僕と君とやり直したい出来事と 第九問 |
―準備室―
明久「ねぇ雄二?」
雄二「なんだ・・・」
明久「絶対この状況・・・おかしいよね?」
不良「「「・・・」」」ニヤニヤ
これは数分前まで遡る―――。
―回想―
明久『試合まで15分ぐらいあるけど、どうする?』
雄二『ま、早めに会場に向かっててもいいが―――』
ムッツリーニ『・・・もし暇ならお茶が切れたから持ってきてほしい』
雄二『ご指名だぞ明久』
明久『面倒なことを押しつけようとするな!』
こいつ・・・!!
明久『それじゃあジャンケンで決めようよ』ジリッ
雄二『挑むところだ。俺にジャンケンで挑んだことを後悔す『お二人とも帰って来てたんですか?』ん?』
明久『あっ、姫路さん。・・・それは?』
姫路『あっ、これですか?私が作った胡麻だんごなんですが―――』
明久・雄二・ムッツリーニ『『『・・・』』』ガクガクガク
姫路『そうだ!もしよければ―――』
明久・雄二『『それじゃあ、僕(俺)はお茶取りに行ってくるよ(ぜ)!!』』ヒュン
ムッツリーニ『・・・俺も厨房に戻らないと!』
姫路『・・・?』
??『・・・』
―現在―
で、こうなっちゃったんだよね。
雄二「ったく、メンドーだな。俺達になんのようだ?」
不良1「いやぁ、恨みとかそんなのねぇんだけどよぉ・・・」
不良2「ちとばかし、ここで大人しくしててほしいんだよ」
明久「雄二どうしよう!もう、そろそろ何とかしないとムッツリーニに届ける事もできなければ、試合にも出れないよ!?」
雄二「落ち着け明久。俺が誰だか忘れたのか?」
・・・そっか。
明久「任せたよ雄二!」
不良1「なんだ?やる気か?」
雄二「やる気だったらなんだってんだ?」
不良3「少しばかり寝ててもらおうか!!」ブンッ
あーあ、この人達が可哀想に思うよ・・・。
雄二にケンカで勝てるわけないのにさ・・・。
雄二「ふんっ・・・」ガシッ
不良3「なっ!?」
雄二「お前ら、悪鬼羅刹って聞いたことあっか?」
不良2「ま、まさか!?」
雄二「ストレス解消にちょうどいいなぁ!!」バキッドカッボスッ
ああ、雄二のストレスが解消されていくのがわかるよ・・・。
―数分後―
不良「「「覚えてろよぉ!!」」」
ふぅ・・・。
明久「お疲れ雄二」
雄二「少し殴り足りないが・・・まあ、試合まで時間もねぇしな。さっさと、届けるもん届けて会場に向かうぞ」
明久「うん!」
そして、ムッツリーニに届けた―――。
―召喚大会会場―
明久「またBクラスが相手なの!?」
雄二「・・・」
明久「しかも、どっちも代表じゃないか・・・」
相手はBクラス代表――根本恭二、Cクラス代表――小山友香さんだ。
根本「まさか、お前らが相手だとはな」
小山「楽勝ね」
さすがに勝ち目はないんじゃ?
科目は英語R・・・ここは雄二の勉強による成果に期待しよう。
根本・小山「「試獣召喚(サモン)!!」」
明久「きたよ雄二!」
明久・雄二「「試獣召喚(サモン)!!」」
Bクラス 根本恭二 英語R 203点 & Cクラス 小山友香 英語R 164点
vs
Fクラス 吉井明久 英語R 64点 & Fクラス 坂本雄二 英語R 82点
明久「雄二・・・。Aクラスを倒すために勉強してたんじゃなかったの!?」
雄二「いっぺんに全教科は無理だ!!」クワッ
明久「それじゃあどうするって言うのさぁ!」
根本「ふん、取り込み中悪いが勝たせてもらうぞ!」
明久「きたよ雄二!?」
雄二「・・・」ニヤッ
・・・ん?
雄二「そっちがその気ならこっちも手がある」
明久「なんの話をしてるの雄二!今はなんとかして『そう焦るな明久』へっ?」
雄二「これを使う」スッ
明久「ゲポッ!?」
根本恭二の女装コレクション!!?
明久「なんだいこの気色悪いものは!?」
雄二「次に当たる相手は大体わかってたからな、ムッツリーニに頼んで写真を合成してもらった」
一体それでどうするつもりなんだ!
雄二「Cクラス代表!これを見ろ!!」
会場にある特大スクリーンに映し出される。
小山「・・・それは?」
雄二「興味があるか?Cクラス代表」
おっ?なんだか食いついてきてない?
雄二「これを見たければ負けてくれるとありがたいなぁ?」ニヤッ
小山「・・・」
でも、さすがにそれは―――。
小山「いいわよ、それで」
明久「受け入れちゃったの!?」
以外だ・・・以外過ぎる!
そんなに小山さんは根本君の女装(合成)写真コレクションを見たいのかな?
根本「ちょっと待て!俺は女装なんてしたことないぞ!?ってか、するはずが―――」
小山「・・・ねえ恭二」
根本「友、香・・・?」
あっ・・・。
小山「別れましょう・・・」
根本「ちょっと待ってくれ友香!俺の話を――!!友香ー!!」
心の底から謝るよ・・・根本君。
雄二「・・・ま、これで裏で動かしてるやつがわかったか」ボソッ
明久「ん?なにか言った?」
雄二「なんも言ってねぇ。それよりさっさと教室に戻らないと―――俺の予想では姫路達が危ない」
明久「それって――」
雄二「いいから急げ!」
なにを急いでるんだろ?
姫路さん達が危ないって?
僕は雄二になにも聞かずについていった―――。
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