僕と君とやり直したい出来事と 第三問 
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―Fクラス教室―

 

 

明久「おっはよーみん『遅せぇぞバカ!!』え!?登校そうそうバカ呼ばわり!?」

 

いや、確かに遅刻したけどさ―――教室入った瞬間バカ呼ばわりは初めて――いや、2回目か?そういえば2年の始めも同じような事があった気がする・・・。

 

??「さっさと席につけ、明久」

明久「わかってるよ。それより友達をそんなバカ呼ばわりするのはヒドイと思うよ―――雄二?」

雄二「バカにバカって言って何が悪い」

明久「ぐ・・・。僕がバカなら雄二だってバカじゃないか!!」

雄二「んだと!」

明久「やる気かい雄二!!」

 

お互い教卓の前で睨み合う―――。

勝負は一瞬、狙いは―――顔だ!!

 

明久・雄二「「いくぞぉ!!」」ガシッ

 

お互いの腕が交差する――。

どんな状況かって?それは――。

 

明久・雄二「「ぐわあぁぁぁ!?」」ミシミシ

 

お互いの顔にアイアンクローを決めているのさ

 

明久・雄二「「うおぉぉぉ!!」」ギシギシ

 

そして、負けじと余計に力を込める僕と雄二・・・。

ヤバい!頭から今にでも砕かれそうな音がぁ!?

 

??「本当にお主らは苦労するのう」

 

こ、の声は―――秀吉!

 

秀吉「明久と雄二よ。そろそろ止めてちゃんと清涼祭の準備をせぬか?」

明久「ぐぅぅ・・・清涼、祭?」ミシミシ

秀吉「ん?昨日出し物を決めたところなんじゃが・・・。まさか忘れておったのか?」

 

うーん・・・。

言われてみれば確かにそんな事があったような気が・・・。

 

??「・・・2人ともそれまで」

雄二「止め、るなムッツリ―――ぐおぉぉ」ミシミシ

秀吉「これでは雄二も”バカ”と言われても仕方ない―――」

明久「――っ!?」ズキン

 

頭が―――ッ!?

 

明久「ぐっ――がぁぁぁ!!」バタバタ

全員「「「「「!?」」」」」

秀吉「雄二よ!さすがにやり過ぎではせぬか!?」

雄二「ち、違う!俺はあれからこれっぽっちも力を込めてねぇ!?」

ムッツリーニ「・・・とりあえず放せ!」

 

〜!!なんだ―――なんでこれが・・・!

 

明久「がッ・・・・ぐぅ」

秀吉「もう放しているというのに!?大丈夫か明久!?」

 

なんで夢がここで―――!

 

明久『・・・僕は3を選ぶよ』

??『・・・そうか、時間はどうする?』

明久『時間は僕が文月学園二年生の時―――出来たら『清涼祭』の前日にでも戻らせてほしい』

 

清涼祭の前日―――?

今日―――か?

 

??『それじゃあ、――との関係がほぼないところからのスタートだな。本当にいいのか?事故が起こる前じゃなくても』

明久『うん。実はさっきの君の変身した皆を見てると、もう一度ばか騒ぎしたくなったんだ・・・』

??『そっか・・・』

明久『それに――――』

 

僕と話してる人って―――。

あれ?僕なんて言ってた・・・っけ?

 

明久「あ・・・」バタッ

秀吉「む、ムッツリーニ!今すぐ保健室に連れていくのじゃ!お主もじゃ雄二よ!!」

雄二「わかってる!」

 

―――――

――――

―――

――

 

 

―保健室―

 

 

どうしよう――。

一体僕はなんて言ってた―――?

ん・・・。

 

明久「―――は!?」ガバッ

雄二「起きたか明久・・・」

明久「へ?雄二?って、ここって保健室?」

ムッツリーニ「・・・いきなり倒れたから心配した」

明久「ムッツリーニ!?秀吉も―――」

 

あれ―――?

 

明久「なんで僕が保健室に?」

雄二「だから、急に倒れたからって言ってるだろ」

明久「え?僕が?なんで僕が倒れるのさ」

雄二「知るか。倒れた本人がわかんねぇのにこっちが知ってる訳ねぇだろ」

 

それもそっか・・・。

ん〜確か・・・。

 

明久「確か、秀吉が清涼祭の事を言った時に―――」

秀吉「ワシか!?」

明久「うん。それで、僕は―――あれ?なんだったっけ?」

雄二「覚えてねぇのか!?」

明久「あれ?何か頭を過って―――いや、違うかな?」

 

えっと、何か思い出そうとしていたような気もするし・・・。

 

明久「う〜ん・・・」

雄二「・・・ったく。まあいい、お前はここでしばらく休んでろ」

秀吉「清涼祭の準備はワシらで終わらせておくからの」

明久「あっ、僕はもう大丈『安静にしてろッ!!』・・・はい」

ムッツリーニ「・・・また来る」

 

こうして皆は出ていった――。

 

 

―雄二side ―

 

 

秀吉「どうしたのじゃ雄二よ?何故明久にあんなにキツく言ったのじゃ?」

雄二「・・・」

秀吉「聞いておるか?」

雄二「・・・ああ、ちゃんと聞いている」

秀吉「それでは―――」

雄二「それは答えられない・・・」

秀吉「なっ!?」

 

ま、そういう反応になるわな・・・。

 

秀吉「答えられないとはどういうことじゃ!」

ムッツリーニ「・・・何かあったのか?」

雄二「・・・かもしれないな」

 

こんな中途半端じゃ納得してくれないよな・・・。

 

雄二「今は、これで許してくれ・・・。本当に自分でもわからないんだ・・・」

秀吉「・・・わかったのじゃ。それではもう聞くのは止めよう」

雄二「・・・助かる」

 

俺が最近よく見る”夢”―――多分それがこうさせたんだ。

 

雄二「・・・」

 

ふっ・・・。

 

雄二「たかが”夢”なのにな――」ボソッ

秀吉「ん?何か言ったかの?雄二」

 

おっと―――。

 

雄二「いや、なんでもねぇよ。それより明日から清涼祭が始まる!頼んだぜお前ら!」

秀吉「もちろんじゃ!」

ムッツリーニ「・・・」コクッコクッ

雄二「姫路を転校させないためにもな――」

 

そして、数時間後に全て準備を終え――。

残るは明日から始まる清涼祭本番のみとなった―――。

さて、明日から始まる清涼祭・・・。

なにも悪い事が起きなければいいのだが・・・。

 

 

 

 

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