恋姫外史終章・いつまでも一刀第9話 |
一刀の下へ戻ってきた明命は、すぐに一刀に報告をした。
「・・・・・・やっぱあいつらが一枚噛んでたか」
明命からの報告を聞いて、うんうんと頷きながら一刀は言った。
「しかし、月が帝と結婚・・・・・・悪意100%のイベントだな」
「どうするんですの?」
「当然阻止する」
麗羽の問いに、一刀は即答した。
「まあそう言うとは思ってましたけど、下手をしたら朝敵ですわよ?」
「分かってる。とりあえず・・・対策考えるべ」
その後一刀、麗羽、明命。それに風を呼んで話し合いが行われた。
色々な意見が出たが、正直どれも微妙なものばかりだった。
そんな中、一刀が言った一言。
「発想を逆転させてみようぜ」
この一言が、国を震撼させる大事件の始まりだったとは
まだ誰も知らなかった・・・・・・
それからしばらくして、一刀たちの下に一通の招待状が届いた。
無論、帝の婚礼への招待である。
「覚悟決めとけよ?」
「分かってますわ」
頷く麗羽。
「明命、酷な事をさせる事になるな・・・・・・すまん」
「謝らないでくださいコーチ。コーチはいつものようにふてぶてしく構えてくれていればいいんです」
「・・・・・・俺ってそんなにふてぶてしい?」
一刀の問いに、明命は苦笑いを浮かべた。
「んじゃ、準備と留守番頼むわ」
「仕方ありませんね〜。帰ってきたら何かご褒美でもいただきましょうか・・・・・・」
「・・・・・・考えとく」
留守番を任される風・・・・・・と、
「アタイら付いていかなくていいんですか?麗羽様?」
「今回は留守番ですわ。風さんの指示にちゃんと従うように。いいですわね?」
「分かりました」
「アイアイサー」
同じく留守番の猪々子と斗詩。
「それじゃあ、出発!」
こうして
一刀は麗羽、明命、護衛の兵士たちと共に
洛陽へ向かったのであった・・・・・・
婚礼が行われる三日前に、一刀たちは洛陽へとたどり着いていた。
そして、一刀たち以外に招待を受けた者達も続々と、洛陽に到着していた・・・・・・
「帝の嫁が一人増えるだけだってのに、随分派手にやるみたいだな・・・」
街の各所で準備のために動き回っている人達を見ながら、一刀は言う。
「一刀さん。帝をないがしろにするような発言は、控えたほうが身のためですわよ?」
「・・・・・・そうだな。少なくとも今はな」
麗羽に注意され、小声で呟く一刀。
現在、明命は洛陽各所を調査しており別行動。
一刀は麗羽と表通りを歩いていた。
そんな時、
「あら?」
麗羽が何かをみつけたようで、声をあげた。
麗羽の視線の先にあったのは・・・・・・
「あら麗羽。あなたも来ていたの?」
夏候姉妹を引き連れた華琳の姿があった。
「ええ。おひさしぶりですわね、華琳さん」
「そうね。黄巾の乱以来かしら?」
「そういう事になりますわね」
互いに他愛も無い会話を交わす華琳と麗羽。
「華琳さんも、帝の婚礼に招待されたのでしょう?」
「ええ。さっき孫策や劉備。ついでに公孫?にも会ったわ。黄巾の乱で名を上げた者達は軒並み招待されてるみたいね」
そんな中、華琳はちらりと一刀に視線を向け、
「ところで・・・・・・貴方の隣にいる男は誰?」
そう問いかけてきた。
「ああ、華琳さんはまだ会っていませんでしたわね。この人の名は北郷一刀。私の良人ですわ」
一刀の腕を取り、麗羽は堂々と宣言した。
「うえ!?」
「なんと・・・・・・」
華琳の後ろに控えていた春蘭、秋蘭は驚きの声を漏らした。
華琳もまた目を丸くしており、
「驚いたわね。貴方、女にしか興味が無いんじゃなかったの?」
「この人は特別ですわ。わたくしにふさわしい良い男でしょう?」
麗羽の言葉に、華琳は一刀を値踏みするようにじろじろ眺めた。
「私には正直パッとしない男に見えるけど・・・・・・」
その言葉に麗羽はムッとしたようで、
「華琳さんも見る目がありませんわね・・・・・・行きましょう!一刀さん!」
「お、おい!引っ張るな!」
一刀を半ば引きずるようにして、その場を離れたのだった・・・・・・
「まさかあんなに怒るなんて、よほどあの男が気に入っているのね」
華琳はあごに手を当てて言った。
「しかし華琳さま。私にもそれほど特別な男には見えませんでしたが・・・・・・」
「私もそう思ったけど、よく考えてみるとあの麗羽が見初めたと言うのだから、やっぱり何かあるんじゃないかしら?」
「確かに・・・・・・」
秋蘭と華琳の会話が続く中、
「う〜〜ん・・・・・・」
春蘭は唸りながら首を捻っていた。
「どうした姉者」
「秋蘭・・・・・・あの男。どこかで会った事がないか?」
「私は会った覚えはないが・・・・・姉者はどこかで会った事が?」
「いや・・・でも、どこかで見たような・・・・・・見ていないような・・・・・・」
うんうん唸りながら記憶をたぐる春蘭だったが、結局何も思い出す事はできなかったのであった・・・・・・
どうも、アキナスです。
また随分間が空いてしまいましたが、とりあえず投稿です。
さて、洛陽に足を運んだ一刀君一行。
これからいったいどうするのか?
それでは次回に・・・・・・
「一刀流居合い!獅子歌歌!!」
説明 | ||
戻ってきた明命の報告に一刀は・・・・・・ | ||
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コメント | ||
鬼神さん:ありがとうございます。更新スピードもssの質もまちまちですが、楽しんでいただければ幸いです。(アキナス) さあ、始めようぜ。 左慈と于吉の結婚式をwwwwwwwww!?(劉邦柾棟) yoshiyukiさん:今の所は前の外史のイベントが絡んでますが、条件がまちまちなのかも知れないので、何とも言えないですね・・・・・・(アキナス) 欠陥製品さん:何でも真っ二つ・・・・・・そういえば、十傑〇にそんな人がいたような・・・・・・(アキナス) たこきむちさん:霧江、戦人得意のゲーム理論ですね。(アキナス) Satisfactionさん:逆を言うと、一刀君が国を乱すとも言えるのですが・・・・・・(汗)(アキナス) 本郷 刃さん:記憶が無い以上、そういう能力が高いほうが思い出しやすいのかも・・・・・・(アキナス) alisaさん:どういうやり方で阻止する気なんでしょうねえ・・・・・・(アキナス) Mr.ハリマエさん:まずは、例の物を見つけて覚醒しないと無理ですね・・・・・・(アキナス) 「一刀流! 飛龍・・・・火炎!?」(劉邦柾棟) 次はダイヤモンドでも切りますか? 春蘭の野生の感はパネエっす。(ZERO&ファルサ) おもしろかったッス! 続き楽しみにしてるッス〜。(鬼神) 昔のマンガなんかだと、頭のいい奴の方が幻術(妖術)にかかり易かったもんだ。頭が残ねん じゃなかった、シンプルな方が前の世界を思いだしやすいとか?(yoshiyuki) 真っ二つにされた!?(欠陥製品) ここでチェス番をひっくり返してみよう!麗羽と華琳って昔やらかしたって言ってなかったっけ、花嫁泥棒・・・(たこきむち@ちぇりおの伝道師) 国を揺るがすほどの大事件ですか・・・続き楽しみにしてます(ミドラ) 華琳と秋蘭じゃなくてまさかの春蘭が先に思い出しそうですね。やっぱり感なんでしょうか?(本郷 刃) 楽しみだねぇ〜〜(alisa) VerUpしたよなぁその技・・・・なんていったかなぁ、帝の婚姻にあのお助け仮面が出て混乱招かないかなぁ。(黄昏☆ハリマエ) |
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