緋弾のアリア〜一般校の転校生〜
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10弾〜瑞樹side〜

 

 

瑞樹

 

 

息を吸う、吐く。

絶対にあれは繰り返さない。

救える力がなかったあの時とは違う。

怖くてパニックになってしまったあの時とは違う。

皆もいる、絶対守る…護る……。

 

[見えました]

 

と言うレキの声に窓を見る。

 

[どこだレキ?見えないが]

 

あれかな?

 

「レキあれ?ホテル日航の前を右折してるやつ。窓のところに武偵校の生徒が見えるけど」

 

[よく見えるわね。あんたたち視力いくつよ]

 

[両目ともに6・0です]

 

「知らない」

 

レキ6・0って、すごすぎるだろ、超人すぎる。

 

[知らないってどういうことだ?]

 

「こっちに来てからは知らない、前の学校は2・0だった」

 

でも、友達には2・0以上はあるだろってつっこまれてたなぁ。

 

[空中からバスの屋上に移るわよ、キンジは車内の状況を確認・連絡しなさい。レキと瑞樹はヘリでバスを追跡しながら待機]

 

アリアは何すんだ?まぁキンジが内側なら、アリアは外側かな。

 

 

[瑞樹さん、準備をきちんとしておいてください]

 

「わかってる」

 

大勢の人の命がかかってるんだ、そのくらいきちんとする。

今まで使わなかったあれを使うべきかな、威力でかすぎだと思うけど。

 

「にしても建物多いね、これじゃうまく狙えない」

 

さすが台場っていったとこかな。

 

[はい。ですのでいつでも狙撃できるようにしておいてください]

 

 

[爆弾みたいなものがある、カジンスキーβ型のプラスチック爆弾ね、武偵殺しの常とう手段よ、見えるだけでも炸薬の量は3500立方センチはあるわ]

 

 

3500立方センチねえ、それってどのくらいなんだ?

 

「レキこの炸薬の量ってどんなもんなの?」

 

[バスじゃなく電車でも吹き飛ばせる量と言えば分りますか?]

 

武偵殺しって馬鹿なのかな?どんだけ被害及ぼすつもりだよ。

 

「絶対に助けなくちゃな…」

 

俺の独り言は、小さすぎてインカムに拾われず、ヘリのプロペラの音にかき消された…。

 

 

バリバリバリバリバリッ!!!

 

突然銃撃音が聞こえてきた。

 

「まずいな、バスが蛇行してる。…っと誰かが運転変わったか」

 

と見ていたらキンジが無防備な姿で外に出て行くところだった。

 

「何してんだ?あいつ。っ!?」

 

遠くだからだろう、UZIがキンジたちを狙ってるのが見えた。

 

かちゃ

 

急いで銃を構える、が…。

 

[今撃っても当たりません、それにお二人なら大丈夫です]

 

レキに止められた。

 

[それに落ち着いてください、いくらあなたでも冷静さを欠けば能力が半減してしまう]

 

……確かにそうだ。

 

冷静さを欠いて、助けられないんじゃ意味がない。

 

「ありがとうレキ。落ち着いた」

 

絶対に助ける、護る、あのときみたいなのはもう嫌だから。

 

 

ザザッ

 

[済まない瑞樹…普通に考えて、お前に頼むのは、おかしいんだと思う…でも、それでも、助けてくれ、俺はいいから、せめて…せめてアリアを助けてくれ!瑞樹!頼む!助けてくれ!]

 

 

そんなに言葉並べなくても、どっちも、皆を、助けるにきまってるだろ。

 

 

「了解」

 

説明
〜武偵殺し編〜
一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。
初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。
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緋弾のアリア 一応チートオリキャラ 

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