転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ? |
トゥルルルルルル……♪♪
今は夕方の5時、明後日の終業式が終われば春休みが来て少しゆっくり出来るが………その前に一つ問題が有るので解決の為に俺は電話をしている。
「お兄ちゃ、誰にお電話してるの?」
「彩羽は明日から春休みだろ、だから伯母さんに明日だけ兄ちゃんが学校終わるまで彩羽を預かって貰おうと思ってな」
電話を掛けている途中で彩羽が声を掛けてきたので答える…そう問題と言うのは彩羽が今日幼稚園の終了式を終えて、明日から春休みと言う事だ、なので俺が学校を終えるまで伯母さんに預かって貰おうと思い、電話をしている。
「いろは!!お留守番出来るもん!」
「ダメだ……飯どうすんだ」
「!…うぅ」
留守番はベスターが居れば大丈夫なんだが、アイツは明日ザフィーラと出掛けるらしい…日頃から色々とやって貰ってる分、たまには息抜きさせてやらねぇと
「もしもし、進藤です」
「どうも、龍です」
「あら龍君、どうしたの?」
「はい、実は……」
伯母さんが電話に出たので、理由を話して明日彩羽を預かって貰えるか尋ねる。
「ごめんなさい、明日は朝から交代でパートに行かないと駄目なの」
「そうですか……」
しかし伯母さんはパートが有るらしく、無理なようだ…仕方ねぇ明日は学校休むか
「解りました、じゃあ明日は大丈夫です、俺学校休みますんで」
「それはダメよ!」
「いや…でも彩羽一人で留守番は……」
俺が学校を休むと言ったら、伯母さんはダメと言ってくるが、それ以外無いしな
「そうねぇ〜………そうだわ!それじゃあ……」
伯母さんは何かを思いつき、その内容を俺に話す。
「……でどうかしら?」
「いや……確かに引き受けてくれると思いますけど」
伯母さんのアイデアは確かに俺も少し考えた事だが……余り気が進まない
「大丈夫よ、私が連絡しとくから」
「いえ、俺が直接頼みます」
「そう?まぁ龍君がそう言うなら任せるわ」
「はい、じゃあ伯母さん今日はこれで」
「ホントごめんなさい、また何か有ったら連絡して頂戴」
「解りました」
取り敢えず俺は伯母さんとの電話を終える。
「お兄ちゃ〜、どうしたの?」
「伯母さん明日用が有るから駄目みたいだ」
「じゃあ!いろは一人でお留守番だね!えと、お洗濯して〜お皿洗って〜それから…」
自分の指で留守番中にする事を確認しだす彩羽…てか、どんだけ一人で留守番したいんだ
「待て、彩羽」
「何?」
「取り敢えず、その話は……飯食って風呂に入った後だ」
「うん!!」
〜3時間後〜
トゥルルルルルル♪♪……ガチャ
「夜遅くにすいません、実は少しお願いが有るんですが……」
晩飯と風呂を済ませた俺はある人に電話を掛けて用件を伝える。
「ありがとうございます、では明日……はい解りました、お願いします」
ガチャ
「お兄ちゃ、今度は誰にお電話したの?」
「ん?あぁ…彩羽、明日なんだが」
「?」
電話を終えると、また彩羽が質問して来るので俺は明日の予定を話した。
「…って事になった」
「やったーーー!!」
話を聞いた彩羽が跳び跳ねて喜ぶ。
「彩羽、静かにしろ」
「はーい!」
注意するが、彩羽はテンション高く返事をする…静かにしろって言ってるだろ…全く
「明日は朝早いぞ……解るな」
「うん!お兄ちゃ、お休みなさぁ〜い……ベスター寝るよぉー」
彩羽はベスターの背中に乗り、自分の部屋に行く…さてと俺は……
「勉強するか…」
風呂に入った後に筋トレするのはアレだしな。
〜翌日〜
〜なのは視点〜
ピピピピピピピ♪
「……う〜…」
ピピピピ♪…
「…ふぁ〜…眠いの」
私は昨日夜遅く迄管理局の仕事が有って帰って来て、直ぐに寝たのにまだ寝足りず、少しボーッとしてるの
「うぅ朝はまだ寒いの……ふぁ〜…」
私はカーディガンを着て、階段を降りてリビングに向かいます。
「……お母〜さ〜ん、おはよ〜お水頂戴……ふぁ〜…」
リビングに付いた私は、椅子に座ってお母さんに水を持ってきてと頼みます。
「なのはお姉ちゃん、お水どうぞ〜」
「……ぅん…ありがとう、彩羽…」
ゴクゴク
私は水を受け取り、水を飲みまし……あれ?
バッ!!
「…………彩羽…?」
「なのはお姉ちゃん!おはよ〜」
え?!何で?ここ私の家だよね、何で彩羽が……あ…もしかして……これ夢?
「寝癖で髪の毛ボサボサだぞ…高町」
「……へ?…龍……君?」
「よぉ」
「……夢だよね」
「そう思うなら、頬っぺでも摘まんでみろ」
彩羽が居るのを夢と決め付けた瞬間、龍君の声が聞こえて前を見ると、呆れた顔をした龍君が居たの、そして私は自分の頬っぺたを摘まみます。
ギュッ!
「痛い…夢じゃ……ない………!!ふにゃーーーーーー!!!!!」
私は勢い良く立ち上がり大声を上げてしまいました。
「なななな!何で龍君が!」
「何でって……桃子さん?」
「だって、なのはったら昨日帰って来るなり寝ちゃうから」
「お母さん!どうして龍君と彩羽が家に!」
朝ご飯用のパンを持って来たお母さんに龍君と彩羽が居る理由を尋ねる。
「実は……それよりなのは、貴女その格好どうにかしなさい」
「え?……!!」
お母さんの一言で私は今の状態を確認したの…寝起きで顔も洗ってない、髪の毛ボサボサ、パジャマ、目の前には…………龍君
「ふわぁーーーー!!ちょっと待っててーーー!!」
私はリビングから逃げる様に自分の部屋に戻ったの…ふぇ〜龍君に恥ずかしい所見られちゃたよ〜
そして制服に着替え顔を洗い、髪も整えてリビングに戻ると朝食の用意が終わっていたので、食べながら龍君に私の家に居る理由を聞きました。
「……って訳だ」
「それなら、私にも連絡してよ!本当にビックリしたの!」
「いや、桃子さんが言ってくれると思ってたし」
「フフ♪ごめんなさい、なのは」
龍君が私に連絡しなかった理由を言うとお母さんは楽しそうに笑ってる。
「それにしても予想通り、なのはの驚いた声道場まで聞こえたよ」
「確かにな」
「お姉ちゃんとお兄ちゃんは知ってたの?」
「「勿論」」
「…お父さんは」
「知ってたさ」
「うぅ…私だけ」
どうやら、龍君と彩羽が家に来るのを知らなかったのは、私だけだったみたいなの。
「龍、そのドレッシング取ってくれ」
「これっすか?恭也さん」
「龍君、コーヒーのおかわりは?」
「頂きます」
「彩羽ちゃんは?」
「いろは!オレンジジュース!」
「はいはい♪」
でも、龍君と彩羽と一緒に朝ご飯食べれるのは嬉しいので、別に良いかな……あ!
「彩羽」
「なぁ〜に〜?」
「口にケチャップ付いてるよ……はい!綺麗になった」
「エヘヘ♪なのはお姉ちゃん、ありがとう!」
「あー!なのはズルい、私が拭こうと思ってたのに!」
「早い者勝ちだよ、お姉ちゃん」
こうして、楽しい朝食の時間は終わりました。
「そうだわ龍君、お弁当のおかず何かリクエスト有る?」
「いえ…特には」
「ちょっと、お母さん!お弁当ってどう言うこと!」
食べ終わった食器を片付けてると、お母さんが龍君に言った言葉に私は反射的に質問した。
「実は昨日、何ならお弁当作るからって言ったのよ♪」
「お母さん!!今日は私が作るの!」
「あら♪無理しなくても良いわよ、なのは」
「無理じゃないもん!それに龍君は凄く食べるし、わ!私は龍君がどの位食べるか知ってるから、お母さんより私の方が!……龍君!良いよね!!」
「俺は別にどっ「ありがとう!私頑張るね!」…最後まで聞けよ」
龍君の許可を貰ったので、私は急いでエプロンを着て台所に向かったら、お母さんが小さな声で「…頑張りなさい」って言ってくれた…やっぱりお母さんは私が龍君のお弁当を作るって言い出すと解ってたみたいなの…お母さん、ありがとう!私頑張るよ!
〜龍視点〜
「それじゃあ士郎さん、桃子さん、恭也さん、美由希さん、彩羽の事お願いします……彩羽、迷惑掛けんなよ」
「龍君大丈夫よ、彩羽ちゃんは良い子よね〜♪」
「うん!」
学校に行く時間に成り、俺は桃子さん達に頭を下げると、桃子さんは彩羽の頭を撫でてながら答える
「お兄ちゃ!なのはお姉ちゃん!行ってらっしゃーい!」
「あぁ…」
「行ってきます、彩羽♪」
そして俺は高町と一緒に学校に向かう。
「なぁ高町……一緒に行く必要有るのか?」
「だって!こんな時じゃないと、龍君一緒に登校してくれないでしょ!」
「当たり前だ」
基本的に彩羽を幼稚園に送ってから学校に行くんだから、一緒に学校に行くなんて無理だろ。
「あ!龍君、皆もう居るみたい」
「皆?……げ」
そして暫く歩いてると、目線の先に…
「龍?!え?えぇ?!どうして龍が此処に?!」
「ど!どないしたんや!いつも彩羽を幼稚園に送っとるんやろ?!」
「なのは!どうして龍と一緒なのよ!」
「皆、落ち着ついて話を聞こうよ」
ハラオウン、八神、バニングス、月村が居た。
そして俺は高町と一緒に居る理由を話す。
「そう言う事だったんだ、龍も大変だね」
「まぁな」
「と言う事は彩羽ちゃんは、なのはちゃんの家に居るんだ」
「うん…あ!そうだ、今日朝ご飯の時に彩羽ったら口にケチャップ付けててね、それが凄く可愛かったんだぁ〜」
「くぅ〜〜…見たかった、その彩羽ごっつ見たかった」
「気持ちは解るけど落ち着きなさい、はやて」
俺は高町達と話ながら学校に行く…その途中で色んな奴等に殺気の入った視線を浴びせられたが、ガンを飛ばしたら一目散に逃げていった…この時高町に【龍君!何やってるの!】と言われた後に鞄で頭を叩かれたり、ハラオウンに【龍!そんな事したらダメだよ!】と言われた…いやいや、売られた喧嘩は普通買うだろ?
そんな事が有りながらも、俺達は学校に着き授業を受ける。
〜昼休み〜
〜なのは視点〜
いよいよ御昼の時間です!朝は寒かったけど今はかなり暖かい気温なので、私達は屋上で御昼を食べる事にしたの。
「あれ?龍、アンタ今日はお弁当なんだ」
「龍君の料理の腕は一級品やからな、どんなんか楽しみや」
「作ったのは、俺じゃねぇよ」
「え?それじゃあ誰が作ったの?」
「高町だ」
「「「「!!」」」」
龍君は私に指を差して、すずかちゃんの質問に答えると皆一斉に私を見た…この時フェイトちゃんから念話で『なのは、一人だけズルいよ…抜け駆けなんて』と言われた…だけど私だって必死なんだからチャンスは生かさないと
「成る程なぁ〜〜なのはちゃんの」
「へぇ〜〜なのはがねぇ」
あ!はやてちゃんとアリサちゃんが遊び道具を見つけた子供の様な目で私を見てる…弄る気だ、絶対弄る気なの!!
「皆!早く食べよ、御昼終わっちゃうよ!」
そして私は何とか弄られずに御昼を食べました。
「ごちそうさま…」
「それにしても、龍は相変わらず良く食べるよね」
「軽く見ても二人前は有ったで?」
「龍君、ホントにそんなに食べて大丈夫?」
「ま……腹八分目って所だ」
(((((アレだけ食べて、八分目?)))))
御昼を食べ終わると、皆やっぱり龍君の食べる量に驚いた…八分目って…お弁当箱2つにデザートでリンゴ(兎カット)一個分とイチゴ6つも有ったのに…でも八分目って事は丁度良い量だったのかな?
「まぁ取り敢えず…龍どうだったのよ?なのはの手!作!り!のお弁当の味は」
「感想聞かしてぇ〜やぁ〜」
「ちょっと!アリサちゃん、はやてちゃん!」
今が(弄るのに)絶好のチャンスと言わんばかりに、はやてちゃんとアリサちゃんが龍君に私のお弁当の感想を聞く……でも私も気になる…美味しいって言ってくれるかな?私、龍君みたいに料理は上手じゃ無いし……でも前のカレーは美味しいって言ってくれたし
「感想か?旨かったが、それがどうした」
や……やったーーー!!今、旨かったって……つまり私のお弁当、美味しいって事だよね!
「へぇ〜私はてっきり“普通だ”とか言うと思ったわ」
「俺は旨い物は旨い、不味い物は不味いとハッキリ言う方だ」
「龍らしいね、そう言うとこ」
「それじゃあ龍君、何が一番美味しかった?」
「一番か?……そうだな」
すずかちゃんの質問を受けて、龍君はお弁当で一番美味しかったおかずを考える…た!… 玉子焼きは結構自信作何だけど…
「一番は……」
玉子焼き!玉子焼き!玉子焼き!!
「ポテトサラダだな」
ズゥーーーーン
「なのは!どうしたの?!」
「ちょっと、なのは!何でそんなに落ち込んでるのよ!」
「ポテトサラダは……お母さんが作ったの…」
「「「「……」」」」
時間も余り無かったし龍君凄く食べるから、昨日の晩ご飯のおかずも入れたんだよね。
「ま…だと思ったがな」
「龍!アンタ解ってたの!」
「弁当の中で飛び抜けて旨かったからな、ハッキリ言うと格が違う…俺も料理は出来る方だが、このポテトサラダには勝てる気がしないと思ったから、桃子さんが作ったって解ってた」
「せやったら!他の選びぃや!」
「そうだよ、龍!」
「一番って聞かれたんだ、だから一番旨かったのを言っただけだ」
落ち込んでる私を見てか、皆龍君に色々と言う…でも確かに私もお母さんの料理には勝てる気しないの
「それじゃあ龍君、なのはちゃんの料理で一番美味しかったのは?」
(((すずか〔ちゃん〕ナイス!!)))
「高町のでか……それなら、玉子焼きだな」
「本当!龍君!!」
「あぁ」
やったーーー!良かった!頑張って作ったかいが有ったの!!
「……じゃあ俺は先に教室に戻るからな」
「あ!ちょっと、待ってよ!」
そして私達は御昼を食べ終わりました。
〜放課後〜
「龍君、帰ろう!」
「…解ったから、デケェ声を出すな」
放課後に成ったので、私は龍君に声を掛ける、今日は一緒に下校出来るから凄く嬉しい!
「そうだ皆!家に来ない?きっと彩羽も喜ぶよ」
「「「「行く!!」」」」
私の提案に皆一斉に返事をする。
「龍君、良いよね?」
「お前の家に行くんだから、勝手にしろ」
「うん!」
そして皆一緒に彩羽の待っている、私の家に向かいます。
神様の雑談…のコーナーです〜
お弁当ですか……だったら私も見せるです〜!
神様の……フルコースを!!
前菜…シュークリーム
スープ…オレンジジュース
魚料理…たい焼き
肉料理…生ハムメロン
メイン…プリン
サラダ…スイカ
デザート…イチゴパフェ
ドリンク…クリームソーダ
これが神様のフルコースです〜!!
では、ゴッドスマイルで、リリカル☆マジカル、さよならです〜
それでは、手を合わせて…いただきますです〜!!
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第二十九話…あ…もしかして……これ夢? | ||
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