魔法少女リリカルなのは〜ゼロから始まる転生者達〜第7話「神社での誓い」 |
つぐみちside
停電は今日の昼ごろに直るそうだ。帰ったら冷蔵庫の中でだめになったものを捨てないと。
「アリサ、すずかおはよう。」
「つぐ昨日のこと聞いた?」
「昨日?」
「昨日行った病院で車の事故があったみたいで、壁が壊れていて。」
「あのフェレットが無事かどうか心配で……」
「ううん。事故に巻き込まれないといいが……」
もし逃げ出して、誰かに拾われているなら良いが……
「おっはよー」
なのはが登校してきた。
「なのはちゃん、昨日行った病院で事故があって……今日あのフェレットが無事か見に行こう!」
「そのフェレットのことなんだけど、わたしが道を歩いてたらその子と偶然出会って、たぶん逃げたしたみたいなの。」
「「「ホント(か)!!」」」
「う、うん。今は家にいるの。」
あのフェレット無事だったのか。良かった良かった。
「けど、すごい偶然よね」
「そうだね」
「事故とかに巻き込まれなくて良かったなぁ。」
「ははは、あははは」
?なぜかなのはは、乾いた笑いをしていた。
「ああ、それでね。あの子飼いフェレットじゃないみたいで、当分の間うちで預かることになったの。」
「そうなんだ」
「名前つけてあげなきゃ。」
「名前か〜、かわいい名前がいいよな。」
((野菜の名前を連発しそうな奴|とし))は今ここにいないから変な名前には決まらなさそうだ。
「もう名前は決まっているの。ユーノ君っていうの。」
「ユーノくん?」
すずかが聞き返した。
「うん。ユーノ君。」
ユーノ君……か。かわいいし、いい名前だな。ん?君だからあのフェレット、オスなのか?
「あっ、みつる君おはよう。」
すずかがみつるを見つけ挨拶をした。
「お、おはよ―
ズザー「セーフ!」
みつるが挨拶をしようとした矢先にとしが滑り込んできた。
「び、ビックリした〜」
「あんた朝から何やってんのよ!」
「いや〜ちょっと寝坊しちまってな、ちょっくら家から走ってたんだよ。」
すると窓側の席のほうから一人の男子がとしに声をかけた。
「すげーぞ、とし今年の校門から教室までのタイム1分48秒と新記録だぞ。」
「よっしゃー次は30秒を切るぜ。」
としはガッツポーズをした。
いや、次はすんなよ。もう少し余裕を持って登校しろよ。まさかわざとじゃないよな……
〜放課後〜
「いち、に、さん、し。」
俺は今、神社の裏の林で自主練前の準備体操をしている。
5歳のころから、ここで爺さんに魔法の練習をさせられた。爺さんが亡くなった後も、力を腐らせないように、朝と塾がない放課後にここで練習をしている。
「よしっ、体操終わり!」
最初は魔力弾を多く出現させる練習をして近接魔法を《―――》なんだ……この感じは?
「グオオオオォォォォン」
!?なんだ!俺は神社の正面へ向かった。
林を抜け神社の正面に向かうと化け物がいた。犬っぽいが見積っても2メートル以上あり、その顔には4つの目と不釣合いな牙が出ていて好戦的だ。
こっちにはまだ気づいていないがこんなやつが町で暴れたら大変なことになる。
俺は念話でウィンザーに声をかけた。
《ウィンザー初めての実践だが行くぞ》
《Yes,Sir.》
ん?鳥居の方に人影が……あれは……なのは!!なんでこんな時に!
「なのは!逃げろ!」
「えっ!つぐみち君!なんでここに?」
なのはが戸惑っている。早く逃げないとあいつにやられてしまう。
ダッダッダッ
!!あの化け物がなのはに向かって走っていった!こうなったら。
「ウィンザーセットアップ!」
〈Stand by ready.Set up.〉
俺はバリアジャケットに着替え、大鎌モードのウィンザーで俺は化け物に切り掛った。
「なのはー!」ズバーン!!
俺は化け物を林のほうへと薙ぎ払った。
「なのは!大丈夫か!」
「つぐみちくんそれ……」
「グルルルル」
くそっ、あの化け物が起き上がってきた。
「なのは早く逃げろ!」
「わ、わたしも手伝う!」
「バカ!お前があんな化け物と戦えるわけが」
キイィィィン
!?なのはがどこからともなく杖を出してきた。あの杖……もしかしてデバイス!
「なのは……おまえも……」
「グギャアア」
化け物がまたなのはに襲い掛かってきた。
「なのは防護服を!」
「はぇ!?」
くそっ、間に合わねぇ!
〈Barrier jacket〉バアアアアン!!
「「なのは!」」
煙が晴れるとなのはは無傷で女の子座りをしていた。
ただ服が違っていた。白を基調として胸に赤いリボンが付いている服に変わっていた。
ところでさっきあのフェレット、『なのは』って叫んだよな……
「グオオオオ!」
またあの化け物がなのはを襲った。だが、化け物の突進はなのはが繰り出したバリアで防がれた。 しかし……あの化け物をバリア一つで防ぐなんてなんつー防御力と魔力だ……おっとボーっとしている場合じゃない。
今度は助走をつけて化け物切り掛かった。
「喰らえー!」ズガァァァン
今度こそ化け物を倒したはずだ。
「つぐみちくん、後はわたしが。レイジングハートお願いね」
〈All right.Sealing mood.〉
「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアル16封印!」
なのはがその……結構恥ずかしい呪文を唱えた後、化け物から小さな宝石が出てきて、なのはの杖がそれを取り込んだ。
「ふぅ」
「なのは……お前も魔導師だったのか……」
「え、ま、まどうし?」
「あと、そこのフェレット、お前昨日のフェレットのユーノだよな。喋ってたの聞こえてたぞ。」「う、うん。」
……とにかく事情を聞こうか。
ユーノによるとさっきなのはの杖が取り込んだ物――ジュエルシードという願いを叶えるが力の調節が不安定である危険な代物をユーノが発掘し、それを運んでいた運搬船が何らかの原因でこの町に落ちてしまい責任を感じユーノ一匹で回収しようとしたらジュエルシードが発生させた化け物に返り討ちに遭い昨日に至るという。
「なんつー危ない物発掘したんだ…」
「ごめんなさい」
「で、でもユーノ君のせいじゃないんだよ。」
「わかっている。けど、そんな危ないものを一匹で回収しようなんて無茶過ぎるだろ。」
「う……」
「だ、だからわたしがユーノ君のお手伝いをしようと」
「昨日魔導師になったばっかりのお前も含めて危ないんだよ。お前は少し鈍くさいし。」
「う……」
「俺も手伝ってやるよ」
「えっ!?いいですよ。これ以上関係ない人を巻き込みたくないですし。」
「バカ。こんなことを知って、はいそうですかってできるかよ。こっちは5歳のころから爺さんに鍛えられてきたんだ。一緒にやれば早くジュエルシードを見つけれるだろう。」
「あ、ありがとう」
「つぐみち君。わたしからもありがとうなの。」
第7話「神社での誓い」 完
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つぐみち君がなのはちゃんと共にジュエルシード集めに行きます。 あと、指摘があったとうり作者は、文章力が残念ですのでタグに自虐と反省を込めて『残念文章力』をつけます。 |
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