第2章 ○○「宇宙海賊?」 |
茉莉香な家に行ってから一ヶ月後のこと。俺は何時も通りに学生生活を送っていた。
○○「さてと、次の授業は体育でソフトボールか。」
マミ「ソフトボールね〜。」
○○「なんだ遠藤、球技は苦手なんか?」
マミ「球技系は苦手なのよ。他は得意なんだけどさ。茉莉香が羨ましいよ、勉強に運動両方出来るんだからさ。」
茉莉香「そ、そうかな〜?エヘヘ♪」
○○「でも、そんな茉莉香にも苦手なものがあるんだよな〜」ニヤニヤ
マミ「あ〜、あれか〜」
○○「あれですわ。」
茉莉香の苦手なもの、それは即ち料理である!依然茉莉香の家にお邪魔したときに、母親の梨理香さんが包丁で怪我をしてしまい、その代わりに茉莉香が料理の続きをしたのだが、結果は虚しく軽く焦げて出てきた茉莉香がいたのであった。
茉莉香「な、なによ〜!料理なんてちょっと練習すれば出来るんだから!!」
○・マ「ま〜そう言うことにしておきましょう・・・」
俺と遠藤は、お互い遠くを見つめていた。
チアキ「バカやってないで、さっさとグラウンドに移動したら?もう皆行ったわよ。」
○・茉・マ「わ〜!!急げ〜!!!!」
俺達は慌ててグラウンドに向かった。
・・・グラウンド・・・
先生「はい皆さん、今からソフトボールをしますので、チーム分けをして下さい。」
女子生徒「○○君、私達のチームに入ってよ♪」
女子生徒「ダメ!○○君は私達のチームに入るの!」
○○を巡って言い争いが始まってしまった。それを見かねた体育教師が
先生「皆落ち着いて。それじゃあチームの代表者がくじを引いて、当たりを引いたチームに○○が入る事にするから。」
全員「は〜い!」
各チームの代表は誰になるのか?
女子生徒「私達は誰にする?」
女子生徒「ここは、茉莉香にしようよ♪○○君と仲良いしさ。」
茉莉香「私!?私クジに自信ないんだよね。」
女子生徒「でも、茉莉香が引いてハズレても誰も文句言わないよ。」
茉莉香「も〜わかったよ。」
茉莉香は、皆に言われて渋々代表になった。果たしてその結果は・・・
○○「さて、どうなったかな?」
俺はチームが決まるまでの間にトイレに行っていた。その時、向こうから叫び声(?)見たいな声が聞こえてきた。
茉莉香「やった〜!引いたど〜!!」
○○(よ○こ濱○さん!?)
茉莉香「あっ!○○君、クジ引き当てたよ!!」
先生「じゃあ○○は加藤達のチームだ。残りはさっさと決めてしまって。」
全員「は〜い!」
こうして決まったチームだが、俺と同じチームには俺、茉莉香、クリハラが一緒だった。
マミ「いいな〜茉莉香達、私も同じチームがよかった。」
先生「それじゃ始めるぞ!」
こうして試合が始まった。試合はお互い緊迫した投手戦、均衡を破ったのはマミの一打だった。マミのタイムリーで一点を先制した相手チーム。俺達はこの回に逆転しないと負けてしまう。
茉莉香「う〜!マミのタイムリーがここで出るとは。でもまだ最後の攻撃があるし逆転するよ!」
チームメイト「お〜!!」
茉莉香の掛け声で気合いをいれたメンバー!ここからどんな攻撃を仕掛けるのか。
チアキ「先頭は私ね。」
茉莉香「チアキちゃん頑張れ〜!」
○○「クリハラ頼むぞ〜!」
マミ「最初のバッターはチアキちゃんか。いっくよ〜!」
チアキ「そこ!」カキーン
茉莉香「打った!回れ〜チアキちゃん!」
○○「ヨッシャ〜!二塁打や!!続け〜!」
クリハラの二塁打で押せ押せムード中、続くバッターは送りバントでワンアウト三塁。そして次のバッターは茉莉香だ。
○○「茉莉香〜いけ〜!」
茉莉香「よ〜し!マミ!勝負よ!!」
マミ「まっけないよ〜!ウリャ!」ビュッ
茉莉香「それ!」キーン
○○「あぁ!浅い!これじゃ返れない。」
茉莉香の打球は低いフライになり、内野と外野の間に落ちたが、三塁のクリハラはホームに行けなかった。そして、打順は俺に回ってきた。
○○「ここで俺に回るか〜!」
茉莉香「頑張れ〜!○○君〜!」
チアキ「ちゃんとしなさいよ!」
○○「ここで打たなければ、男が泣くぞ!打ってやるよ!!」
マミ「フフフッ、○○だからって手加減はしないよ。」
○○「望むところ!こっちは一応昔野球をやってたんだい!来い!遠藤!!」
マミ「その意気込み、流石だね。受けてたつよ!○○」
俺対遠藤!果たして勝負の行方は・・・!!
グワラゴワガキーン!!
茉莉香「やった!当たった!」
チアキ「よし!これで・・・なっ!?」
俺の打った打球は、クリハラに向かっていった。
茉莉香「危ないチアキちゃん!!避けて!!」
茉莉香が言ったときには時すでに遅し。打球はチアキの脇腹に直撃した。
チアキ「ガハッ・・・クッ・・・」ドス
○○「クリハラ!!大丈夫か!?」
茉莉香「チアキちゃん!しっかりしてチアキちゃん!!」
先生「急いでクリハラさんを保健室に!!」
○○「俺が連れていきます!!クリハラ、しっかりしてくれ!」
俺はクリハラをいわゆるお姫様抱っこをして、保健室へと急いで向かった。
・・・保健室・・・
○○「クリハラ、無事でいてくれ・・・」
茉莉香「○○君、チアキちゃんの様子はどう?」
○○「保険の先生は、腹部に当たったけど大事には至らないようやって。」
茉莉香「そっか、安心したよ。○○君はどうするの?」
○○「俺はクリハラが目を覚ますまでここに居るつもりや。」
茉莉香「わかった。私もバイト終わってからまた来るから。」
茉莉香はそう言い残して、保健室から出ていった。それから3時間後・・・
チアキ「う、う〜ん・・・ここは・・・?」キョロキョロ
チアキは、自分の起きた状況を整理していた。
チアキ「そっか、私体育の授業中にコイツの打ったボールが当たったんだ。」
チアキは、気絶する前の状況を整理した。そして、辺りを見回して○○を見て一言。
○○「Zzzz・・・」
「・・・で、何で当てた本人がここにいて、しかも座ったまま寝てるのかしら?もしかして、ずっとそばに居てくれたのかしら?」
チアキは、椅子に持たれたまま寝ている○○を見てそう考えた。すると・・・
○○「う〜ん・・・はっ!寝てしもうた!!ってクリハラ気が付いたんか?」
チアキ「えぇ、今さっきだけど。それよりあなたずっとここにいたの?」
○○「あぁ、俺が原因だしこのままほっとけないからさ。」
チアキ「変なところで気を使うのね。」
○○「ハハハ、女性に怪我をさせてもうたからね、責任は感じるよ。」
チアキ「ばっ、馬鹿じゃないの///」
○○「でも良かったよ。目立った怪我も傷もなくて。もし、傷などあったら責任とらないといけないからな。ま、クリハラだったらそれも良いけど。」
チアキ「何馬鹿な事言ってんのよ///」ドキドキ
○○「さて、そろそろ帰ろうか?途中まで送っていくけど?」
チアキ「そ、そうね!お願いするわ///」
俺とクリハラは、保健室を出て街に向かった。
チアキ「そう言えばあなた、アルバイトは見つかったの?」
○○「いや〜、それがまだでさ。何処かに良いバイトないかな〜と思ってさ。」
チアキ「そうね〜、あなた何が得意なの?」
○○「得意っていうか、料理するのが好きだけど?」
チアキ「料理ね〜、だったら家に来ない?丁度料理できる人を探していたところだったのよ。」
○○「クリハラのとこ?何か料理屋でもやってるの?」
チアキ「そのうちわかるわよ。」
○○「??」
クリハラは、気になる発言をしたまま黙ってしまった。
チアキ「それじゃあ私はこっちだから。」
○○「ああわかった。」
チアキ「働く件、考えておいてね。こっちも船長に言っておくから。・・・後、私の事チアキで良いわよ。それじゃ」ニコッ
○○「あ、あぁ。わかったよ、それじゃあまた明日。」ドキッ
俺は、クリハラと別れて家に向かった。
○○「クリハラ、ちゃんと笑えるやん。何時もあんな顔してたら愛いのに。けど、船長に言っておくって何だ?」
考えながら自宅へと向かった。
・・・それからさらに一ヶ月後・・・
チアキ「○○、以前話した件覚えてる?」
○○「あぁ、チアキの所で働くって件だろ?覚えてるよ。」
チアキ「えぇ、それで船長から是非お願いするように言われたから、今日の放課後にでも、空港に来てほしいの。」
○○「空港に?何でまた??」
チアキ「あなたの雇い主が、宇宙にいるからよ。」
○○「宇宙に!?何で宇宙なんだよ!?」
チアキ「あぁ、そう言えば伝えてなかったわね。あなたの雇い主は宇宙海賊弁天丸の船長だからよ。」
○○「う、宇宙海賊だ!?そんなのアニメか空想の話だろ?」
チアキ「そう思ってしまうのは仕方ないわね。けれど、事実なのよ。」
○○「マジですか!?」
チアキ「マジよ!」
○○「は〜、取り合えず会うだけ会ってみるわ。」
チアキ「そんなに落ち込まないでも大丈夫よ。船長は、あなたとも深い関わりがある人物だから。」
○○「はぁ??」
俺は首を傾げながら、放課後チアキと一緒に空港に向かった。
○○「で、今から何処に向かうんだ?」
チアキ「直接弁天丸に向かうから、自家用のシャトルで向かうわよ。」
○○「自家用って・・・チアキ、お前は何者だ?」
チアキ「それは向こうについてから話すわ。シートベルトしっかりしてね。」
チアキは、そう言い残すとものすごい勢いで空港を後にした。そして俺は宇宙に出た。
○○「は〜、久々に宇宙出たけど、相変わらずスゲ〜な!」
チアキ「そうかしら?私は良く出てるからあまりそうは思えないけど?」
○○「チアキらしいな。で、今から向かう弁天丸ってのはどんな海賊船なんだ?」
チアキ「どんなって言われても・・・ひとつ言えるのは、あなたが思ってるような海賊船ではないわよ?うちの船長があんなんじゃ不安かも知れないけどね。」
○○「不安?」
チアキ「まぁ、着いてからのお楽しみにしといて。・・・そろそろ着くわよ!」
○○「はいはい。」
おれは、シートベルトをしっかりと着けてるか確認した。そしてシャトルは弁天丸に到着した。
・・・宇宙海賊船弁天丸・・・
チアキ「こっちよ。」
チアキに案内されて、俺は船長がいるブリッジに向かっていた。
チアキ「ここがブリッジよ。ここに船長がいるから。」
○○「わかった。しかし、俺と認識のある人物って誰だ?知り合いに海賊やってる人はいないけど?」
チアキ「会えばわかるわよ。こっちよ///」ギュッ
チアキは、少し照れ臭そうにしながら俺の手を引いてくれた。
・・・ブリッジ・・・
チアキ「船長、ただいま戻りました。」
???「お帰り、待ってたよ。」
チアキ「ほら、あなたも早く入りなさい。」
○○「おわっ!引っ張るなよ!は、初めまして。この度こちらで働くかのお話をさせにこさせていただきました・・・」
???「○○君だよね♪」
○○「えっ!?何で俺の名前を知って・・・」
俺は、驚きのあまり顔をあげた。そしたらそこにいたのは、見慣れた顔だった。見慣れたどころではなかった・・・そこに立っていたのはこの船の船長たる人物。その人物はと言うと・・・
○○「ま、茉莉香!!??」
茉莉香「エヘヘ〜、私だよ○○君♪」
○○「何で茉莉香がここに?てかここは海賊船だよな?そしてここはブリッジで、茉莉香がそこに座ってると言うことは・・・まさか!」
茉莉香「そ!そのまさかだよ♪んんっ!!宇宙海賊船弁天丸船長のキャプテン茉莉香です♪そして・・・」
チアキ「宇宙海賊船弁天丸副船長のチアキ・クリハラよ。」
茉莉香「驚かせてごめんね○○君。」
○○「・・・・・・」ポカーン
百眼「船長!!こちらの客人、あまりの衝撃に動かないぞ。」
クーリエ「ま〜仕方ないよね。同級生二人が海賊船の船長と副船長って聞かされたらね。」ポリポリ
お菓子を食べながら答えるのは、はっぴを着ていて眼鏡をかけてる女性だった。
茉莉香「○○君!?しっかりして!!」
○○「はっ!!悪い悪い、余りの出来事に一瞬意識が飛んだよ。」
茉莉香「アハハハ・・・ごめんね。」
チアキ「で、○○はここで働くの?働かないの?」
○○「あぁ、そうだったね。どうしようかな・・・ん〜」
茉莉香「駄目・・・かな?」ウルウル
チアキ「駄目なの・・・」シュン
○○「え〜と・・・その〜」オロオロ
ケイン「○○、うちの船長は愚か、副船長まであんな風に頼むことは滅多にないぞ?ここは、俺からも頼むよ。」
ミーサ「私からもお願いするわ。船長達がこんなにお願いするのは珍しいわよ?特に男の子にたしてはね。」
○○「ケイン先生にミーサ先生まで!?二人とも海賊だったんですか?」
ケイン「まあね。で、どうするんだ?引き受けてくれるんだよな?」ニッコリ
○○(ケイン先生、笑顔が物凄い怖い・・・)
ミーサ「引き受けてくれないなら・・・ウフフ」
○○(引き受けないならなんですか〜!!けど・・・)
茉・チ「・・・」ウルウル
○○「わかりました。ここの料理を引き受けさせていただきます。」
ケ・ミ「そうこなくっちゃ!!」パチン
茉莉香「ありがとう○○君!!」ダキッ
○○「ちょっ!茉莉香!?」
チアキ「茉莉香!ちょっと離れなさいよ!!」
ケイン「これから賑やかになりそうだな。」
百眼「そうだな。」
クーリエ「いいんじゃない?茉莉香ちゃんもチアキちゃんも喜んでるし。」
ミーサ「そうね。さて、これから忙しいわよ!」ニッコリ
俺はこうして、今日から宇宙海賊船弁天丸の料理長?としてこれからお世話になる人達とブリッジで、茉莉香とチアキに抱きつかれていたのだった・・・これからどうなるんだ?
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