マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START 十四話 京都防衛線 後編
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マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START

 

 

十四話 京都防衛線 後編

 

 

日本帝国 SIDE

 

 

BETAに向かってエクシアは地上を滑るように駆け抜ける

地面に突き刺さっていたショートブレイドを掴む

要撃級は近付き特徴である前腕衝角を振りかざそうとするが、ショートブレイドで受け止められる

受け止められた前腕衝角でさらに力押しに攻撃するが、要撃級は気づいていなかった

高い硬度と((靭性|じんせい))を兼ね備えた前腕衝角は((すでに斬られていた|・・・・・・・・・))

エクシアは残りのロングブレイドを持ち、下から切り上げ要撃級を沈黙

BETAはエクシアに狙いを定め移動、エクシアは斯衛を引き離すように移動する

 

「・・・なんだ、アレは?」

 

「前腕衝角を、いとも簡単切れ落とすだと!?」

 

その光景を見て誰もがあ然としているなか、真那は我に返り外部スピーカーを作動させた

 

『そこの機体、ここはどういう場所と知っての行いか!』

 

怒鳴っているようにも聞こえる大声は、突撃級の後ろを叩き斬るエクシアには届いていなかった

 

「真那さん、いまはこの場を収めることが先決です」

 

『・・・分かりました』

 

赤い瑞鶴はエクシアが離した戦場へ跳躍ユニットを吹かして進む

 

 

日本帝国 SIDE END

 

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アスカ SIDE

 

 

攻撃に隙が出来ないように、BETAの中を縦横無尽に駆け巡る

さすがに人を抱きかかえて戦うとなると手足の自由が制限されて思うように操縦できない

早めに勝負を付けないと、この人が危なくなる

見た感じ疲労が溜まり呼吸が乱れている、よほど残酷な光景を経験してきたんだろう

 

「瑞鶴、接近!瑞鶴、接近!」

 

「な、なんで?せっかくBETAから引き離したのに来るんだ?」

 

『そこの機体、援護する』

 

赤い瑞鶴は流れるように要塞級の関節に長刀で切り込む

近付くBETAは斬られ、近付かないBETAは突撃砲の餌食とされる

 

「さすが斯衛、エリートと言われることもある実力だ・・・」

 

火星ガニを叩き潰しながらも、瑞鶴の動きに合わせる

瑞鶴がカバーできない敵を相手にすると、こっちの意図が分かったらしく的確に数を減らす

最後に残っていた要塞級に向かってエクシアと瑞鶴は加速する

瑞鶴は突撃砲で牽制しながら下に潜り込み、長刀で関節を斬り刻み要塞級の態勢を崩れ離脱する

エクシアは上空で横回転をかけながらGNソードを構え遠心力を利用して叩きこんだ

要塞級は呆気なく倒れこみ体内にいたレーザー級は蜂の巣になっていた

索的出来る範囲を確認していると瑞鶴は目の前に立つ

 

『そこの所属不明機こちらの指示に従ってもらう、ついて来い!』

 

赤い瑞鶴に誘導されさっきの場所に降り立つ

周囲の瑞鶴は突撃砲をこっちに構えたまま警戒をしているが、ガンダムには致命傷にはならない物ばかりだ

コクピットハッチを開き、警戒しながらゆっくりと女の人を抱かかえたまま出る

 

「おい怪我人がいるぞ、担架の用意をしろ!」

 

数人の人はこっち状況を理解してくれたみたいで迅速に動いてくれたようだ

女の人を担架に乗せるとヘルメットを取り、ワインレッドのような赤い強化装備着た人に顔を見せる

 

「貴官、所属と名は?」

 

「国連軍白陵基地所属・桜咲アスカです」

 

「白陵基地だと?」

 

大きく目を見開いていた

驚くのも無理はない、白陵基地は四番目に借地された場所であり、そこにいる国連軍は全て計画に携わっている

 

「では、なぜ帝都にいた?」

 

「試作機の運送中、台風に巻き込まれ沈没寸前の輸送船から脱出しました、そのあと単独で白陵基地に帰還する途中、BETAと遭遇しそのまま交戦しながら撤退、途中BETAに襲われていた二名を発見して救助しましたが一人出血による死亡を確認、せめてあの人だけでもと思い今に至ります」

 

一部を除いて事実を言った、軍との接触は避けていたが人命が関わるとなると自分が死んだ時のことを思い出してしまう

あの時の通行人みたく、ただ何もせず見捨てていくまねはしたくなかった

 

「もう一ついいか?あの機体の周囲に通信・レーダー障害が発生する、わけを聞かせて貰う」

 

さすがに感づかれたか・・・

GN粒子は万能だが、逆に万能すぎてデメリットとなってしまった

 

「えーと、それは・・・」

 

「計画の主導国家でも話せない理由があるのか?」

 

たしかに話せない理由はある

目の前にいる斯衛は信頼できるのか分からない、それとガンダムの情報はあまり出したくない

ここは黙秘の一点張りにするか

 

「すいませんが、機体に対しては『レ、レーザー級、確認!』・・・なっ!?」

 

振り向くと、まだ動ける重光線級がいた

生き残りがいた?完全に倒してなかったのか?

レーザー級の照射粘膜から光が収束される

 

「まずい、殿下を避難させろ!」

 

「ハロッ!!」

 

『了解!了解!』

 

無人のエクシアはGNライフルを構え、レーザー級に向かって一筋の光を解き放つ

解き放たれたピンクの光は重光線級に風穴を空けた

誰もが呆然として周囲に風が吹きぬけレーザー照射警報が鳴り響く

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

・・・・・・ハロさん、ビームは駄目でしょう

せっかくここまで実剣だけで戦ってきたんだから

とりあえず逃げるか!

エクシアに向かって小走りに急ぐ、するとガシッ!という音と肩に重い衝撃が掛かった

強引に振り向かせて、ライオンを殺せそうな鋭い眼光を飛ばすさっきの人がいた

 

「――何をした」

 

はい、この世界では実用化されていないビームを撃ちました

むしろ((コレ|ビーム))が原因で話せません

 

「・・・・極秘事項なので・・・それでは!」

 

勢いよくバックステップして距離を取り走り出す

 

「ま、待てぇー!」

 

「身の危険があるので待ちませーん」

 

周りの斯衛が素手で捕まえようとするが、俺を甘く見すぎだ

こっちはオリンピックで金を取れるほどの身体能力を持っている

一人の男が抑えようとして手を出してくるが、払い除け両肩掴み頭上で前転

 

「なに俺を踏み台に飛び越えただと!」

 

さらに人が集まってくる

人の間をスライディングで通り抜け、また人の肩を踏み台に走る

 

「うそっ、なんで触れられないの?」

 

「くそ、ウサギみたいにピョンピョン跳ね上がって・・・」

 

そんな動きでは捕まるか!

これ以上自分に関わる情報を話したくない

唯でさせ世界に干渉して本来の流れと遺脱しているのに、これ以上悪化させたくない

 

「あとすこし、ラストスパ・・・・・・と?」

 

全力で駆け抜けようとした瞬間、右手が誰かに掴まれた

振り向くと香月博士と同じ紫色の長髪で綺麗な容姿に引き立つような煌びやかな着物を着ていた

しかしどこかで見たような気がする・・・

 

「お待ちください」

 

「「「殿下!」」」

 

でんか?電化、伝家、DENKA・・・で、でででででで、殿下かぁぁぁぁ!?(°□°;)

なんでここに・・・そういえば斯衛は将軍家及び五摂家縁者などを守護する独立武装組織だからこの場所に日本帝国国務全権代行征威大将軍がいてもおかしくない

・・・て、どう見てもおかしいだろ、なに(自称)不審者の手を掴んでいるんですか?

それと髪の毛がグレンダ○ザーみたいな、おっさんが倒れているけど・・・

 

「あの〜できれば手を離してくれませんか、俺一応不審者ですよ」

 

「いえ、離しません」

 

「一応俺、不法侵入者で危険ですから」

 

「あなたから危険は感じられません、むしろ温かさを感じられます」

 

そりゃー綺麗な人が両手で握って見つめてくれば、心臓も早くなって体温も上がってしまいますよ

しかし困ったぞ、このままでは逃げられない

 

「殿下、見慣れない機体に相当な身のこなし、そいつは危険です、離れてください」

 

「真那さん、そんなことはありません」

 

殿下は手を離し真那さんと言われる人に向いた

チャンス!真那さんと呼ばれる人マジでGJありがとう、たぶんこの感謝は数秒で忘れるけど

 

「・・・あっ」

 

「しまった」

 

全力で駆けだす、風となって前へ前へと((自由|ウインチ))を掴むため手を伸ばす

ウインチを掴んだ瞬間、エクシアは浮遊を始めコクピットに乗り込んだ

 

「また、また会えますか?」

 

「・・・分かりません、あとあの人に伝えておいてください、ごめん救えなくて・・・」

 

コクピットハッチ閉じ、この場所から離れるように飛び出した

 

 

アスカ SIDE END

 

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日本帝国 SIDE

 

 

エクシアの飛び去った後には、うっすらと緑の筋が出来ていた

 

「行ってしまいました」

 

「えぇ・・・もう見えなくなりました」

 

「しかし四番目は新たなる武具を作り出していたのですね」

 

「ですが殿下、先ほどの機体は無人で動き、レーザーらしき物を使ってBETAを倒すほど技術を開発したと聞いたことがありません」

 

「でしたら本人に問いただしてみましょう」

 

「・・・分かりました、私の方でも探りを入れます」

 

二人はエクシアの飛び去ったほうを見つめていた

 

 

日本帝国 SIDE END

 

 

 

アスカ SIDE

 

 

「はぁ〜ビーム、人前で使ってしまった・・・」

 

「アスカ、元気ダセ!アスカ、元気ダセ!」

 

『全部見ていたわよ、余計なことしてくれたわね〜』

 

通信が勝手に開き、満面の笑みをこぼす香月博士がいた

 

\(^o^)/

 

『あーそこ、人生が終わった顔しないでくれる』

 

「ビーム使ったんですよ・・・ビーム使ったんですよ・・・ビー」

 

『はいはい、終わったことはしょうがないからさっさと戻ってきなさい』

 

「ファアイ、ワガディマズィダ」訳:はい、分かりました

 

空には太陽が昇り始め、京都のことが嘘になるほど晴天になっていく

それと同時にBETAが破壊した傷跡まで見えてきた

 

「・・・また、何もできなかった」

 

自分の不甲斐無さに抱きつつ、トレミーに向かってさらに加速した

 

 

アスカ SIDE END

 

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日本帝国 SIDE

 

 

野戦病院には重軽傷問わず、けが人が寝かされていた

うめき声が聞こえ、数少ない医師が駆けつける

その中で唯衣は至る所に包帯が巻かれ、静かに目を覚ました

 

「うう・・・ここは?」

 

「目を覚ましたようだな」

 

野戦病院のテントに赤い斯衛の制服を着た真那がは入って歩み寄ってくる

唯衣は敬礼しようとするが手は上げられず、真那に静止させされてしまった

 

「嵐山補給基地所属・篁唯衣だな」

 

「あ、はい」

 

「寝たままでいい、いくつか質問をする」

 

今の状況がつかめない唯衣を、よそに真那は手元に持っていた資料を読み上げた

嵐山補給基地の防衛、防衛線の崩壊から撤退

話が進むごとに今まで散って友人や教官を思い出し、胸が張り裂けそうになる

新兵が生き残れる時間は8分間と言われているのが改めて実感してしまった

 

「では最後に、救出された時の記憶はないのだな?」

 

「・・・はい」

 

「分かった、これで質問を終わりにする、貴官はなにか聞きたい事があるか?」

 

「私と一緒にいた山城さん・・・山城上総はどうしました?」

 

親友の安否を聞こうとした瞬間、真那は視線を背けた

 

「山城上総は・・・出血死による死亡を確認、遺体は死体安置所に収容した」

 

「・・・え?」

 

目の前が真っ暗になりながらも唯衣の頬に熱いなにかが流れ手の甲に零れ落ちる

時間が経つごとにそれは増えていき体が震え始めた

 

「それと伝言だ、ごめん救えなくて・・・」

 

その言葉だけで限界だった

シーツを強く握り締め下を向いてしまった

 

「わぁぁぁぁうわぁーー」

 

少女の泣き声は日の光が照らし出す静かな京都の町に木霊した

 

 

説明
どうも〜
今回はお盆と重なるので早めに投稿して、次話が遅れますのでご了承ください
久しぶりにライガーゼロを見たら「ヤベェ、かっこいい!」と思いました
ユーザーの皆様も古いアニメを見るのはどうですか?

そして今回の話、ただ平然と終わりません
アスカ、ピンチです
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コメント
たしかにガンダムシリーズでビームを避けたり、叩き斬ったりしていますねw レーザーはオーバーフラッグの耐ビームコーティングやリニアフィールドを考えております アイディアありがとうございます(モアイ像)
そういえば知ってます?宇宙世紀のガンダム世界におけるビームの弾速(弾?)って光速の9割だそうです。GN粒子によるビームはどれくらいかはわかりませんが大体同じだと思います。ガンダムもレーザー級も大概ですよね(笑) ちなみにレーザー級のレーザーって熱で焼き貫いているから当たった部位をいい感じで排熱すれば対処できるがどうとか………SEEDのラミネート装甲みたいな感じだそうです。(感染爆発)
感染爆発さん、誤字脱字の報告ありがとうございます修正しました、アスカのプロフィールはまだ作成中ですしばらくお待ちください、アスカと斯衛の戦いまだ始まったばかりですww(モアイ像)
剣バカさん、すいません これだけはどうも・・・(モアイ像)
とりあいず逃げるか!→とりあえず逃げるか! というか、TINAMIって誤字脱字の修正ってできるんですかねぇ? あと、アスカの年齢とかプロフィールとか性格とかイメージCVとかどうなってるんでしょうか?(感染爆発)
あるぇ?ガンダムUCで頭踏みつけるシーンと重なるような(笑) 山城さんは、まあ、あれだ。貪られてたんでしょうね。首だけゴロゴロはなかったみたいですけど・・・ アスカがピンチって、予想通りのピンチでしたね。そりゃそうなるわなww(感染爆発)
どうせなら山城さんも救ってほしかったな…(剣バカ)
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駄作 マブラヴ クロニクルズ ガンダム00 オリ主 00 

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