息を吸い込み、同じようにゆっくりと吐く。
そして残響が完全に消えると瞼を開き、柔らかい笑顔を浮かべて、観客の方へと振り返った。
静寂がその場を支配する。
一拍置いて、小さな拍手が生まれた。それは共鳴するかのように次々に広がっていき、会場全体は割れるような拍手の音に包まれた。
弘也は神社の裏山の頂上展望台に設置された、古ぼけたベンチに腰掛けてぼんやりとしていた。
山といってもそこまで大きな山でもなく、十分もあれば頂上に辿りつける程度の、小高い丘のような山だ。
そこからは神社の様子が一望できた。
すでに催し物のスケジュールは消化されたが、それなりの人数が残っていた。
みんな名残惜しくて、帰りたくないのだ。盛り上がれば盛り上がっただけ、楽しければ楽しいほど、祭りの後は寂しく感じてしまう。
子どもも大人も関係ない。参加していた人間すべてが、その場にいて同じものを見て、食べて、笑っていたすべての者に共通するある種の虚無感。
昔、自分も帰りたくないと駄々をこねたのを弘也自身がよく覚えている。
「……うわっ!?」
首筋に冷たいものが触れ、驚いた弘也は反射的に振り返った。
そこにはあずさが、悪戯っぽく笑っている。
「おまたせっ」
「あぁ……」
弘也の横に座り、よく冷えたジュースの缶を渡してくれた。
ぶしゅ、とプルトップを開け、あずさは勢いよく喉を鳴らして中身を飲んでいる。
舞が終わった後、帰る前に一声かけようと社務所を訪れた弘也。しかし、見せたいものがあるから裏山の展望台で待っててくれとあずさに告げられていた。
「で、なんだよ。見せたいものって?」
「うん。でも、そのまえに……あのね」
ふわり、と淡く、儚い光が二人の目の前を通り過ぎ、あずさの言葉が遮られる。
「……蛍だよね、今の」
「ああ。でも驚いたな、もう時期は過ぎたのに」
蛍は夏の風物詩として有名だが、実は本格的に夏に入る七月中旬には既にシーズンは過ぎてしまう。
本来のシーズンは六月中旬から七月上旬までの短い期間であり、もうすぐ八月に突入しようとしている今日では、ほとんど姿を見ることは出来ないはずだった。
「麓の沢から飛んできたのかな」
「多分そうだろうな」
二人は、既に消えてしまった黄色の光が飛んでいった方を眺める。
「蛍といえばさ……」
どこか躊躇いがちにポツリとあずさが口を開く。
「蛍の光は『恋の光』って聞いたことある?」
「……ないけど」
普段のあずさとはかけ離れた、なんともロマンチックな発言に驚きながらも弘也は彼女の話に耳を傾ける。
「よくさ、異性に対しての声援を『黄色い声援』って言うでしょ? 黄色い声援の『黄色』って蛍の光からきてるんだって」
「へぇ、そいつは初耳だ。じゃあファーストキスはレモンの味っていう都市伝説もそこからか? レモンって黄色いし」
「……さぁ、どうかしら。でも、皮肉じゃない? 儚く消える蛍の弱々しい光を恋に例えるなんて。まるで、その恋が叶わないみたい」
気のせいか、彼女の瞳は潤みを増している様にみえた。
どうして、そんな目をしているんだ? そう聞くことができたらどれほど簡単だったであろうか。
しかし、それを聞くほどの勇気を残念ながら弘也は持ち合わせていなかった。
「いいんじゃないか? 儚くてもさ」
伏し目がちだったあずさは、えっ? と顔をあげて弘也を見る。
「たとえ、人間にとっちゃ儚いとしても、蛍は懸命に相手の気を引こうとして煌めくんだからさ。それに、『恋=儚い』じゃなくて、懸命に相手の気を引こうとしているって考え方もできるんじゃないか?」
「……アタシみたいに?」
「そうだよ。ただお前の場合は空回りしてるだけで……って、ちょっと待て!」
こいつは今、なんて言った? 「アタシみたいに」っていったよな、確かに。
弘也が困惑している横でハァと、あずさはため息をつく。
「なによ。そりゃ、確かに素直じゃないし、あんまり魅力ないってのは自覚してるけどさぁ……」
「お、おい……あずさ?」
「アタシね……」
あずさは弘也を正面から見つめた。
「弘也のこと、好きなんだよ」
思わず弘也の呼吸が一瞬止まる。
世界が静寂につつまれ、トクンと弘也の鼓動が跳ねた。
「気づいてなかった? もうどれくらい前かも思い出せないくらいに、ずぅっと前から弘也のことが好きになって……」
思考がフリーズして、どう反応していいのかわからない。
「お前……」
驚きすぎて喉が痙攣でも起こしたのか、やっとのことで絞り出した声はひどく掠れていた。
「バカだね、アタシ。家族同然に育ってきた弘也のことを好きになっちゃうなんてさ」
あずさの目は限界まで潤み、決壊寸前のダムのようになっていた。
「ホントはね、いままで通りの関係でいられればなぁって……思ってたんだけど、どうしてもダメみたいで……伝えられずにはいられなかったの」
すっとベンチから立ち上がり、弘也に背をむけて、
「……困るよね? 急にこんなこと言われてもさ。でも、ありがと。なんか、色々とゴメン」
「待てよ……!」
そう残して走り去ろうとするあずさの手を、強くつかんだ。
振り向いた彼女の頬にはあふれた涙が流れて二つの筋が流(はし)っていた。
「……なに?」
嗚咽を必死にこらえながら彼女は問う。
はやく行かせてくれ、ここから離れさせてくれと懇願した表情で弘也を見つめる。
「……返事、してないから」
「……へん、じ?」
キョトンと目を丸くするあずさ。うん、と頷いて弘也は重々しく口をひらいた。
「確かに、俺はお前の気持ちに気づいてなかった。だってお互いに自分に素直じゃなかったから……自分の気持ちを正直に伝えてなかったから」
手を伸ばし彼女の頬に這う涙痕をそっと拭いながら続ける。
「俺も、お前が好きだ」
今言っておかなければ、この先一生言えない気がして。でも、思っていたこと全部言おうとしたら結局一言で終わった。
「弘也……」
あずさは顔を赤らめていたが、まだ信じられないようだ。
「嘘じゃない? 無理してない?」
「嘘でもないし、無理もしてない。俺はお前が好きだ」
好きという言葉は不思議だ、と弘也はふと思う。
勇気を出して一度言ってしまえば、あとは何回でも言える気がする。しかも、言う度に勇気が湧いてくるような気がした。
「……ずっと、ずっと言えなくて、もどかしくて。なんで気づいてくれないのって、死ぬほどイライラした時もあったよ。でも……」
たっぷり三秒間時間をおいて、
「好きって言ってくれて、すっごく嬉しい。ありがと」
涙を流していたが、あずさは笑顔だった。
知らない間に二人は手を繋いでいた。
ふいに、辺りが一瞬明るくなった。
遅れて、ドッドォォーン! と大気が震える音が弘也の耳に届いた。
「……キレイ」
夏の夜空に大輪の花火が咲き誇っていた。
「これか、見せたいものって?」
「そ。二人きりで見れる絶好のスポットでしょ?」
そう言って満面の笑みを浮かべる彼女の顔が急に近づいて、
「どぉ? レモンの味はした?」
そよ風が優しく弘也の唇を撫ぜたかのような淡い感覚。
確実にそこに何かが触れたのは紛れもない事実で……
眼前にはイタズラっぽい表情を浮かべるあずさ。
弘也は、バカ野郎、そんなの感じる暇なかったじゃないか、と何が起きたのかを理解し、こそばゆい気持ちに支配された。
恋人になったからといって、今まで存在したケンカが今後もなくなることはありえない。
これからもすれ違って行くのだろう。
でも、そんな関係も悪くないかな、と考えながら弘也は天空に咲く大輪と、それに夢中になる恋人の横顔を交互に眺めていた。
季節は本格的な夏を迎えようとしている。
そんな二人の後ろでは二つの淡い輝きが宙を舞っていた。花火に負けないように、儚い光を煌めかせながら……
Fin.
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大学のサークルで書いた妄想全開のオリジナルSSです。 読めば読むほど、ギャルゲーのシナリオっぽいよね、これ…… |
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