SAO〜黒を冠する戦士たち〜 第三十二技 神霆流
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第三十二技 神霆流

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アスナSide

 

わたしがみている彼は本当にキリト君なのかな?

 

どこか飄々としていて、余裕のある笑みを浮かべている普段の彼はそこにはいない。

 

離れていても感じる、彼が纏う空気…。

 

それはいつも彼が纏っている優しいものじゃなくて、圧倒的な威圧感。

 

ただ、それだけ。他の皆も重苦しそうに彼をみている。

 

黒衣衆の皆は余裕の表情で、どこか嬉しそうな顔をしている。

 

すると、ティアさんがわたしの様子に気付いて話しかけてきた。

 

「アスナさん…。辛いかもしれませんが、今は彼を見てあげてください。あなたが好きになった彼を……」

 

ティアさんはわたしがキリト君を好きな事に気付いてたんだ。さらにティアさんは続ける。

 

「キリト君は本来だしたくもない自分の本質を人前にも関わらずにさらけ出しました……。

 それも全て、あなたの為なんですよ…アスナさん」

 

っ!?そうだ。キリト君は言ってくれた…、わたしの為にって…。

 

なのに、わたしは目を背けようとした。

 

わたしが目を背けたらだめだ!わたしが最後までキリト君を見てなきゃ!

 

アスナSide Out

 

 

 

ヒースクリフSide

 

私はいま、自分の前でなにが起こっているのか理解ができない。

 

いや、私の性格上理解したくないのかもしれない。

 

突如として豹変したキリト君に戸惑いが隠せないでいる。

 

彼の性格は、一応は理解していたつもりだ。

 

飄々として掴み所が無い、しかし知人には優しい人柄だと思っていた。

 

だが、いまの彼にはそんな言葉はどれも当てはまらない。

 

「構えろ、ヒースクリフ。俺に勝つのならば……」

 

彼のその言葉に私はハッとしてから武器と盾を構えなおした。

 

そうだ、今は戦いの最中だ。

 

彼の豹変に驚いている場合では無い。

 

いまはただ、戦うのみ!

 

ヒースクリフSide Out

 

 

 

キリトSide

 

「……『((神霆流|しんていりゅう))』師範代、【((舞撃|ぶげき))】のキリト…参る!」

 

掛け声と共に俺は奴へと駆け出していき、一気に迫る。

 

「神霆流闘技《((呀雷|やらい))》」

 

左手で逆手にもつ『ハテン』を右手にもつ『アシュラ』に並べるように添えてから、

体を低くして盾の上部へと攻撃した。

 

それにより奴の盾が上向きにそれる。

 

それを防ぐかのように剣を振り下ろして攻撃してくるが…。

 

「神霆流闘技《((霧裂|きりさき))》」

 

《呀雷》と同じ構えのままで俺はその場で一回転してそれを弾き飛ばす。

 

しかし奴が盾を構えなおしたのでさらに追撃をかける。

 

「神霆流闘技《((雹流|ひょうりゅう))》」

 

逆手持ちの『ハテン』で盾を一度斬りつけてその勢いを利用して回転し、

右手の『アシュラ』で再び斬りつける。

 

これで準備は整った。

 

一度後ろにバックジャンプして距離を取る。

 

ヒースクリフが体勢を整えてこちらに向かってきた。

 

それに呼応するように俺は体勢を低くして突撃する。

 

その際に逆手持ちだった『ハテン』を通常の持ち方に戻して、『アシュラ』と交差するように構える。

 

そして、俺達が交差した瞬間……。

 

「ぬおおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

「神霆流奥義《((秘剣・天霆葬送|ひけん・てんていそうそう))》」

 

奴は裂孔の雄叫びを上げて俺に迫り、俺は二振りの刀で斜め十字に斬った。

 

はたからみればただ交差させていた刀を振り切っただけにみえるが、

実は一度振り切ってから再び交差させて切り裂き、

さらにもう一度切り裂いている。

 

つまりは三連撃。二振りなので六連撃だ。

 

立ち位置の入れ替わった俺達だが、次の瞬間!

 

―――バキィンッ!

 

―――バギャンッ!

 

ヒースクリフのもつ剣と盾が砕け散った。

 

それに対して、俺の武器は共に健在…。

 

―――『((降参|アイ・リザイン))』

 

ヒースクリフの傍のディスプレイにその文字が現れた。

 

そう、つまり……。

 

「俺の勝ちだ……」

 

―――おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

闘技場に観客の歓声が一気に響き渡った……。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

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神霆流とはキリトがリアルで学んだオリジナルの武術です。

技名全てに『雨かんむり』の漢字が含まれます(「雨」という漢字も)。

 

 

神霆流の技説明

 

神霆流・闘技《呀雷(やらい)》

逆手でもつ左の刀と通常の持ち手でもつ右の刀を並べて、

体勢を低くして一点に向けて突撃する技。

 

神霆流・闘技《霧裂(きりさき)》

《呀雷》と同じ構えのまま一回転して攻撃を弾き飛ばす技。

 

神霆流・闘技《雹流(ひょうりゅう)》

逆手でもつ左の刀で右側に斬りつけたら、そのままの勢いで

回転して勢いづいた右の刀でさらに斬りつける技。

 

神霆流・奥義《秘剣・天霆葬送(ひけん・てんていそうそう)》

交差させた二振りの刀で高速で三回斬りつける技。

 

以上が技説明です。ちなみにこれらの技は剣でも行えます。

 

 

 

 

 

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後書きです。

 

一部の方にはわかると思いますが今回は変な投稿の仕方になってしまい、申し訳ありません。

 

そして決闘はキリトの勝利で終わりました。

 

原作では負けてしまいますからね。

 

ご都合主義らしく勝たせました。

 

正直うまく書けているか心配です・・・。

 

それでは次回であいましょう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第三十二話になります。
早いですがこれで決闘は終了します。
原作とは違う展開に括目してご覧ください。

それでは・・・。
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コメント
雨音 奏様へ 物語とはそういうものですしw(本郷 刃)
ご都合主義サイコー?(雨音 奏)
本の蟲様へ どういたしまして♪(本郷 刃)
なるほど〜ありがとうございます〜確かにカッコイイですね!^^(本の蟲)
本の蟲様へ antiは“反〜”や“対〜”などになり、humanは“人”、swordは“剣”や“刀”、skillは“技”や“技能”になります・・・つまりこの場合においては“対人間用剣技”、“対プレイヤー用ソードスキル”という感じですね(本郷 刃)
antihumanswordskillってどういう意味ですか?(本の蟲)
アサシン様へ どういたしまして。(本郷 刃)
ありがどぅ〜(号泣)(アサシン)
アサシン様へ それカッコイイですねwww(本郷 刃)
antihumanswordskill・・・・・・・・(アサシン)
ふかやん様へ 《神霆流》は剣術だけではないんです。槍や鎌、棒術などもありますし、キリトは《二刀流》が使えるから二刀の技を使っているんです。(本郷 刃)
この神霆流と言うのは…宮本武蔵の様な二刀流の剣術の一つなのでしょうか?(ふかやん)
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