IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode38 新たなる力・・・雪光

 

 

 

(・・・・・)

 

隼人は海の底で目を覚ました。

 

(・・しくじったな・・・・さすがにカートリッジを後先考えずに使いすぎた・・・おかげでこのざまか・・・)

 

意識がぼやけるのを感じながら、隼人は考える・・・

 

 

 

(・・首は・・・ぎりぎり折れてないな・・・・けど、少しひびは入ったかな・・・痛すぎて動かせない・・・って、なんで冷静で考えていられるんだろうな・・・)

 

こんな状況で冷静で考えられる自分に少し呆れた。

 

 

 

(・・・意識がどんどん薄れていく・・・・ここで終わるのか・・・)

 

 

 

そして隼人はハッとして、内心で頭を振った。

 

(何を考えているんだ・・・こんなところで諦めてたまるかよ・・・!)

 

隼人は激痛が体中に走る身体に鞭打って、何とか海底に立ち上がる。

 

(仲間を・・・放っておくわけには・・いかねぇんだよ・・!)

 

 

 

 

 

『・・・それでよいのですよ・・・・主隼人』

 

(っ!?)

 

 

すると、頭の中に声がして、隼人が驚いていると、目の前に光の粒子が集まっていった。

 

(・・お前は・・)

 

そして次第に形を形成していき、光を弾いて姿を現した。

 

その姿はスマートな形状であり、全身装甲の機体で、カラーリングは黒をメインにサブに赤、各所に黄色が施されており、赤いツインアイに額には四本の角を持ち、胸部には赤く輝くコアを持ち、両肩のアーマーはいくつかのアーマーが重なった形状であった。背中には四枚の黒い翼があり、中には赤い羽根が混じっており、その翼はまるで本物の羽のような質感を持っていた。

 

 

(・・ブラック・・・ウイング)

 

その姿に隼人は見覚えがあった。

 

 

(・・何者だ・・・お前は・・・)

 

隼人は少し痛む身体に耐えながら身構える。

 

 

 

『警戒しないでください・・・。私は敵ではありません』

 

(なんだと・・・・・・だったら・・・説明ぐらいしろ・・)

 

『・・説明している暇が無いのです・・。それよりも・・・』

 

と、その者は隼人に手を差し伸べる。

 

(な、何だ・・?)

 

『・・私を使ってください』

 

(・・お前を・・・使う?)

 

『正確に言えば・・主隼人と私が一体化することです』

 

(お前と俺が一体化・・?つまり融合するというのか?)

 

『簡単に言えばそういうことです』

 

(・・一体融合して何が起こるんだ・・・)

 

『私と融合すれば、主隼人は力を得ます・・・。あなたの大切な仲間を守ることもできます』

 

(・・・力、か)

 

 

『決断は早めに・・・・。でないと、上で戦っている仲間達が傷ついていきます』

 

(・・・・・・・)

 

 

隼人は少し考えて・・・・・・

 

 

 

 

(・・分かった。今はお前を信じてみよう)

 

そして隼人はその者の手を取ると、そこから光が放たれる。

 

(・・だが、名前ぐらいは教えて欲しいものだな・・・。じゃないとやりづらい)

 

『そうですね・・・・・・・・・私の名前は――――』

 

 

そして二人は光の包まれていった・・・・

 

 

 

 

 

 

『―――祝福の風・・・・「リインフォース」・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、一夏!?一夏なのだな!?」

 

そして箒は混乱が解けて、前に居る一夏に近寄る。

 

「あぁ。心配を掛けたな・・・箒」

 

「な、なぜここに!?け、怪我は大丈夫なのか!?」

 

「大丈夫だ。まぁみんなからは止められたけどな」

 

 

 

「・・よ、良かった・・・。本当に・・・」

 

そして箒は目に涙を浮かべる。

 

 

「なんだ?泣いているのか?」

 

「な、泣いてなんかいない・・!」

 

箒は慌てて涙を拭う。

 

 

 

「それにしても、リボン焼けてしまったな・・・。まぁ、髪を解いているのも良いけど、やっぱり結んでいる姿のほうが一番似合ってるな。なら、ちょうどいいな」

 

と、一夏は箒に白い布に黒いラインが施されたリボンを渡す。

 

「え・・?これって・・」

 

「誕生日おめでとう。七月七日・・・箒の誕生日だろ」

 

「あ・・・・」

 

箒は思い出したのか、声を漏らす。

 

最も言えば一夏が忘れていないだろうかと思っていたのだが、実質上自分の方が忘れていた・・・・

 

 

 

「さてと、そろそろ行くぜ。あいつに借りを返さないといけないからな」

 

そして一夏は後ろを向くと、ウイングスラスターを噴射して飛び出した。

 

 

 

「・・一夏」

 

箒はその後姿を見届けた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一夏は左腕の中型複合ユニット『不知火』をマグナムモードにして高出力のビームを放った。

 

福音は素早くかわして行くと、光の羽を放ってきた。

 

「それはもう効かないんだよ!」

 

そして不知火をシールドモードに変更して、ユニットを中央から前にやって下にあるフレームを露出させ、上部から四枚のフィン状のパーツを側面と表面より二枚ずつ展開して、表面にエネルギーフィールドを展開して、光の羽を無効化した。

 

シールドモードは零落白夜のエネルギーを用いた特殊シールドで、エネルギー武器は一切無効化する。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そして不知火を元に戻してから、福音に急接近すると、不知火の先端を展開してクローを出すと、福音に切り付けた。

 

福音はその直後にエネルギー刃を一夏に突き出すが、一夏は右腕のビームトンファーを展開して先端からビーム刃を出して斬撃を受け止める。

 

その直後に福音を押し返すと、雪片弐型が強化された『雪片参型』を振り上げて福音の翼を切り落とすが、その直後に再生した。

 

「くそっ・・・すぐに再生するのかよ・・・。だったら、その前にすべて切り落とす!」

 

そして左手に雪片参型に酷似した剣を展開した。

 

白式のコアの隅にあったとされるデータを元に白式が弐型の試作型展開装甲の機構を取り入れて具現化した新たなる剣『雪片零型』である。

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そして一夏は参型と零型を振るっていくが福音は後ろに下がって斬撃をかわして行く。

 

「ちっ!」

 

一夏はすぐに不知火をマグナムモードにして福音に向けて放つが、福音は光の翼を前に出してビームを弾いた。

 

その直後に参型を振るいながら一気に飛び出すが、福音はとっさに上に飛び上がってかわすと、光の翼を広げて光の羽を放つ。

 

一夏はとっさに不知火をシールドモードにして、光の羽を無効化する。

 

 

「白式!カートリッジリロード!」

 

 

 

 

すると参型と零型の鍔と柄の境目が伸びて、そこの隙間にカートリッジが装填されると、両方の刀身が展開して半透明のピンク色の刀身が展開した。

 

「くらえっ!」

 

そして参型と零型を振るい、光波を二つ放った。

 

福音は一発目をかわすと、二発目を左手より出したエネルギー刃を振るって光波を防ごうとするが、光波はエネルギー刃を切り裂いてそのまま福音の光の翼を切り裂いていった。

 

 

「今だ!」

 

そして一夏はウイングスラスターを一気に噴射して福音に接近すると、参型を振るうが、福音は右腕を上げて参型を上に弾き飛ばすと、すぐに残った零型を掴んだ。

 

「くっ!」

 

すると福音は残った光の翼を一夏に向けるが・・・

 

 

 

 

「甘いな!」

 

そして一夏は右腕側面のビームトンファーを展開してビーム刃を出すと、そのまま振り上げて福音の翼を切り落とし、後ろに下がると落ちてくる参型をキャッチする。

 

しかし福音の光の翼はすぐに生え揃う。

 

「くそっ・・・・これじゃキリがねぇ・・・・」

 

そして参型と零型の鍔を上げて空薬莢を排出すると、新たにカートリッジを装填する。

 

(どうする・・・いや、考えるんだ・・・・隼人なら何て言う・・・!)

 

一夏は必死に考えて、ある事が脳裏を過ぎる。

 

 

 

『正面突破だ・・・。お前の性分に合っている』

 

 

「・・だよな・・・。確かにそうだな!」

 

そして一夏はウイングスラスターを一気に噴射すると、福音に向かっていく・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一夏が駆けつけてくれた・・・・)

 

箒は今までにない安心感に包まれていた。

 

想いを寄せる者がいるだけでも、こんなに安心できるんだろう・・・・

 

 

 

(・・私も一夏と共に戦いたい。あの背中を・・・守りたい・・・・)

 

 

 

すると、紅椿が金色に輝いた。

 

「こ、これは!?」

 

箒は突然のことに驚いた。

 

「・・・『絢爛舞踏』・・・?」

 

すると、紅椿のエネルギーが全回復した。

 

 

「これが・・・紅椿のワンオフ・アビリティー!」

 

 

そして箒は気を引き締めて、一夏から貰ったリボンで髪を結んでいつものポニーテールにした。

 

 

「行くぞ・・紅椿!」

 

 

 

そして箒はバックユニットを展開してブースターをせり出すと、一気に飛び出した・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

一夏は零型を振るいながら飛び出すが、福音は左に飛んでかわすと光の翼を広げて光の羽を放っていく。

 

「っ!」

 

一夏はとっさに不知火をシールドモードにして光の羽を防いでいく。

 

 

 

「まずいっ・・・!・・・白式のエネルギーが・・!」

 

しかし第二形態移行したばかりの白式にはエネルギーは満タンというわけではなかったので、攻撃を防いでいくことによってどんどんエネルギーが減っていき、警告ゾーンに達する。

 

 

 

 

「くそっ!!」

 

 

 

 

すると光波が飛んできて、福音はすぐにかわした。

 

 

 

「今度はうちが相手や!」

 

そしてエリーナが飛んできて、両手に持つビームピストルで福音を牽制する。

 

 

「私も・・・!」

 

それに続いてほぼ無傷の簪が荷電粒子砲を放って、エリーナと共同して牽制した。

 

 

 

「一夏!」

 

「箒!?お前大丈夫なのか?」

 

「心配無用だ!それより、これを受け取れ!」

 

そして紅椿のアームが白式のアームに触れると、二体が光り輝いた。

 

「な、なんだ!?エネルギーが回復していく!?」

 

すると白式のエネルギーゲージが完全に回復した。ちなみに以前より容量が二倍以上に上がっている。

 

「一夏・・・共に行くぞ!」

 

「あ、あぁ!」

 

そして二人は福音のほうを向くと、それぞれの武器を構えた。

 

 

 

 

 

すると海中から高出力のビームが飛び出てくると、福音の背面に直撃して、福音は大きくバランスを崩した。

 

 

「っ!今の攻撃は!」

 

 

 

そして海中から何かが飛び出すと、福音の背中を蹴って吹き飛ばすと、そのまま一夏と箒の元に向かった。

 

 

 

「少し見ない内に少しは腕が上がっているようだな・・・一夏」

 

と、ビームマグナムを上に向けて隼人が言う。

 

「隼人!」

 

「無事だったんだな!」

 

「俺があのくらいでくたばると思ったか」

 

「いいや。思ってない」

 

「なら、いい・・・しかし一夏・・。白式の形状が結構変わったな」

 

と、隼人は一夏の白式を見る。

 

「あぁ。雪片だって二本に増えて、新機能もついているからな」

 

「そうか・・・」

 

 

そして隼人はビームマグナムをバックパックにマウントすると、右手にバスターソードを展開して、マガジンを装填する。

 

「行けるな?」

 

「あぁ」

 

「もちろんだ」

 

「よし・・ならば、一気に行くか」

 

すると、バンシィの装甲より金色の光が漏れ出すと、装甲を展開していき、マスクを収納して角を縦に割って展開した。

 

その直後、金色に輝いていた下のフレームの輝きが増していくと、次第に色が半透明のグリーンに変化していき、赤いツインアイも緑に変化した。

 

「な、なんなんだ・・それは」

 

箒はその変化に驚いていた。

 

「ちょっとした新機能ってやつさ」

 

「隼人のISにも変化があったんだな」

 

「・・そういうお前も、新しい力を入れたんだろ?」

 

「な、何でそれを・・」

 

「外見がそうだと思ったからな」

 

「そ、そうか・・・。今の白式は隼人のバンシィが元になった姿だから・・・・・あれが使えるんだな」

 

「あぁ」

 

「・・なら、見せてみろ。新たに手に入れた白式の力を」

 

「分かったぜ!」

 

 

 

すると、白式の装甲から赤い光が漏れ出してきた。

 

 

「白式・・・雪光(ゆきびかり)!・・・俺に力を貸せ!」

 

 

そして装甲がバンシィのように展開していき、バックパックも展開してブースターが四基に増設され、二本の白い棒が展開され、左腕の不知火が前に伸びて四枚のフィン状のパーツが展開すると、下にあったフレームが赤く輝き、そして耳に装着しているデバイスも後ろに伸びて下にあるフレームが赤く輝き出し、最後に額にある一本角が縦に割れて展開した。

 

 

 

「これは・・・」

 

 

 

「行くぜ、隼人、箒!」

 

「あ、あぁ!」

 

「お前が言うな」

 

そして三人は一気に飛び出して福音に向かっていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

エリーナはビームピストルで福音を牽制するが、やがてビームピストルのエネルギーが切れた。

 

「参ったなぁ・・・こりゃ。丸腰になってもうた・・・」

 

そして福音がエリーナに向かっていく・・・・

 

 

 

「なんてな」

 

と、エリーナはフロントアーマーと膝のアーマーを展開すると、ミサイルを一斉に放った。

 

福音はとっさに避けようとするが、ミサイルはすべて福音に直撃して爆発した。

 

「後は任せるで・・・三人とも!」

 

そしてエリーナが下がると、その直後に隼人たちが福音に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

一夏は雪片参型を勢いよく振るうが、福音は後退して斬撃をかわして、光の羽を放つ。

 

「くっ!」

 

一夏はとっさに不知火のシールドモードで防ぐと、すぐにマグナムモードして高出力のビームを福音に向けて放った。

 

福音は光の翼を前にやってビームを弾くと、そのまま大きく広げて光の羽を放った。

 

しかしその直後何かが一瞬で通り過ぎると、光の羽がすべて爆発した。

 

『っ!?』

 

 

「甘いな!」

 

そしていつの間か福音の背後に回った隼人がバスターソードのカートリッジを三回リロードすると、刀身にエネルギーを纏わせて、そのまま一気に振り下ろして光の翼を切り落として、更に福音の背中に蹴りを勢いよく入れた。

 

福音は吹き飛ばされると、とっさに体勢を立て直して、翼を再生させた。

 

「厄介だな・・・切っても切っても意味がない。やはり攻撃を当てていくしかないな」

 

「そうだな」

 

そして隼人は空薬莢を三つソードから排出すると、バックパックと両足から空薬莢を排出する。

 

 

 

「(しかし・・・本当に疲れがないな・・・これもお前のおかげなのか?)」

 

「(はい。私とあなたが融合したことであなたは数倍の力を得ます。もちろん私があなたのサポートを行っているので、カートリッジ使用に起こる負担も私が軽減しているのです)」

 

「(それは便利だな。じゃぁ、引き続きサポートを頼んだぞ)」

 

「(はい)」

 

 

 

と、隼人は融合したリインフォースと心の中で話すと、隼人はバスターソードを構える。

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そして箒が福音とメビウスの輪を描くように刃を交えながら飛んでいき、福音がエネルギー刃を突き出すと、それを掻い潜って、雨月と空裂で福音を挟み込んで止めた。

 

「一夏!今だ!」

 

「おう!」

 

そして一夏は参型と零型を構えると福音に一気に接近した。

 

 

 

『――――』

 

「っ!」

 

すると福音はマシンボイスを放つと、光の翼より光の羽を放つと、箒を弾き飛ばして。一夏に向けて光の羽を放っていく。

 

「くっ!」

 

一夏は光の羽をかわしていくと、参型と零型を振るって光波を放つと、その直後に鍔を上げてカートリッジをリロードして再度光波を放った。

 

福音は光波を最初の二発避けると、次の光波を身体を反らして回避して、光の翼を広げた・・・・

 

 

 

『っ・・!?』

 

すると福音の足にワイヤーが絡みつくと、そのまま光の翼は上に向いて光の羽が真上に発射されて、福音はそのまま下に引き寄せられた。

 

ワイヤーの先には小島からワイヤーブレードを放って地面に踏ん張っているラウラであった。

 

「そうお前の好き勝手にはさせんぞ!」

 

そしてラウラは福音に向けてレールカノンを放つが、福音は動ける範囲で弾丸を何とかかわすと、直後にラウラに向けて照準を向けるが、その瞬間に背後に弾丸に直撃を受ける。

 

それはアサルトライフルとアサルトカノンを構えたシャルロットであった。

 

「隼人!」

 

「任せろ!」

 

そして隼人が両腕のカートリッジをリロードして、一気に飛び出すと、一瞬の速さでバスターソードを振るって福音の翼を両方とも同時に切り落とすと同時に福音を切りつけた。

 

しかし福音は墜ちていく間にエネルギー刃を両手より出して、ワイヤーブレードを切断すると、再び光の翼を再生させた。

 

「ちっ!同時で切り落としても再生するのか・・・!」

 

「だが、後もう少しだ!」

 

そして一夏は不知火から高出力のビームを放って福音を牽制する。

 

「そうだな」

 

隼人はバスターソードのカートリッジを三回リロードした。

 

そしてソードを一気に振るって光波を放った。

 

福音はとっさに光波を避けるが、光波はそのまま大きく迂回して福音の背後に迫るが、そのまま福音は振り向き際に左手のエネルギー刃を振り上げて光波を切り裂いた。

 

「それは囮さ」

 

そしてマガジンをパージすると、新たなマガジンを装填する。

 

 

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

そして箒が福音の背後から迫って、雨月を振り下ろして、更に右腕の展開装甲を展開して、そのまま二連続で福音の背面を切りつけた。

 

福音は煩わしいように箒に殴りかかるが、箒が上に飛んでかわすと・・・・・

 

 

 

「・・・フルバースト」

 

箒の後ろには簪がハッチフルオープンでミサイルを一斉に発射して、ミサイルはすべて福音に直撃した。

 

 

 

 

 

「これなら・・・」

 

 

 

 

しかしその直後福音は爆煙から飛び出てくると、光の翼を頭上に集めると、収束荷電粒子砲を放った。

 

 

「っ・・・!」

 

 

 

「簪!」

 

隼人はバックパックのカートリッジをリロードして、更にバスターソードのカートリッジをリロードして、一気に簪の前に来るとバスターソードを前に出して表面にエネルギーフィールドを展開して収束荷電粒子を防いでいった。

 

 

その直後にラウラがレールカノンを放って福音を牽制すると、その直後に一夏が福音に向かい、参型を振るうが、福音は素早くかわしてラウラのほうに向かっていく。

 

 

 

「は、隼人・・・」

 

「危なかったな」

 

と、隼人はバックパックとバスターソードから空薬莢を排出すると、簪を見る。

 

「怪我はないな」

 

「う、うん・・・」

 

「そうか・・」

 

そしてバスターソードのカートリッジを三回リロードしてから、福音に向かっていった。

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

福音がラウラに接近する前に一夏が福音に攻撃を仕掛けるが、福音はすぐに避けて光の翼を展開して光の羽を放ち、一夏はとっさに不知火のシールドで防いだ。

 

 

 

「一夏!」

 

そして箒が飛び出して、空裂を振るうが、福音はとっさにかわすと両手のエネルギー刃を振るう。

 

「ちっ!」

 

箒はとっさに雨月と空裂を前に出して斬撃を防いだ。

 

「一体こいつのどこにこれだけの力があるんだ・・・このまま長引けば・・・」

 

 

 

 

「もう長引かせねぇよ!」

 

そして隼人が一気に飛び出すと、バスターソードを振るうが福音はすぐに上に飛んでかわすが、その瞬間に隼人はバックパックにマウントしていたビームマグナムを左手に持って抜き放つと、すぐにトリガーを引いて高出力のビームを放った。

 

福音はとっさに振り向くが、その瞬間に右の光の翼にビームが直撃して爆発するが、すぐに翼は再生した。

 

「どりゃぁぁぁぁ!!」

 

隼人は瞬時に方向転換して一気に飛び出すと、バスターソードを振り下ろすが、福音はとっさに横に飛んでかわすが、その瞬間にバンシィのバックパックのカートリッジをリロードして一瞬で福音の背後に回り込むと、ソードを振り上げて背面に切りつけた。

 

その直後に右足のカートリッジをリロードすると、その場で回転して福音の背中に回し蹴りを入れて蹴り飛ばして、体勢を大きく崩させた。

 

 

 

 

「今度は逃がさねぇぇぇぇ!!!」

 

 

そして一夏が参型と零型の鍔を上げて空薬莢を排出すると、カートリッジをリロードして、大きく振りかぶると、そのまま勢いよく振り下ろして×字に切りつけた。

 

それによって福音のバイザーの光が消えると、ISアーマーは限界を迎えてそのまま強制解除されて、中のパイロットが海に墜ちていく。

 

「まずい!?」

 

一夏はとっさにパイロットに手を伸ばすが・・・・・

 

 

 

 

 

 

しかし海に墜ちる直前で鈴がパイロットをキャッチした。

 

「ったく。詰めが甘いのよ」

 

と、鈴はパイロットの安全を二人に伝える。

 

 

「・・鈴」

 

 

「いいタイミングだ」

 

『ま、まぁね。当たり前じゃないの』

 

 

 

「・・ふっ」

 

そうしてバンシィの下の緑色のフレームの輝きが消えると、装甲が閉じていき、一夏のIS白式も下の赤いフレームの輝きが消えて装甲が閉じていった。

 

 

 

 

「シャルロット、ラウラ。二人は大丈夫だな」

 

『はい・・。レーゲンに少し損傷はありますが、私は平気です』

 

『僕も同じだよ』

 

そしてラウラとシャルロットは隼人の近くに来る。

 

「そうか・・・。ティア、エリーナ。お前達はどうだ?」

 

『うちは武装がほとんど無くなってしもうたがな。おまけにシールドビットは全壊・・・。こりゃ高くつくで』

 

『僕はスタルクリゲールのほうがほとんどやられちゃっているけど、僕自身は問題ないよ』

 

と、ティアは少しふらつきながら飛んでいると、エリーナもほとんど武器が無い状態だった。

 

 

「・・・鈴はどうだ」

 

 

『あたしは別にそこまでISに損傷は無いけど・・・右腕がちょっと怪しいかな・・・なんか痛いし』

 

「そうか・・・・・セシリアはどうだ?」

 

 

『私も・・何とか・・・ですが・・・ブルー・ティアーズは中破していますわね』

 

と、遠くより簪に支えられながらセシリアがやってくる。

 

 

 

 

「・・何とか全員・・無事とはいえないが・・・生きているな」

 

そうして隼人はホッと安堵の息を吐く。

 

 

 

 

 

 

 

《A high energy reaction is coming close at one time from a direction!(一時方向より高エネルギー反応接近中)》

 

「っ!?」

 

すると警報が鳴り響き、隼人はとっさにその方向を見た。

 

 

 

 

そして猛スピードで何かが接近してきた。

 

「一夏!箒!まだ来るぞ!」

 

「「っ!?」」

 

すると接近してくるそれから粒子ビームが放たれた。

 

「ちっ!」

 

隼人はとっさにバスターソードのカートリッジをリロードすると、ソード表面にエネルギーフィールドを展開して粒子ビームを防いだ。

 

 

そしてそれは一定の距離まで来ると、上空に舞い上がると変形して人型になった。

 

 

 

「こいつは・・・」

 

そしてそのもの・・・黒い影ことバインドは隼人たちと同じ高度を保った。

 

直覚的なラインが多く、右手にはバレルが長いビームライフルを持ち、左腕には先ほどの飛行形態時の機首になっていたシールドを持ち、額には四本の角を持ち、バインドの特徴である左目の部分が不気味に発光する紫の一つ目を持っていた。背中には折り畳まれた状態でウイングが搭載されていた。

 

 

 

(Zガンダムのバインド・・・・。デスティニーのバインドじゃないのか・・・・)

 

隼人は疑問に思いながらも、ソードより空薬莢を排出して、バスターソードを構える。

 

 

(だが、今の状態じゃかなりまずい・・・ただでさえ福音の戦いでかなり消耗しているんだ・・・。動けそうなのは俺と一夏、箒か・・・・だが、一夏も体力の消耗は無視できない)

 

 

他に戦えるといえばシャルロットとラウラであるが、二人も損傷があるので、まともには戦えない・・・

 

 

(・・・しかも・・・マガジンがもう無い・・・カートリッジは残り一発・・・・急所を狙わないと倒せない・・・)

 

 

 

「・・一夏」

 

「なんだ?」

 

「カートリッジは残り何発だ」

 

「え、えぇと・・・四発だ」

 

「・・両方リロードするとなれば・・・二回か・・。箒、あれは使えないのか?」

 

「・・それなんだが・・・・発動することができない・・・」

 

「そうか・・・・」

 

 

 

 

「(・・・リインフォース・・・お前は戦えるのか?)」

 

「(そうしたいところですが・・・・まだ完全に実体化ができていないので・・・戦うのは無理です)」

 

「(そうか・・・・)」

 

 

 

(・・万事休す・・・・どうすれば・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると右からビーム弾が数発飛んできて、バインドはとっさに回避した。

 

「っ!」

 

「今の攻撃は・・・まさか・・!」

 

隼人はとっさにビームが飛んできたほうを見た・・・・

 

 

 

そして遠くから猛スピードである機体が向かって来ていた。

 

 

「・・救世主」

 

と、ラウラが声を漏らす・・・・

 

 

 

そして救世主こと・・・ガンダムAGE-1が空域に入ってきた。

 

 

 

(AGE-1・・・・また現れたか・・・)

 

 

 

 

そしてAGE-1はビームライフルを放つと、バインドを牽制していくと、バインドもビームライフルを放っていく。

 

AGE-1は左腕に装備しているシールドでビームを防ぐと、スラスターを噴射して飛び出すと、ビームライフルをリアアーマーにマウントして、右サイドアーマーのビームサーベルを抜き放ってバインドに切りかかるが、バインドはビームライフルの銃口より紫のビーム刃を出して斬撃を止めた。

 

その直後にAGE-1は バインドを蹴り飛ばすと、シールドの先端をバインドに突き出して顔面を殴りつけると、ビームサーベルを振り上げるが、バインドはとっさに左腕のシールドを前に出して受け止める。

 

そしてシールドをパージすると、腕の側面先端のカバーを外すと内蔵されているグレネードランチャーを放った。

 

AGE-1はシールドを前に出してグレネードを防ぐと爆発し、AGE-1はシールドをパージして一気にスラスターを噴射すると飛び上がり、左サイドアーマーよりビームサーベルを出すと左手に持ち、バインドに切りかかってバインドのビームライフルを切り裂いた。

 

バインドはとっさにビームライフルを捨てると、サイドアーマーよりビームサーベルを抜き放ってAGE-1に切りかかるが、AGE-1は右手のビームサーベルを振るって斬撃を防ぐと、左手のビームサーベルを振り上げてバインドの右手首を切り落とした。

 

そのまま左手のビームサーベルを逆手持ちにしてバインドの頭に突き刺すと、右手のビームサーベルを振り上げてバインドの左腕を切り落とし、バインドの頭に突き刺したビームサーベルを引き抜き、ビームサーベルを振り被ると、そのまま勢いよく振り下ろして×字に切り裂いた。

 

バインドは少し震えて、AGE−1はビームサーベルのパワーを切ると、後ろを向き、サイドアーマーに戻した直後にバインドは爆発した。

 

 

 

 

 

「・・・す、凄い・・・」

 

シャルロットは戦闘を見て唖然としていた。

 

「あれが救世主・・・なんて強さなのよ・・」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

(戦闘を始めてからたったの五分で・・・・やはり只者じゃない・・・)

 

隼人もAGE-1の強さを認めざれない状況だった・・・・

 

 

 

「・・・・・」

 

すると、AGE-1が隼人たちのほうを向く。

 

(どこにも行かない・・?どういうことだ・・・)

 

 

 

 

『あーあ・・・誰か聞こえるか?』

 

すると、バンシィの通信にAGE-1のパイロットと思われる声がする。

 

 

 

「は・・・?」

 

さすがに隼人も一瞬唖然とする。

 

「・・やっぱりオープンチャンネルで話すか・・・」

 

そしてパイロットの声が全員に渡った。

 

 

「だ、男性の声・・・!?」

 

その声を聞いてセシリアが驚く。

 

「まさか・・・ISを使える男がまだいたのか・・・しかもかなり前から・・・」

 

 

「・・・まぁ、そういう話は後にして・・・織斑千冬と会わせてくれるか?」

 

「なに・・?」

 

「どういうことだ・・・。千冬姉と会わせてくれって・・・」

 

「まぁ気にするな。ちょっと話をするだけだ」

 

「・・・・・・」

 

 

 

(頼む・・・お前からも何か言ってくれよ)

 

(っ!?)

 

すると、隼人の頭の中でパイロットの声がする。

 

(な、なんでお前の声が頭の中に・・・)

 

(そりゃぁ・・・・転生してくれた神が同じだからな)

 

(・・なに・・?)

 

そして隼人は神が言っていた言葉を思い出す・・・・

 

 

 

『その機体のパイロットは以前に私が転生させた者です』

 

 

 

(ここまで近くじゃないとこうして話すことはできないがな・・・まぁ、それでいいんだが・・・)

 

(・・・・)

 

(頼む・・・。会って話しをするだけだ・・・それ以外は何もしないさ)

 

(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

「俺は何もしないさ。ただ会って話すだけだ」

 

「・・・救世主だと言っても・・・教官にはそう簡単になど―――」

 

 

 

 

 

「・・分かった」

 

「し、師匠!?」

 

「は、隼人!?お前本気かよ!?」

 

と、ラウラと一夏は驚いて隼人に問う。

 

「嘘や悪意は無い。会わせるだけなら構わない」

 

「・・そ、そう言ったってなぁ・・・」

 

「・・・・・」

 

 

 

「それはすまないな」

 

「・・・まぁ、会う前に色々とやることがありますけどね」

 

そうして隼人はAGE-1のパイロットにその事を言った・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう終わってしまったか・・・・」

 

 

そして遠くからあるものは見ていた。

 

全体的にずっしりとした形状の全身装甲のISで、背中には四機のブースターユニットが搭載されており、右手には大型のランチャーを持っていた。頭部の額にはセンサーを中央に持ったV型アンテナを持ち、目に当たるところにはピンクの一つ目のモノアイを持っていた。カラーリングは白をメインに、紺色を各所に施されていた。しかしその姿はバンシィやAGE-1などのガンダムの形状に酷似していた・・・

 

 

「せっかくバインドが現れたって言うのに・・・結局この子の力を見ることは無かったってことね」

 

その隣には紺色の全身装甲のISが居た。

 

形状は隣のISとほぼ同じであったが、若干スリムな感じであり、両腕には大型のミサイルランチャーを装備しており、隣のISに負けないぐらいの火力を持っていた。

 

その両機の間には、あの時の所属不明機が居た。

 

「今回で『シスクード』と『デスパーダ』の性能テストも兼ねて行いたかったんだけどね・・・」

 

「仕方が無いわ・・・ディード。でも、このまま長居するとよくないわ」

 

「分かったよ・・・アイリス」

 

そして二機は後ろを向く。

 

「ベータ・・・帰るぞ」

 

 

「・・・・・」

 

そして所属不明機も二機に続いて後ろを向くと、そのまま一気に空域を離脱した・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

白式が結構強くなっていますねぇ・・・・自分で書いておいてなんですが・・・・。それで、白式・雪光の設定を軽く・・・・

 

 

白式・雪光

白式が第二形態移行(セカンドシフト)によって変化した姿。白式の形状はほとんど一新されており、そのほとんどがバンシィとほぼ同じ形状であり、背中のウイングスラスターも大型化されている。

雪光になって左腕に複合兵装『不知火』を新たに搭載しており、『シールドモード』『マグナムモード』『クローモード』の三つの形態を持ち、シールドモードは零落白夜のエネルギーを用いたフィールドを張ることでエネルギー攻撃を完全に無効化することができる。マグナムモードは高出力のビームを放つ射撃武器。この武装はクラス対抗戦時に現れたバインド戦時に隼人より受け取ったビームマグナムが元になって出現したとされている。クローモードは不知火からてクローが展開されて、相手を切り裂く武装。このモードはバンシィのアームド・アーマーVNが元になっているとされている。

 

白式が持っていた唯一の武器である雪片弐型も強化発展されて『雪片参型』となっており、切れ味と刀身の長さが増えている。更に白式のコアのデータバンクの隅にあったとされるとあるデータを元に白式が弐型に搭載されている試作型展開装甲を取り入れて作られた『雪片零型』を新規に装備している。更に参型と零型にはバンシィのバスターソードに採用されている『カートリッジシステム』を取り入れており、これによって白式の本体エネルギーに依存することなく零落白夜を放つことができるようになり、稼働時間が大幅に増えた。しかも零落白夜のエネルギーを用いた光波を放つ攻撃ができるようになった。

そしてバンシィ同様に装甲が展開して下にある赤いフレームが発光する機構を新たに持ち、それによって三倍以上の性能を得るようになったが、白式のエネルギーのほかに操縦者の体力もエネルギーに変換されるので、持続稼動を考慮すると最長でも五分しかその形態を維持することができない。エネルギーゲージは以前より二倍近く増えており、零落白夜が本体エネルギーに依存しなくなっただけでも、多少の稼働時間の延長が施されているが、燃費は以前より悪くなっているため、戦いが激しければ稼働時間はさほど変わらない

 

 

 

・・以上です・・・。ってか、軽くじゃなくて詳細だな・・・結構細かになってしまった・・。ちなみに雪光のイメージとしてはユニコーンと白式・雪羅の8:2の割合です・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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コメント
なに、気にすることはない(Kaine0819)
ISの域をいろいろと超えてるような気がするのは気のせいか…。(mokiti1976-2010)
retusaさん。分かり易い説明どうもです。 確かに、クロスし過ぎて把握出来なくなってます。 夏休み編の前に回想的な話を入れて整理してほしく思います。(jon/doe)
なんか一夏チートになってる(・・;)(ゆっけ)
白いバンシィですねわかります いろいろ出すぎて一体何のクロスオーバーだかわからなくなってしまいました(retusa)
タグ
バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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