東方迅竜録 |
ムシャムシャ
「うむ、うまい」
「そりゃあここで採れた鹿のお肉だもん」
このちびっこ諏訪子に肉をもらいかなり満足の俺
正直こんな小さな幼女が祟り神には見えないな
「それよりこのサイズなんとかならないんですか?」
華香が言う
そう俺は今ありのままのナルガクルガのサイズで肉を食べているのだ
よって神社の裏で肉をもらっている
「にしても大きいね、あんた」
「お前は小さいな」
うがー
と腕をブンブン振って怒っているが
正直全然怖くない
「普通は人間に変身とかできるんじゃないの?」
「そうなのか?」
「うーん、迅ほどの神獣だったら人に化けれるんじゃないの?」
あっ
そうだ俺の名前は昔使っていた黒雷 迅
と名のる事にした。我ながら中二病な名前だと思う
「それでどうやって人になれるんだ?」
「前に会った友人によれば念じれば変身できるらしいよ」
なるほど役に立ちそうにないが
試て見る価値はありそうだ
どれほど夢見たことか、人間になることを!!
こんな姿になってしまったけど(あの神のせいで)
それでも試みるぜ
俺は精神を集中させ心を落ち着かせる
そして心の中で呟く
人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、
人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、人間になりたい、
「(どんだけ人間になりたいのよ)」
心のなかで密かに思った諏訪子だった
しかも声にでてるし
その時だった一迅の黒い風が迅の周りを囲んだ
「わわ!」
いきなりの事でさすがに驚いた
地面に転がるがすぐに華香が持ち上げてくれる
あたりは土煙でどうなったかわからない
「うへ、前がみえねぇ」
そんな中から一人の青年が出てくる
「え?もしかして迅?」
「うん。そうだけど」
そう目の前に現れたのは
背が高い黒髪の青年だったのだ
しかも顔は整っており、後ろの髪が少し長いので縛ってある
ハッキリいうとかっこいい
「おお人間の手だ、ヤッター!」
なんか超嬉しそうだな
「華香、まさかこんな人だとは思わなかったよね?」
そう言い横に立っている華香に話をふるが
返答がないので顔を覗くと、どうやらかたまっているそうだ
まぁ、確かに予想外すぎた。一発で人に化けれて、なおかつこんなにいい男だったとは…
「まぁ、人化けは成功ってことだね」
どうも
先ほど人に変身するのが成功した
黒雷 迅でございます
どうやら人バージョンの俺は前世の俺と同じ容姿なのだ
「やったよ、本当に」
俺は水面を鏡がわりに使う
本当に俺の元の顔だ
「まさか一回目で成功するとは思わなかったよ」
「そんなに難しいもんなのか?」
「この前あった神獣は難しいっていってたよ」
あっそ
俺は来ていた和服を少しずれていたのでなおす
ちなみに服はこれ一着です
「まぁ、いいや。俺戻るわ」
「え?どこに?」
「いや、森に」
あ
うん、変だね
「泊まっていったら?」
「いいのか?」
「私は別に気にしないしね」
「ん〜、じゃ今夜だけお願いできるか?」
そう言うと諏訪子はニカッと笑い
後ろの方で見ている華香に親指をたてる
なに?
ま、いっか
それよりここまで一緒だと((アレ|・・))も欲しくなってくるな
あるといいけどこんな風景だしね
そうとう文明進んでないしな。それでも剣や刀の一本あることを祈ろう
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東方の世界に転生したらナルガクルガになっていた!?第三話 | ||
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