IS 二性の転生者は天才の義妹 九話 |
四月、新たなる始まりの月。
はじめまして、結渡(ゆいと)です。
え?誰かって?やだなー、篠ノ之結歌ですよ。結歌。
今は男なんで名前変えてるんですよ。
あと、篠ノ之じゃあバレるんで、名字も変えて東雲。
なぜ、東雲かは、篠ノ之と似てたし、博士つながりでこれにしました。
ちなみにわからない人は、Googleで日常はかせとでも調べたまえ。
余談はここまでにして、今日はわた――じゃなくて、僕の学校生活が再開する日です。
クラスは情報操作して一夏と同じクラスにしてもらいました。
あと、桃ちゃんも一緒です。
優斗は隣のようです。残念です。
ちなみに今日はもう一人転校生がいます。
前回を見た君ならわかるはず。
そう、原作ヒロインの一人、中華娘の凰・鈴音(ファン リンイン)氏です。
あっ、凰氏だ、挨拶でもしとこうかな。
「ハアハア、二人ともおはようごさいます。すいません、遅れてしまって。私は二人が入るクラスの担任の、緒方です。よろしくね」
僕が凰氏に挨拶しようとしたら、先生が走ってくる。
てかまた、緒方先生担任か。
ちなみに、緒方先生は、1、2、3、4年と担任です。
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくおねがいし、します」
凰氏、まだ日本語になれてないから、噛んじゃってる。
「結渡君、凰(ファン)さんはまだ日本に来たばっかで、日本語がよくわかんないから仲良くしてあげてね」
本当、優しい先生だな。
「はい!」
「ありがとう。あっ、もう教室だね。呼んだら入ってね」
「「はい」」
おお、自分でもわからないうちに教室に着いていた。
僕が驚いているうちに、先生は教室に入っていきました。
さあ、挨拶でもしますか。
「凰鈴音(ファン・リンイン)さんでっあってるよね?僕は東雲結渡、東雲は言いずらいから、結渡でいいよ。よろしくね、凰さん」
「よ、よろしく」
「あと、一応中国語話せるから、気軽に話しかけてね」
「ありがとう」
「どうぞ、入ってきて」
僕が自己紹介を終えると、先生に呼ばれた。
「呼ばれたね、行こう凰さん」
「…鈴……」
「ん?」
「あたしも鈴でいい」
「そう、じゃあ行こうか、鈴ちゃん」
「うん」
ガラガラ
僕は鈴ちゃんと一緒に、教室に入る。
さて、一夏は気がつくかな?
あれ?一夏下向いてる。つまんない。
「じゃあ、自己紹介して」
「はい」
あれ、一夏が反応した。まあ、声同じだし。
「唯火学校(ゆいかがっこう)から転校してきました。東雲結渡です。よろしく」
ガタッ
お、一夏が驚いてる。
「趣味は研究、アニ――じゃなくて、修行。好きなものは、ラノ――じゃなく、推理小説と、数学難問集かな」
僕の自己紹介が終わると、男子は「か、可愛いー!」と叫び、女子は「東雲さん、頭いいんだ」と騒ぎ始めた。
やっぱり、この容姿じゃ、女の子だと思われるのね。
「ハイハイ、静かに。織斑君も座って。じゃあ次、凰さんよろしくね」
鈴ちゃん大丈夫かな?
「は、はい、凰鈴音(ファン・リンイン)です。日本に来たばっかなので、日本語、よ、よくわかんないけど、よ、よろしくお願いします」
「じゃあ二人は空いてる席に座ってね」
僕は……あ、桃ちゃんの隣だ。
あ、一夏がこっち見てる、まばたき信号で、「後で話聞く」と、
「結歌ちゃんよろしくね」
「気づいてたんだ。でも、今は結渡だよ」
「じゃあ、結渡ちゃん、よろしくね」
「えっと、一応男なんだけど、今」
「へー、まったく変わってないね。」
「そだね」
ポッパー
あれから時間がたち、僕は今、男子トイレにいます。
理由は一夏と話すためです。
「今までどこいってたんだ?何で男なんだよ。てか、唯火学校ってなんだよ」
あー、うるさいうるさい。答えてやるから。
「最初のから教えるよ。まず、ISのニュースは見た?」
「ああ、束さんが作ったやつだろ」
何でそこまで見てて私の名前出ないの?
「ISの製作者はお姉ちゃんと私なの」
まったく、本当バカだな。
「へーって、うそ!?えっ、お前がIS作ったのか?」
「しー、あんまり大きな声で言わないで、だから私も指名手配されてるの。だから逃げてたの」
「そうだったのか」
ふう、疲れた。
まあいい、次だ次。
「で、男なのは、女だと指名手配されてるけど、男なら大丈夫だろうってこと」
「へー、まあそれほど変わってないけどな」
「うっさいなー」
僕だってびっくりしたわ、だってまったく変わってないいんだもん。
「それより、何で男になれんだよ」
あー、めんどくさい。
「これこれ」
僕はチェーンジ君をさす。
「それがなんだ?」
は〜、何でわかんないの?
話聞いてればわかるでしょ。
「これが、女と男を変える装置なんの」
「ああ、なるほど」
やっとわかったか、疲れた。
「それなら、口調変えろよ」
それもそうだな。
「わかった、精進する」
「おう」
「そして、唯火学校は、そっちのほうが気づきやすいかなって思ったから」
「なんだそれ」
「へー、一組の転校生って、篠ノ之さんだったんだ」
えっ、今の声は、優斗?
「優斗、何でいるんだよ?」
「いちゃ、いけないかな?」
いや、そういうわけじゃないけど。
「友達なんだし、良いんじゃないかな。だいたい、見たらわかるよ」
それもそうだな。
「じゃあ、他の人にはぼくの事内緒だからな」
「わかったよ」
キーンコーンカーンコーン
「チャイムだ、戻ろうぜ」
そうだな戻るか。
こうして僕の学校生活は始まったのであった。
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結歌の新しい学校生活 |
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