二人の声 b |
それは奇麗な歌声だった。
白く透き通った声は天まで響き、誰もが二人を振り返った。
そして歌が一つ終わるたびにため息のような歓声が、歌い終わった二人をやさしく包んだ。
「ありがとうございますっ!!」「頑張りますっ!!」
二人は笑顔だった。周りの観客をも巻き込んで笑い合った。
そんな二人をただ、立ち尽くして見ている人がいた。
そいつはじっと自分の手を見つめ、こう言った。
「僕には無理だ。諦めよう。」
どこにでもいそうな、帽子を深くかぶった人だった。
説明 | ||
五分小説です。 なるべく読みやすいように書いてます。 騙されたと思って、ほらっ。読んでみてください。 追記//前が書いてみたくなったので書いてみました。→http://www.tinami.com/view/47236 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1360 | 1259 | 1 |
タグ | ||
五分小説 オリジナル 歌 ハミング | ||
彬さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |