IS・B 〜インフィニット・ストラトス・ブレイヴ〜 第六章 海だ!就学旅行だ!全員集合!
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・・・臨海学校を控えた俺は近くのちょっとした街に買い物に来ていた

買う物っつってもせいぜい酔い止めとかある程度の菓子類なんだが

「・・・なのに、俺は何をしてんだ?」

俺はセシリアと鈴、そしてラウラとなぜか一夏とシャルロットの買い物を尾行していた

 

 

 

 

・・・ことの始まりは俺が駅に辿り着き、一夏とシャルロットの二人を見かけたところから

二人に気付き、声をかけようとしたら側から邪悪なオーラを感じ、振り向くとそこにはセシリアと鈴がいた

「一夏さんったら、シャルロットさんとあんなにも仲良さそうに・・・!」

「・・・よし、殺そう」

不吉なことを言い始めたので止めに入る

「待て待て待て、街中で騒ぎを起こすつもりかお前は」

「なによ邪魔しないでよ月光」

「ほう、面白そうだな」

後ろから声がして再び振り返ると

「ラウラ、お前も来たのか」

ラウラに気付くとセシリアと鈴は眉間に皺を寄せ警戒する

「そう警戒するな、お前達に危害を加えるつもりは無い」

「信じられませんわ」

「・・・そうか」

ラウラはそれだけ言うと一夏とシャルロットの方へ歩きだす

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」

「どうするつもりですの?」

「決まっているだろう、あの二人に混ざる」

ラウラがそう言うとセシリアと鈴は慌てて止める

「ちょっ、未知数の敵と戦うのにはまず情報が必要でしょ!」

「ふむ、たしかにそうだな」

「だったらまずは情報収集ですわ、二人を追跡して関係がどういう状態かを確かめるべきですわ」

「・・・なるほど、一理あるな」

納得すんのかい!

「そうと決まったら行くわよ。 ほら、月光もなにボーっとしてんのよ」

「って俺もかよ」

 

 

 

 

・・・そして現在に至る

今はとあるショッピングモールの水着売り場でシャルロットの水着を厳選しているようだ

「・・・なあ、月光よ」

棚の影に隠れて様子を窺っているとラウラが話しかけてきた

「なんだ?」

「水着選ぶというのはあんなにも悩むものなのか?」

「あー、俺はよくわからんがやっぱり少しでも自分を可愛く見せたいんじゃねぇのか?」

「自分を可愛く見せる? 誰にだ?」

「うーむ、例えば好きな人とか?」

「む?なぜだ?」

「そりゃあ、まぁ。 好きな人にがっかりされたくないから・・・じゃないか?」

「なに!?がっかりするのか?」

「あ、あぁ。 いくら可愛くても水着が残念だったら男はがっかりするもんだと思う」

俺がそう言うとラウラはショックを受けていた

「すまん、少し外させてもらう」

「お、おう・・・」

そしてそのまま売り場の外へと出て行ってしまった

・・・なぜだ?

「これなんかどうかしら?」

「こっちの方がいいんじゃない?」

セシリアと鈴はいつの間にか自分の水着をせっせと選んでいた

・・・・・買う物買っとくか

そう思い、俺は水着売り場から出て行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・よし、まぁこんなもんだろう」

酔い止めよし、菓子類よし、バトスピよし

ん?なんでバトスピが混じってるかって?

見たこと無いパックが置いてあったからついでに買ったのさ

さーて、なにが入ってるかなーっと

「・・・・・おっ」

翼神機グラン・ウォーデンか、また懐かしいな

他は・・・まあまあか。 まっ、グラン・ウォーデン当たったしいいか

「あ、月光!」

カードをポケットに入れ、セシリア達がいるであろう水着売り場に向かっているとシャルロットがこちらに駆け寄ってきた

「月光も来てたんだ」

「あぁ、必要な物買っときたくてな」

とりあえず尾行してたことは秘密にしておこう

「お前は何買ったんだ?」

まぁ、見てたから知ってるんだが一応聞いてみる

「えへへー、ないしょっ」

「そうかい」

なぜか笑いながら紙袋を隠す、そういや一夏の姿が見えないな

「一人で来たのか?」

「ううん、さっきまで一夏がいたんだけどセシリアと鈴とばったり会ってそのまま連れて行かれちゃった」

「あれ?ラウラは一緒じゃなかったのか?」

「え?ううん、いなかったけど・・・なんで?」

しまった、ボロを出すところだった

「い、いやさっきその二人と一緒にいたのを見たからさ、ちと気になってな、あはは・・・」

「ふーん、それより今から帰り?」

セシリアと鈴は一夏に任せりゃいいし、ラウラは・・・まぁ大丈夫だろ

「あぁ、そろそろ帰ろうかと思ってたとこだ」

「じゃあ一緒に帰ろう?」

「おう、んじゃ帰りますか」

俺はシャルロットの横に並んで駅へと向かった

・・・途中、一夏がセシリアと鈴に引っ張り回されているのが見えたがあえてスルーしておいた

 

 

 

 

「・・・へぇ、一夏もそのバトスピっていうの始めるんだ」

「あぁ、俺とダンのバトル見てたらやりたくなったんだと」

帰りの電車の中、シャルロットといろいろ話をしていた

「ところでシャルル・・・じゃなくて、シャルロットだったな、悪い」

「いいよ、そっちの呼び方の方が慣れちゃってるんだし」

と言われても、やっぱり母親から付けてもらった名前の方がいいよな

でも今までの感覚で呼ぼうとするとどうしてもシャルルって言っちゃうし・・・

「うーむ・・・そうだ!」

「どうしたの?」

「いっそあだ名で呼ぶか」

「あだ名で?」

「あぁ、例えば・・・シャルとか」

「シャル・・・うん、いい、すごくいい!」

俺の思いついたあだ名を聞くとシャルロットは思いのほか喜んでくれた

「んじゃ、今日からシャルって呼ばせてもらうな」

「うん!」

シャルロット、改めシャルは万遍の笑みで返事をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・場所は変わってさっきまで月光や一夏達がいたショッピングモールの隅、ラウラはISのプライベートチャンネルで通信をしていた

『こちら、クラリッサ・ハルフォーフ大尉です』

「クラリッサ、私だ。 緊急事態だ」

それを聞いたドイツIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」、通称「黒ウサギ隊」。 その副隊長のクラリッサ・ハルフォーフは表情を変える

『き、緊急事態とは何かあったのですか? ラウラ・ボーデヴィッヒ隊長』

「その・・・水着についてなのだが」

『み、水着?』

電話の向こうのクラリッサは首を傾げる

「あぁ、実は・・・」

ラウラは先ほど月光に話を聞いて衝撃を受けたことを話す

『・・・なるほど、つまり隊長が好意を寄せている彼にがっかりされないようどうすればいいか、ということですね』

「う、うむ。 そこでそちらの意見を参考にしたい」

『・・・わかりました。 隊長、私に良い考えがあります』

画面の向こうで目を光らせたクラリッサ、その手にあったのは日本のアニメ雑誌だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで臨海学校当日

俺達はバスで目的地に向かっていた

「一夏さん」

「ん?なんだセシリア」

「その・・・海で遊ぶときにサンオイルを塗っていただけないでしょうか?」

「あぁ、いいぜそのくらい」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「あー、オルコットさんずるーい!」

「いっちー、私達と一緒にビーチバレーしよー?」

「おう、お安い御用だ」

「やったー」

とこのように、既にバスの中でクラスの連中は大盛り上がりだった

・・・え?俺はどうなんだって?

俺は・・・

「・・・・・・・・・・・・ぅおえっ・・・」

「だ、大丈夫か月光・・・」

「ミントの飴、いる?」

「あぁ、サンキュー・・・ダン、シャル・・・うっぷ・・・」

・・・このようにバスに酔っていた

実を言うと転生する前からバスってのは苦手で毎回こんな感じにグロッキーしている

このバス独特の臭いがだめなんだよな・・・・・おぇっ

「あ!海が見えたよー!」

女子の一人が窓の外を指差しながらそう言うと他のやつらも窓に寄って外を眺める

「きれー!」

「海だー!」

「それまだ早いって」

そしてわいわいと騒ぎ出す

「な、なんでもいいから・・・早く着いてくれ・・・・・」

俺は空(といっても天井だが)を仰ぎ見ながらそう呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたー!」

あれから数分後、ようやく今回俺達IS学園の生徒がお世話になる旅館に辿り着く

そして各々の部屋へと荷物を置きに行く

ちなみに俺と一夏とダンの部屋は織斑先生と同じ教員用の部屋だった

「さて、自由時間だし早速海にいこうぜ!」

荷物を降ろし、床に突っ伏していると一夏がテンション高めでそう言ってきた

「いきなりだな・・・俺は構わないが、月光はどうする?」

一夏のテンションに呆れながらダンは俺に聞いてくる

「俺はもう少し休んでからにする、二人は先に楽しんでってくれ」

体を床に突っ伏したまま、手だけ振ってそう告げる

うぅ、まだ気持ち悪い・・・

「そっか、んじゃ先行ってるぜ」

「あまり無理するなよ」

そう言って一夏とダンは水着を持って部屋から出て行った

   ・・・・・数分後・・・・・

「・・・そろそろ行くか」

気分も大分回復し、海で遊んだ方が気も紛れるだろうと判断した俺は水着を持って海へ繰り出そうとした

そのとき

『月光』

「ん?どうしたストライク・ジーク」

ストライク・ジークが現れ俺に話しかけてきた

『俺も海で遊んでみたい』

「・・・・・はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・おっ、月光やっと来・・・」

俺が浜辺にやってくるとそれに気が付いた一夏が振り向き声をかけてきたがそれは途中で止まった

そしてその場にいたほとんどの者が俺の後ろにいたやつらを見て驚いていた

「な、なんでそいつらがいるんだ!?」

そう、俺の後ろには・・・

『うむ、やっぱりテレビで見るのとは違うな』

『ひゃー、これが海ってやつか!』

『ククク、悪くねぇなこういうのも』

『イヤッホー!故郷に帰ってきた気分だぜ!』

『『『『おー!』』』』

上からストライク・ジーク、フェニック・キャノン、ペンドラゴン、セイバーシャーク

そして俺のデッキのスピリットの何体かが姿を現しやって来ていたのであった

更に

『おぉ、日差しが強いな』

『・・・・・』

『良い天気でなによりです』

『クゥー!海風が気持ち良いぜ!』

『『『『いえーい!』』』』

上からライジング、カノン・アームズ、ポーラ・キャリバー、スピニード・ハヤト

ダンのスピリット達もちゃっかり来ていた

「お、お前達。 なんで・・・?」

ダンは驚きつつもスピリット達に聞く

「あぁ・・・実はな・・・」

スピリット達の代わりに俺が説明し始める

まず初めにストライク・ジークが海に行きたいと言い出し、それに便乗して三ブレイヴも行かせろと言い始め

更には他のスピリット達も加わり、挙句の果てにダンのスピリット達まで出てきて結局全員連れて行くことにしたのだった

「というか、ライジングやブレイヴ達以外にも実体化できたんだな」

「あぁ、それは俺も驚いた」

そう、ドタバタしていて考えてなかったが俺のデッキからはスレイ・ウラノス、ノーザン・ベアード、シャムシーザー、アルマジトカゲが

ダンのデッキからはジーク・アポロドラゴン、モルゲザウルス、ヴェロキ・ハルパー、ブレイドラが出現していた

『恐らく俺やライジングがISとして起動していくうちにあいつ等にも影響し始めたんだろ』

俺とダンが考えているとストライク・ジークがそう言ってきた

なるほど、そういうこともあるのか

「まぁでも・・・」

ストライク・ジークの言葉を聞きながらスピリット達の方を見る

「この子かわいー!」

「お持ち帰りしたい!」

「わー!くまさんだー!」

「トカゲや恐竜みたいなのもいるよー!」

スピリット達はクラスの女子達にいろいろ弄られていた

「楽しそうだし、いいか」

「あぁ、そうだな」

ダンと頷き合い、俺はスピリット達に向かって拳を振り上げて叫ぶ

「んじゃ、お前等!今日はバトルのことは忘れて、思いっきり楽しもうぜー!」

『おー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、みんな楽しんでるな」

俺は一通りスピリット達の遊ぶ姿を見て頷きながらそう言った

「へぇ、スピリットにも色んなやつがいるんだな」

すると一夏が隣に来てそう呟いた

「俺も正直初めて知ったんだけどな」

「そうなのか?ストライク・ジークとよく喋ってたような・・・」

「あぁ、でも他のやつらは今日初めて実体化したやつも多いからな。 それにバトルのとき以外は余り会うこともないし」

「ふーん」

「あ、一夏に月光。 こんなとこにいたんだ」

話していると後ろからシャルの声が聞こえたので振り返る

「ん?どうした・・・」

なんてことでしょう、振り返るとそこにはバスタオルで全身を覆ったミイラがいたのです

「ほら、一夏に見せるんでしょ? 大丈夫だって」

「だ、大丈夫かどうかは私が決める・・・」

「ってその声・・・」

「ラウラ?」

声を聞いてこのミイラもどきがラウラだということが判った

「ほーら、せっかく着替えたんだから。 しっかり一夏に見てもらわないと」

「ま、待て。 私にも心の準備というのが・・・」

シャルの言葉でだいたい判った、そこで俺はシャルに目配せをして

「しゃあねぇな、なら俺達だけで遊ぶけどいいな?」

「そうだね、僕達だけで一夏と遊んじゃうけどいいのかな〜?」

「そ、それはだめだ! っ、ええい!」

掛け声と共にバスタオルを脱ぎ捨てるラウラ、その格好は黒くてレースがふんだんに施された大人っぽい水着で

髪型もいつもとは違い、ツインテールとなっていた

「わ、笑いたければ笑うがいい!」

ラウラは相当恥ずかしいのか顔を真っ赤にしてそう言った

「・・・一夏、なんか感想言え」

「え、あぁ。 似合ってるぜ」

「お、お世辞などいらん」

「んなことねぇよ、なぁ?」

「あぁ、可愛いぜ」

「なっ!か、可愛い・・・だと・・・」

一夏に可愛いと言われたラウラは顔から煙を出して俯いてしまった

「ふふっ、よかったねラウラ」

そんなラウラの肩に手を置きながら笑顔でそう言うシャル

そう言えばこいつも水着姿なわけだし、褒めた方がいいよな・・・

「あと、遅れたけどシャルも水着、似合ってるぜ」

「えっ?ほ、ほんと?」

「あぁ、嘘なんか言ってどうすんだよ」

「そっか、えへへ、ありがとう」

シャルは照れながら笑顔で礼を言った

うむ、やっぱ褒めて正解だったようだ

「やっぱり月光には内緒にしといてよかった・・・」

「ん?なんか言ったか?」

「な、なんでもないよ」

「織斑くーん、ビーチバレーしよーよ!」

「風間君達も一緒にやろー!」

なんてしていると女子達からビーチバレーのお誘いを受けた

「おーう、んじゃ行くか」

「あぁ」

「うんっ」

そんなこんなで俺達とスピリット達の海水浴は幕を閉じたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月光達が海水浴で楽しみ、日も暮れた頃

箒は浜辺の近くにある崖に立ち海を眺めていた

『君はみんなと遊ばなくていいのか?』

そんな箒に実体化したストライク・ジークヴルムが話しかけた

箒は一度ストライク・ジークヴルムを横目で見てから、海に顔を戻し話しはじめた

「あぁ、そういう気分にはなれなくてな・・・」

『・・・なにかあったのか? 俺でよければ相談に乗るぞ』

ストライク・ジークヴルムがそう言うと箒は少し間を置いてから放し始めた

その内容は明日の七月七日、箒の誕生日に彼女の姉である篠ノ之束が専用機を届けに来るというものだった

そしてそれを手に入れれば自分は大切なモノを・・・一夏を守れる、そう考えていた

『・・・なるほどな』

話しを聞いたストライク・ジークヴルムは静かに告げる

『箒、君は織斑一夏をどう守りたいんだ?』

「どう・・・守る・・・?」

ストライク・ジークヴルムの言ったことが理解できなかった箒は首を傾げて聞き返す

『詳しくは言わない、ただ君が守りたいのは彼の何なのか。 それを考えてみてくれ』

それだけ告げたストライク・ジークヴルムは翼を広げ、飛び去っていった

箒はその後姿を見つめ続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修学旅行二日目

昨日の海水浴の後は食事中セシリアが足を痺らせシャルが山葵を大量投入し

箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラが部屋に来て織斑先生と正座して向かい合って話していたり(その時飲み物の調達を頼まれたのでどんなことを話していたかは知らない)

更にはさっき旅館の庭に何かが墜落したりといろいろあった

んで今、俺達専用機持ちは織斑先生に呼ばれ集まっていたのだが・・・

「ん?なんで箒がいるんだ?」

そう、この面子に箒が混ざっていたのだ

それに疑問を持ち聞くとストライク・ジークが現れ話しかけてきた

『それ理由はすぐに判るぞ』

なにやらストライク・ジークは事情を知っているようだ、昨日あんま見かけなかったのに関係してるのか?

なんて考えていると音を立てて何かが迫ってきた・・・ってなんだ!?

「ちーちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

それはウサギ耳を着けた女性で織斑先生に向かって走っていた

「・・・束」

「会いたかったよ、ちーちゃん! さあ!愛を確かめーーーぶへっ!」

・・・そして織斑先生に抱き付こうとして逆にアイアンクローを喰らっていた

うわぁ、めっさメリメリいってる

「ぐぬぬ、相変わらず容赦のないアイアンクローだねっ」

織斑先生のアイアンクローを抜け出したその人は頭を抑えながらそう言う

そして箒に体を向ける

「やあっ」

「・・・どうも」

笑顔で挨拶されるも箒はぶっきらぼうに返す

「誰ですかこの人」

とりあえず織斑先生にこの人の詳細を聞いてみる

「こいつは篠ノ之束、お前らも知っているだろう」

あぁ、あのISの開発者・・・

「・・・して何故その篠ノ之束が箒とあんな仲良さそうにしてるんすか」

ふと見ると箒が束さんを木刀で殴っていたが気にしないことにした

「わからんのか?あいつらは姉妹だ」

「へぇ、そうなんですか・・・ってえぇ!?」

箒と篠ノ之束が姉妹!?

えっ!?ちょっと待て!?

「え?あれ?箒の名字って何だっけ?」

俺は頭に浮かんだ疑問を隣にいた一夏に聞く

「何って、篠ノ之だろ?知らなかったのか?」

マジかよ、そういや箒の名字なんて聞いてなかったな、友達なのに・・・

「それじゃあ、大空をご覧あれ!」

なんてしていると突然束さんが空を指差した、と思ったら空から金属の塊が降ってきた

そしてそれが開き、中から赤いISが現れた

「じゃじゃーん!これぞ箒ちゃんの専用機こと『紅椿』! 全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよっ!」

「紅椿・・・」

箒は早速その紅椿に乗り、束の元で最終調整を行った

その最中、箒は何かを決心するような表情をしていた

「よし、では早速模擬戦といくか。 風間、馬神、準備をしろ」

「はい」

「わかった」

織斑先生に促され俺とダンはカードを取り出す

それを見た束さんは何か納得したような表情をした

「なるほど〜、君達が噂の不思議なISを使う少年達だねっ」

「そういえば会うのは初めてだったな、こっちの白髪のは風間月光、そっちの赤髪は馬神弾だ」

「・・・どうも」

「よろしくたのむ」

「うんうん、束さんもISの開発者としては君達のISは興味津々なのだよ〜! ささっ、君達のISを見せてちょーだい!」

束さんはややテンション高め(というか来た時から高いんだけど)で俺達に催促した

「ほう、お前が他人に興味を持つなんて珍しいな」

「そりゃあ異世界から来た人間なんて興味持たない方がおかしいよっ」

俺には興味なしってわけか。 まぁ、俺もあんま好きじゃないしな、この人

「んじゃ、やるか」

「あぁ」

とりあえずとっとと済ませるために俺はダンを確認を取り、カードを掲げる

「貫け、闇夜に光る月の牙!・・・」

「駆け上がれ、神の名を持つ赤き龍!・・・」

「た、大変です!織斑先生!!」

そして召喚台詞を叫んでいると山田先生がやってきて織斑先生に耳打ちしてきた

それを聞いた織斑先生は血相を変えて俺達に向き直り

「模擬戦は中止だ!現時刻よりIS学園教員は特殊任務行動へと移る、専用機持ちは旅館の大広間に全員集合!」

それだけ言うと織斑先生と山田先生はその場から立ち去った

俺達は顔を合わせてから大広間に向かうことにした

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第六章
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バトルスピリッツ IS インフィニット・ストラトス バトルスピリッツブレイヴ 

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