真・残念†無双  第6話
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「はーい じゃあ授業を始めます」

 

 

 

いつものように教卓につき俺は授業を始める準備をする

 

水鏡先生の私塾は女子専用なのか皆可愛い子だ。10人前後が寺小屋のような感じの部屋に集まり授業が行われる

 

席は決まってないのか皆思い思いに座る

 

孔明と士元は常に一番前に座り興味深そうに授業を聞いてくれる。愛らしすぎる。

 

元直は一番年上な為か後ろの窓際に座る。

 

孔明達以外の子は近くの村から通っているらしいそのため日によって少し人数が変わる

 

あの階段を毎日上り下りするとかどんな罰ゲームだよ

 

と思ったが黙っておく 水鏡先生は怒ると怖いからだ

 

以前も年の話をしていたら口がすべ・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・・若くて美しい先生の元で仕事ができるのは光栄だ

 

ッンン オホンゲホン

 

そしてその皆がすべからく優秀である

 

若くて美しい水鏡先生の授業は多岐にわたり

 

戦略 戦術 政治 農業 天文学 儒学 

 

さすがは年の功といったところで色々な・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・さすがは美人は・・・ってやばいさっきからどこからか殺気が半端ない・・・

 

 

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「先生〜!授業は〜!」

 

 

「しゃっきから変な顔をして黙ったままでしゅ」

 

 

「はわわ、ひ、雛里ちゃん変な顔は可哀そうだよ!」

 

 

「そうか?一刀はいつも変だろ

 

 まぁ孔明にはかっこよく見えるのかもしれんが」

 

 

「しょ、しょんなことないでしゅ」

 

 

 

 

 

 

・・・・ひどい言われようだな

 

俺にだって心はあるんだよ これが世に言う学級崩壊ってやつか

 

教育委員会とかPTAのないこの時代俺の味方はいないらしい

 

私立の女子校でッキャキャウフフな展開はどうやら夢の中だけの話らしい

 

 

 

 

「お前らあんまり俺をいじめると不登校になっちゃうよ

 

 家でネットゲームしかしないひきこもりになっちゃうよ」

 

 

「また訳のわからないことを・・・・・」

 

 

「はやく授業をするでしゅ」

 

 

「・・・・孔明のその言葉は青年の心に深い傷を残すのであった

 

 

 そして誰も知らないであろう。その言葉がきっかけであんな事件が起ろうとは・・・・」

 

 

「あわわ、しゅ、朱里ちゃん!」

 

 

「はわわ、ひ、ひどいでしゅ」

 

 

「孔明、今ならまだ間に合うんだ

 

『お、お兄ちゃんのことなんか何ともおもってないんだからね!勘違いしないんでよね』

 

 そう言ってくれればあんな事件は起こらないだろう」

 

 

 

「なんか嫌な予感がするので嫌です」

 

「あんな事件も何もないだろう。このアホは」

 

「あわわ、もげろでしゅ」

 

 

 

 

 あぁ冷たい表情で蔑まれるのも興奮してしまう っはあはぁ

 

 ってやばいこれ以上ふざけると死ぬ 教室に殺気が充満している

 

 真面目にやろう

 

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「じゃあ今日は三権分立という仕組みについて話そう」

 

 

 予定では猫耳ッ子と犬耳っ子の可愛さとその相違についてやるつもりだったが、これをやるとホントに殺気が俺に向かうのでやめておこう。

 

 もちろん俺は猫耳っ子派だ。異論は認める。

 

 仕方ないので孔明の好きそうな政治の話で機嫌を取ろう

 

 俺は好きな妹は苛めたくなってしまうタイプだからついやりすぎてしまう

 

 現代では俺にも妹がいたはずだが大いなる宇宙の意思で名前すら思い出せない。そのことが悔やまれる

 

 俺の妹なのだからさぞ可愛かっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・まぁ権力を分散させ互いを監視する構造はいいな」

 

 

「で、でもそれ程の機関をつくるには人もお金も必要でしゅ」

 

 

「で、でもできたら今の太守に全権力が向くのは避けられるでしゅ」

 

 

「太守が優秀で善政を行っているなら別だがそうでない場合も多々あるからな」

 

 

 

 

3人が思い思い話し出す。他の子達も色々意見を交わす。

 

俺の授業は主に現代知識を噛み砕いてこの時代に合った感じに合わせて話す。

 

そしてそれについてみんなで意見を出し合うといった所だ

 

水鏡先生も息抜き的な感じで良いといってくれたのであまり厳しくはやってない

 

というか厳しくやれるほど詳しくない

 

こういった知識をどこで得たのかと聞かれたが

 

 

『旅芸人やってるとき連れで及川ってのがいてそいつが宇宙からの電波を感じたとかいって話してくれた。

 

 あとは結構旅をしているから色々なとこで聞いたんだよ』

 

 

と無理やり誤魔化した。孔明と士元はその及川と俺との関係について詳しく聞いていたが・・・・・あいつら大丈夫か?

 

 

 

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そんなある日。俺は水鏡先生のお使いで街に来ていた

 

山を下って少し歩くと街があるらしい。俺が迷子になっていたのが嘘のようなわかりやすい道だった。

 

でお伴にはなぜか士元が付いてきていた。いや全然嬉しいんだけどね。

 

ただ街を歩く人を見てびくつくのは控えてほしい

 

さっきからあいつ人攫いじゃね的な視線が隣を歩いてる俺に向けられている。

 

 

「しかし、ここはそこそこ栄えてるな」

 

「そ、そうでしゅ。ここの太守様は善政を心がけているらしいでしゅ。

 

 ただ街の治安や繁栄具合を見るにそこまで優秀な人ではないかと・・・・」

 

「相変わらず辛口だな士元」

 

「じ、事実を述べたまででしゅ」

 

「そ、そうか。で士元の用事って何だ?本か?

 

 なんだったらお兄さんが買ってあげようか?ぐへへへ」

 

「あわわ、変質者の手口でしゅ

 

 お金はあるから大丈夫でしゅ」

 

「そ、そうか。言った俺も悪いが街中ではもう少し抑えてくれると助かる」

 

 

周りの目が厳しくなる

 

とその時

 

 

「きゃあ〜〜〜!!助けて〜〜!」

 

 

なんだなんだまだ俺は何もしてないぞ。だが捕まるのは嫌だしな

 

仕方ないここは逃げるか

 

 

 

「士元。まずいぞ。いったん逃げるぞ!!」

 

「あわわ、何故すでに逃げる準備を?」

 

「バカ!常に退路を確保しとくのは当然だぞ!」

 

「確かにしょうですが・・・・、もう人として戻れない所までいってるのでしゅ

 

 そ、それに先生も危ないでしゅが今は違いましゅ。

 

 どうやらあっちで何かあったみたいでしゅ」

 

 

 

なんだ俺のことじゃないのか。

 

士元が指差した方を見るとどうやら喧嘩?らしい

 

酒場らしき店の前に人ごみがあった。

 

見ると1人の女性が集団の男達に襲われていた。さっきの悲鳴は彼女のものらしい。

 

だが既に他の女性が助けに入っていた。俺が逃げる準備をしているうちに集団の半分程倒していたようだ。

 

 

 

 

 

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「ははっ、その程度か。お前ら!野蛮な行為を行う賊共めこの趙子竜が叩き斬ってやるわ!」

 

 

 

今あの人趙子竜って言った?今さら武将が女になってるのは驚かない。

 

その女性は白を基調とした服を着ており胸元が大きくはだけていてセクシーだ。

 

そしてまたこの人も美人だな。士元より少し明るい青髪とキリっとした表情が美しい。

 

女性・・・まぁ趙雲か・・・が赤く大きな槍を振りかざすとまた賊が吹っ飛んだ。

 

とその一撃から逃れた1人がこっちに向かってきた。

 

 

 

「っちどけそこのガキがああ!!!」

 

 

 

ッガ!ドコッ!ドコッ!・・・ドコッ!グシャア・・・・・

 

 

 

てめぇ今何をしようとしたんだよ。人の妹に手を出して無事に済むとは思うなよ。

 

俺は向かってきた男の腕をとり、重心を奪い投げ飛ばした。そして追いうちをかける。

 

 

 

「あわわ、先生もう気絶してましゅ」

 

 

「大丈夫だ。殺しはしない。地獄を見せるだけだ」

 

 

 

幼女に手を出そうとするやつは現代の法律でも極刑だったはず。殺すのはまずいが地獄を見せるのは当然だ

 

 

 

 

「ふむ。すまんな。私が1人逃がしてしまったせいでそなたの可愛い妹を危険にさらしてしまったな

 

 だがなかなかそなたもお強い様子と見たが?」

 

 

 

人に話しかけられて俺は手を止め、賊を落とす。

 

さっきの趙雲がやってきた。既に残りの賊はその辺に延びていた。

 

というか可愛い妹かなかなか話の分かる人だ。

 

 

 

 

「いや、大丈夫さ。妹を守るのは兄として当然だ。

 

 それに強さで言ったらあんたの方が半端ないだろ」

 

 

「ふふっ。当然かまぁそうだな。私が強いのも事実だしな」

 

 

「あわわ、私は先生の妹ではないでしゅ!!」

 

 

「といっているが?」

 

 

「あぁ最近ちょっと反抗期でね・・・まぁそこも可愛いんだが」

 

 

「先生とは?」

 

 

「俺の趣味だ!」

 

 

「っははは、なかなか面白い御方だ。どうだ?迷惑をかけたお詫びに1杯おごらせてくれないか?」

 

 

「ありがたいお誘いだね。ちょうど昼飯にするつもりだったし遠慮なくおごられるよ」

 

 

「あわわ、しぇ、しぇんせい!お使いは?それに昼間からお酒なんてダメでしゅ!」

 

 

「わかってないな士元!昼間から飲むからこそ上手いんだ!!

 

 それにお詫びをしたいという美人のお誘いを断ることなんて俺にはできない。

 

 お使いは後でちゃんとやるよ」

 

 

「はははっは!分かっているなお主!

 

 では案内しよう。ついてまいれ」

 

 

 

 

 

 

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「自己紹介がまだだったな。私は趙雲、字は子竜だ。『常山の昇り竜』とは私の事だ。」

 

 

「風は程立 字は仲徳と申しますです。よろしくなのですよ〜。

 

 でこっちが『俺は宝慧だ。よろしくな兄ちゃん』です」

 

 

「私は戯志才と申します。以後お見知りおきを」

 

 

 

趙雲に連れられてさっきの酒場に戻るとそこには2人の女の子がいた

 

1人はウェーブのかかった金髪をした可愛らしい少女でなぜか頭に人形を乗せている。

 

もう1人は黒髪眼鏡でいかにも真面目そうで美人さん。

 

 

 

「俺は北郷一刀。北郷でも一刀でも好きに呼んでくれ

 

 でこっちが俺の妹の・・・・・

 

 

「妹じゃないでしゅ!先生も定着しようとしないでくだしゃい!

 

 私は?統 字は士元です」

 

 

え〜!なんか言い続けてたら妹になってくれるかと思ったら駄目らしい

 

 

俺たちは食事をしながら俺と趙雲は酒を飲みながら話を続ける

 

 

 

 

 

 

「・・・ほぅ、そちらの士元殿はかの有名な水鏡私塾の生徒であったか

 

 道理で利発そうな目をしている」

 

「さすが趙雲殿わかってらっしゃる。利発なだけなく愛くるしいところが士元の魅力です」

 

「確かに愛くるしいなこう心の奥底から保護欲が湧いてきますな」

 

「でしょう。ですがそちらの仲徳殿も戯志才殿も聡明な目をされていますよ」

 

「ですって稟ちゃん。どうやらこのお兄さん風と稟ちゃんを娶りたいそうですよ」

 

「そこまで言ってねえよ。思ったけども」

 

「風も初対面の相手に失礼ですよ。ところで水鏡私塾は女子専用だったはずでは?

 

 北郷殿もそちらの生徒で?」

 

「しぇ、先生は水鏡先生の下僕で奴隷なのでしゅ!」

 

「ちょ!士元何言ってんの?誤解されるだろ!」

 

「でも元直さんが他の人に先生のことを聞かれたらそう答えろと言ってでしゅ

 

 そういった方が先生も喜ぶと言ってでしゅ」

 

「あいつ何教えてんの!?孔明と士元が変な趣味に走ったらどうしてくれんの?

 

 水鏡先生の下僕と奴隷自体は歓迎だけど」

 

「あわわ、さっきから本音が駄々漏れでしゅ」

 

 

 

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「・・・・ところで3人はなんで旅をしてるの?」

 

 

「強引に話を変えてきましたね〜。お兄さん面白いですね〜。

 

 風達は仕えるべき主を探して旅をしているのですよ〜」

 

「まぁそれもここまでだがな。私は一応の主が決まったのでな」

 

「まだ行ってもないじゃないですか。仕官を受けてもらえない可能性もありますよ」

 

「なに稟よ。私の武と噂に聞く公孫讃殿なら大丈夫だろう」

 

「風もそう思うのですよ〜。星ちゃんなら余裕なのですよ」

 

「そうは言ってもですね・・・」

 

 

 

「俺も大丈夫だと思うよ」

 

 

「ほほう、さすが北郷殿わかってらっしゃる。してその理由は?」

 

「勘・・・かな。子竜殿なら絶対仕官できるよ」

 

「北郷殿・・・・そこまで言い切りますか・・・・

 

 まだ私たちは出会ったばかりなのに・・・」

 

「よし、ならばもし子竜殿が仕官できなかったら・・・

 

 

 

 

 

 士元にご主人様と呼ばれる権利をあげよう」

 

 

 

 

「あわわ、な、なぜわたしなんでしゅか!?

 

 そんな権利どこにもないでしゅよ!!」

 

「おもしろいですね〜。ではこっちは稟ちゃんに旦那様と呼ばれる権利を賭けるのです」

 

「ふむ。面白いな。どちらも魅力的な為迷ってしまうな」

 

「風っ!!私を巻き込まないで下さいよ!!」

 

「では次会った時に結果発表としましょう

 

 その時が楽しみですね〜」

 

「こんな時代だ次会う時がどのような形かわからないが面白いこと間違いないな」

 

「では乾杯しますか!旦那様と呼ばれるの楽しみだな〜」

 

「あわわ、先生取り消してくだしゃい」

 

「風!私はやりませんからね!」

 

 

 

2人の抗議が聞こえず俺達3人は乾杯した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
今回は雛里メインです

雛里たんかわいいよモフモフ


オリキャラが入ってるので苦手な方は注意です
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コメント
>> グリセルブランド さん コメありがとです。一刀さんはギリギリのとこで生き残れると思います。(システマ)
一刀の相変わらずの好青年ぶりに安心しました。年齢を聞かれて逆上した水鏡先生の折檻を受けないように気をつけて生きてほしいです。(グリセルブランド)
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