魔法少女リリカルなのはStrikerS〜二次創作〜 第16話 「出張?海鳴市へ」 |
?部隊長室?
「どう?はやてちゃん、ダンテくんは」
「まだ堅い感じやなぁ、私たちにも敬語やし・・・」
部隊長室の机の上で、はやては頭を抱えていた
周りで同じようになのはとフェイトも頭を抱える
無論、会話からしてダンテについてのことである
どうにもまだ警戒しているようだ、敬語も悟られないよう にするための一種の手段なのかもしれない
「私は別に敬語じゃなくてもいいんだけど・・・言っても ダンテ直んないと思うな。何かきっかけでもあれば・・・ 」
「そこでや、ダンテくんを・・・出張任務に連れていこう 思っとる」
「出張任務に?」
はやての言葉に驚いたのか、二人は机に近より話を聞く
「そうや、それなら私たちの戦いや関係を見て考えも少し は変わると思ってな」
「でもダンテ君は一般人だよ?職員でもないのに任務に連 れていったら・・・強さは保証するけど」
なのはの言うことは最もだ
一般人を連れていくなんて普通ではあり得ない
前は成り行きでなってしまったが、仮にも一般人なのだ
この意見にはフェイトも賛成のようだ
「それは私もわかっとる、でもこれを見たら二人も意見が 少しは変わるやろ」
はやての言葉に二人はますます首を傾げる
するとはやては空中にモニターを出し二人に見せた
二人の表情が少し変わる
「「ここって・・・」」
ーーーーーーーーーー
「八神さん?居ますかー?」
「ああ、どうぞー」
八神さんの声と共に、扉を開け部隊長室の中に入る
そこには、八神さんとなのはさんとフェイトさんがいた
心なしか、三人とも少し嬉しそうな顔をしているような・ ・・気がする
「さてダンテくん。用件は昨日伝えた通りや」
「出張任務・・・ですよね?」
「そうや、ダンテくんも一緒にどうかと思ってな」
どうかと言われてもなぁ・・・
というか一般人をそんな任務とかに連れていっていいのか と思うんだけど・・・
「心配せんでええ、なにもダンテくんに戦えって言ってる わけやないんや」
「では・・・一体なぜ?」
「それはね、ダンテ君と仲良くなりたいからだよ?」
なのはさんが一歩前に出て話し始めた
フェイトさんが後に続く
「ダンテ、まだ私たちのこと警戒してるでしょ?」
「ええ・・・まぁ。少しは・・・」
正直言って、まだ八神さんたちを信用できない
俺をいいように使って捨てるかもしれないという考えもあ る
なにより、会って数十日しか経ってない相手を信じろと言 うほうが無理なのではないだろうか
「ダンテ君、私はあんたのことが好きや。意味わかるか? 」
「は・・・はぁ」
どうやら俺は、八神さんたちに気に入られてしまったらし い
なんでだろう・・・
「その気持ちは私もフェイトちゃんも同じ。だから、私た ち皆でダンテ君の手助けをしたいんだ」
「そのためには、ダンテに私たちのことを信用してもらわ なきゃいけない」
「まぁ・・・そうですよね」
「というわけで、親睦を深める為にも今回出張任務に誘っ たっちゅうわけや」
なるほど、そういうことだったのか・・・
それなら納得がいく
でも問題が一つある
それは、これから一体何処へ行くのかということ
管理世界やら何やらが存在するここの世界では、何処へ連 れていかれようにも恐くて仕方ないのだ
いきなり戦場のど真ん中に放り出されようものならどうな るかわからない
「俺なんか連れて行って大丈夫なんでしょうか・・・死ぬ のは嫌ですよ?」
「大丈夫や」
俺の言葉を真っ向から否定し、八神さんは言う
「私たちがいる以上ダンテくんに危害が及ぶようなことは しない。もっとも、元々危険な場所でもないしな」
「一体何処へ行くんですか?」
「それはな・・・ここや」
八神さんは空中にモニターのようなものを出し、そこに目 的地を映しだした
「これは・・・」
そこには、俺が今一番行きたくてしょうがない場所が映っ ていた
70%が水、30%が陸の青い惑星
俺の故郷でもある星
「地球・・・ですか」
「そう、ダンテ君の地球とは少し違うけど、私たちにとっ ての故郷、ここが目的地だよ?」
「だからダンテ君を誘ったんや。どうや?少し違うけど、 地球の空気吸いに行かんか?それとも・・・やっぱり辛い からやめるか?」
たしかに、帰りたいけど帰れない・・・そういう辛さもあ る
だが今は、行きたいという気持ちのほうが上だ
なので・・・
「・・・行けるのなら、行きたいです」
「よし決まりや!なら二時間後にヘリポートでな!」
俺は、八神さんのありがたい行為にあずかり同行させても らうことにした
ってちょっと待て・・・二時間後!?
「って急すぎませんか!?」
「別に何日もいるわけじゃないし、手荷物くらいで大丈夫 やで?私たちもそうや」
「そういえば、行くメンバーって一体誰々なんですか?」
「まず私たち三人やろ、フォワードのメンバーと、シグナ ムとヴィータとシャマルとリィンや」
「シグナムさんも来るんですか・・・」
ちなみに言っておくがシグナムさんとは一度も、本当に一 度たりとも戦ったことがない
俺が戦いが嫌いなのと、シグナムさんの予定が中々合わな いのと、合っても俺が戦わないのと、予定が空いている時 間でもシグナムさんに見つからないように気をつけて機動 六課内を移動したりなどなどしているのだ
なので、次に見つかろうものなら何をされるか分からない という非常に困った状況におかれてしまっているのだ
「シグナム寂しそうにしてたで??ダンテ君いないゆうて な」
「中々ダンテ君捕まらないって言ってたな?、仲良くして あげてね?」
「まぁ・・・善処します」
俺はあまり会いたくないんだけどなぁ・・・
会ったら会ったで模擬戦だし
?ヘリポート?
「あれ?少し早く来すぎちゃった・・・のかな」
ヘリポートに着くと、まだ誰もいなかった
手荷物くらいでとは言われたものの、手荷物と言えるもの を特に持っていなかったため、時間が余ってしまったので ある
「まぁ、遅れるよりはマシか」
そう思いながら待っていると
「あれ?ダンテさん!?」
後ろからスバルさんの声が聞こえた
振り返ってみると、そこには私服姿のスバルさんとティア ナさんがいた
「なぜダンテさんがここにいるんです?」
「そうですよ?、一言いってくれればよかったじゃないで すか?」
「いや、まぁ・・・八神さんに誘われまして?」
「でも、ダンテさんが一緒で嬉しいです!」
なかなか一緒にっていうのはないですからねとスバルさん は喜んでいた
それにしても・・・私服姿か・・・
「ダンテさん?どうしたんです?」
「ああスバルさん、いや二人の私服姿って新鮮だなぁと」
「いつも制服ですからね」
もともとの素材が良いのもあり、私服のイメージもより美 しく見える
というよりは
「かわいい・・・かな」
「ダンテさん!?そんなそんな私なんて・・・!うう・・ ・」
「はっきり言うんですね・・・ダンテさん」
「あ、ごめんなさい!」
俺が不意に放ってしまった言葉に顔を赤くする二人
俺としたことが、ついつい口に出してしまった
「お兄ちゃん!?」
「兄さん!?」
微妙な空気に包まれ、どうしたらいいんだろうと考えてい ると、二人の後ろからちびっこ二人が駆け寄ってきた
俺を見つけるや否や嬉しそうな表情になる
「もしかして、スペシャルゲストっていうのは・・・!」
「うん。誰が言ったのかはわからないけど、俺のことです 」
「「やったー!」」
手を合わせて喜んでいる二人
そんなに嬉しいかな・・・
「むう・・・ダンテさん」
スバルさんの声が聞こえてきたのでそちらに目を戻すと、 スバルさんが頬を膨らませてこちらを見ていた
「そのお兄ちゃんとか兄さんとか一体どういうことなんで すか!?」
「いや、これは・・・」
「それなら私も・・・ダン兄って呼んでもいいですか!? 」
「ちょっ、スバル!?」
「・・・はい?」
どうやらスバルさんは、エリオ君とキャロちゃんの呼び方 に疑問を持ったようだ
それに自分も、ダン兄って呼んでいいですかと言ってきた
ダンというふうにしたのはシャムの影響だろう
「ダメですか・・・?」
目をうるうるとさせ俺にスバルさんは問い掛けてくる
・・・また妹が増えた
「・・・いいですよ」
「やったー!」
「もうスバル!すいませんダンテさん・・・」
「いいよいいよ、気にしてないから」
別に変な呼び方でなければかまわないし、嫌でもなかった のでOKすることにした
まさかまた妹が増えるとは思わなかったけど
「そういえば、スペシャルゲストって誰が言ってたの?キ ャロちゃん」
「なのはさんですよ?」
「なのはさん・・・シメとこうかなぁ・・・」
「誰をシメるって?」
「ぎゃー!!なのはさーん!!」
振り返ると、そこには私服姿のなのはさんを始めとするこ れまた私服姿のフェイトさんや八神さん、シグナムさんや ヴィータさんシャマル先生がいた
「なのはちゃんをシメるなんて無理やで。無理」
「ダンテくん、やっぱり一度きちんとお話しなきゃダメか なぁ・・・」
「な・・・なのは、ほどほどにね・・・」
フェイトさんがなのはさんをまぁまぁと抑えている
様子から察すると、何やらとてつもなく嫌な予感がする
夜道には気をつけよう・・・
「まさか・・・この全員で出動ですか?」
エリオ君が尋ねる
「うん。部隊はグリフィス君が指揮を執ってくれるし、留 守はザフィーラがしっかり守ってくれる」
グリフィスさん・・・とかザフィーラさんっていうのはお そらく八神さんたちの仲間なのだろう
そういえば、会話の中にも何回か出てきてたなぁ
「詳細不明とはいえ、ロストロギアが相手やし主要メンバ ーは全員出動ってことで」
「行き先も・・・ちょっとね」
「一体・・・どこなんですか?」
ティアナさんが尋ねる
「第97管理外世界、現地惑星名称・・・地球」
その瞬間、ティアナさんたちが強張った
「地球って・・・兄さんやなのはさんたちの・・・」
「そう、ダンテ君の地球はちょっと違うけど、私やはやて ちゃんの故郷」
「そうや、そこの小さな島国、日本の海鳴市というところ にロストロギアが出現した」
「まさか私たちの住んでいた街だとは思わなかったけど」
なんと、場所が地球というだけでなく、なのはさんたちの 住んでいたところに大変なものが出現したらしい
「私たちも六年程暮らしていたな」
「ほんと、向こうに帰るの久しぶり?!」
シグナムさんもシャマルさんも、様子からヴィータさんも 一緒に暮らしていたようだ
そういえば、皆のこと何もしらない・・・
「ある程度の広域捜査になるし、司令部も必要やと思って な」
「つーわけで出発だ、準備はいいか?」
「「「「はい!」」」」
「それじゃ、いくよ!」
八神さんからの追加説明の後、なのはさんの号令でヘリに 乗り込んだ
その時に
「ダンテ」
「は、はい!」
後ろからそれはそれは凛々しい声が聞こえた
その迫力から振り返ることが出来ない
「やっと会えたな」
「そ、そそそそうですね・・・」
それは俺に近づくと、俺の肩に手を置き
「帰ってきたら・・・いいか?楽しみにしてるぞ」
「は・・・ははははい!」
意味深な言葉を残し、ヘリへ乗った
その後ろ姿は、ヘリのプロペラの風圧でピンク色のポニー テールが綺麗になびいていた
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