IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第二十話 |
第二十話 敵IS襲来!そしてもう一人の魔導師
「いや〜、死ぬかと思った..........」
夕暮れの河川敷で世にも恐怖なO☆HA☆NA☆SHIを受け戦闘でもないのに死にかけるって..........
ある意味どんな敵より怖かった。
「何ブツブツ言ってんのよ?」
隣にいたアリサさんがそう言ってきた。
「いや、何でもありませんよ」
現在、時間も夜になり空には星が見える。
俺はアリサさんと歩きでバニングス邸に向かっている。
すずかさんは途中で迎えのリムジンが来た。
その際すずかさんはとても悔しそうにしていた。
それとは逆にアリサさんは勝ち誇ったような顔をしていたが。
その途中、海鳴の公園に寄り俺とアリサさんはそこを歩いていた。
「そう言えば、アリサさん。一つ聞きたい事があるんですけど」
俺は気になったことを聞く。
「何よ?」
「どうして今日誘ってくれたんですか?」
まあ、すずかさんを一緒になったが。
「そ、それは..................................................一夏とデートに行きたかったから///」
「?何て言いました?」
アリサさんはゴニョゴニョと最後言っているのでよく聞き取れなかった。
「な、なんでもないわよ!」
アリサさんは声を大きくしてそう言った。
しかし、アリサさんはそのあとちょっと考えてから。
「一夏が管理局の任務で海鳴に来たのは分かる。多分最近起きている失踪事件も何か関わっているんでしょ?」
アリサさんは下を向きながらそう言った。
「アリサさんの洞察力にはびっくりしますね」
俺はちょっと笑いながらそう言った。
「違うわ。すずかと考えたのよ。一夏がIS学園に通っているのにこんな時期に海鳴に来るって言ってたから」
なるほど来る前から全部分かってたのか。
「一夏は管理局で最強って呼ばれてるのは知ってる。でもその最強の一夏が呼び出されるってことは相当な事件っていうのも分かる」
アリサさんは歩みを止め言う。
「だ、だから心配だったのよ_______________
また前みたいに一夏が傷つくんじゃないかって」
アリサさんは泣いていた。
その綺麗な瞳からポタポタと透明な液体を。
「アリサさん......................」
俺はアリサさんを抱き締めていた。
「大丈夫ですよ。アリサさん」
俺はアリサさんの背中を撫でてやる。
「俺は前みたいなことには絶対なりません。これでも強くなってるんですから」
そう言うとアリサさんは俺の背中に手を回してくる。
その小さな手で。
ギュッと力を込めてくる。
「い、一夏ぁ..........」
「はい、なんですか?」
俺がアリサさんにそう言うとアリサさんは更に力を込めてくる。
「.........もっと強く抱き締めて..........」
「はい」
俺は抱き締める強さを強くする。
「苦しくないですか?」
「....大丈夫......」
アリサさんはそう応えると俺の胸に顔を埋めてくる。
かすかに嗚咽が聞こえる。
俺の服の胸元が濡れていくのが分かる。
(俺の周りにはこんなにも心配してくれる人がいる。だから、絶対守らなくちゃな。その人も、その周りの人も)
だから誓った。
絶対あの時のようにはならないと。
そう心に誓った。
俺の腕の中にいるアリサさんを見ながらそう誓った。
その時だった。
[マスター!魔力反応です!]
突如スノウの声とともに上方から魔力弾が飛んでくる。
俺はアリサさんを抱き抱えたままその魔力弾を大きく後ろに跳び回避する。
魔力弾は地面に直撃し大きな爪痕を残す。
幸いにも公園には誰一人居なかったので助かった。
「スノウ!セットアップだ!それと同時に結界を張れ!」
[イエスマイマスター、セットアップ]
そう言うと俺の服は青いラインの入った白いロングコートのバリアジャケットに変わる。
「アリサさん!大丈夫ですか!?」
「え、えぇ.....大丈夫よ.......」
アリサさんは突然のことにびっくりしたのか呆然としていた。
俺は魔力弾が放たれた上空を見る。
そこに居たのは
ISだった。
しかも一体ではない。
五、いや十体はいる。
しかし、俺は別のことに驚愕していた。
「有人機だと.........!?」
十体いるISのうち、九体はあの時襲ってきた無人機ゴーレム。
そして真ん中にリーダーとしているのが顔をバイザーで隠した謎のIS。
見た目は紫色のISでとげとげした装甲が付いていおり、手には紫色のライフルが握られていた。
見た感じパイロットは小柄な女性というのが分かる。
[マスター!この敵からA+相当の魔力を感じます!]
A+相当ってかなりの高ランクじゃないか!
なのはさんやフェイトさんには劣るが簪や本音並みの魔力だ。
「誰だ!」
俺がそう言うとそのバイザーのISは手に持ったライフルを構え連射してきた。
「くっ」
「キャアアアアア!!!」
バンバンッ!と魔力弾が飛んでくるが回避する。
(アリサさんを抱えたままじゃ戦いづらいな)
しかも簡易吸血鬼化しているため魔力も落ちている。
「スノウ!武装形態『浮游刀剣』にチェンジだ!数は二十本だ!」
[イエス、マスター]
そう言うと俺の背中に二十本の白い刀が出現する。
「行け!」
俺がそう言うと背中の浮游刀剣が生き物のように動き出し敵に発射される。
カキィィィン!
刀剣が各ISとぶつかる。
そのまま刀剣はIS達と戦闘を始める。
この武装形態『浮游刀剣』はこう言う手がふさがった状態を想定された形態で、自身の考えた通りに刀剣が動き敵と戦う事ができる、マルチタスクを応用した形態だ。
しかし、刀剣の数が多くなればなるほどマルチタスクが多く必要になる上、魔力の消費が激しい。
今の俺のマルチタスクは五十六個存在する。
『浮游刀剣』なら最大五十六本までなら扱う事ができる。
「スノウ!今のうちにアリサさんを転移できないか?」
[無理です!どうやら別の結界が張られていて転移が阻害されています」
結界か..........
不味いな、このままだとアリサさんを抱えたまま戦うことになる。
あの有人機ISは流石に『浮游刀剣』だけじゃ無理だ。
「い、一夏..........」
アリサさんは俺の腕の中で震えていた。
「大丈夫です。アリサさんは死んでも守ります」
俺はそう言うとバックステップをして後退する。
(このまま一度ここから離れてアリサさんを安全な場所にやらないと)
しかし
ドガァァン!
有人機の方から爆発音が響く。
[マスター!一本破壊されました!]
スノウがそう言うと有人機ISが巨大な鎌を持って襲ってくる。
「スノウ!『浮游刀剣』をもう一本緊急展開だ!」
[イエスマスター]
有人機ISの鎌を遮るように刀剣が出現する。
カキィィィン!
刀剣と鎌がぶつかる。
ぶつかったさい鎌の刃が確認できた。
「魔力刃だと!?」
その鎌からは紫色の魔力刃がギザギザと出ていた。
[マスター!刀剣の耐久力では耐えきれません!]
決壊します、そう言った。
「くっ!」
ドガァァン!
刀剣が砕けちり爆発する。
俺は爆風がアリサさんを襲う前にプロテクションを発動させる。
「キャアアアアア!!!」
アリサさんは悲鳴をあげる。
「スノウ!」
[イエスマスター]
スノウがそう言うと爆風を防いでいるプロテクションが多重展開される。
「.........」
有人機ISは左手に先程の紫色のライフルを展開して魔力弾を撃ち出してくる。
バンッバンッバンッバンッ!
紫色の魔力弾がプロテクションに被弾する。
連続して放たれる魔力弾がプロテクションの耐久値を下げていく。
(くっ、かなり魔力の低下が激しい。前はここまで低下していなかったのに..........)
制限されてAランクの魔力が更に低下してCランクくらいになっている。
これはかなり不味いな。
ピキピキッ
プロテクションにヒビが入り出す。
(不味い、『浮游刀剣』もこれ以上出すと魔力が足りない!)
これ以上出すとプロテクションの魔力が足りなくなってしまう。
奥では『浮游刀剣』の残り十九本がゴーレムと戦っている。
『浮游刀剣』をこちらに呼んだら恐らくゴーレム九体が一斉に攻撃をしてくる。
そうなったら防ぐのは無理だ。
[マスター!プロテクションに限界が来ています!)
このままだとプロテクションが破壊されてしまう。
(魔力の限定解除も無理だ。こうなったら『雪白刹那』を使うしかないか..........)
封印を解除しようとした。
その時だった。
「アクアイレイザー」
その声とともに目の前の有人機ISに水の魔力光線が放たれる。
ビィィィン!
ドガァァン!
ライフルが破壊され爆音が発生する。
有人機ISは攻撃の手を中断させられて後退する。
「キャアアアアア!!!」
アリサさんは悲鳴をあげる。
いくらプロテクションが張っているとはいえ近距離で爆発が発生したのだ。
悲鳴をあげるのは分かる。
[マスター、AAランクの魔力を感じます!]
なのはさん並みの魔力だ。
あれが敵だったら確実に『雪白刹那』を使わなくてはならない。
「まったく、一夏くんに手を出すなんて許せないわね」
声からして女の声。
爆風が晴れその姿を現す。
「大丈夫?一夏くん、ケガはない?」
その姿に見覚えがあった。
水色の髪をし、ミステリアスな雰囲気を感じさせ、
水色と白のドレスタイプのバリアジャケットを身に纏った美少女。
「た、楯無?」
そう言うとその美少女は
「久しぶりね、一夏くん」
更識家当主、更識楯無が十人中十人が魅力されるような笑顔で言った。
説明 | ||
もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。 | ||
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