真・恋姫†無双 〜桃園の6姉弟〜 |
第3話 劉備と劉禅
ここは幽州啄郡は桃花村と言う村に二人の姉弟がいた。
姉弟はとても仲が良く何処に行く時もいつも一緒で同じ村に住む人達から見た印象は、
姉妹のような姉弟だった。
二人は、父親や母親の手伝いをして毎日を過ごしていた。
姉は草鞋や筵を編む手伝いをして、弟は畑仕事の手伝い等をしていた。
ある日の事、劉備が村を出て見聞の為に世の中を見て回りたいと言い出した。
何故、急にこんな事を言い出したのかと言うと村に来る旅商人達にこの村以外の、
話を色々聞いてそう思う様になっていった。
???Side
私は姓が劉、名が備、字が玄徳、真名は桃香と言います。
私達はこの村で幸せに暮らしているけど旅商人さん達の話を聞くと、
この村以外の人達は盗賊や山賊に襲われて日々の暮らしが出来ない状態で、
過ごしていると言っていました。
この村は、たまたま運が良かったから襲われていないだけって言ってました。
だから、私はこの村を出て色々な村の人々を助けて行きたいと思いました。
そして今日この事を、父上と母上に話すことにしました。
「父上、母上、私はこの村を出て世の中を見て回りたいと思いました、そして困っている人がいたら助けてあげたいんです!!だから、旅をさせて下さいお願いします!!」
言っちゃいましたどう言われるんでしょうか?
「桃香の言いたい事も分かるが、一人旅は危険なんだぞ」
「そうよ、それに桃香は武芸が全然じゃない、もし賊にでも襲われたらどうするの?」
「それは分かっています。だから旅に出る日は、この村に来る旅商人さん達と一緒に出ようと思っています。」
「旅の間も行く村にいる旅商人さん達に頼んで、一緒に連れて行ってもらえる様にお願いするつもりです」
ここまで言っても駄目かなぁ〜
「そこまで考えていたのか・・・・・・・・・・・・・分かったよ桃香行って来なさい」
え!!父上本当ですか!?
「貴方!!本気ですか!?桃香に一人旅なんて!!」
「ああ、本気だよ桃香もこう言っているんだ信じよう。それに良く言うじゃないか、可愛い子には旅をさせろと」
「分かりました、桃香を信じますよ。その代わり絶対に一人で、行かない事を守って旅をするのですよ」
「はい!!有り難うございます。父上、母上」
良かったぁ〜お許しがもらえてこれで旅に出られる。
「父上、母上、お姉ちゃん・・・・ただいま帰りました」
あ、遥君が帰って来た。
遥君は、私の弟で姓が劉、名が禅、字が公嗣、真名を((遥香|はるか))と言います。
遥香と言う真名ですが皆から女の子みたいと言われていますが、
本当は男の子なんだけど遥君の見た目が可愛い女の子にしか見えないので、
父上と母上が悩みに悩んでこの真名にしたんだそうです。
「遥香、お帰り」
「遥香、お帰りなさい」
「遥君、お帰りなさい」
きゃ〜〜〜やっぱり遥君は、いつ見ても可愛いなぁ〜〜〜。
あれ?何だか暗い顔をしてる様などうしたんだろ?
「どうしたんだ遥香、浮かない顔をして何かあったのか?」
「あのね、さっきの話し聞いちゃったんだ。本当なのお姉ちゃんが旅に出るって?」
「本当よ遥香、桃香はいろんな人達を助ける為に旅に出るのよ」
「じゃあ、もうお姉ちゃんと一緒に暮らせないの」
「ああ、そうだよ。桃香は一人旅に行くから、遥香とはもう一緒に暮らせないんだよ」
遥君・・・・・・・・
「何で・・・・何で・・・・」
ダンッ
「遥君!!」
「待ちなさい、桃香!!」
「父上、何故止めるのですか!?遥君が出て行っちゃったんですよ!!」
「桃香、遥香を説得出来るのか?」
「はい、必ずします!!分かってもらえるまで言い続けます!!だって私達は姉弟ですから大丈夫です!!そして二人でこの家に必ず帰って来ます」
父上は、無言で頷いてくれた待ってて遥君、今お姉ちゃんが行くからね。
遥香Side
家を出て来ちゃった、だって何だか皆の顔を見れそうになかったから・・・・
皆心配してるかなぁ、でも本当にお姉ちゃんは旅に行っちゃうんだ・・・・
ずっと一緒に居てくれると思っていたのに・・・・
何でお姉ちゃんが、そんな事しなくちゃいけないのもっと偉い人がしたら良いのに
何で・・・何で・・・
「遥君!!」
「・・・・お姉ちゃん・・・・」
やっぱりお姉ちゃんには、僕の行く場所がすぐに分かっちゃうんだね。
お姉ちゃんには、敵わないな・・・
桃香Side
「・・・・お姉ちゃん・・・・」
遥君は私達が良く行く場所に居ました。
「やっぱり此処に居たんだね、遥君何で家を飛び出して行ったの?」
「だって、嫌な気分に為りそうだったから・・・・」
「嫌な気分ってどんな感じに為るの?」
「寂しい気持ちに為りそうだった、こんな気持ち初めてだから・・・・皆とどうお話したら良いか分からないから」
遥君・・・・・・私が励ましてあげなきゃ、お姉ちゃん失格だよ。
「遥君は、一人じゃないよ。父上も母上もいるし村の皆もいるから寂しくなんてないよ」
「でも・・・・お姉ちゃんは一人しか居ないもん!!お姉ちゃんが居ないと、僕皆が居ても寂しく為っちゃうよ・・・・」
遥君・・・・・・
私は遥君を抱き締めてあげました。
「!!!」
そしたら遥君はちょっとびっくりしていたけど、私は構わず抱き締め続けました。
「大丈夫だよ、お姉ちゃんはすぐに帰って来るからだから良い子で待っててね」
「・・・・・・・・・うん」
良かった、遥君分かってくれた。
「じゃあ遥君、お家に帰ろうか」
遥君は頷いて手を握って来ました、だから私はこの手を離さない様に強く握り返しました。
そして旅に出る日は、すぐに来てしまいました。
「桃香、気を付けて行くんだよ」
「絶対に無理をしたら駄目ですからね」
「父上、母上お許しをくれて有難うございました。これからは困って居る人達を助ける為に頑張って行きます、だから私の無事を祈っていて下さい。それから、落ち着いたらここに帰ってきます」
本当に有難うございました。
「ええ、いつでも帰って来なさい待っていますよ」
「そうだ、桃香に渡す物があったんだ、ちょっと待っていなさい」
渡す物って何だろう、忘れ物はないよね。
「これだよ、我が家に代々受け継がれている家宝の剣だ。名を「靖王伝家」と言う。これを持って行きなさい」
え〜〜〜〜〜〜
「でも、私は武芸が全然なんですよ!!」
「それでも、何かの役にたつ時があるかも知れないだろ、だから持って行きなさい」
「そうですよ、武芸は出来なくても他の事で使う時があるかも知れないでしょ」
他の事か・・・・・・
「父上、母上分かりました、有難く使わせていただきます」
良しこれで忘れ物はないよね、あれ?遥君の姿が見えないんだけど?
「遥君は、何処に行ったんでしょうか?」
さっきまでそこに居たのに何処に行ったんだろ?
「遥香なら家に入っていったよ」
やっぱり私嫌われちゃったのかな、あの日の夜は納得してくれたけど、
その日以来あんまりお話してないんだよね。
こんな事初めてだよ、遥君最後ぐらいお姉ちゃんとお話してくれないかな。
「お姉ちゃん!!僕も一緒に連れて行って下さい!!」
えっ!?遥君!?
「遥香本気なのか?」
「この村を出たら危険がいっぱいあるのよ」
「はい、分かっています。父上と母上の事も好きですけどでも、お姉ちゃんと離れる方がもっと嫌だから僕も付いて行きたいんです!お姉ちゃんが困っている人を助けてあげるなら、僕は・・・・僕がお姉ちゃんを守っていきます!!だから一緒に連れていって下さい!!」
遥君・・・・・・・・やっぱりお姉ちゃんは遥君が大好きだよ。
「うん、遥君一緒に行こう」
「「桃香!!」」
「私からもお願いします、遥君と一緒に行かせて下さい!!遥君は、私が必ず守りますからお願いします!!」
どうだろう、お許しをもらえるかな?
「・・・・・二人の決心は堅い様だね、分かったよ二人で行って来なさい」
「貴方・・・・・・仕方ないわね私も賛成するわ、だって私達の子供達ですもの」
じゃあ、二人で行って良いんだ。やったぁ〜〜
「遥君お許しが出たよ、これからも二人で一緒に頑張ろうね」
「うん、お姉ちゃん、僕頑張ってお姉ちゃんのお手伝いするよ」
「じゃあ遥君、父上と母上にお礼とお別れの挨拶をするよ」
「「父上、母上旅のお許しをしてくれて有難うございました。そしてこれからは、二人で力を合わせて困っている人達をたくさん助けていきます。」」
「二人共気を付けて行ってらっしゃい」
「旅の無事を祈っていますよ」
「「父上、母上行って来ます」」
父上、母上また帰って来る時まで二人も元気でいて下さい。
「行ってしまいましたね、これから寂しく為りそうです」
「そうだな、でもあの子達の活躍が聞けるのは親として嬉しい事だよ」
「そうですね。桃香、遥香元気でね」
説明 | ||
この物語は、桃園の誓いをした6人の姉弟の物語である。 劉備と劉禅編 |
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