真・恋姫?無双〜獅子を支える者〜凪√12
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この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意ください。

 

一刀くんがチートです。

 

時代背景等がめちゃくちゃです。

 

それでも良い方はどうぞ。。。

 

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一刀が鴉と名乗る男に出会った日の夜。一刀は、鴉に言われた通り城壁の上に登り満月の光に明滅を繰り返す腕をあてていた。すると不思議なことに曖昧だった腕の感覚がはっきりとし始め、透けて見えていた腕も次第にはっきりとしてきた。

 

一刀「まさかこんなんで、本当に治まるとは……」

 

そう言いながらついに元通りとなった腕を感慨深く見つめる一刀。そんな一刀の行動を一部始終、影から見守っている人物がいた……

 

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〜凪side・始〜

 

「一刀さん……」

 

城壁の上で左腕を月明かりに照らす一刀さん…

 

少し離れたこの位置からでも、一刀さんの腕がはっきりと消えたり現れたりしていたのが見えた

 

あの男が言っていたことは本当だったのだ…

 

「では…この箱も…」

 

私は手に持っていた一つの箱を見つめながら、昼間の出来事を思い出していた…

 

 

 

 

昼間、早めの昼ご飯を食べた私が自室に戻ると、そこに見たことのない男が一人何食わぬ顔で椅子に腰掛けていた

 

「誰だ!!」

 

???「ん? あぁ、楽進さんか。ちょっとくつろがせてもらってるよ〜」

 

そう言いながらなんとも間の抜けた笑顔を私に向ける男。私は構えを解くことなく、男の様子を窺った

 

鴉「そんなに警戒しなくてもいいのに…まぁいいや。まずは自己紹介、名前は鴉。君の想い人と同じようにこの世界じゃないところから来た人間だ…」

 

「!?」

 

男の…鴉と名乗った人物の言葉の最後の部分を聞いた私は、思わず動揺してしまった

 

「どういうことだ…?」

 

鴉「ははは。どういうことだろうね〜。訳が分からないね〜。でも俺的には、君にとって大事なのは俺が北郷くんと同じように違う世界から来たとかいうことじゃなくて、北郷くんがもうすぐこの世界から消えてしまうかもしれないってことだと思うんだよね〜」

 

「……何を言っているんだ?」

 

いきなり何を言い出すかと思えば…一刀隊長が消える? 馬鹿馬鹿しい…一刀隊長が私達の元から消えるはずがない。きっとこの男は狂人に違いない

 

そう考えた私は素直に大声を出し衛兵を呼ぼうとしたが、それを遮るかのように鴉が話始めた

 

鴉「その顔は信じてないって顔だね〜。まぁ、それもそうだよね…じゃあさ、今夜にでも城壁に行くといい。そこにきっと北郷くんが月明かりに左腕を照らしているだろうからさ。それを物陰からでも見てるといいよ…それでだ…」

 

椅子からゆっくりと立ち上がった鴉は懐から一つの黒い箱を取り出して、目の前にある机の上に置いた

 

鴉「俺の話を信じた上で、君の想い人。愛すべき人とほんのひと時でも、たとえ戦場であろうと一緒にいたいと思うのなら開けるといい…。唯一つ、この箱の中には大きな絶望と小さな希望の二つが入ってる。大きな絶望は君や北郷くんだけでなく、この世界中の人を不幸にするだろうから…よく考えて開けるかどうか決めるといいよ。それじゃあね〜」

 

「ま、待て!!」

 

言いたいことを言い終えたのか、鴉は満足そうな顔をしてその場から文字通り消え去った。まるで白昼夢でも見ていたかのような気分になった私だったが、机の上には確かに…黒い箱が置かれていた…

 

 

 

 

あの鴉とかいう男が言っていたことが本当だとすれば、私は……どうしたら…

 

この箱を開ければ私だけでなく、華琳様や他の皆、そしてこの大陸中の人たちに不幸が降りかかる…それはこの大陸の人々を守るために戦っている、私の思いそのものを否定するような行為だ…でも…それと同じくらい…いや、それ以上に私は……一刀さんに……

 

 

 

〜凪side・終〜

 

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???「なぁなぁ、楽進ちゃんはあの箱あけると思う?」

 

月明かりを見つめる一刀、そんな一刀を見つめる凪。そして、そんな二人を外壁の上に腰掛けながら見つめる二つの影があった。片方の男が隣に座って月を眺めている男へと話しかける

 

???「う〜ん、微妙な感じだよね。それじゃあ賭けしようか、楽進ちゃんがあの箱を開けるかどうか…俺は開けるほうに賭けるね…外した場合には、あの中にあるわずかな希望を握りつぶそう」

 

そう提案した男の表情はなんとも嬉々とした表情であった。そして、その男は自分とまったく同じ顔をした男に、視線を向けた

 

???「それじゃあ俺は開けないほうかな? 俺も同じようにはずれたのなら、あの箱に入っている僅かな希望を握りつぶすことにするよ」

 

そして二人の男は互いにニヒルな笑みを浮かべると、心揺れ動く二人へと視線を戻した……

 

凪「私は……」

 

手元の箱から一刀のほうへと視線を移す凪。視線の先に居る一刀は、ゆっくりと立ち上がると腰に挿してある刀を抜き左腕に持った。そして調子を確かめるかのようにゆっくりと振るった

 

徐々に速度を上げていく一刀。だが、その動きは急に止まった……

 

一刀「…っ!?」

 

急激な脱力感を感じた一刀は体勢を崩し、地面に片膝をついた。それを見ていた凪は慌てて飛び出しそうになったが、足が動かなかった

 

凪自身、何故飛び出せなかったのかが不思議で仕方なかった。だが、凪の心の中の何かが邪魔をして、凪の足を止めていた

 

片膝をついてじっとしている一刀の表情は、今までに見たことがないほど苦しそうであった

 

そんな一刀の表情を見て凪は決意した。今、一刀を苦しみから逃してあげられるのは自分だけ。そう考えると同時に、凪はなんの迷いもなく箱を開いていた

 

途端、箱から禍々しい黒い光が溢れ出し夜空へと飛び上がる。それに続くようにほんの小さな優しい光が、ゆっくりと舞い上がった

 

しかし、その光は黒い光とは違い、夜空へ飛び上がることなく消えてしまった

 

凪「大陸に住む人々も…仲間も…一刀さんも…守ってみせる…」

 

黒い光を見送りながらそう呟く凪。そんな凪をケラケラと笑いながら見ている二人の男。そのうち片方の手には先ほど消えた光があった

 

???「あ〜、俺の負けか。じゃあこれは潰さなきゃね」

 

その言葉と同時に男は手に持った光を握り潰した

 

???「さてと、それじゃあ準備に行きますか? 俺」

 

外壁から飛び降りた男はまだ外壁上で座っている男を見上げた

 

???「あいよ〜」

 

そう軽く返事をした男は、下にいる男の横へと飛び降りた。そして、二人同時に手を叩くと、二人は煙に身体を包まれ、次の瞬間には鴉へと姿を変えて北西の方角へと飛び立っていった…

 

 

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どうもkarasuです。いかがだったでしょうか? 楽しんでいただけたでしょうか?

 

短いですがちょうど良い感じのところで終わったので投稿しました。ちなみにまだまだこの√は続きますよ? 期間的にも内容的にも。。。

 

 

それではまた次回に。。。

 

 

 

ここまで読んでいただきまことにありがとう御座います。

これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。

説明
短いですが投稿です。過度な期待はせずに生暖かい目で読んでください。
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コメント
うぅ つ つづきをクレ (ほいほい)
カオス!!(soul)
↓「大きな絶望と小さな希望の二つ」だからそれぞれ一つずつってことでは?(アルヤ)
執筆乙です。しかし、鴉は邪悪だ・・・ん?二つの希望・・・一つ残らね? 次作期待(クォーツ)
どっちにしても希望を握り潰すとは、悪いですね〜(頭翅(トーマ))
絶望は解き放たれましたか・・・・・・続きが気になります!(本郷 刃)
どっちにしても潰してんじゃないか、僅かな希望。(アルヤ)
おぉ!待ってました!続き、楽しみにしてます!(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
待ってました!(alisa)
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