IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第十八話 |
第十八話 またまた久しぶりな月村家にて2
「あぁー、疲れた..........」
前回の爆弾発言のあと色々あった。
すずかさんがそんなことを言うもんだからアリサさんが顔を真っ赤にして怒った、というより激怒していた。
何故?
しかし、忍さんが
『だったら、明日は一夏くん、アリサちゃんの家に泊まればいいじゃない』
なんて黒い笑みで言うもんだから俺の胃はかなり痛くなった。
しかも何故かアリサさんはそれで納得してしまった。
どことなく嬉しそうな顔をしていたのは気のせいか?
それに対しすずかさんは何故か悔しそうな顔をしていた。
そして時間は夜になり、夕食をご馳走になった。
とても美味しかった____________のだが、その際アリサさんとすずかさんがいきなり『あーん』なんてしてきたから大変だった。
しかもどちらか片方を選ぼうとするともう片方が泣きそうになる。
はっきり言って俺の方が泣きそうでした。
だから両方同時に食べるのでどうにかことは解決した。
そのため俺の疲労ゲージは限界まで上昇した。
そして現在、その疲れを癒すため、月村邸のお風呂に入っています。
デカイ。
家もデカイと風呂もデカイ。
何回かすずかさん家に来て入ったことはあるがやはり何回見てもデカイ。
あなたの家の浴槽を思い出してください。
それの十倍はあります。
なので一人ぽつん状態なわけで、
「ちょっと寂しいな」
なんて思ってしまっ__________
ガラッ!
「一夏くん、寂しいなら早く言ってよ!」
「ほんとよ、ちょっとは素直になりさいよ!」
そこにいたのはタオルに身を包んだ例の如くあの二人だった。
アリサさんがそれを言うのかよ..........って!?
「ど、どどどどどどどうして居るんですか!?」
俺はかなりテンパっていた。
当たり前だろう。
お風呂場に若い男女が入っているのだ。
恋人同士や夫婦なら分かる。
しかし、ここに入っているのはそういう関係じゃない相手だ。
不味いに決まっているだろう。
「何よ、別にいいじゃない///」
アリサさん、そんな真っ赤な顔で言われても..........
「そうだよ、なのはちゃん達とは一緒に入ったんだから///」
すずかさんも_________って!?
「どうして俺の黒歴史を知ってるんですか!?」
そんな馬鹿な、あの時のことは絶体秘密プラス忘却の彼方にということで解決したはずなのに。
「そうよ!なのはやフェイト、はやて、それにシグナムさん達とも入ったんだからいいでしょ!」
「いや、俺の質問は..........」
「なのはちゃん達がすごいゆるみまくった表情で嬉しそうに語ってたよ」
あの人達は何をしてくるんだ!!
「いや、でもそれはまずいんじゃ..........」
俺がそう言うと
『い、いやなの?///』
アリサさんとすずかさんは涙目上目使いという最終兵器を投下してきた。
今度こそは男の尊厳を見せつけないと..........
「さ、流石に男女一緒に入るのは不味いかと..........」
『....うぅ』
ま、負けてたまるか.......
「だ、だからせめて俺が上がりますよ」
言ってやったぜ!
少々控えめだが言ってやったぜ!
『......うぅ.........ひぐっ..........』
アリサさんとすずかさんは泣き出しそうというより泣き出してしまっていた。
そのため上目使いの破壊力は極限に達していた。
しかし、だからこそ言わなきゃいけない時だってある。
去年の修行に比べればこの程度の困難など..........
「ちょ!?泣かないで下さい!入りますから、一緒に入りますから!」
男と言うのは女には甘い生き物であるby一夏
『やったー!』
アリサさんとすずかさんはさっきの顔とはうって変わって喜びいっぱいの顔になっていた。
てか
「嘘泣きだったんですか!?」
するとアリサさんとすずかさんはニッコリ微笑んで
『男が一度言ったこと撤回したりしないよね(わよね)』
やはり男は女には逆らえないのか..........
そんなこんなで俺とアリサさんとすずかさんは一緒に風呂に入ることになってしまった。
「なんだろう.........全然リラックス出来なかった..........................」
俺は部屋のベットの上に座りながら言った。
あのあと、アリサさんとすずかさんと風呂に入ったが大変だった。
アリサさんとすずかさんは体を洗ってあげると言われたり、今度は逆に俺がアリサさんとすずかさんの体を洗ったりしていた。
俺は進んでやったわけじゃないんだ!
アリサさんとすずかさんが洗わないと泣いちゃうぞ的な顔で見てくるから、男しては拒否できないわけで。
ほんと直視しないように頑張ってたし。
俺は俺に称賛を送りたい。
ちなみにアリサさんは家に帰宅した。
色々用があったらしい。
悔しそうな顔をしていたが。
ほんと何でだ?
そんなことを考えていると
「一夏くん」
ドアが開きそこからすずかさんが入ってきた。
「す、すずかさん?どうかしたんですか?」
やはりさっきのことがあったためちょっと動揺してしまう。
「う、うん、ちょっとね、頼みたいことがあるんだ」
すずかさんの表情を見て俺は真剣になる。
「もしかして、あれですか?」
「うん、さっきまでは我慢出来てたんだけど」
すずかさんは頬を赤く上気させていた。
俺の方をとろんとした目で見つめていた。
この症状は間違いなく
吸血衝動
数ヵ月に一回のあれが今来るとは........................
「すずかさん、いいですよ」
そう言って俺は服をずらして首筋を見せる。
するとすずかさんは突如押し倒して来る。
「.......カプッ」
「........っ!」
すずかさんはそのまま口を首筋に押し付けてくる。
鋭い痛みと共に歯が俺の皮膚を破って中に侵入してくるのが分かる。
そこから出てくるのは赤い液体が首筋を流れる。
「ペロッ」
すずかさんは俺の首筋から流れる血を舐める。
「うっ」
すずかさんはそのままペロペロと俺の首筋を舐め続ける。
「ペロペロッ」
すずかさんの舐めるペースはどんどん早くなっていく。
そしてすずかさんは今度は俺の顔に口を近づけていく。
「すずかさん、それ以上はダメです」
俺はすずかさんの肩を押さえ離した。
「うぅ〜..........」
すずかさんはまだもの足りなさそうな顔をしていた。
しかし、これだけはダメなんだ。
「すずかさん」
俺はすずかさんです目を見つめながら言う。
するとすずかさんはとろんとしていた目を閉じ、
「すぅ..........」
俺の腕の中で寝てしまった。
「ふぅ、やっと落ち着いたか.........」
吸血衝動が高まると『夜の一族』はこうなってしまうのである。
そして
「くっ..........」
吸血衝動の対象になったときの一番の特徴、それは
一時的な吸血鬼化である。
本来、それが発動すれば身体能力の上昇などのメリットがあるのだが、何故だか知らないが俺の場合は一時的な魔力ランク低下などの弱体化のデメリットがある。
ただでさえリミッターがかけられている。
その為、この吸血衝動のある月の魔法戦闘は少々不味いことになる。
魔導師やIS程度なら、まったく支障はないのだが、今回はあのリンカーコアを積んだあのISを相手どる可能性もある。
もしかしたらのことはあるかもしれない。
それにこの状態はいつまで続くか分からない。
前は一週間くらいで治ったが、今回はどれくらいで治るか分からない。
いや、長引くであろう。
吸血衝動の対象になったものは吸血されるときに血を吸われるだけではなく『夜の一族』の血を吸収してしまうのである。
その血が体内に入るため簡易吸血鬼化してしまうのである。
そしてこの血を吸収する量は回数を重ねていくたびに多くなってしまう。
その血が体に馴染んで自身も完全に吸血鬼化するというわけではないが、その血が完全に消えるのには時間がかかる。
量が多くなれば尚更だ。
本来は簡易吸血鬼化することでパワーアップするはずなのに、俺の場合は弱体化してしまう。
その理由は恐らく、
「多分『雪白刹那』が原因なんだろうな」
俺の体に宿る『雪白刹那』、この力はあまりにも謎が多い。
確信をもって言えることではないが恐らくの原因はこれだろう。
「せめて戦闘で『雪白刹那』が使えたらいいんだけどな」
『雪白刹那』は強すぎるために管理局に制限をかけられている。
基本的に通常の使用は出来なく、出来るのは管理局の三提督の許可とその他お偉いさんの数十人の許可が必用である。
まあ、自力でその制限を破壊することも可能なのだが。
破壊すると管理局にばれてしまうのでやはり無理なのである。
「まあ、なるようになるか」
俺はそう割りきったがあることに気付く。
「すずかさんどうしよう」
俺の血を吸いすずかさんは俺の腕の中でぐっすり寝てしまっている。
「仕方ないな、すずかさんの部屋に連れていくか」
そう言って俺は部屋を後にし、すずかさんの部屋に向かった____________のはよかった。
「離れないだと........!?」
すずかさんをベットの上に寝かせたのはいいが俺の服を掴んでいるためベットに寝かせても俺が帰ることが出来なくなった。
「このままでは..........」
このままではすずかさんと一夜を過ごしてしまう(いやらしい意味じゃないよ)
そんなことを考えていると
[一緒に寝ればいいじゃないですか]
喋ったのは俺のデバイス、スノウだった。
「なんか久しぶりに喋った気がするな」
[うるさいです、マスター。その件はいいんです。それより今はこの状況です]
なんかスノウ怒ってる?
やっぱり登場の頻度が少ないからか?
って!?
「なあ。聞き間違いだと思うがさっき一緒に寝るなんて言わなかったか?」
[はい、そう言いました]
スノウはそれがどうしたみたいな感じで言った。
「いやだからそれが不味いんだろうが」
このデバイス後でぶちのめしてやろうか。
[マスターなら、大丈夫ですよ」
何を根拠にそんなことを言ってるんだ、このデバイス!
[それにマスター、もうマスターにはそれしかないみたいですね]
スノウがそう言うと俺は突如何かに引っ張られる。
「うおっ!?」
俺はベットにに入ってしまう。
横ではすずかさんが俺の腕をがっちりホールドしてすやすや寝ていた。
「ちょっ!これは不味いだろ!」
俺はこのホールドを抜けようとするが、
「抜け出せない!?」
忘れていた、血を吸った直後のすずかさんはいつもより力が強いんだった。
恐らくやろうと思えば腕をとくこともできるのだろうが、ケガをさせてしまうだろう。
「スノウ、どうにかし_________」
[....................]
まさかのスリープモードかよ!?
そしてすずかさんはというと、
「えへへ..........そこはダメ..........」
凄い幸せそうな顔をしていた。
どんな夢見てるんだよ。
すると
「うっ..........眠気が..........」
俺に急に酷い眠気が襲ってきた。
吸血鬼化の直後は急激な眠気に襲われてしまう。
その為何度すずかさんと寝落ちしそうになったか。
しかし、今回はマジで無理そうだ。
俺は眠気に耐えきれず目の前が真っ暗になった。
チュンチュン
「うん........う......」
小鳥のなく声で目が覚めてしまった。
モニュモニュ
うん?
なんだこの感触?
モニュモニュ
柔らかい?
モニュモニュ
「.........あん♪」
はっ?
俺は意識を覚醒させ目を開ける。
そこには、
「おはよう一夏くん、朝から大胆だね」
顔を赤くして微妙に嬉しそうな顔をしたすずかさんがいた。
俺は自身の手を見る。
俺の手はがっちりすずかさんの大きな胸をホールドしていた。
「....................(ガクッ)」
俺は再度意識を手放した。
昨日の疲れやその他もろもろ重なり、朝から根こそぎ精神を奪われていった。
[マスター..........ざまあみ___________ご愁傷様です]
本音が混ざっていたスノウであった。
説明 | ||
もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。 | ||
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ああ…羨ましい!! くっそー、一夏爆発しないかなあ…(紫蒼の慧悟[しっけい]) | ||
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