正義を受け継ぎし者 第4話 |
ジュエルシードを回収し始めてから、数日経ちました。
魔法を使えるようになった次の日には、アリサちゃんとすずかちゃんには何が起きてるかは話してあります。だって、アリサちゃんもすずかちゃんも魔法を知ってるんです。
実は、アリサちゃんが聖杯戦争上巻を読んだとき、何で士郎お兄ちゃんと、主人公の士郎さんの名前が一緒か問い詰められた時、つい口が滑っちゃったの……その時は、すずかちゃんも一緒にいたから、すずかちゃんも知っちゃったの……それで、二人には魔術的なことで困った時なんかは、相談に乗ってくれるって言ってくれましたからなの。
ジュエルシードも、犬さんに取り付いたのと戦った時は、起動させるパスワード?を忘れちゃって危なかったけど、レイジングハートが、自分から起動してけれて助かったの。
他にも、学校の校庭で出てきたり、男の子が持ってて宝石(投影品)と交換して貰ったりと、わりと頑張ってます!
それに、明日はすずかちゃんのお家のお茶会に誘われてます。明日が、待ちどうしい遠しいな〜〜〜
side out
side ???
私は、今、魔力反応があった海鳴市の桜台というところにいます。
私は、海鳴市には、ロストロギアであるジュエルシードを探しに着てます。
この桜台には、なんらかの魔力反応があったから着たけれど、今のところ、ただ魔力が多くあるだけで
ジュエルシードは、一向に見つかりません。
「バルディッシュ」
『イエッサー』
私のデバイス"バルディッシュ"に、辺りに魔力を流して、強制発動させようとするけど、なにも変化がありません。やっぱり、ここには無いのか。そう考え、この場所を後にしようとすると、真下から大きな魔力反応を感じました。
バルディッシュを、下に向け確認すると、私が今立ってる地面が赤く光で線を描いてました。
あまりの事で、私は呆然としていると、赤い線が一つの魔方陣を描きました。
そして、魔方陣が大きな光を放ちます。
私は、思わず目を瞑ってしまいました。
光が止み、目を開いてみると、さっきの魔法陣が消えています。その代わりに、私の魔力が大分減ってました。
何が起こったか確認しようと思ったら、いきなり右手に強烈な痛みが起こります。
それと同時に、私の後ろの茂みに何かが落ちた音がします。
私が痛みに耐えながら、後ろを見ると、そこには一人の赤い外装を纏った男性がいました。
side out
side なのは
私は、今すずかちゃんのお茶会に御呼ばれしてます!
このお茶会も、すずかちゃんが私が最近、魔術関連の事で、忙しいからと休憩として、企画してくれました。なので、今は思いっきり楽しみます。
「にしても、まさかなのはが、魔術使いから魔法少女になるなんて、士郎が知ったら、どんな顔をするのか見てみたいわね。」
「そうだね。アリサちゃん。士郎さんの事だから、どんな風に思うか見てみたいかも……」
「う〜〜〜ん……士郎お兄ちゃんは、なんか魔法少女に対して、嫌な思い出がある見たいだけど…
どう思うか、知ってみたいかも?」
私たちの会話では、よく士郎お兄ちゃんの話題が多いです。
だって、私たちが今ここで、こんなに仲良くしてられるのも士郎お兄ちゃんのおかげだからです。
私たちが、一年生だった頃、アリサちゃんがすずかちゃんのカチューシャを取って、いじめていた事がありました。その時、私がアリサちゃんの頬を叩いちゃって、大喧嘩になった事があります。
その喧嘩を止めてくれたのが士郎お兄ちゃんでした。
私たちが、取っ組み合っている時、士郎お兄ちゃんがちょうど私の忘れたお弁当を届けに来たんです。
その時に、すずかちゃんに止めてもらうように頼まれたそうです。
士郎お兄ちゃんは、懐から投影した"マグダラの聖骸布×2"を、布槍術の要領で飛ばし、私とアリサちゃんを包んだんです。マグダラの聖骸布は、女性には効かないからと、強化の魔術で大幅に強化してあったんです。それから、落ち着かせてたら解放し話し合わせて、また喧嘩し始めたら、聖骸布で赤い芋虫へのループでした。
そのおかげで、私たちは仲良しになれたんですけど、アリサちゃんが聖骸布にトラウマを持ってしまいました………
そんな事を、思い出していると、ジュエルシードが発動した感じがします!
「ごめんね、アリサちゃんすずかちゃん。お仕事、出来ちゃった。」
「行こう!なのは!!」
「わかったわ。頑張りなさいよ」
「怪我しないようにね、なのはちゃん」
「うん!」
二人に一言謝って、私は走り出します。
後ろでは、二人が応援してくれてます。
私は、応援を背に、すずかちゃんのお家の森の中へ走っていきます。
side out
「猫、だよね?」
「うん、猫だね」
なのはは、ユーノと共にジュエルシードを確保しようと勢い込んでいったが、そこに待ち構えていたのは、ジュエルシードの力で、巨大化した猫だった。
ユーノは、なのはたちが、話している間に猫たちに食べられそうになっていた為、巨大な猫を見て震えている。
「と、とりあえず、早く封印しちゃうか」
なのはは、そう呟くとレイジングハートをシーリングモードにする。
だが、それよりも早く金色の光が猫に突き刺さった。
放たれた方向を向くと、そこには黒いレオタードとマントを着た金色の髪の少女がいた。
「フォトンランサー、連撃」
少女は、新たな魔法を展開する。
そこから、また複数の魔力弾が猫に当たる。
なのはは、守る為に飛行魔法----フライヤーフィンを発動し、猫の前まで飛び、ワイドエリヤプロテクションを張って防ぐ。
side out
side なのは
「同系統の魔導師……ロストロギアの探索者か。」
木の枝に乗っている女の子が、そう呟きました。
つまり、この子も私と同じ魔法使いだとわかります。
「間違いない!僕と同じ世界の住人。そして、この子も……ジュエルシードの探索者?」
「バルディッシュと同型のインテリションデバイス?」
「バル……ディッシュ?」
あの子の杖の名前なのかな?
でも、同じ探索者でも私は負けない!!
けど、なんであの子はあんなに悲しそうな目をしてるの?
「それは、もらっていきます。」
あの子が、そう言うと、さっきと同じ魔法を連続で撃ってきます。
私は、さっきのようにプロテクションで防ぎます。けど…
「にゃ〜〜〜〜〜!」
突然猫さんが、鳴きそちらに注意が行ってしまいます。
あの子は、それを好気に思ったのか、一気に接近してきて、鎌の状態にした杖で切り裂こうとしてきます。けど!
「"投影開始(トレース・オン)!"」
私は、一本だけ魔術回路を使い干将だけを投影します。
レイジングハートを左手で持ち、干将を右手で持ちます。
そして、あの子の鎌状の杖を干将で弾きます。
「なっ!!!」
さすがに、隙を突いたのに弾かれるとは、思ってなかったようです。
でも、これが私の戦い方!士郎お兄ちゃんのように"わざと"隙をうまく作れないけど、カウンターならできます。
あの子が、驚いている間に干将を突きつければ私の勝ちです!
そして、私は---------
---------全力で、地面まで飛びました。
さっきまで、いたところを見ると、そこには3本の矢が通り抜けてました。
直感で、動かなかったら危なかった!
私が、矢を放った人物を見ると、私は驚きのあまり動けません。だって!
「ふむ、殺気を殺しきれなかった私の未熟か、それとも彼女の探知能力が上だったか……
まあいい、フェイト!戦場で、驚き、動きを止めるなど、早死にするぞ!」
「ご、ごめん。"アーチャー"助かったよ。」
だって、そこにいたのは、遠坂 凜さんのサーヴァントだった、最後まで真名が解らなかったアーチャーさんが、いたからです。
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第4話「遭遇」 |
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