混沌王は異界の力を求める 4 |
部隊長室での交渉を終えた翌日。トールとスルトをアマラ深界に戻し、六課で一夜を過ごした人修羅は早朝に部屋を訪ねてきたなのはに、機動六課の会議室に連れて行かれていた。
話を聞くとどうやら人修羅のお披露目会と((悪魔|アンノウン))ついての会議を((行|おこな))うらしい。
「わたし達の知ってるアンノ…じゃなくて悪魔についての情報は、どんな姿をしてるかってこと位しかなくてね…だから悪魔について詳しく知ってる人修羅さんが六課に加わってくれたのは本当に大助かりなんだよ」
人修羅の隣を歩くなのははそう言った。
「まぁ、この世界にどんな悪魔が出てるのか俺は知らないし、もしかしたら俺の知らない奴も居るかもしれないがな」
そんな会話をしていると不意になのはが、一つの部屋の前で立ち止まりドアを開けた。どうやらここが会議室らしい。
「みんなー、おまたせー」
ドアを潜ったなのはに続いて、人修羅も部屋の中に入る。
既に会議室にははやてとフェイト、シグナムにヴィータ、その他に、機動六課の隊員だという四人の少年少女が待っていた。だが皆、何故かおろおろとした様子だった。人修羅は疑問に思う前に四人の周囲を飛び回る、宙に浮くかなり小さい少女「二人」を発見した。
「あ!」
そのうちの片方、ピクシーが人修羅の姿を見るなり、嬉しそうな声を上げ、人修羅の側に飛んでくると肩に座った。
「こらー! まだ話は終わってないですよー!」
そしてもう片方、リインフォースUも、人修羅の肩に座る少女を追って飛んできた。
「そもそも、貴女はこの機動六課にどこから入り込んだですか!」
「ねぇ人修羅ぁ、このちっちゃいのがさっきからしつこいんだけど、何とかしてくれない?」
「誰がちっちゃいですか! 貴女だってそんなに変わらないでしょう!」
全身で憤怒を表すリインをちらと見た人修羅は肩に座るピクシーに言う。
「お前、いつの間にか居なくなってたと思ったら、何捕まってるんだ?」
「えへへ」
照れ笑いを浮かべる相棒に、思わずため息をつきたくなる。
「あの…人修羅さん、その((娘|こ))いつの間にかこの部屋で眠ってたんですけど、質問しても全然答えてくれなくて…人修羅さんのお知り合いですか?」
フェイトが肩の上のピクシーにチラチラと視線を送りながら尋ねてきた。
「ん、ああそうだ。昨日からこっちに来てたんだが、いつの間にかいなくなってな…」
「いいじゃん別にぃ」
「…まぁいいけどさ」
そのとき、はやて手を叩き人修羅に呼びかけた。
「はいはい、話は後にしてもらうで。今は先に自己紹介やで」
「あっ! 八神部隊長、その人が昨日言ってた協力者の人なんですか?」
「そや、それじゃあ人修羅さん、お願いします」
はやての言葉に人修羅はピクシーを乗せたまま、皆が見える位置まで移動する。
「今日から臨時で六課の一員として動いて頂く人修羅さんです、みんな宜しくしてやってな」
「人修羅だ、ヨロシク」
「人修羅の相棒の「妖精ピクシー」です!今後ともよろしくね!」
簡潔に名乗る人修羅に対しピクシーは脚で人修羅の胸を叩きながら元気に名乗る。人修羅の自己紹介の後、所見の四人もそれぞれ名乗った。
「スターズ4、ティアナ・ランスター二等陸士です。この度は宜しくお願いします」
一番右端のオレンジの髪の少女が名乗る
「スターズ3、スバル・ナカジマ二等陸士です」
続いてその隣、ティアナと同い年くらいの青髪の少女が名乗った
「ライトニング3、エリオ・モンディアル三等陸士であります!」
その隣、いきなり背が縮み、唯一4人の内での少年が名乗る
「ラッ…ライトニング4、キャロ・ル・ルシエ三等陸士、です」
左端隣、桃色の髪の少女が最後に名乗った
堅苦し挨拶とともに敬礼する四人、LAW属性ではない人修羅にとってはむずがゆい物でしかない。
「さて、誰か人修羅さんに質問とかある?」
はやてのその言葉にスバルが素早く手を挙げる。その姿に先ほどの堅苦しさの欠片も無い。
「ハイ!なんで全身に入墨入れてるんですか?」
「ちょ……ちょっとスバル!」
スバルの問いにティアナが咎めるようにスバルの袖を引く、だが人修羅は気にせずに答えた。
「知らん」
「―――――――――は?」
人修羅を除く全員が異口同音に声を漏らした。その様子に人修羅が頭を掻き答えた。
「いや、本当に気づいたらいつの間にかあったんだよ、この角もな」
と言って人修羅は首の後ろの角を見せる。
「じゃあ、その前後で何かあったんですか?」
スバルの隣エリオが口を開いた。
「ん…何、人間から悪魔の肉体に転生しただけだよ」
人修羅がさらりと、しかしとんでもないことを告げた。
「悪魔!?」
再び異口同音で、しかし先ほどより驚きを増した声が上がった。人修羅は視界の端でなのはやフェイトが驚いているのをとらえ、そういや言ってなかったな…と思った。
「いや、悪魔って言ってもあんた等にとってはアンノウンって言ったほうがわかりやすいかな?」
「え゛ッ!? じゃあ人修羅さんってアンノウンなんですか!?」
スバルが驚きと声を上げる。他の面々も未だ驚いた表情をしている……なぜヴィータがアイゼンを構えているのか人修羅は深く考えないことにした。
「まぁ…そうなるな…でも、意思の相通は問題ないし、人間として考えてくれ構わないよ」
「へぇそうなんですかぁ、じゃあアンノウンの体って人と結構違うものなんですか?」
スバルが眼を輝かせながら更に人修羅に尋ねた、人修羅は、
(こいつ順応速いな…)
という感想を((抱|いだ))きつつも、答えた。
「そうだな、まず人間だったときよりも運動能力や判断速度、反射神経なんかが底上げされてるな、他にも視力や聴力なんかはあんた等では考えられないくらいに発達してる」
「じゃあ! 人修羅さんはアンノウン達の使ってる、あの必殺技みたいなのも出来るんですか!?」
スバルが更に尋ねてきた、人修羅は、
(あれ? こいつ順応速すぎないか?)
という増加された感想を抱いた。
「ああ、出来るが…」
人修羅は苦笑いとともに答える。そのとき空気をよんだのか、はやてが再び手を叩き口を開いた。
「さて、それじゃそろそろ質問はお開きにして、メインの会議に入ろうか」
はやての言葉にスバルが、えぇ〜という不満の声を出しながらもティアナに引っ張られ、自身の席へ戻っていった。スバルが席に着いたのを見計らってはやてが頷く。
「今回の会議は、二年前から本格的に目撃され始めたアンノウンについてやね」
その言葉と同時に部屋の明かりが消え、壁の画面に悪魔の画像が現れた。
(ミズチか…)
人修羅は画面に映った水蛇の悪魔を見て、自分の知らない種では無かったことに密かに安堵した。
「人修羅さんによると、アンノウンの正式名称は「悪魔」っちゅうらしい。私たち機動六課はガジェット以外にも、この悪魔を相手にしなければあかん事になったわけやけど……」
はやてが一瞬言葉を切るが、すぐに続けた。
「悪魔は遺体も死後数分で消えてしまうし、解剖も出来へんから、私等もよく分からん事ばかりや、せやけど昨日、人修羅さんが悪魔に対する情報を教えてくれるちゅうことで、本日は久しぶりに悪魔の事について纏めてみようってとこや」
せやから。
「人修羅さん、説明お願いします」
「ん」
名指しを受けた人修羅は立ち上がり、画面の前に移動する。
「それじゃあまず言っておくけど、悪魔って言うのは大まかな区別でしかないんだ。お前等が犬猫や魚類鳥類をまとめて生き物って呼ぶのと同じで、悪魔ってのもそういった幾つもの種をまとめて呼んだものだ」
そのとき、はい、とフェイトが手を挙げ人修羅に尋ねた。
「人修羅さんの言葉どうりに考えると、悪魔って言うのは生き物じゃないんですか?」
フェイトの言葉に人修羅は頷いた。
「厳密には違うな。たとえばこの画面に映ってる奴、こいつは肉や臓器が全て水で出来ている、他にも俺の仲魔には気体の体を持つ奴もいるな。お前等の知ってる生き物のコトワリからは大きく外れてるだろ?」
人修羅の言葉にフェイトは少し考えていたようだったが頷いた。
「ん、じゃあ次な。さっきも言ったが悪魔っていうのは全体の呼称だ、だからこれをしとけば無問題っていう戦術は存在しない。蛇の毒と蜂の毒に対する処置が違うようにな」
だから、と人修羅は言葉を続ける。
「全悪魔の情報をお前等に説明していくと平気で数週間はかかるからな、だからお前等が遭遇した悪魔のみの解説にしたいんだが…構わないか?」
人修羅は確認するかのように全体を見回す、幸い何処からも否定の声は上がらなかった。
「それじゃまず、こいつはミズチって奴で主に水撃系、氷結系の魔法を使うな」
そのとき、あの、とティアナが手を上げた。
「水撃系ってなんでしょうか?」
その言葉に人修羅は、あー…と声を上げると、逆にティアナに尋ねた。
「……この世界に魔力を別のエネルギーに変換する方法ってあるか?」
「えー…と一応、魔力変換資質っていう能力があります」
「たとえばどんなエネルギーに変換できる?」
「炎熱と電気が主で、数は少ないですけど凍結の属性も扱う人も居ます」
「それは、一人何種類も使える物か?」
「いえ、基本一人一種類です。たとえばエリオは電気の属性ですし、シグナム副隊長は炎熱の属性です」
そこまで、聞いた人修羅は顎に手を当て少し考え込むと言った。
「そうだな、先に悪魔の使う魔法について教えておこうかな」
そういうと、人修羅は両掌を上に向け、その上に三十センチ程の火玉と氷塊をそれぞれ出現させた。
「こいつはお前等で言う炎熱と凍結系、俺達は((火炎|アギ))系、((氷結|ブフ))系って呼ぶがな」
言って直ぐに、人修羅は火玉と氷塊を握り潰し、今度は合わせた掌の間に紫電を発生させた。
「そしてこれが((電撃|ジオ))系。お前等の魔法はこれしか種類が無いみたいだが、悪魔には更に多くの属性魔法がある」
紫電を納めた人修羅は、再び両掌を上に向け、今度は小さな竜巻と、水弾を出現させた。
「これは((衝撃|ザン))系と((水撃|アクア))系だ、他にも((地変|テラ))系、((破魔|ハマ))系、((呪殺|ムド))系、((重圧|グライ))系、((万能|メギド))系なんてのがあるが、まぁ機会があったら実際にやって見せるよ、室内でやるには危険だからな」
ふと機動六課の面々を見てみると、皆が皆、言葉を失っていた。
「だいたいこんなとこかな」
竜巻と水弾を四散させ、人修羅は再びミズチの映る画面に視線を戻した。
「さっきも言ったがこいつはミズチ、水撃系と氷結系の魔法を得意とする、こいつの耐性は」
あー……。
「なんだったかな?」
「おい……!」
人修羅の言葉にヴィータが怒ったような声を出す人修羅はちょっと待てと声を上げると、((徐|おもむろ))に虚空へ頭を突っ込んだ。
「――――え?」
本日何度目か分からない驚きの声を上げる一同、やはり人修羅は気にせず虚空に頭を突っ込んでいたが、しばらくすると頭を引き抜き言った。
「やっぱ俺よりも本人達から聞いたほうがいいだろ?」
その言葉と同時に人修羅が頭を突っ込んだ辺りから、水で出来た蛇「ミズチ」が現れた。
「先に言っとくがこいつは俺の身内だからな、手ぇ出すなよ」
既にデバイスに手をかけているシグナムとヴィータに人修羅が警告の声をだす。その言葉に二人はゆっくりとだがデバイスから手を離した。
二人がデバイスから手を離したのを見計らって、ミズチが口を開いた。
「グルルル……ワレハ龍王ミズチ、主ノ呼ビカケニ参上シタ」
「ミズチ、取り敢えずお前の耐性と能力をこいつらに説明してくれるか」
ミズチは鎌首を下げると、話し始めた。
「ワレノ体ハ、氷結ト水撃ヲ吸収シ、物理攻撃ヲ軽減サセルガ、火炎ニ対シテハ逆ニ、多クノ痛ミヲ受ケル」
次ニ、とミズチは一呼吸おいて言う。
「ワレラハ皆、氷結魔法、水撃魔法ヲ得意トシ、高位ノ者ニナレバ、幻術モ嗜ム、以上ダ」
説明を終えたミズチに人修羅は言った。
「悪いな態々、戻ってくれ」
「デハ、サラバ」
それだけ告げミズチは跡形もなくその場から消えた。
その後も六課の遭遇した悪魔の映像が出るごとに人修羅はアマラ深界から仲魔を呼び出し、自身について説明させ、幽鬼、外道の場合は人修羅が『ジャイヴトーク』で通訳をしていった、それほど強い悪魔とはどうやら遭遇したことはないらしく、レベルが低めの悪魔ばかりが映し出された。
「ねぇ人修羅」
半人半蟲の「オキクムシ」が話しているとき、今まで黙って肩に乗っていたピクシーが人修羅に言った。
「やけに蟲系の悪魔が多いと思わない?」
「え?」
ピクシーの言葉に人修羅は遭遇した悪魔の情報を見直した、すると最も遭遇率が多かったのが鬼の顔、虎の胴を持つ蜘蛛「ツチグモ」ついで、人間が蝶に転生した姿の「チョウケシン」次に蜘蛛の体に赤子の顔を持つ「ウプ」そして少し離れて「オキクムシ」他の種族も疎らに居るが、たしかに異様に蟲系が多い。
「召還した奴が無類の蟲が好きとか、そんな理由じゃないか?」
「ん〜…どうなんだろ?」
その後も着々と仲魔たちによる説明は続き、初めの頃は警戒の強かったシグナムやヴィータ、キャロも、だんだんと警戒を解いていった。
「ほんなら、次で最後やね」
はやての言葉に人修羅は思わずばれぬ様に、小さくため息をつく。先ほどからアマラ深界に仲魔を呼びに行くたびに、フラロウスを筆頭とした、連れて行ってください派の連中に纏わり憑かれて、精神に疲労を覚えていたからだ。
だが、最後の画像が出たとき人修羅とピクシーは精神の疲労など一瞬で消し飛んでしまった。
「ちょっ!?」
「え゙ッ!?」
映った画像は画質が荒く、映る悪魔の全体図は深い緑色で、何か金色の乗り物に乗っていることくらいしか把握できなかった。しかし人修羅達には一瞬でそれが何の悪魔か解った。
「えー…と、一つお聞きしますが、この悪魔本当に最近出現されましたか?」
なぜか敬語になった人修羅に訝しげな視線を向けながらもはやては答えた。
「いや、これだけは私等が遭遇したわけやない、数十年位前に当時の時空管理局に出現したらしいんや。悪魔と関連性があるかもと思て持って来たんやけど、当たり見たいやな」
その言葉に黙り込み眼を泳がせる人修羅、しかしすぐに口を開き。
「先に言っとく、こいつだけは、ほんとにやばい、色んな意味で……こいつには、まず遭遇しない、だろうし、こいつを呼ぶのは、やめたいんだが…」
今度は途切れ途切れになった人修羅の言葉に、シグナムが首を振り応じた。
「いや、今は少しでも敵についての情報が欲しい、こいつも召還してくれないか、」
どうやら彼女は次々に召喚される悪魔を見るのが楽しくなってきているらしい。シグナムの言葉に一同は同意するように頷いた。人修羅は先ほどとは段違いに深いため息をつき。
「じゃあ行くぞ! 後悔するなよ! 何が起こっても俺は知らないからな!」
自身を鼓舞するかのように人修羅は叫びに近い声を上げた。
「待っ…! 人修羅!!」
ピクシーの静止を聞かず人修羅は召還した。
するとそこに居たのは画像とは一箇所を除き、形状の全く違う巨大な悪魔が居た。その悪魔は深緑の巨体と幾本もの触手を揺らし、大声で名乗りを上げた。
「グワッハッハッハ! ワシは「魔王マーラ」! 諸兄の期待に応え参上したぞ!!」
静寂に包まれる会議室、人修羅を除く全ての面々の表情が凍る。しかし嵐の前の静けさだったのだろう。次の瞬間。
「「「「「「「「「きゃぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」」」」」」」」」
会議室は悲鳴に包まれた。だが、悲鳴はそれだけでは終わらなかった。
直後、ドタドタと廊下が騒がしくなり、会議室のドアが勢いよく開いた。
「はやてちゃん!? いったいなにが―――――」
ドアを開け入ってきた金髪をセミロングにした女性「シャマル」と蒼い狼の姿をしている守護獣「ザフィーラ」を先頭に、近くに居たのかアルト、ルキエも続いた。そして中でゆらゆらしている「モノ」に目が行き、それが何なのか理解するなり、
ザフィーラは逃げ出した。後にザフィーラはこう言ったという。
「敵味方以前に、一匹の雄として勝てる気がしなかった」
らしい。
他の女性陣は。
「「「きゃぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」」」
やはり絶叫。
会議室は再び悲鳴に包まれた。
数十分後・・・
「「うぁぁああああん!!」」
悲鳴は収まった会議室だが今は泣き声と混沌に満ちていた。あの後直ぐにピクシーが呼び寄せた、
シヴァ率いる、蛮力溢れる仲魔達によってマーラは文字通り引きずられていった。しかし数十分たった今でも、マーラの残した爪あとは会議室にのこっていた……マーラ自身はナニをしたわけでもないのに。
成人もしていない、女性+αには刺激が強すぎたようだった。
もしかしたらトラウマになったかもしれない。
マーラが去った後、安心したのか、スバルとキャロは大泣きを始めてしまい、それを目の端に涙を浮かべ荒い息しているティアナと、目の焦点が合っていないエリオが、泣く両名を抱えて落ち着かせようとしている。
なのはとフェイト、はやては何故か笑顔のまま固まっていて全く身動きしないが、手が震えているところを見ると生きてはいるのだろう。はやての肩の上でリインが小さい体をさらに小さくして震えている。
シグナム、ヴィータは全身を震わせ、壁を親の仇であるかのように睨みつけ、奥歯を砕かんばかりの勢いで噛んでいる、顔が赤いのは恐らく怒りのためだけではないだろう。
早々に気絶してしまった、シャマル、アルト、ルキエは介抱する者も居ないので床にほったらかしにされている。
そんな会議室の隅で人修羅は土下座状態だった。
「大体ね…人修羅はもっと恥じらいというものを持たなきゃダメなのよ!! そんなんだから何時までたっても……ちょっと人修羅! 聞いている!!?」
「ハイ、聞いております…仰るとおりです…」
下げた頭に、上から降ってくるピクシーのお叱りを受けている。
こうして悪魔対策会議は最低かつ、うやむやに終わった、誰も忘れることなど出来なさそうだが…。
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第4話 乱痴気 | ||
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さすがご立派様!!登場するだけでここまでカオスを生み出せるのはあんただけだぜ!!(赤いマハラジャ) | ||
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