ジェラールに憑依したので一生懸命フラグを折ろうという話 第七話 |
翌日、大変な事が起きていた。ここじゃはっきり言いたくない程大変な事だ。
「ポーリュシカさんの所に行くか?いや、今日は収穫祭・・・一応((妖精の尻尾|フェアリーテイル))の一員だから((大パレード|ファンタジア))に出ないといけないから欠席出来ないし・・・」
原因は明らかに昨日のあれだろう。何故こうなったし?
「考えても仕方がない。取り敢えず皆に見られず、且つ怪しまれない格好を・・・」
そんな都合のいい格好なんて・・・、
「あった・・・」
俺は早速あいつの格好(服一式は揃えていた)に着替え始める。箇所によってはきつい所もあるが我慢するしかない。
――――――――――――――――――――――――――――
〜〜〜マグノリア・((妖精の尻尾|フェアリーテイル))ギルド内〜〜〜
俺は今、ミストガンの格好でギルドの中にいる。理由は・・・、
「マグノリアの町民の皆さん、及び近隣の皆さん・・・」
今日は((妖精の尻尾|フェアリーテイル))内の美女決定戦、ミス・フェアリーテイルコンテストがある。祭りの中のいい余興といえよう。
「お待たせしました!我が((妖精の尻尾|フェアリーテイル))の妖精達の美の競演!ミス・フェアリーテイルコンテストの開催でーす!」
「「「オオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」
「司会は砂の魔導士マックスが務めます!」
「あいつ・・・売り子やったりいろりろ大変だな」
「(もしゃもしゃ)」
「つーかお前興味ねえだろ・・・コレ」
グレイは珍しく服を着ている。ナツはスロースターター状態で今頃朝飯を食っている。
「エントリーNo.1、異次元の胃袋を持つエキゾチックビューティ!カナ・アルベローナ!!」
「「「オオオオーーー!」」」
「さあ・・・魔法を使ったアピールタイムだ!おおっと!?カードがカナの姿を隠して・・・水着に着替えたー!」
「50万・・・いいえ・・・酒代は頂いたわ」
ほう・・・中々のテクニックだな。
「(水着・・・!?ずるい)」
「(なるほど・・・その手があったか)」
「(―――って!エルザも出るの!?)」
「(ふふ・・・勝負とつくとつい燃えてしまうのだ)」
舞台裏ではエルザとルーシィが顔を出している。つかエルザぇ・・・。
「ウム」
「鼻血たらしながら何言ってんだ!?」
マスターぇ・・・。
「エントリーNo.2、新加入ながらその実力はS級・・・雨も滴るいい女、ジュビア・ロクサー!」
わーわーわー・・・ザバァ・・・。
「うわぁ!体が水になった!」
「すげぇ!」
「オオオ!水着が似合う演出を作り出したー!」
「グレイ様見てますか!」
「(またしても色仕掛けか!)」
ルーシィ・・・スタイルはいいんだから勝負かけないと。
「エントリーNo.3、ギルドが誇る看板娘!その美貌に大陸獣が酔いしれた!ミラジェーン・ストラウス!」
「待ってましたー!!」
「優勝候補ーーー!」
「本物だ!」
「本で見るより可愛いなぁ」
凄い歓声だな・・・順当に行けばこの娘が優勝するんだが・・・。
「私・・・変身の魔法が得意なんで変身しまーす」
「さあアピールタイム!」
「顔だけハッピー」
「えーーーーーーーー!?」
少し天然の気があるんだよな・・・実に惜しい。
「顔だけガジル君」
「ぶーーーっ!?」
「(優勝候補が自滅した!!)」
「あははははっ」
「喜んでるのお前だけだぞ」
「姉ちゃん・・・」
エルフマンは呆れてるというか、呆然としている。
「エントリーNo.4、“最強”の名の下に剛と美を兼ね備えた魔導士、((妖精女王|ティターニア))のエルザ・スカーレット!」
「キター!」
「エルザー」
「かっこいいーーーー!!」
「あれが((妖精の尻尾|フェアリーテイル))最強の女か」
「(すごい人気)」
「私のとっておきの換装を見せてやろう」
「「「オオオッ!?」」」
「とーーー!」
掛け声のキャラが違うぞ!?何故ああなったし!?
「(ゴスロリ!?)」
「フフ・・・決まった!」
「あいつも大分キャラ変わったな」
「ウィ」
その後も女の子の紹介は続いていき、ルーシィの出番がやって来た。
「エントリーNo.7、我らがスーパールーキー!その輝きは星霊の輝きか・・・」
「あたしだ!」
「ルーシィ・ハー「だーーー!ラストネームは言っちゃダメェ!」」
「何だ?」
「?」
「可愛いなあの娘」
「あはは・・・(パパがお金持ちなんて知られたら50万取れなくなっちゃう)えーと・・・あたし星霊と一緒にチアダンスをします」
「エントリーNo.8」
「!」
急に割り込んできたな・・・誰だ?
「ちょ・・・ちょっとあたしまだアピールタイムが・・・」
「妖精とは私の事、美とは私の事、そう・・・全ては私の事・・・優勝はこの私エバーグリーンに決定〜!ハ〜イくだらないコンテストは終了で〜す!」
「え〜〜!」
※因みにこのビックリマーク(笑)はハートマークだけど機種依存文字しかないのであしからず。数字変換→♡らしい。by作者
「エバーグリーン!」
「帰ってたのか!?」
そういや雷神衆って周りから浮いてるばかりの集団だったな。実力は折り紙つきらしいが・・・勿体無いな。
「邪魔しないでよ!あたし・・・生活がかかってんだからね!」
「ルーシィ!そいつの目を見るな!」
「え?」
「何このガキ?」
「!!(カチカチカチ・・・)」
「な・・・何だあれは!?」
「石!?」
「アピールか!?」
「マズイぞ!町民の皆は早く逃げて!」
悲鳴を撒き散らしながら逃げていく。第二の魔法、魔眼か・・・。
「何をするエバーグリーン!祭りを台無しにする気か!?」
「お祭りには余興がつきものでしょ?」
「!!!」
「なっ」
「控え室にいた奴らが全員石に!?」
「姉ちゃん!」
「エルザまで!」
「バカタレが!今すぐ元に戻さんか!」
ドゴオォォーーン!
轟音と共に現れたのはラクサスと雷神衆だった。
「!!」
「よぉ・・・((妖精の尻尾|フェアリーテイル))の野郎共・・・祭りはこれからだぜ」
「ラクサス!」
「フリードにビッグスローも!?」
「雷神衆!ラクサス親衛隊だ!」
「遊ぼうぜジジィ」
「馬鹿な事はよさんか!こっちはファンタジアの準備も残っとるんじゃ。今すぐ皆を元に戻せ」
「ファンタジアは夜だよな。さぁて何人が生き残れるかねぇ・・・」
「よせぇ!!」
危ない!と思ったら当たる直前で雷は軌道を変えた。少しいらつくが実力は本物だな・・・。
「この女達は人質だ。ルールを破れば一人ずつ砕いていくぞ。言ったろ?余興だと」
「冗談で済む遊びとそうはいかぬものがあるぞラクサス」
「勿論俺は本気だよ」
「ここらで((妖精の尻尾|フェアリーテイル))最強は誰なのかをはっきりさせようじゃないか」
「―――っつう遊びだヨ」
「あそびー」「あそびー」
「ルールは簡単、最後に残ったものが勝者・・・バトル・オブ・フェアリーテイル」
ガコーーーン!
おおっと!?机が吹っ飛んだーーーー!
「いいんじゃねえの?分かりやすくて・・・燃えてきたぞ!」
「ナツ!」
・・・俺も参加しなきゃ駄目?この姿晒したくないんだけど?
説明 | ||
FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。ついに投獄フラグをへし折り、自由気ままに暮らそうとしましたが・・・世界の修正力(=作者の意向)はそれを許さないようです。これからの(作者の押し付ける)困難を乗り切れジェラール! | ||
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FAIRYTAIL ジェラール 原作崩壊 憑依 | ||
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