魔法少女リリカルなのは〜転生だろうが生きるだけ〜第三話
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士郎さんからメールが来てから俺は四日経って行くことにした。

 

そうそう行くと申し訳ないし、お店があるだろうから。

 

「しっかしな〜。いざ行くとやっぱり緊張するな」

 

俺がそう呟くと後ろから突然声を掛けられた。しかし聞いたことのある声だった。

 

そう思いながら振り向くと案の定知っている人達だった。

 

そう。俺の家族だった。父さんと母さん以外の・・・

 

「何でここに居るんだよ!てか、いつから居た!」

 

「私はずっとおにぃの後ろに・・・一緒に行ったらだめ?」

 

まず瀬戸奈がそう答えた。しかも背が小さい為にそれを利用して上目遣いを使って・・・

 

「いや・・・いいぞ」

 

上目遣いされて断れるかよ!しかも断ったら泣きそうだったしさ!

 

「なら、僕もいいですか兄さん」

 

瀬戸奈に続いてなのか、レオがそう言ってきた。レオは笑いながら。

 

「いいぞ。一緒に行くか」

 

俺がそう言って歩き出そうと前を振り向くと見知った女性が二人居た。あ〜ちくしょう。

 

「美奈姉はいいけど、何故枝美姉まで居る?」

 

俺は前に居た自分の姉二人にそう言った。

 

そう言うと枝美姉が少し怒った。思い通りだ。

 

「何でそうなってんの!?私は駄目なわけ!?」

 

「もう枝美。街中で大声を出さないで。はしたないよ」

 

そう美奈姉が言うと枝美姉は黙ったが今にも泣きそうになっている。何で!?

 

俺は助けを求めるように美奈姉を見ると首を横に振って自分でしなさいと目で答えた。

 

さすがに弄り過ぎたか・・・

 

俺は急いで枝美姉に謝った。

 

「ごめん!嘘だって!だから泣かないで!頼むからさ!枝美姉も一緒にいいよ!」

俺がそう言うと枝美姉は「本当に・・・?」と涙目で俺を見てきた。

 

何故だろうか、枝美姉は俺より少し背が小さいから上目遣いが追加されている。

 

ああ〜何で俺は身長が高いんだ!身長のせいで身内からこうも上目遣い使われるとは!

 

「春兎がそう言ってるんだからもう泣かないで枝美。ほら、春兎も困ってるから」

 

「・・・うん」

 

美奈姉がそう言うと枝美姉は完全に泣き止んだ。良かった〜。

 

それから、俺達は翠屋の前に着くとさっきまで静かだった枝美姉が元気一杯に店内に入った。

 

俺もそれについていき翠屋に入った。その後に瀬戸奈、レオ、美奈の順番に入って来た。

 

「いらっしゃいませ。あら春兎君。来てくれたのね。ちょっと待ってて、士郎さんと恭也となのはを呼んでくるから」

 

翠屋に入ってすぐに桃子さんに見つかり、士郎さんと二人を呼んでいった。

 

「あ・・・仕方ないか。そうだ、四人とも今日は俺が奢るよ。桃子さんが来たら一人一つずつ頼んでいいから」

 

俺がそう言うと枝美姉と瀬戸奈が嬉しそうな顔をした。この二人はこうゆう所は似てるんだな。

 

俺が少し呆れてると桃子さんが戻ってきた。その後ろには士郎さんと恭也さん(いちよう目上だし。その方がいいような)となのはちゃんが来た。

 

「やあ春兎君。よく来てくれたね」

 

「いえ。こちらこそ。前はどうもすみませんでした」

 

俺は士郎さんが言ってから俺は謝った。

 

「?何で謝るんだい。あれは君の所為じゃないよ」

 

「ですが、俺は士郎さんのご家族の問題に首を突っ込んでしまいました。それだけ謝らせてください」

 

俺は頑なにそう言った。

 

士郎さんも俺が頑なに謝るから渋々了承してくれた。

 

「でも、君のお陰で僕達家族はばらばらにならずにすんだんだ。それでも、君があまり責任を負う必要はないよ。それに誰かがやらなければいけない事だったかもしれないからね。君のお陰でなのはも救われたから。なのは」

 

「うん。えっとね。この前はありがとうございました!」

なのはちゃんがそう言って頭を下げた。

 

「え、あ、うん。こっちこそごめんな」

 

「そんな!?さっきお父さんが言ったとおり何も悪くないですよ!」

 

それからそういったやりとりが十五分ぐらい続いた。

 

結果は俺の負けだ。

 

「さて、次は恭也だね」

 

「ああ」

 

力がうんぬんと言っていたなのはちゃんの兄、恭也さんが話しかけてきた。

 

だが、俺と恭也さんは互いに黙ったままだ。けど、そんな間を壊すかのように瀬戸奈が恭也さんの前に現れたと思ったら・・・

 

「ふっ!」

 

「!!」

 

瀬戸奈が恭也さんに向けて拳を突き出した。恭也さんも咄嗟に反応して避けた。

 

「瀬戸奈!何をしているんだ!」

 

俺は瀬戸奈に拳骨をした。

 

瀬戸奈は頭を抱えながらこっちを見上げてきた。

 

「ごめんおにぃ・・・。だけど、この人がおにぃの言った事を覚えているのかどうか確かめたくて・・・」

 

「それなら大丈夫だろう。・・・ですよね、恭也さん」

 

俺がそう恭也さんに向かって話すと、恭也さんは首を縦に振った。

 

「ああ。この前はありがとう。おかげで目が覚めた」

 

恭也さんはそう言って微笑んだ。たくっ、この家族はすごいな色々とさ。

 

それから、恭也さんとちゃんと仲直りをした。そのさい、恭也さんが敬語じゃなくて普通でかまないと言った為に今度から敬語を使わないようになった。

 

さてと、みんなの所に行くか・・・

 

「・・・・・・・・・」

 

「どうしたの兄さん?」

「どうしたのおにぃ?」

 

「どうしたんだ春兎?」

 

「わからないの三人とも・・・」

 

俺は黙ってることしか出来ない。だってテーブルを二つ連結して、その上には多くのケーキなどが置いてある。

 

「・・・・・・な」

 

「「「な?」」」

 

「はぁ〜〜〜」

 

「何でこんなに多いんだ!!」

 

やけになにそうな気持ちになりそう。こんなに多いんだよ。ふざけてんの?

 

これってもしかして。

 

俺は恐る恐る注文表の値段を見てみた。

 

「う、嘘だろ・・・」

 

そこに書いてあったのは俺の財布を全て食いつく丁度の値段が書かれていた。なんでだーーー!

 

それでも、三人は元気一杯に食べている。もう何も言う気になれん。

 

「大丈夫?春兎」

 

「大丈夫。今月の小遣いが丁度消えるだけだから・・・」

 

何て優しいのだろうか美奈姉は泣きそうだ。そうしてると

 

「春兎さん!」

 

「ん?ああ。なのはちゃんか。どうしたんだ?」

 

なのはちゃんが声を掛けてきたから後ろを振り向くと笑ってるなのはちゃんが居た。

 

「どうした?」

 

「ううん。ちょっといいですか?」

 

「なんだい?」

 

「よかったらなのはって呼んでください!」

なのはちゃんがそう言ってきた。しかしな〜。あまり女の子をちゃんをつけずに呼ぶのって何でか抵抗あるな。

 

けど、彼女がそう言ってるんだ。そうするか。

 

それから、三人が食べ終わり。お金を払った。

 

消えた・・・財布が一文もねぇよ。

 

それから俺達は家に帰ったが、美奈姉が言うにはすごく元気が無かったらしい・・・。

説明
第三話です!すみません遅くなりました。
明日までには四話を入れたいと思います。
それでは、
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コメント
文無し・・・(;´Д⊂)(unlimited)
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