魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第八話 |
新暦69年 ミッドチルダ
零冶 「で、これで必要な物は揃ったのか?」
チンク 「ああ。これで全部だ。」
とある日、零冶とチンクはミッドチルダに買い出しに出掛けていた。そして、誘ったのはチンクだった。
チンク曰く、
チンク「最近は訓練ばっかりだろ?偶には気分転換でもしたほうがいい。」
と言って、零冶を半ば強引に連れ出した。
零冶 「それじゃあ、どこかで休もうか?」
チンク「ああ、そうだな。」
零冶達は休憩するために喫茶店に入った。
店員 「いらっしゃいませ!お二人様でよろしいでしょうか?」
零冶 「ああ。」
店員 「では、こちらの席へどうぞ。ご注文が決まりましたらお呼び下さい。」
零冶 「ありがと。」
零冶とチンクは荷物を降ろして一息ついた。
チンク「すまない・・・全部零冶に持たせてしまったな。」
零冶 「なに、気にするな。それより、注文は決まったか?」
チンク「ああ。」
零冶は近くに居た店員を呼んで注文を取った。
店員 「ご注文をどうぞ。」
零冶 「カルボナーラを一つとアイスティーを一つ頼む。チンクは?」
零冶がチンクの注文を聞くと、
チンク「うむ。レモンティーを一つとストロベリーパフェを一つ、それとショートケーキを一つ頼む。」
店員 「かしこまりました。」
零冶 「・・・。」
随分と可愛らしい注文だった。
チンク「な、なんだ?何か・・・拙かったか?」
零冶 「い、いや・・・そうじゃないよ。ただ、ちょっと可愛らしい注文だなぁって思ってただけだよ。」
チンク「す、好きなのだから・・・しょうがないだろ///」
チンクは顔を赤くして俯いた。零冶はそんなチンクを見て少し可愛いと思った。
零冶 「あはは、それもそうだな。」
そして、少し話しをして頼んだ品がやってきて、食事をすることにした。
チンク「・・・パクッ。〜〜〜〜♪」
チンクはパフェをとても幸せそうに食べていた。
そして食事を終え、零冶達は喫茶店を出た時、
零冶 「ん?なんだ?」
一人の男が何かから逃げるように走って来た。
チンク「・・・?・・・どうやら管理局に追われているようだな。」
局員 「待てっ!」
違法魔導師「っく!しつこい奴だ!このままじゃ追いつかれ・・・ん?」
追われている男は偶々通りがかった零冶達に気づいた。そして、その視線の先には・・・チンクがいた。
違法魔導師「へへっ、丁度良い人質がいたぜ!悪く思うなよ!」
この時、零冶はチンクがすぐにぶちのめすと思い、手出ししなかった。
違法魔導師「動くな!!動くと小娘の命がねぇぞ!」
そしてチンクをの背後に回り、ナイフを首筋に突きつけて言った。
局員 「っく!卑怯な!その子は関係ないだろう!離すんだ!!」
局員は人質を捕られ、動けなかった。そして、チンクはさっきから動かなかった。だが、そろそろ限界なのか、不快な表情をしていた。
チンク「・・・私にさわ「その汚い手を離せ・・・ゴミ。」っ!?」
チンクが我慢の限界に達する前に零冶が我慢出来ず、ドスの効いた声で言い放った。
違法魔導師「な!?う、動くなっ!!コイツの命がどうなってもいいのか?」
局員 「君!危険だから近づいてはダメだ!!」
零冶の気迫に押され、男は後ずさるも、チンクを盾にして脅してきた。局員も零冶を止めようと呼びかけたが零冶には聞こえていなかった。
零冶 「・・・もう一度だけ言う。その汚い手を離せ、ゴミ。」
そして男の行為は零冶の怒りを更に高めるだけであった。
違法魔導師「う、うるせぇ!こ、殺すぞ!!」
零冶 「・・・警告はしたぞ?」
零冶は縮地を使い、一瞬で男の後方に回り込む。
違法魔導師「なっ、いつの間にぐあっ!?」
局員 「なっ!?」
零冶はナイフを指で掴み、男を蹴り飛ばして男が壁に叩きつけられる。そして、闇の触手で拘束して男の前まで歩いていく。
零冶 「・・・・・・。」
違法魔導師「ひっ!?や、止めてくれ!い、命だけは!」
男は拘束されて身動きが取れない。零冶は男を見下し、ナイフを振り上げる。
ガシッ
チンク「止せ、零冶!」
だが、チンクが零冶の腕を掴み、ナイフが振り下ろされることは無かった。
零冶 「・・・分かった。」
零冶は仕方なくナイフを捨てた。そして、呆然としていた局員が我に返る。
局員 「・・・っは!?か、確保!」
局員は男をバインドで拘束した。そして、零冶達に向き直りお礼を言った。
ティーダ「協力を感謝します!私の名前はティーダ・ランスターと言います。逃走中の違法魔導師であるこの男を追っていたのだが、
私の不手際でそちらのお嬢さんを危険な目に遭わせてしまい申し訳ない。」
チンク「いや、大丈夫だ。顔を上げてくれ。」
チンクはティーダの顔を上げさせた。
ティーダ「ところで・・・貴方は魔導師なのか?この男を倒したとき、動きが全く見えなかったのだが・・・・・どこかの部隊に所属しているのかい?」
零冶 「いや、魔導師ではあるけど所属はしてない。まぁ、フリーってやつだ。」
ティーダ「そうか・・・それにしても本当に凄かった。いっそ管理局に入ったらどうだい?君ならきっと優秀な魔導師になれると思うんだが?」
零冶はティーダの言葉に若干しかめっ面したが、すぐに隠した。
零冶 「いや、その気はない。」
零冶は即答した。
ティーダ「そうか・・・残念だな。それじゃあ私はこれで失礼するよ。」
そうしてティーダは男を逮捕して連れて行った。
零冶 「・・・で、チンク。何で抵抗しなかったんだ?」
零冶はチンクに聞いた。
チンク「局員の狙撃手がいないか探っていたのだ。あまり目立つ訳にもいくまい?向こうが解決して処理するならそれでいい。結局居なかったが。」
零冶 「そっか・・・悪いな。ちょっとやり過ぎたかもしれない。」
チンク「い、いや・・・その・・・私の為に、あんなに怒ってくれるとは思わなくて・・・・。」
チンクは体をもじもじしながら言う。
零冶 「当たり前だろう?大切な仲間があんな目に会ったんだ。怒らないはずが無いよ。」
チンク「・・・仲間・・・か。」
チンクは少し残念そうに言った。
零冶 「ん?どうしたんだチンク?」
チンク「な、なんでもないっ!」
いつになったら零冶の鈍感スキルがなくなるのだろうか?
そんなこんなで二人は帰ろうとすると、
町人1「おい、あのビルで犯罪者が女の子を人質に捕って立て籠もっているみたいだぞ!!」
町人2「え!?大変!局員はどうしたの!?」
町人1「女の子を人質に捕っているから迂闊に動けないらしい。」
町人3「大丈夫だろうか・・・。」
どうやら立て籠もり事件が発生したらしい。
チンク「物騒だな・・・。」
零冶 「・・・。」
零冶はなんだか落ち着きが無かった。チンクはそんな零冶に溜息をつき、こう言った。
チンク「・・・はぁ。零冶・・・行きたいのだろう?」
零冶 「・・・・・・ああ。管理局はともかく、罪の無い子供の命が危険に晒されている・・・・助けてやりたい。」
零冶はそんな資格は無いと解っていても、助けてやりたいと思った。それで少しでも償いができれば、と思っていたからだ
チンク「・・・行ってこい。私はここで待っているから。」
零冶 「・・・助かる。ルナ、封印解除!」
ルナ [了解、封印解除!]
そして零冶は狂戦士の甲冑を着てビルの方へ飛び立った。
チンク「まったく・・・零冶は子供には甘いな。」
チンクは少し笑みを浮かべて呟いた。
同時刻、犯人のいるビルの向かい側のビルの前で青年とポニーテールの女性が話していた。
???「・・・大丈夫か?何なら他の奴に変わって貰うこともできるが・・・。」
???「いえ、やらせてください!アイツは俺の妹なんです!だから・・・自分の手で助けたいんです!お願いします!!シグナム隊長!!」
シグナム「・・・分かった。お前の腕は信頼に値する。必ず妹を助けてこい!ヴァイス!」
ヴァイス「ありがとうございます!」
ヴァイスがシグナムに礼を言って、ビルの中に入って階段を駆け上がる。
ヴァイス「待っていろラグナ!!今助けてやるからな!!」
そうして犯人の立て籠もっている部屋と同じ階に辿り着いたヴァイス。すぐにデバイスを構える。
ヴァイス「・・・はぁ・・・はぁ・・・・くっ!落ち着け・・・俺ならできる。ラグナを助けるんだ!」
しかし、デバイスを持つ手は震えていた。もし謝って妹を誤射してしまったら?という考えがどうしても付きまとい、手が震える。
ヴァイス「・・・・・・。」
そして一度深呼吸した後に息を止めた。震える手を無理矢理押さえつけて狙いを定め・・・・・撃った。
ダァンッ!!
だが、放たれる瞬間に押さえつけていた手が一瞬震えてしまった。
ヴァイス「しまっ!?」
放たれた弾丸は僅かに左に逸れる。その軌道は妹ラグナの左目に向かっていき・・・・
ガゥン!!
ガキンッ!!
ヴァイス「な!?」
黒い何かによってヴァイスの撃った弾が弾かれた。そして、間髪入れずに再び銃声が鳴った。
ガゥン!!
犯人 「ぐあっ!?」
ラグナ「きゃあっ!!」
再び黒い弾丸の様な物が犯人の頭部に命中、気絶した。そして犯人の手から妹ラグナが解放される。
ヴァイス「いったい・・・何が?・・・・はっ!?ラグナ!?」
一瞬目の前で起きたことに理解が追いつかず呆けていたが、すぐに我に返り、妹ラグナの元に向かう。
ヴァイス「ラグナ!!」
そして、局員によって保護されたラグナがビルから出てきた所にヴァイスが声を掛ける。
ラグナ「お兄ちゃん!?ふぇええええん!!怖かったよー!!」
ラグナは兄ヴァイスに抱きつき、泣き始める。
ヴァイス「もう大丈夫だ、ラグナ。」
ヴァイスはラグナを優しく抱きしめた。そこへ、シグナムが声を掛けてきた。
シグナム「ヴァイス!!一体何が起こったんだ!?」
ヴァイス「・・・分かりません。俺の撃った弾丸が突然、上から黒い何かに弾かれて・・・犯人の頭部を撃ち抜きました。」
シグナム「・・・上から?」
シグナムはヴァイスがいたビルを見上げた。すると、一瞬だが黒いマントの様な物が見えた気がした。
シグナム「一体・・・何者なんだ?」
シグナムは誰に言うでも無く呟いた。
チンクと別れた後、零冶は事件が起きたビルの向かい側のビルの屋上に降り立った。ルナに魔力を隠蔽してもらっているので気
付かれることは無い。
零冶 「・・・あれか。」
ルナ [ターゲットを確認しました。対処は如何しますか?マスター。]
零冶 「・・・ここから狙撃する。幸いなことに向こうのビルとの高低差はさほど大きくない。何とかなるだろう・・・ん?」
零冶は下の階に人の気配がしたので、ルナに探って貰うことにした。
ルナ [どうやら局員の狙撃手のようです。しかし、心拍数が安定してません。手も震えているようです。このまま狙撃すれば
かなりの高確率で誤射、最悪人質に当たることも考えられます。]
零冶 「まずいな・・・・・仕方ない。下の狙撃手の弾丸を狙撃する。グングニールなら大丈夫だろう。」
零冶のグングニールは常軌を逸した追尾能力と速度があるため、一発の弾丸の狙撃なら問題なかった。
零冶 「ルナ、ライフルモード。」
ルナ [了解、ライフルモード。]
零冶はバレットを構え、射撃体勢に入る。そして、
ルナ 「狙撃手・・・発砲します。」
零冶 「グングニール!」
ダァン!!
ガゥン!!
ガキン!!
零冶はヴァイスが発砲した瞬間に撃った。そして、ヴァイスの弾丸が弾かれる。
ルナ 「命中。」
零冶 「次だ!グングニール!」
ガゥン!!
犯人 「ぐあっ!?」
ラグナ「きゃあっ!!」
漆黒の弾丸は寸分違うこと無く犯人の頭部に命中した。そして、少女が犯人から解放される。
ルナ 「第二射、命中。お疲れさまです。」
零冶は狙撃が完了し、少女が解放されたことに安堵した。
ヴァイス「ラグナ!!」
そして少女がビルから出てきた時、局員らしき男が駆けていった。恐らく下に居た狙撃手だろう。
ラグナ「お兄ちゃん!?ふぇええええん!!怖かったよー!!」
少女は局員の男に抱きつき、泣き始める。
ヴァイス「もう大丈夫だ、ラグナ。」
局員の男は少女を優しく抱きしめた。どうやら兄妹だったらしい。そして、その姿を見た零冶に4年前の記憶が浮かび上がった。
それは4年前に出会い、義理の妹となったはやてとその騎士達と共に過ごした日々だった。だが、零冶はすぐに
頭を振って振り払った。
零冶 「何を今更・・・。俺にそんな資格は・・・。」
ルナ 「マスター・・・・。」
ルナは心配そうに言った。そして、零冶はその場を離れようとすると、
シグナム「ヴァイス!!一体何が起こったんだ!?」
零冶 「っ!?」
とても懐かしい声が聞こえた。下を見るとそこに居たのは・・・長く伸ばしたピンクブロンドの髪をポニーテールにして
愛剣レヴァンティンを携え、4年前に共に過ごし、零冶を優しく抱きしめてくれたシグナムだった。
零冶 「・・・シグナム・・・なのか?」
シグナムは4年前と全く変わっていなかった。そして、零冶が驚愕しているとシグナムがこちらを見上げようとした。
零冶 「っ!!」
零冶はシグナムがこちらを見上げる瞬間にその場から立ち去った。
ルナ 「マスター・・・。」
ルナが何か言いたそうにしていたが、零冶は無視した。そして、チンクの所へ戻ってきた。
チンク「終わったか?」
零冶 「・・・ああ。」
チンク「・・・?まぁ、とにかく帰るか。」
チンクは零冶の様子が少しだけおかしいと思ったが気のせいと思い、一緒に帰ることにした。
作者「第一回、雑談劇場!!」
零冶「始まるよ〜。」
作者「そこっ!!ノリが悪い!!」
零冶「うるせぇよ!!ってか雑談劇場って何だよ!?」
作者「知らん。適当に思いついたから書いただけだ。」
零冶「おい!?」
作者「まぁ細かい事は気にするな。さて、今回の作品だが・・・。」
零冶「ぶっちゃけ文章構成が稚拙すぎる。」
作者「ぐはっ!!す、ストレートに言うなよ・・・。」
零冶「ストレートに言わないと為にならんだろう?」
チンク「その通りだぞ、作者。」
作者「チンク!?いつの間に・・・。」
チンク「ついさっきだ。それで、今回私の活躍が無いのだが?」
作者「いや、何処にも活躍させる場所が無いからね!?」
チンク「あるだろう?あの違法魔導師を瞬殺するとか、少女を助けるとか。」
作者「そんなことしたら零冶の出番が無くなるだろ!?」
チンク「むっ?それもそうか・・・。しかし、今回の私の出番がパフェを食べているとこだけなのはちょっと・・・。?」
零冶「あ〜、あの時のパフェを食べているチンクは可愛かったなぁ〜。」
チンク「なっ!?ば、バカ!!///// 急に何を言うんだ!!」
作者「確かに可愛かったね〜。やっぱ幼女には「トスッ」・・・・ドサリ。」
チンク「・・・もう一度言ったらナイフを投げるぞ?」
零冶「いや・・・・もう投げてるから。死んでるから・・・・。」
チンク「ん?まぁいい。さて、今日はここでお暇させて貰おうか。それでは読者の皆、また会おう。」
零冶「(い、いいのか・・・・?)」
説明 | ||
少し長めに書きました。 | ||
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コメント | ||
ストーリーとしては憧れの兄と一緒に執務官になるという設定です。(クライシス) ティータ助けたら、ティアナが執務官になる夢はどうなるの?(カイ) 作者「容赦が無いなぁ。さすが幼zy」サク・・・・バタリッ (クライシス) 「ああぁ死ぬかと思っ」サク「え?」どぉぉぉん「さらなる追い討ち!!?」 ナンバーズ「どうした!!?」チンク「害虫駆除」(鎖紅十字) 「チンクタンチンクタンチンクタアアアアアl 」サク・・・どぉぉぉん ぱらぱらぱら スカリエッティ「なにがおこったんだいいったい?!」チンク「へんたいが叫んでいたので排除しました」(鎖紅十字) それでこそ零冶だ。 チンクはStSで一番のお気に入りキャラですw(クライシス) ティーダの死亡フラグとヴァイスの誤射フラグ、同時にへし折るとはさすが零冶か。しかし、チンク可愛すぎるぞ・・・(act) チンク可愛い・・・。 面倒なのでまとめて解決させましたww(クライシス) ティアナの兄貴とヴァイスを助けたか。チンクが零治を止める所がカッコいい!(カイ) キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!! チンクに萌えたwww(古手雅樹) |
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