IS《インフィニット・ストラトス》駆け抜ける光 コラボ小説第二弾 第三話 ガンダム同士の恐ろしき戦い
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 昨日はいろいろありまして、日曜日の今日はついに異世界組との模擬戦です。誰と戦うことになるんだろうか?

 

千冬「ルールは相手の相手のシールドエネルギーを0にしたら勝ち。もちろん、エネルギーがゼロになっても攻撃するようならば、それなりの報いを受けてもらう。まぁお前たちなら大丈夫だろう」

一夏(元)「それは大丈夫ですって! お互いの相手はどう決めるんです?」

千冬「それは自分たちで決めろ。こいつと戦ってみたいと言うのがあるだろう」

 

 おぉ、さすがお母さん! 分かってる! そうだなぁ僕は――。

 

ロックオン「光輝君、私と戦って貰えないかしら?」

光輝「まさかのロックオンさんからの申し出か。もちろん、受けてたつよ!」

ロックオン「断られないでよかったわ。君のフィンファンネルを全部墜として実力の差を見せてあげるわ!」

 

 人差し指を僕にビシッと突きつけて宣戦布告。なんというかカッコいい……! 

 

光輝「ぼ、僕だって負けないよ! 絶対に勝ってみせる!」

 

 僕もロックオンさんに人差し指を突きつけ宣戦布告。エリスさんや鈴さんが笑っているのは無視しよう……。ってかこれってけっこう恥ずかしいぞ。

 

マドカ「宣戦布告で悪いが、私とエリスで先に戦わせてもらうぞ」

エリス「そうだね♪ 昨日からマドカと戦うって話したからね。織斑先生、先に行っても大丈夫ですか?」

千冬「他の奴らがいいなら構わないが、どうだ?」

 

 まさかのマドカさんとエリスさんか……。これはまた意外な組み合わせだなぁ。もしかして何かあったのかな?

 

一夏(異)「それはいいぜ。マドカの超火力に対応できるか見ものだな」

シャル(異)「そうだね〜。僕達の中で一番の火力を持ってるからね。並みのISじゃあすぐにエネルギーを持っていかれるよ」

 

 ZZ以上の火力――もしそれが本当なら相当危ないISじゃないか? アリーナが破壊されそうで怖い……。

 

エリス「ふふん♪ 私のフルアーマーZZガンダムだって火力一番のISさ! マドカには負けないね!」

マドカ「言ってろ……その笑顔を消してやるさ」

クレア「あの〜、お二人が火力自慢なのは分かったんですが、アリーナは大丈夫ですか?」

 

 おぉ、クレアちゃんの的確な意見だ。ZZは分かるとはいえ、マドカさんのISの火力は未知数だ。あまり本気でやるとそれこそアリーナが使えなくなるぞ。

 

千冬「大丈夫――とは言えないな。本音を言えばお互いに本気でしてほしくないが、まぁいいだろう。思いっきり戦ってくれ」

エリス「わぁ! ありがとうございます!」

 

 許可出して大丈夫なのかな? でもせっかく違う世界のISと模擬戦が出来るんだから思いっきりな方がいいよね。

 

エリス「よしっ! 先生の許可も出たし、さっそく始めようかマドカ!」

マドカ「望むところだ。圧倒的な力をみせてやる……!」

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アムロ[あの姿はガンダム! 確かにあれは火力が高そうだ。あの緑の光も気になるな……]

 

 アリーナ内に出たマドカさんのIS――セラヴィーガンダムを見る。両肩、両腰、両脚に砲台。更に両手にバズーカらしきものを二丁持っている。それにあの緑の光はサイコフレーム!? あれが異世界のガンダムの動力なのか? しかし、これはZZよりも火力が高いかもしれない。でも――。

 

箒「火力は確かに高そうだが、接近戦が不利だな」

 

 その通り。だいたい火力が高い重装系は接近用の武器が無かったりする。セラヴィーに接近用の武器が無いと決まったわけじゃないけど、接近戦は苦手のはずだ。フルアーマーZZでも接近すれば勝機はある!

 

ロックオン「安易な考えね。まぁ見てれば分かるわ。セラヴィーの実力を」

 

 

 

エリス「まずは様子見!」

 

 エリスは右腕に装備してあるダブルビームライフルでセラヴィーを牽制するが、マドカをそれをたやすく回避する。その動きは鈍重そうなISにしては予想外の機動性を感じさせた。

 

エリス「予想より機動性がいいね。それにこの威圧感は……油断してたらやれるな」

 

 エリスはセラヴィーとマドカのプレッシャーを感じていた。相当な実力者――対峙してみて始めて分かるこの感覚。シャア以外でここまで感じたことはないのである。エリスはいつも以上に警戒し、出方を見る。

 

マドカ「そのビームライフルはなかなかの出力じゃないか。でもセラヴィーの方が上か」

 

 マドカは二丁のGNバズーカUをエリスに向けて発射させる。ZZのダブルビームライフルとは違い、極太のビームがエリスを襲う。

 

 エリスは難なく回避するがマドカの追撃は終わらず、両肩、両腰、両脚に装備してあるGNキャノンでエリスを追い詰めようとする。

 

エリス「わっ! ビームの出力は凄いけど見えるよ!」

 

 フルアーマーZZ時には機動力や運動力が落ちるとはいえ、反応さえできればそれをカバーすることが出来る。エリスも負けじとライフルとミサイルランチャーで攻撃するがマドカのビームの雨で届かない。

 

マドカ「ZZの火力はそんなものか?」

エリス「くそ〜。なら直接切る!」

 

 エリスはハイパービームサーベルを抜き、マドカに接近する。なぜかマドカは攻撃を止めエリスが来るのを待っている。気になったものの、エリスはそのままマドカに近づきサーベルでダメージを与え――れなかった。

 

 突如、セラヴィーはGNフィールドを展開し、サーベルが弾かれたのだ。その隙をマドカは見逃さなかった。両手でZZを掴みGNキャノンU(両肩と両脚)4つから隠し腕が一本づつ展開される。ビームサーベルを装備して4つの斬撃がエリスを襲う。

 

マドカ「これをどうする!?」

エリス「そのバリアは予想外だったなぁ。でもまだ手はある!」

 

 エリスは追加装甲のフルアーマーを解除させ、マドカの手から解放されたエリスはすぐさま距離を取り、斬撃は空を切っただけだった。

 

エリス「あ〜あ……咄嗟にフルアーマー解除しちゃったけど、接近は不利か……。それにあのバリアもあるせいでダメージも与えれないし、無理やり破るか! 出来ることならそのバリアを展開したままで避けないでね!」

 

 エリスはZZのハイメガキャノンをチャージし始める。今のところ、リミッターを掛けているが、その状態のフルパワーでどうなるか?

 

マドカ「ほう、いいだろう。全力で撃ってこい!」

エリス「じゃあ、遠慮なく! ハイメガキャノン発射ぁ!」

 

 激しい轟音と共にZZの額から放たれる超極太のビームが放たれる。マドカもGNフィールドを最大展開しそれを防ごうとする。

 

 

 

光輝「あの火力に隠し腕で接近戦も出来る……それにあの機動性、性能が高過ぎるんじゃあ――」

一夏(異)「そうか? 俺達のガンダムタイプのISはみんなあんな感じだぞ?」

紗英「恐ろしいね……あ! マドカちゃんのバリアが無くなってるよ!」

シャルロット(異)「へぇ〜、セラヴィーのGNフィールドを破るなんてZZガンダムもやるね♪」

 

 セラヴィーガンダムに装備されているGNフィールド? を発生させる機器らしきものが紫電を帯びていた。でもエリスさんもヤバい感じだ。フルアーマー状態じゃないとハイメガカノンも使えないし……ここからどうする?

 

セシリア「それにしてもエリスさんの反応が凄くなっていますわね。これもニュータイプの恩恵でしょうか?」

アムロ[それもあるかもしれないが、エリス自身の実力も伸びてきているということだろうな。マドカもなかなかやる]

 

 確かにエリスさんがあの判断を素早くできたのは凄いな。それもだけどセラヴィーガンダムもまだまだ何かありそうだけど、単一能力が発動すれば勝てるか?

 

ロックオン「エリスもフルアーマーを解除してマドカはGNフィールド装置が停止。でもセラヴィーはまだまだ隠し玉があるわよ?」

 

 

 

エリス「ふぅ、なんとかバリアを剥がすことは出来たみたいだけど……どう来る?」

 

 実はエリス、ひそかにリミッターを解除した状態の50%の威力でハイメガキャノンを放ったのだ。アリーナがめちゃくちゃになる心配もあったが、セラヴィーはそれを受け止めたのだ。結果、GNフィールド発生装置を停止させることに成功したが、それ以外の被害は全くない。恐るべし、GNフィールド。

 

――結構ヤバい賭けだったけどまぁいいか♪ アリーナがめちゃくちゃになったら織斑先生になって言われるか……。

 

マドカ「まさかGNフィールド発生装置を停止させるとは。もうしながら戦うのはやめよう。行くぞっ! エリス!」

 

 マドカが叫んだ瞬間、セラヴィーの肩部のGNキャノンが外れ、バックパックも同時に外れて、それが人型に変わっていく。驚くべきは胸部がガンダムフェイスということだ。顔もガンダムタイプの物。異様な存在にエリスは警戒する。

 

マドカ「これがセラヴィーに眠るガンダム――セラフィムガンダムだ!」

エリス「わぉ……そのセラフィムガンダムの方が本体なのかな?」

マドカ「そうだ。分離中はセラヴィーがビットして操作できるんだ。さぁどう対抗する!? もっと力を見せてくれ!」

 

 セラヴィーが四つのビームサーベルを展開しながら接近しつつ、セラフィムは両腕を変化させ、GNキャノンでエリスを攻撃していく。その猛烈な攻撃に防戦一方なエリス。

 

エリス「うあっ、ガンダムタイプ二機同時に相手するのは辛すぎる……。このままじゃあ――」

 

 セラヴィーの四つのビームサーベルやセラフィムの射撃でZZのシールドエネルギーは0に近くなる。

 

マドカ「……もういい。ZZはそこまでのガンダムか。一気に決めるぞ! トランザム!」

 

 そう叫んだ瞬間、セラヴィーとセラフィムが赤くなる。その威圧感にエリスはたじろいでしまう。

 

エリス「まさか単一仕様能力!?」

マドカ「そうだ。こいつを使えば、全てのスペックが3倍以上に上がる! 終わらせるぞ!」

 

 セラヴィーとセラフィムはお互いの射撃武器でエリスを攻撃していくが、そのビームは通常時よりも威力や範囲も上がっており、反応が出来ても身体が追いつかない事態がエリスを襲った。その結果、直撃は無かったもののかすって、エネルギーを失ってしまう。

 

マドカ「高濃度圧縮粒子解放!」

 

 セラヴィーとセラフィムは再び合体し、GNバズーカ二機を連結させ四機のGNキャノンを連動させる。丸型の大型ビームがバズーカの銃口に収束される。背面のガンダムフェイスも展開され――

 

マドカ「ハイパーバースト、完全開放!」

 

 そのビームは放たれエリスはその光に包まれた――。

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ロックオン「勝負、あったわね。ZZもなかなかだったけど、セラヴィーには遠く及ばなかった」

光輝「そんな……」

一夏(元)「なんだよあれ……」

一夏(異)「あれが俺達のガンダムだ。ガンダムタイプ共通の単一仕様能力――トランザムシステム。機体内部に蓄積せれていた高濃度圧縮粒子を解放することで一時的に三倍以上のスペックを得ることのできる能力なんだ」

 

 あれが他のガンダムタイプにも!? 唯でさえ性能が高いのにトランザムで更に性能は上がる……恐ろしいな。その言葉を聞いて僕達は呆然とする。

 

シャル(異)「織斑先生、なんで模擬戦を終わらせないんですか? もう勝負はつきましたよ?」

千冬「……いや、まだだ。ZZはまだ戦えるぞ」

ロックオン「なにを言ってるんです? あれを喰らって耐えれるわけが――」

アムロ[いや、モニターを見てみろ。ZZはまだ戦える]

 

 アムロさんの言葉に僕達はモニターを見る。周囲の砂煙が徐々に晴れていく中、ピンクのオーラを纏ったZZが見えてくる。ZZの単一仕様能力――精神感応を発動させた証拠だ。

 

鈴「あれって確か、オーズと戦ってた時にも……」

紗英「あれがZZの単一仕様能力? どんな効果があるのかな?」

光輝「それがよく分からないんです。能力はもちろん発動条件も分からなくて、これで二回目の発動ですね」

クレア「凄く綺麗……」

ロックオン「まさか、ハイパーバーストに耐えた? あれは――」

 

 

 

マドカ「馬鹿な! ハイパーバーストをまともに喰らって耐えただと? 一体何をしたんだ!?」

エリス「それは私にも分からない。でも今度こそ、私は負の感情には取り込まれない……」

 

 セラヴィーはトランザムを解除した直後なので多少性能が落ちている。だが、マドカは惜しむことなく接近してくるエリスに射撃を繰り出す。

 

 そのビームが直撃しているのだが、全て弾かれてしまっている。さすがにマドカは焦りを隠せない。更にエリスはダブルビームライフルを放ち、回避しながら射撃を行っているマドカに正確に当てていく。

 

エリス「マドカの動きが見える……」

マドカ「これがエリスの――ZZガンダムの真の力なのか!? トランザムのチャージは?」

 

 エリスはハイパービームサーベルを抜き、ビーム刃を拡大させていく。それは何倍もの長さになり、エリスはマドカに向けてそれを振り下ろす。

 

エリス「これでぇ!」

マドカ「これは! トランザム!」

 

 マドカは再度、トランザムを発動させハイパーバーストでビームサーベルを押し返えそうとする。アリーナがめちゃくちゃになりそうだが、今の二人はそんなことを気にしてはいなかった。

 

マドカ「ハイパーバースト、完全開放!」

 

 セラヴィーから丸型の大型ビームが放たれ、エリスのハイパービームサーベルと激突する。お互いが押し合い、周りは紫電が好き勝手に放電している。だが、勝負は着いた。

 

 二つのビームが掻き消え、エリスはISが強制解除される。精神感応の制限時間は5分程度。それを過ぎれば強制解除され、一日はISを使えなくなってしまうという代物。しかも、発動条件も不明なので使い勝手が悪かったりする。

 

千冬「そこまで! 勝者マドカ・スカーレット」

エリス「あらら、負けちゃった♪ 最後の最後でこれだもんなぁ」

マドカ「お前の反応速度には驚かされたよ。またいつか、手合わせ願いたいな」

 

 

 

一夏(異)「まさかセラヴィーのハイパーバーストを受けてなんともないとは……ZZガンダムはすごいな」

エリス「でもねぇ、使い勝手が悪いんだよね。ビームサーベルが伸びたり、攻撃喰らってもダメージを受けないのはいいんだけど、時間過ぎたら強制解除せれるからさ♪」

 

 模擬戦はエリスさんの敗北で終わったけど、エリスさんにとって何か掴んだ試合だったみたいだ。ZZの単一仕様能力には驚かされるね……ビームサーベルがあそこまで伸びるなんて。あれがコントロール出来たら絶対に勝てるわけがない……。

 

シャルロット(異)「でもエリスって反応凄いよね〜。ZZって鈍重そうなのに上手く避けれてたよね」

マドカ「そうだな。私も射撃には自信があったんだが……凄い奴だ」

クレア「えっと、次は誰と誰が模擬戦するんですか?」

 

 クレアちゃんの言葉に全員が僕とロックオンさんの方を見た。どうやら決まったみたいだね……。

 

ロックオン「じゃあ君の実力を見せてもらおうかしら。ガンダムタイプのISを持つ同士、全力で戦いましょ!」

光輝「うん! 絶対に負けないからね!」

紗英「光輝ちゃんもロックオンちゃんも頑張れぇ♪」

 

 僕はISを纏い、気を引き締まる。そして――

 

光輝「織斑光輝、Hi-νガンダム、いきます!」

アムロ[ロックオン、君の実力を見極めさせてもらうぞ!]

 

 

 

クレアSIDE

 エリスさんとマドカさんの試合凄かったなぁ。

 

 私も光輝さんと試合したかったけど、ロックオンさんに先越されちゃった……。でも! 光輝さんの戦う姿を見れるだけでもいいと思わなきゃ!

 

 でもこの世界にもいつまでいれるか分からないんだよね。それまでになんとか想いを伝えなきゃ……それだけでもいいから、せめてそれだけでも。

 

 それにISを纏った時の光輝さんから緑の光が見えた気がしたよ。GNドライヴ……とは違う光。もしかしてあれが昨日言ってた「人の心の光」なのかな? 

説明
一か月以上かかったぜ……でも戦闘シーンが主だから……クオリティは低いんだぜ。今回はマドカVSエリスです!

コラボ小説第二弾 第一話
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コラボ小説第二弾 第二話
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キャラ設定
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トランザム セラヴィーガンダム ZZガンダムエリス マドカ インフィニット・ストラトス 

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