時代は三十年後、ISの世界へ(とある傭兵と戦闘機) 第一話
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元の世界に戻って一週間、いつも通り仕事をして基地に帰還中

 

またあの感覚にみまわれた

 

 「うっ!?またーーーー・・・」

 

今回もそれに抗う事ができないまま意識を失った

 

 

 

 

 

 「まただ・・・また変な世界に飛ばされた」

 

再度の謎の感覚から目を覚ますと、また海の上を飛んでいた

 

 「とりあえず現在位置は・・・日本?」

 

GPSで現在位置を調べるとどうやら日本みたいだ

 

 「でもGPS使えるんだったら衛星があるって事だよな・・・」

 

前みたいにレシプロ現役の時代ではないようだ

 

 「それにしても前途多難だなぁ・・・何なんだろコレ」

 

再び他の世界に飛ばされた私はため息をつくしかなかった

 

 ビーッ

 

 「ッ!?ミサイルアラート!?」

 

コックピットに鳴り響くミサイルアラート

 

 「数は・・・三十っ!?」

 

すぐにミサイルが煙の尾を引いてこちらに接近して来るのが見えた

 

その向こうにイージス艦が見える・・・ほう、これはまた

 

 「ブレイクブレイク!!」

 

ミサイルから逃げるように飛び続ける

 

 「何で毎回こんな感じなんだよ!!」

 

狭い単座のコックピットで叫ぶ

 

なんでまたこんな状況に・・・

 

 

 

 

      一夏視点

 

 

 「はぁ〜やっと終わった〜」

 

俺は宿題を終わらせて部屋のイスに座っていた

 

 「さて、シャワーでも浴びるーー」

 

窓から外を見てみると、なにやら女子が騒いでいる

 

 「何やってんだあいつ等・・・」

 

その時空にミサイルに追われる戦闘機のような物が見えた 

 

戦闘機は数十発のミサイルに追われながら逃げている

 

 「あ!!当たる!!」

 

ミサイルが戦闘機に当たる直前で思わず口走る。だが・・・

 

その戦闘機はミサイルが当たる寸前で機体を傾かせ、ミサイルを紙一重で回避した

 

だがミサイルは回避してもまた反転して追尾を開始する

 

それをかわし続ける戦闘機

 

 「すげぇ、あの数を・・・しかも戦闘機で」

 

それも明らかにISよりも機動力に劣る戦闘機で

 

 「カッケェなぁ・・・」

 

戦闘機を数十本の白い線が追いかける

 

それははっきりと空に軌跡を描いている

 

いつまでもその姿を見ていたいと思うがそれは叶わないだろう

 

ミサイルの数が多すぎる、とてもじゃないが全てよける事は出来ないだろう・・・だが

 

 「にしてもあの戦闘機、何者なんだ?」

 

その正体不明の戦闘機が何者なのかが気になった

 

 

 

 

    フィリア視点

 

 

 

 「ハァ・・・しぶといなぁ」

 

相変わらず私を追っているミサイルにイライラしてきた

 

なんか異常に追尾してくるがこれは何だ?QAAMの強化版か!?

 

 「フレア射出っ!!」

 

 バババシュッ

 

何基かのミサイルがフレアの方に反応する

 

それでも何基かがついて来るで今度は

 

 「チャフ散布っ!!」

 

今度はレーダー誘導のミサイルを撒く為のチャフを散布する

 

そしてミサイルの数が減り、いつの間にか戦場(一方的)が都市の方へ移動していた

 

 「お、滑走路がある」

 

眼下になにやら広い滑走路のような物が見える

 

試してみるか・・・

 

無線をオープンチャンネルにして呼びかける

 

 「こちらアメリカ空軍第6航空師団第66飛行隊ガルム1 聞こえているなら応答を」

 

ミサイルを回避しながら応答を待つ

 

 千冬「こちらIS学園の織斑 千冬だ、もう一度貴機の所属を聞かせてくれ」

 

なんか怖い感じの女性の声が聞こえてきた

 

そして前回同じくリピートタイム

 

 「あの・・・着陸させてもらえませんか?」

 

駄目もとでお願いしてみる

 

 千冬「・・・分かった、着陸を許可しよう」

 

なんかオーケーだった

 

 千冬「だがミサイルは何とかしてくれ」

 

・・・鬼だよこの人

 

文句も言えないのでミサイルを振り切る事に専念する

 

そして数分後、ミサイルが残り二発のところで回避が甘かったのか

 

ミサイルの一つが機体下部を掠める

 

 ガリリッ

 

接触音と振動と共に鳴る警告音

 

掠めたミサイルはそのまま制御を失い

 

もう一発のミサイルも噴射剤切れで海上に落下する

 

幸いミサイルは機体の腹部を少し掠めただけだった為飛行には問題ない

 

 「はぁ・・・こちらガルム1、着陸誘導をお願いします」

 

 千冬「分かった、ガルム1 当学園への着陸誘導を開始する」

 

ん?、今学園って・・・まぁいいや

 

 「了解、ギアダウン」

 

車輪を出して着陸誘導に従う

 

車輪が滑走路につき、若干の衝撃が来る

 

エアブレーキを展開して、速度が落ちてから無事に着陸したと思ったが

 

 バキンッ

 

そんな音と共に機体がガクッと右に傾く

 

どうやら右の車輪の支えが折れたみたいで、機体の腹が滑走路に接触

 

 ガリガリガリ!!

 

激しい振動と共に機体が横に回転する

 

 「うわぁぁぁぁっ!?」

 

目がッ目が回るぅぅぅぅぅ!!

 

 ガリガリガリリ・・・ギシッ・・・

 

音が止むと共に機体が止まる

 

 「はぁ・・・助かった・・・」

 

ため息をついた瞬間、私は意識を手放した

 

 

 

 

 

 

   千冬視点

 

 

いきなり現れた謎の戦闘機は三十機のミサイルをすべて回避しながら無線で連絡を取ってきた

 

 ガルム「こちらアメリカ空軍第6航空師団第66飛行隊ガルム1  応答を」

 

無線から聞こえてきた声、そして

 

 「(アメリカのガルム?そんな馬鹿な・・・)」

 

戦闘機のパイロットが放った単語 ”ガルム”

 

一般的に知られているのは地獄の番犬の名前なのだが

 

アメリカの”ガルム”なら話は別だ

 

 山田「あの・・・応答しないんですか?」

 

隣の山田先生が疑問の視線で見てくる

 

 「分かった・・・」

 

マイクをとって呼びかける

 

 「こちらIS学園の 織斑千冬だ、もう一度貴機の所属を聞かせてくれ」

 

無線でもう一度確かめる

 

 「アメリカ空軍第6航空師団第66飛行隊ガルム1だ」

 

聞き間違えでは無いようだ

 

 ガルム「あの・・・着陸させてくれませんか?」

 

無線でこちら呼びかけている

 

 山田「着陸・・・させますか?」

 

山田先生が聞いてくる

 

確かに相手の正体は不明、こちらに危害を及ぼすかもしれない・・・だが

 

 「いや、許可しよう」

 

 山田「え!?いいんですかっ!?」

 

アイツに敵意は無い・・・そう思った

 

 「分かった、着陸を許可しよう・・・だがミサイルは何とかしてくれ」

 

それを了承したのか戦闘機はミサイルを回避し続ける

 

最後の二発のうち一つが機体を掠めたが、ミサイルが落下していくのが見えるあたり

 

あいつは対IS用の空対空高機動ミサイル全三十二発を全て振り切ったのだ。時代遅れの戦闘機で

 

 山田「凄い・・・!!」

 

確かに凄まじい腕前だ

 

 ガルム「はぁ・・・こちらガルム1、着陸誘導をお願いします」

 

無線が入り

 

 「分かった、当学園への着陸誘導を開始する」

 

そのまま私は滑走路に向かう

 

 山田「何処に行くんですか!?」

 

 「いや、確かめに行くだけだ」

 

そう返して滑走路に向かう

 

本当にあの”ガルム”かどうかを確かめに

 

 

 

 

滑走路にあったのは胴体着陸をかました傷だらけの戦闘機

 

 「F−15・・・これはC型か・・・?」

 

機体を確認する、書類に書いてある機体と同じである

 

 「機体のカラーは全ての翼に蒼い塗装がしてある・・・」

 

一枚の航空写真を見てから機体を見回す

 

その航空写真はコックピットから撮影された物らしく、F−15が二機、一つは片方の主翼に赤いペイント

 

その前に行く機体には翼全てに青い塗装が施されている

 

写真には ”ガルム隊 サイファー ピクシー”と書いてあり

 

そして目の前の機体もまた、同じように全ての翼に青いペイントが施されていた

 

そして垂直翼に書いてあるエンブレム ”鎖を食いちぎる番犬”

 

間違いない、この機体はガルム隊一番機だ

 

 「パイロットは無事なのか?」

 

そのままコックピッットの様子を伺う

 

 「反応がない・・・」

 

パイロットに反応が無いため機体キャノピー部にある緊急救難装置のレバーを引き

 

 バシュッ

 

空気が抜ける音と共にコックピットが開く

 

 ガルム「うぅ・・・」

 

どうやら気絶してるみたいでコクコクと首がゆれている

 

 「さて、どうしたもんか」

 

考えていると医務教員が来て

 

 医務教員「織斑先生、搭乗者は無事ですか!?」

 

 「あぁ、気絶してるだけだな」

 

見たところ外傷はない

 

 医務教員「一応医務室に運びますので、出してあげて下さい」

 

 「分かった」

 

コックピットで気絶しているパイロットを抱える

 

 「(?以外に軽いな・・・)」

 

そう思いつつ担架に寝かせ、ヘルメットを外す

 

 医務教員・私「「!?」」

 

ヘルメットを外してそこにあったのは

 

戦闘機のパイロットとは思えない紺色の髪の少女の寝顔だった

 

 

 

 

 

 

    一夏視点

 

気になった俺は外に出て戦闘機を見ていた

 

 「何だこの騒ぎは?」

 

 女子「あ、織斑君!!いやね、戦闘機が対IS用高機動ミサイルを回避してるの」

 

つまりあの戦闘機は ”敵”として認識されたみたいだ

 

 女子「あ!!当たった!!」

 

空を見ると戦闘機は白い雲を引き

 

後ろについていたミサイルは燃料が尽きたのか、海に落下した

 

 女子「うそ・・・あのミサイル全部から逃げ切るなんて」

 

そう、戦闘機が健在しているという事はあのISでも逃げ切るのはほぼ不可能な

 

高性能ミサイルをすべて避けたという事になる。だが・・・

 

 女子「あっ!!なんか墜落してるみたいだよ!!」

 

戦闘機はこの学校の滑走路がある方に飛んでいった

 

そして先ほど戦闘があった空には何重もの白い軌跡が残されていた

 

 

 

 

 

    フィリア視点

 

 

 「う〜ん・・・ここは・・・」

 

気がつくと私はベットで寝かされていた

 

それにしてもなんか頭がクラクラする・・・

 

 医務教員「お、気がついたかい?」

 

机に座っている女性が話しかけてくる

 

 医務教員「ここは医務室だよ。君は着陸した時の衝撃で気絶してたのよ?」

 

にこやかに話してくれた

 

なるほど・・・学校なのか・・・

 

 「ありがとう・・・ございます」

 

体を起こして答える・・・うん、お腹気持ち悪い

 

 医療教員「すこし脳が揺れるみたいたからもう少し寝てた方がいいかもね〜」

 

そう言って教員は何か携帯電話のような物を取り出して誰かに連絡を取っていた

 

 医療教員「もしもし織斑先生ですか?彼女が目を覚ましたので至急医務室まで来てください」

 

通話を終えてから質問した

 

 「あの・・・ここは何処なんですか?」

 

 医療教員「ああ、ここは・・・」

 

その時ガララッとドアが開く音が聞こえた

 

 千冬「目が覚めたようだな」

 

その正装の人は一拍おいて

 

 千冬「アメリカ空軍の傭兵 ガルム1 サイファー ”円卓の鬼神”」

 

 「ッ!?」

 

 医務教員「へ?それって・・・」

 

 千冬「そうだ。ベルカ戦争の英雄が今、ここにいる」

 

なぜその事をこの人達は知っているんだろうか・・・

 

と言うか英雄て・・・

 

 医務教員「あれ・・・でも確かその人は戦争後に行方不明になったんじゃあ・・・」

 

 千冬「そうだ、今だにその戦闘機を発見したという記録は無い」

 

何だ何だ?どうなってるんだ?

 

 「ちょっと待ってください・・・今西暦何年なんですか?」

 

今だ頭がこんがらがってるがまずは今、どんな時代なのかを聞く事にした

 

 千冬「そうだな・・・お前がいた時代、1995年から30年後の世界だな」

 

 「そうですか・・・ってハァ!?」

 

つまり何だ、今度は未来に飛ばされたって事か!?

 

結局原因は不明でしかも二度目・・・フッ

 

 千冬「落ち着け」

 

 「もう落ち着いてます」

 

 医療教員「落ち着くの早っ!?」

 

驚きが一周回っちゃって逆に落ち着いた

 

 千冬「お前がどうしてここにいるのかは確かに謎だ、しかし・・・」

 

 「?」

 

 千冬「あの戦争の英雄がこんな小娘だったとはな・・・」

 

なんかジロジロ見られてる

 

 「・・・なんか馬鹿にしてません?」

 

若干馬鹿にされた気がするが

 

 「とにかく私はどうすればいいんですか?」

 

今私が抱えてる問題、すなわちこの世界での生活の問題だ

 

 千冬「安心しろ。お前はここ、IS学園の生徒としてここに住んでもらう」

 

 「へ?」

 

学校だったのここ!?

 

というか何で学校にあんな滑走路があるんだろ・・・航空学校か何か?

 

 千冬「そうか、お前がいた時代とはわけが違うからな・・・後で教えてやるから体調が落ち着いたら私の所へ来い」

 

 「は、はい・・・」

 

本当にこの世界は何なんだ?

 

 千冬「では先生、後はよろしく」

 

 医務教員「はい、わかりました」

 

そういうと正装の先生は医務室を出て行った

 

 医務教員「はぁ、それにしてもあなたがあの・・・」

 

なんか医務教員の人が凄い見てる

 

 「できればあまり聞かないで下さい・・・あと」

 

 医務教員「?」

 

 「トイレ・・・何処ですか?」

 

とりあえず吐いてこよう・・・気持ち悪い

 

 

 

 

 

     千冬視点

 

 

医務室を出てから考える

 

 「(いや、まさかあのベルカ戦争の英雄があんな年端もいかない小娘だったとは・・・)」

 

資料を見たときにはきっと歴戦のパイロットだろうと思っていたが

 

 「どうも分からないな、世の中は・・・」

 

ため息をついていると

 

 一夏「ん?どうしたんだ千・・・織斑先生」

 

一夏が何故か廊下を歩いていた

 

 「ああ、ちょっと考え事をしててな」

 

 一夏「あ、そうだ。織斑先生、今日IS学園に戦闘機が墜落しなかったですか?」

 

なぜコイツがその情報を知っている

 

 「織斑、お前何故その事を知っているのだ?」

 

 一夏「いや、なんか戦闘機が煙をふいて滑走路の方へ行くのが見えたからさ」

 

見たのか・・・まああんなに白昼堂々とミサイルに追われてたらそりゃ目につくか

 

 「まぁそんな所だ、だがお前に教えるような事ではない」

 

 一夏「なんだよ〜少しぐらいいいじゃんか」

 

 「余計な騒ぎを起こさない為だ」

 

 一夏「・・・わかったよ」

 

渋々といった体で織斑は廊下を進んで行った

 

 

 

 

    一夏視点

 

 

 「それにしても気になるな〜」

 

さっき空にいた戦闘機・・・その事を千冬姉は知っている

 

 「今度マッサージをして聞いてみよ」

 

そんな事を考えながら廊下を進んでいると

 

 フィリア「・・・うっぷ」

 

なんか顔色悪くした女の子がヨタヨタと歩いている

 

 「大丈夫か?」

 

 フィリア「・・・大丈・・・うっぷ」

 

その子は病院で患者が着る様な服を着ていた

 

サラッとした紺色の髪を腰まで伸ばしていて蒼い目が印象的だ

 

 フィリア「・・・どうかしました?」

 

 「いや、なんでもない・・・でも本当に大丈夫か?」

 

 フィリア「大丈夫・・・心配してくれてありがとうね・・・」

 

そう言ってニッコリ笑うとその子は倒れてしまった

 

 「おおい大丈夫か!?」

 

その子は反応しない・・・どうやら気を失ったようだ

 

 「とりあえず医務室へ連れて行くか・・・」

 

倒れた子を抱える

 

 「(軽いな・・・それにしてもこの子この学園の生徒なのか?)」

 

 フィリア「・・・うぅん・・・」

 

寝てるみたいでその優しい寝顔に少し見とれてしまった

 

 「おっとそれより保健室だな」

 

そのままその子を抱えて医務室に向かった

 

 

 

 

 

 「失礼します」

 

 医務教員「あら織斑君じゃない・・・って」

 

 「この子廊下でいきなり倒れたんです。お願いできますか?」

 

 医務教員「あ・・・うん」

 

なんか先生が微妙な顔になってたが、とりあえずその子を手短なベットに寝かせる 

 

 医務教員「織斑君は紳士だね〜」

 

医務の先生がそんな事を言い出す 

 

 「そんな事無いですよ・・・失礼しました」

 

俺は医務室を出てから部屋に戻った

 

 

 

 

    フィリア視点

 

 

とりあえず廊下に出たはいいが

 

 「・・・うっぷ・・・」

 

気持ち悪くてフラフラだ・・・

 

 少年「大丈夫か?」

 

すると少年が声をかけてきた

 

 「・・・大丈・・・うっぷ」

 

駄目だ、気持ち悪すぎて意識が朦朧としてきた

 

すると少年が心配したのか、じっとこっちを見ている

 

 「・・・どうかしました?」

 

 少年「いや、なんでもない・・・でも本当に大丈夫か?」

 

なんか心配させてるみたいだ

 

 「大丈夫・・・心配してくれてありがとう・・・」

 

できるだけ明るい笑みを作って意識がトんだ

 

 

 

 

起きるとそこはまた医務室だった

 

 医務教員「あ、起きたわね・・・大丈夫?」

 

どうやらまた気を失ってたみたいだ

 

 「はい、おかげさまで体調はいいみたいです」

 

寝ている間にさっきの目眩やら吐き気やらはおさまったみたいだ

 

 医務教員「そうそう、織斑先生が起きたらコレを着て部屋に来るようにって」

 

医務教員の手には制服のような物があって

 

 医務教員「あとコレが君の携帯端末だね」

 

なんかタッチパネル式の携帯端末をもらった

 

 「わかりました・・・」

 

着替える時にふと気がつく

 

 「(あれ、身長が少し縮んでる?)」

 

若干身長が縮んでる事に気がついた

 

 「(だいたい155cm前後かな・・・)」

 

そんな事を考えながら制服を着ていく

 

 「こんな感じですか?」

 

医務教員に聞いてみる

 

 医務教員「あら、とても似合ってるじゃない」

 

聞いているのはそういう事じゃないんですけど・・・

 

 「それではお世話になりました」

 

 医務教員「はい、あとその端末に織斑先生の部屋の位置がマークしてあるからそこに行ってね」

 

 「はい、わかりました」

 

端末を片手に部屋を出る

 

 

   〜数分後〜

 

 

 「ここが先生の部屋か・・・」

 

第一学年女子寮と書いてあった建物の入り口に一番近い部屋にたどり着いた

 

 寮監室

 

 「あの人寮監なんだ・・・」

 

大変なんだよな・・・寮監って

 

とりあえずノックをする

 

 コンコン

 

 千冬「学年組出席番号生徒氏名を言え」

 

何それ暗号?

 

 「無理です」

 

 千冬「ああ、お前か・・・少し待て」

 

数分待つと先生が出てきて

 

 千冬「応接室へ行く」

 

 「あ、はい」

 

そのまま応接室へ連行される

 

 

 

   〜応接室〜

 

 

 千冬「まあ座れ。そう言えば自己紹介をしてなかったな」

 

確かに自己紹介をしてない

 

 千冬「私の名前は 織斑 千冬だ、この学園の教師をしている」

 

ふむ、やっぱり先生なのかこの人

 

 千冬「では名前を聞こうか」

 

まあ、名前までは知られてないみたいだし、本名を言っても問題なさそうだね

 

 「・・・フィリア・フェイリールドです」

 

 千冬「ふむ・・・年齢は14か15くらいか?」

 

 「いいえ、16です」

 

ここに来て年齢を間違えられた私は少し不安になった

 

 千冬「そうか・・・ならば年齢は問題ないな」

 

ん?何が?

 

 「あの・・・私はこれからどうすれば?」

 

 千冬「ああそうだったな、お前は私のクラス 1−1に転校生として入学させる」

 

 「はぁ・・・?」

 

ここで今の世界の事とかISとかいう兵器の事とかこの学校の事とかを教えてもらった

 

というかこの人が担任なのか・・・怖いなソレ

 

 千冬「それでだ、部屋の事なんだが・・・」

 

 「?」

 

 千冬「部屋が空いてないんだ」

 

 「・・・わかりました」

 

 千冬「は?」

 

 「まぁここなら襲われる心配もないし、外にあるベンチで寝ときますよ」

 

 千冬「待て!!お前は外で寝泊りする気か!?」

 

 「はい、そのつもりです」

 

軍人だから野宿ぐらいの事はできるし

 

 千冬「私がそれを許可すると思うか?」

 

鋭く睨んできた・・・怖いなこの人

 

 「それじゃあ何処で寝ればいいんですか?」

 

実際泊まる所がないのだから

 

 千冬「・・・そうだ、アイツなら問題ないだろう」

 

若干先生は考えるようにして

 

 千冬「お前、男と寝るのに抵抗があるか?」

 

と聞いてきた

 

 「別にないですね」

 

 千冬「そうか・・・今日はここで寝ろ、明日クラスに紹介してから移動だ」

 

 「わかりました」

 

そのまま個別応接室で寝る事になった 

  

ソファーに寝っ転がって

 

 「・・・すぅ・・・」

 

疲れていたためそのまま寝てしまった

 

 

 

    千冬視点

 

アイツが来てから私は応接室に移動していろいろ話した

 

野宿するとか言い出したがとりあえず野宿させるのは駄目だから止めた

 

それから明日の予定を話して話を終えるとフェイリールドはすぐに寝息を立てていた

 

 フィリア「・・・すぅ・・・」

 

正直誰もこの少女があの戦争の英雄だとは考えもしないだろう

 

どこにでも居るようなありふれた寝顔

 

 千冬「・・・・・・・」

 

少女が戦っていたのには理由があったに違いない

 

だがあの時代は何があってもおかしくない時代。それでも

 

 千冬「こんな小娘が命を賭して戦う世界か・・・」

 

狂っている・・・としか言い様が無い

 

だが私達の世界もなんら変わらない

 

いつかそんな世界になる

 

そして私はいつの間にか少女の頭を撫でていた

 

 フィリア「・・・うぅん・・・」

 

気持ちよさそうに寝てるみたいで見ればみるほどただの少女だった

 

 千冬「さて、私は戻るか・・・」

 

私は応接室の表示を使用中にして寮監室に戻った

 

 

 

 

 

 

説明
 前はスト魔女の世界

 今度は元の世界の三十年後の世界へと飛ばされた主人公

 戦闘機が旧世代と呼ばれる世界。はたして、傭兵の運命は?
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戦闘機 インフィニット・ストラトス タイムスリップ エースコンバット 

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