IS・B 〜インフィニット・ストラトス・ブレイヴ〜 第五章 前編 ダンの怒りと決戦前夜
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「さて、今日はどうする?」

放課後、今日はアリーナが使えなかったのでこれからどうするか考えていた

「今日は実戦から離れてISのことを勉強してみる?」

「勉強は・・・苦手だなぁ・・・」

「俺もだ・・・」

シャルルの提案に苦い顔をする一夏とダン、するとそこに

「ねぇねぇ聞いた?今一年の代表候補生がアリーナで模擬戦やってるんだって」

という話し声が聞こえた

一年の代表候補生か・・・俺の知ってる限りではセシリア、鈴、シャルル、そしてボーデヴィッヒの四人だ

そしてシャルルはここにいる・・・ということは

「・・・嫌な予感がする」

「あぁ、アリーナに行ってみるか」

俺達はダンに頷きアリーナに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりあいつ等か」

案の定、セシリアと鈴がボーデヴィッヒと戦っていた

二対一なら二人が有利に思えたが

「おりゃあぁぁぁ!」

「無駄だ」

鈴の放った衝撃砲をボーデヴィッヒは右手だけで防いだ

「なんだよ、あれ」

「AIC・・・アクティブ・イナーシャル・キャンセラーだよ」

アクティブ・いな・・・なんだ?

「別名慣性停止とも言うシュヴァルツェア・レーゲンの第三世代兵器だよ」

「そいつで鈴の衝撃砲を防いだのか」

なんじゃそりゃ、下手すりゃデルタバリアより強力じゃねぇか

「うぅ・・・」

「なによ、あの装備・・・」

二人は既にボロボロでやがてISも解除されてしまった

「口程にもない奴らだ、お前達にもう用はない」

そう言ってボーデヴィッヒは二人をワイヤーブレードで締め上げ必要以上の暴行を加えた

「あのやろうっ!」

「無防備の二人になんてことを・・・」

その行為に俺達は当然怒りを覚えていた

「みんな!このバリアをぶち壊・・・」

「うおぉぉぉぉぉぉお!!」

俺が言い終わる前に一夏が白式を展開し、零落白夜でバリアを破壊した

「二人を、放せぇぇぇぇえ!!」

そのままボーデヴィッヒに雪片弐型を振り下ろそうとするが

「ふん」

一夏は何かに動きを止められてしまった

「感情的で直線的、絵に描いたような愚図だな」

「くそっ、体が・・・!」

「やはり敵ではないな。 この私とシュヴァルツェア・レーゲンの前では、貴様も有象無象の1つでしかない」

そしてボーデヴィッヒは動けない一夏に大型カノンを向ける

「消えろ」

そしてそれを放った

「マジック、アブソリュートストライク!」

しかし放たれた砲弾は一夏ではなく俺に向かってきた

「おぉらぁぁぁあ!」

その砲弾をフェニック・キャノンの砲撃で相殺する

「やあぁ!」

その隙にシャルルがライフルでボーデヴィッヒを撃つ、ボーデヴィッヒはその場から飛び退いた

「大丈夫か、一夏」

「あぁ、助かったぜ二人とも」

「お礼は後、まずは二人を助けないと・・・」

シャルルに頷いて二人の救出に向かおうとすると

「なにっ!」

ものすごいスピードで何かが通り過ぎ、ワイヤーブレードを切り裂いた

「ダン・・・?」

その正体はダンだった、だがそのダンの表情はいつものダンからは想像できないものだった

「みんな、セシリアと鈴を頼む・・・」

ダンはボーデヴィッヒの方を向きながら俺達にそう言った

「なに言ってるんだ、俺達も・・・」

俺は一夏の言葉を手で遮った

「ここはダンに任せといた方がいい」

「月光・・・?」

「二人の安全の方が優先だ、行くぞ」

そう言って強引にセシリアと鈴の元に向かわせた

正直あの表情、思い当たる節が一つだけあった、あの雰囲気は・・・

「一人で来るか、四人がかりで来れば良かったものを」

「必要ない、お前は・・・俺一人で十分だ」

余裕のボーデヴィッヒにダンは冷たく言い放った

「ならば後悔させてやる、一人で私に挑んだことをな!」

ボーデヴィッヒは大型カノンをダンに向ける、それに対しダンはカードを取り出した

「ブレイヴ、武槍鳥スピニード・ハヤト!」

『さぁ、本気で行こうぜ!』

そう言うとスピニード・ハヤトは高らかに舞い上がり、急降下しながらダンに合体した

「あれが、ブレイヴ・・・」

二人を保険の先生に受け渡した俺達は対峙しているダンとボーデヴィッヒを見た

シャルルはブレイヴしたダンを見て驚いていた

『・・・月光』

「あぁ、あのピリピリ来る感じ・・・多分そうだ」

俺とストライク・ジークはブレイヴしたダンではなくダンの放つ雰囲気に圧倒されていた

「どうしたの?月光」

「今のダンは、多分とんでもなく強ぇ」

「どういうことだ?」

「見てりゃあ判る・・・」

そう、今のダンは反則級の強さだ

なぜならあの表情、それはまさしく・・・

異界王そのものなのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「合体した?だがそんなもので私に勝てるとでも思っているのか」

ボーデヴィッヒはブレイヴしたダンを見て少しは驚いたようだがまだ余裕だった

「余計な心配はいらない、始めよう」

ダンもボーデヴィッヒの挑発に対し余裕で返す

「ならば・・・一瞬で片を付けてやろう!」

そう言ってボーデヴィッヒは手を前に突き出し一夏の動きを止めた何かをした

「やばい、ダンの動きが止められた!」

「いや、そうでもないみたいだぜ」

一夏はそれを見て慌てるがそれが見当違いだということにすぐ気付く

「ふん、お前もこれで・・・」

「これで・・・なんだ?」

ボーデヴィッヒがダンにカノンを向けるがそのダンは後ろに回りこんでいたのだった

そのあまりの速さにその場にいるほとんどの者にはまだそこにいると錯覚していた、無論ボーデヴィッヒも例外じゃない

「!?くっ!」

ここで普通だったらただ振り返るだけなのだろうが仮にも軍人、振り向きながらプラズマ手刀で切りかかる、だが

「なっ!?」

そこにはまたダンはおらず、手刀は空を切る

「っ!?」

後ろの気配に気付きまた切りかかろうとするが逆にダンの槍でプラズマ手刀を切り裂かれてしまった

「このっ!?」

「はぁ!」

今度はワイヤーブレードを使おうとするもまた槍で切り裂かれる

「そんな・・・」

「どうした、一瞬で片付けるんじゃなかったのか」

唖然とするボーデヴィッヒにダンは冷たく言い放つ

「う、うぉぉぉぉぉお!!」

慌てたようにボーデヴィッヒはカノンを放つがまたも回避されてしまう

「すげぇ・・・」

「これが、ダンの実力・・・」

圧倒的なダンの実力に一夏もシャルルも唖然としていた

「スピニード・ハヤトはどうやら移動速度を引き上げる能力を持っているようだな」

「移動速度を引き上げる?」

「あぁ、ブレイヴにはそれぞれ能力がある、だから戦況によって使い分けられるんだ。 おそらく、スピニード・ハヤトの能力は機動力の強化、推測でしかないがあの速度、下手したら一夏の瞬時加速より速いかもしれねぇ」

「俺の、瞬時加速より・・・」

それを聞くと一夏は唇を噛み締める、そりゃそうだ、自分の切り札より強力なモンが目の前に現れたんだ、悔しいに決まってる

再びダン達に目を戻すとそろそろ決めるようだった

「はぁ・・・はぁ・・・」

「もう終わりか?なら、こっちから行くぞ!」

そう言ってダンは急加速してボーデヴィッヒの大型カノンを切り裂いた

「く、くそ・・・こんなやつに・・・」

「・・・お前は、俺の仲間を傷つけた」

悔しがるボーデヴィッヒにダンは喋り始めた

「無抵抗なセシリアと鈴、そして一夏に」

名前を挙げる度にダンの気迫が大きくなる

「あ・・・あぁ・・・」

それを見ているボーデヴィッヒの顔色はどんどん青くなっていた

「意味もなく人を傷つけるお前を、俺は・・・許さない」

「あぁ・・・あぁ・・・」

多分ボーデヴィッヒには見えてるんだろうな、異界王の姿

そしてダンは握っていた槍を振り上げる

「これが・・・あいつらが受けた痛みだ!」

「うわぁぁぁああ!!」

ダンは槍を絶叫するボーデヴィッヒに振り下ろした

 

 

「そこまでだ!」

 

 

振り下ろした槍は何かに防がれた

「・・・千冬先生」

「きょう・・・かん・・・」

「はぁ〜、やれやれこれだからガキの相手は疲れる」

止めたのは織斑先生だった、てかいつの間に割り込んだんだ?全然見えなかったぞ

「馬神、お前がここまで感情的になるとはな」

「・・・・・」

ダンは黙って槍を下げ、ISを解除した

「模擬戦をやるのは構わん、だがアリーナのバリアーまで破壊する事態になられては教師として黙認しかねる、この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか」

「・・・判った」

そう言ってダンはその場から立ち去る、それを見た織斑先生は溜め息をついた

「風間達もそれでいいな」

「はい」

「では、学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する、解散!」

織斑先生はそれだけ言って立ち去った

「・・・俺達もいくか」

「あぁ・・・」

唖然とする一夏とシャルルと連れ、俺達もアリーナから出た

ボーデヴィッヒは俺達が帰った後もしばらくその場で立ち尽くしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「別に助けてくれなくてよかったのに」

「あのまま続けていれば勝っていましたわ」

「開口一言目がそれかよ・・・」

あの後セシリアと鈴の見舞いということで保健室に立ち寄ると会うなりそんなことを言われた

「お前等なぁ・・・」

「あはは、二人とも好きな人にかっこ悪いところを見られてはず・・・」

「「わあぁぁぁぁあ!!」」

シャルルの言葉を大声を出して遮る二人

「お前等、ここ保健室だぞ」

「というかお前等なんであいつと模擬戦してたんだ?」

「「ぶふぅう!!」」

一夏の台詞に飲み物を口に含んでいた二人は盛大に吹き出した

「一夏、女には触れてはいけないこともあるんだ、気にしてやるな」

「?」

ぜってー判ってないなこいつ

なんてこと考えてたら外からドドドと何かが迫ってくる音が聞こえてきた

バーーン!!

そしてドアがものすごい音で開け放たれた

「織斑君!」

「風間君!」

「デュノア君!」

保健室に侵入してきた女子達は俺達の前に迫ってきた

「な、なんだ!?」

「今度はなんだよ・・・」

「ど、どうしたのみんな?」

「これ見て!」

渡されたプリントを広げ呼んでみる

「えーっと、今月開催される模擬トーナメントは、より実践的なものとするために、2人組みで行うこととする、ペアが出来なかったモノは抽選で決める・・・これが?」

「私と組んで!織斑君!」

「お願い!風間君!」

「一緒に組んで!デュノア君!」

・・・あぁ、そういうことか

「悪いな、俺一夏と組むことにしてるから、ちなみにシャルルはダンと組んでる」

俺がそう言うと女子達はしばらく黙ってから

「まぁそういうことなら」

「男同士なら絵になるし」

「織斑君と風間君・・・いい」

等とブツブツいいながら立ち去って行った、てか一つおかしいのがあったよな?俺の聞き違いじゃないよな?

「ちょ、ちょっと!幼馴染なんだから私と組みなさいよ!」

「いえ!クラスメイトとして私が!」

「だめですよ」

一夏に意見する二人に山田先生が遮る

「山田先生、どうしたんすか」

「実はですねお二人のISの状態をさっき確認しましたけど、ダメージレベルがCを超えていますのでトーナメント参加は認められないことをお伝えに来たんです」

「そんな、私戦えます!」

「そうです、納得できませんわ!」

今度は山田先生に講義する二人、そこに

「二人とも無理すんなよ」

「「いっつっ!」」

一夏が二人の肩に手を置くと二人は痛がってうずくまった

「今回は我慢しろ、代わりといったらなんだが今度なんでも言うこと聞いてやるから」

それを聞くと二人は目を光らせる

「な、ならしょうがないですわね」

「こ、今回は諦めるわ」

頬を赤く染めながら納得する二人

あーあ、絶対後で後悔すんな、一夏

ひとまず今日のところは帰るとするか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・」

一夏達がお見舞いに行っているその時、ダンは自分の部屋でベッドに腰掛け考えていた

「憎しみに飲まれて俺は・・・」

ラウラに仲間を傷付けられその怒りと憎しみでラウラを傷付けた自分をダンは悔やんでいた

「こんなことじゃだめだ、もっと強くならなくては」

今日の事件をきっかけにダンは決意を新たにするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・疲れた」

俺は部屋に入るとそのままベッドに飛び込んだ

「あはは、今日はホント大変だったね」

シャルルはベッドに腰掛けそう返してきた

「・・・ボーデヴィッヒ、あいつなんか引っかかるんだよな」

「それってどういうこと?」

俺は起き上がりシャルルに顔を向ける

「いや、なんつーかさ、普段はあぁやって厳しい感じにしてるけど心の内で思いつめてるっつーか・・・うまく言えねぇけど」

「うん、確かに一夏に対して認めないとか言ったり、セシリアや鈴に必要以上に攻撃したり、かと思えばダンと戦ってすごく恐がってたり・・・」

「・・・あいつもなんか背負ってんのかね」

「どうだろ・・・僕にも判らないな」

二人して考え込む、いずれあいつとも分かり合える時が来るといいんだが・・・

「ところで、俺の前でもやっぱ男っぽい喋り方なんだな」

「う、うん、徹底的に仕草とか口調とか覚えさせられたからすぐには直らないかも。 ・・・やっぱり月光は女の子っぽい方がいいの?」

「いや、別に気にしてねぇよ。 ボクっ娘ってのは嫌いじゃねぇぜ、俺は」

「ほ、本当?」

「嘘なんかついてどうすんだよ」

「そっか・・・えへへ・・・」

シャルルはそう聞くと俯いてニヤニヤしていた・・・ちょっとストレートに言い過ぎたか?言った俺までなんか恥ずかしくなってきた・・・

な、なにか話題を変えねば・・・

「と、とりあえず着替えようぜ。 あ、俺外出てるわ」

そう言って立ち上がる、すると待ってと止められる

「い、いいよそんなの、それに……ほら! 男同士なのに部屋の外に出てたら変に思われちゃうよ」

「いや、まぁそうだが、かと言って男と女が同じ部屋で着替えるのは・・・」

「ぼ、僕は気にしないから・・・月光もいつも通りでいいよ」

まぁシャルルが気にしねぇって言うならいいが・・・

「んじゃ、俺こっち向いてるから」

「う、うん・・・」

ええい、こうなったらとっとと着替えちまおう

そう思い制服を脱いでいると後ろから視線を感じた

「・・・シャルル?」

「ふぇ!?な、なにかな?」

「女でも覗きはよくないぜ」

「な!僕はそんなことっ・・・きゃん!」

動揺して言い返すシャルルだが小さい悲鳴を上げてドタっと言う音を上げた

「おい、大丈夫か・・・あ」

「いたた、足が引っかかっちゃった・・・え」

振り返りシャルルの方を見るとシャルルと目が合った、どうやら脱ぎかけのズボンに足を引っ掛けて転んでしまったようなのだがそこはいい、俺の視界にはシャルルの下着が写りこんでいるではないか

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

そのまま二人して硬直、落ち着け俺、そうだ、こういうときは素数を数えろ

2、3、5、7、11、13、17、19・・・

『・・・お前等、いつまでそんな格好で見詰め合ってるんだ?』

「ぅおあぁぁ!!」

「ぅひゃあぁぁ!!」

そこにストライク・ジークがジト目(顔は良く見えないが多分そうなのだろう)でこちらを見ていた

「ち、違うんだ!これはその・・・事故なんだ!」

「そ、そうだよ!事故!事故だよ!」

俺とシャルルは必死に弁解した、それにストライク・ジークは溜め息をついて

『なんでもいいから早く着替えたらどうだ?』

それだけ言ってカードに戻っていった、そして改めてお互いの格好を見る

俺は上半身裸でシャルルは下半身下着姿・・・

「す、すまん!」

「う、ううん、こっちこそ!」

気恥ずかしくなりお互い背を向ける、それにしてもピンクか・・・って何考えてんだ俺!雑念を振り払え!心頭滅却、心頭滅却!

「・・・ねぇ、月光」

「ひゃあい!」

シャルルに声を掛けられ変な声を上げてしまった

「・・・見たよね」

「・・・はい、すいません」

アレだけ見詰め合って見てないとは言えねぇよ、言えねぇなぁ

「・・・い、言ってくれれば僕は・・・」

「へ?」

「な、なんでもないよ、なんでもないから!」

「あ、あぁ・・・」

とりあえずそのまま着替え終わる、だがその後シャルルと顔を会わすことは出来なかった

こんなときはとっとと寝る、それに限る

そして俺はちと早かったが眠りに着いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮の屋上、ラウラはそこで空を見上げながら思い出していた

「馬神弾・・・」

そう、今日の馬神ダンとの模擬戦のことであった

ラウラは全く歯が立たなかったダンに恐怖していた

「私が恐怖した?ありえない、そう思うのは・・・私が弱いからだ」

彼女はドイツ軍でもトップクラスの実力者だ、例え負けたとしてもあそこまで一方的にやられることは、しかも恐怖を覚えながらというのは全く無かった

「力が欲しい、織斑一夏を、馬神弾をも倒せる、圧倒的な力が!」

 

 

『ならば私がその力をやろう』

 

 

「っ!だれだ!」

声に振り返るラウラ、だがそこには誰もいなかった

・・・一枚のカードを除けば

『私は冥王神獣インフェルド・ハデス』

「なんだ・・・カードが話している・・・?」

『貴様が望めば力をやろう、全てを滅ぼす程の力をな』

ラウラはそれを聞き考える、そして

「私は欲しい・・・どんなヤツも倒せる力が!」

『・・・契約成立だな』

その直後、辺り一体が闇に包まれ、ラウラはその場所から消えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、すごいなこりゃ・・・」

そしてトーナメント当日、控え室からモニターで観客席を見た一夏はそう言った

なぜなら観客席にはその特別席には政府関係者やら技術者やら各国のお偉いさん等が揃っていたからだ

「3年にはスカウト、2年には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。1年には関係はないみたいだけど、上位に入ればチェックが入るかもね」

「それに俺や一夏、ダンとかの視察なんかもあるんだろ」

「ふーん、ご苦労なことだ」

シャルルと俺が説明すると一夏は興味無さそうにそう答えた

「一夏はボーデヴィッヒさんとの対決だけが気になるみたいだね」

「まぁ、な」

「一夏、油断はするなよ。 あいつの実力はかなりのものだ」

「あぁ、わかってる」

ダンに促され頷く一夏

まっ、なんかあったら俺がサポートしてやらんとな

とか考えてるとトーナメント表が発表される・・・って初っ端からか

トーナメント表の第一試合の部分には驚きの組み合わせが書かれていた

第一試合

 ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒 VS 織斑一夏&風間月光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一回戦目で当たるとは、待つ手間が省けたというものだ」

「それは何よりだ。こっちも同じ気持ちだぜ」

アリーナにて早くもボーデヴィッヒと一夏が火花を散らしていた

「つーか俺等完全に外野だな」

「え、あ、あぁ」

その光景を見て箒に話しかけると箒は何か考え事をしていたらしく気の抜けた返事が返ってきた

「まっ、友達でも手加減はしねぇぜ、お前も全力で来いよ」

「・・・あぁ、望むところだ」

俺の言葉にやる気になる箒、そしてカウントが始まり・・・

「「叩きのめす!!」」

ブザーと共に一夏とボーデヴィッヒは激突した、んじゃ俺も早速

「ブレイヴ!セイバーシャーク!」

カードを取り出し叫ぶ、そして俺の隣にセイバーシャークが現れる

『俺を使うってことはそういうことか?』

セイバーシャークはニヤリと笑いながらそう聞いてくる

「あぁ、初っ端から攻めていく!」

『おもしれぇ!切り刻んでいくぜ!』

そういうとセイバーシャークは姿を変え背中に合体する

そしてセイバーシャークから二つのビームサーベルが出現した

「いくぞ!」

俺もボーデヴィッヒに向かって突っ込んでいった

説明
第五章 後編
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バトルスピリッツ IS インフィニット・ストラトス バトルスピリッツブレイヴ 

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