IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode47 調査物

 

 

 

 

「それではみなさん、中間テストがんばってくださいね」

 

四時限目、一般科目(必修)を終えて、教室内は同じように騒がしくなる。

 

テストになると言語に依存してくるので、それぞれの国に分かれてテストが行われて、このクラスは日本人のみとなっている。

 

 

(とはいえど、本来ならこの光景が普通なんだが・・・・何か新鮮味を感じる・・・外人ばかり見ているとそうなるのか?)

 

そう思いながら隼人は席を立つと、教室を出る・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして少し早歩きで屋上に着くと・・・・

 

 

 

「少し遅刻よ。隼人君」

 

そこには重箱五段を傍において座り込んでいる楯無がいた。

 

「無茶言わないでくださいよ。終わった時間が同じって言っても、教室の場所からして楯無さんが先に来るでしょうが」

 

「まぁ、そうかもね」

 

「・・・はぁ」

 

そして隼人は楯無の前に座り込むと、楯無は弁当を広げてから隼人に箸を渡す。

 

「しかし・・相変わらず豪華ですね」

 

「そうかしら?」

 

と、伊勢えびにホタテなど、見た限りでは豪華な食材で作られている。

 

「・・それに味も良いですね・・・」

 

そしてホタテを取って食べてからコメントを言う。

 

「そう言ってもらうとうれしいわね」

 

「それにしても珍しいですね。楯無さんが弁当を作って一緒に食べようって言うなんて」

 

「気まぐれよ」

 

「でしょうね・・・。あ、この肉詰めピーマンうまいな」

 

そんな感じでしているが・・・・一応生徒会という仕事の話し合いをかねての昼食であるので・・・。

 

しかし、それでも周りの視線がたくさんあった・・・・

 

 

 

 

 

「ところで、一つ良いかしら」

 

「なんでしょうか?」

 

「隼人君から見れば一夏君の成長はどう見ているの?」

 

「そうですね・・・・・」

 

隼人は少し考えて・・・

 

 

 

「まぁ楯無さんや俺の指導を染み込ませていますね・・。あいつ昔から身に覚えさせるの人一倍凄いんですよね」

 

と、肉じゃがのジャガイモを食べながら言う。

 

「確かにそうね。私が出した課題を僅かな期間で呑み込めているものね。正直に言えばあんなにすぐに身に付けるなんて、普通じゃあんまり居ないわ」

 

「でしょうね。あいつの唯一特筆した能力ってところかな」

 

「能力、か・・・。でも、技量としては?」

 

「まだまだですね。白式の新機能を使いこなしているといっても、未だに白式と釣り合う位の技量はないですね。ようやく少し追いついたってところですね」

 

「私も同意権だわ。それにしても、隼人君はよく見ているのね」

 

「まぁ、それなりには」

 

そうしてホタテを食べる。

 

「・・・・・・」

 

 

「な、なんですか?」

 

「いや・・なんでもない」

 

「・・・・」

 

そして最後のホタテを食べると、箸を置いて手を合わせる。

 

「ご馳走様でした」

 

「どういたしまして。それにしても、あれだけあったのにほとんど食べたのね」

 

「いやぁすいませんね・・・結構おいしかったもので、話している間に箸が進む進む」

 

「そう・・・。でも、喜んでもらえたなら嬉しいわね」

 

「そうですか。それじゃぁ俺は戻りますね」

 

「分かったわ。あそれと、今日は生徒会の仕事を片付けておいて」

 

「了解」

 

そうして隼人は立ち上がって、校舎に入る・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして放課後・・・・・・

 

 

「失礼します」

 

そして隼人は生徒会室のドアを開けて中に入る。

 

「あら・・隼人君」

 

そこには一人の女子生徒が居た。

 

「虚さん」

 

その人物はのほほんさんこと布仏本音の姉・・・布仏虚である。

 

「虚さんも仕事をするんですか・?」

 

「それはさっき終わったわ」

 

「え・・?そうなんですか?」

 

「えぇ。もし何かをやるのであれば、書類の整理を頼めるかしら?経理の仕事は私がやっておいたから」

 

「えぇいいですよ」

 

「じゃぁ、私は先に帰らせてもらうわね」

 

そうして虚は生徒会室を出た。

 

 

 

 

 

「・・さてと」

 

そうして隼人は生徒会室の生徒会長の机に近づく。

 

「色々と置いているよな・・・。まぁ、生徒会長ならこのくらいは当然か」

 

隼人はそう呟くと、机の上に書類を整理し始める。

 

 

 

(ってか、よくこんな状態で仕事ができるな・・・・・慣れってやつか?)

 

そう思いながら書類を整理していくと・・・・

 

 

 

「あ」

 

するとA4サイズの紙が入る封筒が机から滑り落ちて、その反動で中にあった書類が少し出てきた。

 

「・・もう少し整理する方の身にもなってくれよな、全く」

 

そして落ちた封筒を拾おうとすると・・・

 

 

「・・・?」

 

隼人はその封筒から出ていた書類を見てふと気づいた。

 

(なんだこれ・・?)

 

見る限りではそれは生徒会の関連するものではない・・・

 

隼人は封筒を拾い上げて中の書類に目を通す。

 

 

 

「・・・これって」

 

そして隼人は驚きを隠せなかった。

 

(・・・父さんと母さんの死の真実・・・。それに手をかけた組織の情報だと!?)

 

それはアーロンより聞かされた情報ばかりであった。

 

(なんで楯無さんがこんな情報を・・・)

 

そして次の書類を見ていくと・・・・

 

 

 

 

「・・・・?」

 

すると今度は別の情報が載っていた。

 

 

(誰だ・・・この男)

 

書類にはとある男性の写真が載っており、その人物の経歴に関するデータが載っていた。

 

(・・・『ドクターアルベルト』・・・遺伝子科学の発展に関わった科学者で、遺伝子強化素体(アドバンスド)の技術確立をして・・・その遺伝強化素体の技術の応用による遺伝子強化兵士誕生計画『A、Sプロジェクト』の提案・・・・そして人間の身体に機械の部品を移植して、まるで身体の一部のようにさせて成功させた人物・・・・。しかし倫理的な問題などの批判を受け、その後消息を絶った・・・・)

 

隼人はそれらを見て息を呑む。

 

(・・・アーロンが言っていた束さんのような天才科学者になれたであろう科学者は・・・この人か・・・。確かに道を踏み外してはいるが・・・・でも、なんで楯無さんがこんなやつのことを調べているんだ・・・?)

 

そんなことを思いながら次の書類を前に上げると、何かが床に落ちた。

 

「・・・?」

 

隼人はそれを見ると、どうやら写真のようであった。

 

「写真?」

 

隼人は一旦書類を封筒に入れると、写真を拾い上げて表を見る。

 

「・・・・・・・」

 

そこには二人の男女が写っており、一人は楯無、もう一人は知らない顔の男子であった。

 

(中学の頃の写真かな・・・?でも、なんだかこの楯無さん嬉しそうだな・・・・今よりも・・・)

 

そして隼人は男子の方を見ると、首をかしげる。

 

(それにしても・・・何か俺にそっくりだな・・・いや、まるで瓜二つに思えるな)

 

髪の長さは違うものも、眼帯をしていないのと髪の長さ以外はほとんど隼人とそっくりであった。

 

 

(楯無さん・・・一体何を・・・)

 

隼人は楯無が何をしようとしているのか察しが付かなかったが、すぐに考えるのをやめて写真を封筒に入れて、書類を元の構成に戻して机に置くと、残りの書類の整理に入った・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(意外と長く掛かった・・・)

 

そうして隼人は書類の整理を終えたものも、もう辺りは暗く、時間はもう六時前であった。

 

「急いで帰るか・・・」

 

そして走って寮に戻っていった・・・・

 

 

 

 

 

 

「ふぅ・・・」

 

そうして隼人は寮の入り口に着くと一息吐いた。

 

 

 

 

「ちょっといいかしら」

 

「・・?」

 

そして廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられて、後ろに振り向くと、一人の女子が居た。

 

赤い髪を腰の位置まで伸ばしており、瞳の色は青い。背丈は隼人と同じぐらいあり、身体のラインはすらりとしており、スタイルもそこそこあった。制服は標準のものであり、白いニーソを履き、ブーツを履いていた。

 

「あなたが神風隼人かしら?」

 

「あぁ。その通りだ。お前は?」

 

「私の名前は『シャーリー・ラムゼイ』・・・アメリカ代表候補生よ」

 

「・・・お前が」

 

「あなたもあの時私の『ハルート』の試験飛行の時いたわよね」

 

「あぁ。正直驚いたな・・可変機能がついたISなど」

 

「そうでしょうね。何せ世界初だからね・・」

 

「・・で、そんなアメリカ代表候補生が俺に何の用だ」

 

「・・まぁ単刀直入に言えば・・・あなたに対戦を申し込むってことね」

 

「対戦だと?」

 

「えぇ。噂のブラックレオを操る世界で二番目にISを起動させた男性の実力を確かめたくてね」

 

「なるほど」

 

「場所は第三アリーナ・・・。明後日の午後一時でどうかしら?」

 

「・・・いいだろう。俺もお前の実力を見てみたいと思っていたのでな」

 

「それは奇遇ね。じゃぁ明後日に正々堂々勝負よ」

 

「望む所だと言わせて貰おう」

 

そうしてシャーリーは隼人の横を通り過ぎていくと、隼人は少しして自室に戻った・・・・

 

 

 

 

 

 

 

後書き

色々とフラグが立ちましたね・・・・・。さて、可変機の登場についてなんですが、ハルートはシンプルな変形でしたのでISのサイズに適応かなと思いました。今のところ他の可変機の登場はありませんね・・・・どれも複雑な変形をするものばかりだから・・・・。

さて、前々回の回で皆さんにお聞きしたことですが・・・・一応返事を・・・

 

 

一夏:デスティニー(以前からこの組み合わせが良いなとは思っていましたが、バインド側に登場させたので一時期は出さないかなと思っていましたが、出してみるのも悪くないかな・・・光と闇の対決みたいなものだから・・・)

 

箒:ソードカラミティー(条件に満たしてはいるのですが・・・・紅椿と比べると武装の数が少ないし、なにか物足りないので、∞ジャスティスの方がまだいい)

 

ラウラ:スローネアイン(まぁ砲撃型だし、色も黒っぽいから問題ないと思いますが、あんまり格闘戦をするような機体じゃないので・・・。作者的にはセラヴィーが妥当と思っています。砲撃もするし、格闘戦だってやっていたから、候補の一つとしています)

 

簪:ヴェルデバスター(簪はどちらかと言えば支援機の方が似合っていると思うので、これが妥当かなと思います)

 

 

上記に名前が無いのはほぼ確定していると言っていいでしょうね。ちなみに他のメンバーは・・・

 

 

 

鈴:アルトロン(EW版)(これしか似合うものはないよね・・・)

 

セシリア:ストライクフリーダム(Hi-νガンダムという案もありましたが、別の形で登場しますので、見送らせていただきます。なのでストライクフリーダムがほぼ確定かな)

 

シャルロット:ヘビーアームズ改(TV版)(実弾攻撃主体のガンダムと言えばこれしかないよね・・・)

 

楯無:クロスボーンガンダムX2(そもそもランスを持ったガンダムはこれ以外思い浮かばない・・・。、あぁアドバンスドジンクスやジンクスVは持っていますが、作者はジンクス系はあまり好きではないので・・・そもそもこの人だけ量産機って言うのもなんだし・・・)

 

千冬:アストレイレッドフレーム(日本刀を持ったガンダムはこれ以外思い浮かばない。ちなみになぜ改ではなくあえてノーマルかというと・・・?)

 

 

 

 

以上です。何かありましたらコメントよろしくお願いします。ちなみになんでこの組み合わせかと言うのは、近々お知らせします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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コメント
一夏のディスティニ―はあえてバインドを倒したらその力が的な感じにしたら面白くないですか?(鎖紅十字)
相変わらず、句読点の有無や位置に疑問を持ちます。 書いてから、黙読して違和感を感じませんか?(匿名希望)
タグ
バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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