真・残念†無双  第7話
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水鏡先生の元で住み込みで働き始め数月がすぎた。

 

仕事にはすっかり慣れ授業もたまに暴走するが基本的には真面目にやっているつもりであるはず

 

たまにその問題行動を孔明が水鏡先生に告げ俺の給料が減ったりしたが・・・・

 

っくこれが孔明の策略か・・・・・さすがだ・・・・

 

 

 

今日の仕事も終わり一息つくかと縁側に座って空を眺める

 

 

「おやどうした一刀。空に少女でも飛んでいるのか?」

 

 

元直も仕事が終わり休憩らしくこちらに向かってきつつ言った

 

 

 

「どうやったら少女が空を飛べるんだよ!

 

 それになんで俺が空を見てるだけで少女が出てくるんだ?」

 

「なに、お前が見ている先には常に女子がいるはずではなかったか?」

 

「なんだよそれ!俺だってたまには空ぐらい見るさ

 

 見よこの青々しく美しい空を!心が洗われるな!」

 

それに常にではない。せいぜい5,6割ぐらいだ。

 

「っくく、5、6割かやっぱり見ているではないか」

 

「あれ!?なんで俺の心の声が聞こえるんだよ!!

 

 喋ってないのに・・・」

 

「私は常の5、6割程女子を眺めておりますという顔をしていたぞ」

 

「具体的すぎるなそれっ!!そんな顔をしてしまった自分が恥ずかしい!絶望した!!」

 

「そう悲観するな。元から大層な顔をしておらんではないか」

 

「もっとひどいことを言われたっ?!!確かにそうかもしれないけど・・・・

 

 悔しい・・・涙が出ちゃう・・・・

 

 ・・・っは!だがな来世で俺が美男子に生まれ変わったら世界中の女を虜にしてやる

 

 そしてその中には元直は加えてやらないぞ」

 

 

「・・・そうだな。早く来世が来るといいな・・・・」

 

 

「・・・それ間接的に早く死ねって言ってない?」

 

 

「そう聞こえたのならそうなのであろう」

 

 

「っく・・・オマエ・・・イツカ・・・ナカス」

 

 

 

っく口喧嘩では元直に勝てる気がしない・・・。話をそらそう。

 

 

「で?何の用だよ?」

 

「まぁ一刀をからかいに来たというのもあるが、仕事がひと段落したので休憩をしようと思ってな。

 

 碁でも1局どうだ?」

 

 

 

 

 

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気づかなかったが元直は碁盤と碁石を持っていた。この時代庶民の娯楽というものはあまりなく、挙げるとしたら碁や酒だろう。

 

俺も現代にいた時主にじいちゃんと打っていた為そこそこできる。それに碁も現代では長い年月をかけて研磨されていたので現代でできた俺はそこそこいい勝負ができるだろうと思っていたが・・・・・・・

 

孔明、士元、元直その3人には10回に1回勝てるかどうかといったレベルだ。それも俺が現代の定石と奇策を使い相手の隙をついて

 

こっちがミスをしなければギリギリ勝てるという状況だ。

 

だが元直はその1回の負けも許せないらしくこうしてたまに碁を打つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず一刀の打ち筋は熟練された棋士の様な姿を見せるかと思えば素人でもしないであろう悪手を打ったりする。

 

私が思いつかない新手を打ってくることも多々あるが終盤になるにつれ勢いが落ちてくる

 

根本的な棋力はそれ程高くないように見えるがなぜこんな手が思いつくのであろう・・・。

 

もしかしたら一刀は・・・・・

 

 

「なぁ一刀よ。お前はこの大陸が今後どうなって行くと思う?」

 

・・・パチ

 

 

「ん〜・・・、官の政治は腐敗が進み、民の心は漢王朝から離れ、野心を持つ諸侯達は私軍の増強を図るだろうな・・・」

 

・・・パチ

 

 

「あぁ、だがそれは今の状況だ。私の聞きたいのはその先だ・・・・」

 

・・・・・パチ

 

 

私も現状は理解しているし、これから先漢王朝はよほどの強い立て直しをしない限り危ういと思う。

 

そこに諸侯が突け込んで大陸が戦禍に巻き込まれるのではないかと推測している。

 

だがそうならないで欲しいし、その可能性は5分5分ぐらいだろうと思っている。

 

 

「・・・うまくは言えないが大きな反乱なんかがあったら漢王朝は制圧できず諸侯がそれを抑え、

 

 それにより諸侯の力が増し帝も形骸化して群雄割拠の時代になっていくかもしれないな」

 

 

・・・・・・・・・・パチ

 

 

そこまで言うか・・・。もちろんその可能性は大いにあり得るが、不敬とも言える分析をするな。

 

相手が私だから言ってるのかも知れんがその考察は・・・・。

 

 

「私はそろそろ仕官しようと思っていてな、水鏡先生からの許しも得たし

 

 近頃賊が増え何やら怪しい気配も感じるのでな。仕えるに値する人物をこの目で探すつもりだ」

 

 

・・・・・・・・パチ

 

 

「・・・そうか。寂しくなるな。俺もそろそろ路銀もたまったし。

 

 水鏡先生の仕事が一段落したらまた旅にでようかと思っていた所だ」

 

 

・・・パチ

 

ふむ。一刀も旅に出る気だったか・・・ならば聞いておかねばな

 

 

「っくく。そうか、気が合うな。

 

 そこで聞きたいんだが、・・・・一刀は『天の御使い』なのか?」

 

 

 

 

 

 

 

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「『天の御使い』?何それ?初めて聞いたんだが?」

 

「管輅という自称大陸一の占い師がいてな、その者が言うには『東方より飛来した流星に乗って、この乱世に平和を誘う天の使者』

 

 という者らしい。民たちはそれを信じ、実際にその流星を見たというものもいる」

 

 

 

・・・なんだそれ?というか自称大陸一って怪しすぎるだろ!しかも天の使者って!

 

そんな大げさなものになったつもりはないな。

 

・・・・だけど俺はこの時代の人間ではない。つまり未来人だ。

 

未来人がいるなら超能力者や宇宙人もいるだろうし、神様的な能力を持ったやつもいるだろう

 

それなら天の使者もいたっておかしくないな・・・

 

俺的には天の使者よりその無口な宇宙人さんに是非会いに来てほしい。そしてデレて欲しい。

 

今俺の周りにはクーデレ成分が足りてない!

 

あとツンデレもヤンデレもない!・・・というかまずデレがない。誰か俺にデレて欲しい。

 

っくここが俺の限界だというのか・・・・

 

じゃなくて

 

 

 

 

「・・・流星に乗ったこともないし、天から来たってわけでもないし、俺は『天の御使い』なんかじゃないよ。

 

 ただの北郷一刀さ」

 

「・・・・・・・っくく。なら良かったよ。

 

 だが一刀の知識と考え方はこの大陸にないものが多いように見えるが?」

 

「前にも言った通り旅の連れの及川っていうやつが『わいの前世は全知全能の神だったんや、だから何でも知ってるんや』

 

 とか言う残念な奴でな。そいつから聞いたんだよ」

 

「前は宇宙の電波がどうのと言っていたが?」

 

「じゃあその両方だよ」

 

「っくく面白い友人を持っていたようだな」

 

「あぁ残念で可哀そうだが笑える友人とは言えるな」

 

 

俺の答えに満足したのかその話はそこで打ちきりとなった。

 

 

 

 

 

 

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どうやら最近になって急に賊の増加が見られているらしい。賊達は集団で行動し、その体には黄色い布が巻かれているとのこと・・・・・

 

既に多くの民が犠牲になっており、この水鏡私塾の近辺でも幾つか被害が上がっている。

 

そんな現状を憂いてか孔明と士元が声を挙げた。

 

 

 

「わ、私達は被害に遭っている人達を見過ごすことができません。

 

 今の様な時の為に智を磨いてきたのでしゅ。なのでこの智を太平の世に役立てたいのです」

 

「私達でできることは少ないかもしれませんが、じっとしているのは嫌でしゅ」

 

 

孔明の言に士元が続く。だが孔明達のような小さくて可愛い女の子の仕官を受けてくれるところがあるのだろうかと思っていたら

 

 

「ふむ。2人の気持ちは分かるがまだ幼いそなた達では仕官先を探すのが一苦労だぞ」

 

「あわわ、しょれはそうですが。そんなに幼くないでしゅ」

 

 

そう幼そうに見えてもこの物語の登場人物はすべて18歳以上なのだ。幼そうに見えてもそれは外見だけなので

 

決して犯罪に触れる行為を助長しているわけではないのだ。

 

 

・・・・っは今大宇宙の意思に操られていた気がするが・・・・まぁいいか

 

 

「そ、その私達は最近噂の劉備様の所に行ってみようと思うのです。

 

 劉備様の所には一騎当千の武を持つ者はいても軍略を施す者がいないと聞いたことがありましゅ」

 

「義勇軍で仁徳と名高い劉備様の所なら私達を受け入れてくれるかもしれません」

 

 

孔明と士元が劉備軍に行く?ちょっと待って2人が合流するのってもっと先じゃね?

 

あ、でも史実と色々違うからいいのか?でも三顧の礼は?あの有名イベントはやっとかないと駄目でしょ

 

幼女だから仕方ないのかな・・・・。

 

 

「劉備軍・・・というか元徳殿には俺会ったことがあるから手紙でも書いてあげようか?

 

 2人なら多分仕官受けてもらえると思うよ」

 

 

だって孔明と士元だし。あの元徳殿なら大丈夫だろう。

 

 

「ほ、本当でしゅか?」

 

「あわわ、なんで知ってるんですか?」

 

「前に立ち寄った村で偶然会ってね。その村が賊に襲われていたのを元徳殿達が退治したのを少し手伝ったんだよ」

 

「そんなことをしていたのか一刀は」

 

「まぁたいしたことはしてないけどね」

 

「まぁだろうな」

 

「ひどいな!自分で言ってなんだけど人に言われると傷つくんだよ!?」

 

「しぇ、先生でも使ってもらえたんなら大丈夫だね」

 

「そ、そうだね朱里ちゃん」

 

「孔明、士元その言葉は俺の心に深い傷をつけたぞ。

 

 っくだがこれも妹達からの愛あってゆえの仕打ちと思えば・・・・」

 

「妹になったつもりはないでしゅ」

 

「愛もないって朱里ちゃんが言ってたでしゅ」

 

「ひ、雛里ちゃんそこまでは言ってないよ!」

 

「っくくでは愛あっての言葉という訳か」

 

「しょ、しょうではないでしゅ!!」

 

 

 

「・・・・っく、泣けるぜ。孔明がそこまで俺のことを思ってくれるとは・・・」

 

「はわわ、もげるでしゅ」

 

「しゅ、朱里ちゃんそれ私の言葉だからとらないで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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「・・・・・・なぁ元直・・・・」

 

「なんだ?一刀」

 

「いやさぁ別にいんだけど・・・・嫌よくないか・・・・・」

 

「なんだまたいつもの発作か?ちゃんと薬飲めよ」

 

「別に病気じゃないよ!!至って健康だよ!」

 

「まぁ精神の病があるからって私はお前を嫌ったりしないさ、安心しろ」

 

「優しさかけるトコが間違ってるよ!?精神に病持ってないから!!

 

 そうじゃなくて孔明達劉備軍に行っただろ?」

 

「あぁ道中危ないからといって商人達と一緒に護衛連れて行ったから

 

 大丈夫だと思うが」

 

「妙に説明口調だな・・・・。

 

 いや、そこじゃなくてな・・・・・、普通あそこで

 

 『先生も一緒に来てくれませんか?私達先生がいないと駄目なんです!!』とか言って俺に泣きすがるんじゃないの?」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・」

 

 

「ちょ、やめて!憐れみの目で見ないでくれよ!」

 

「・・・・いや、強く生きろよ・・・」

 

「頑張って生きてるよ!!むしろ裸一貫からのナイトメアモードでよくここまで生きてきたよって誉めてほしいトコだよ!」

 

「またお前は訳のわからんことを・・・・」

 

「・・・ぐっ、それは置いといてなんかあっさり行ってしまって少し寂しいんだが・・・・」

 

「・・・それはなお前が好感度を上げそこなったからだ!」

 

「な、なに?!俺は常に最良の選択肢を選んだはずだが?!

 

 数多のギャルゲー、エロゲーを攻略した俺に選択肢を間違えるという愚策を犯すはずはないが・・・・」

 

「現実はゲームとは違うのだよ・・・・」

 

「お前今メタな発言してるけど大丈夫なのか?」

 

「あぁ宇宙からの意思でそう言えと言われたので大丈夫だ」

 

「そうか・・・・で俺達これからどうする?」

 

「とりあえず公孫讃という幽州の太守のとこに向かおうと思う。

 

 なにやら人材が不足しているらしく仕官も受けてもらえるだろう」

 

「急展開だな・・・。そして公孫讃か・・・・・・、・・・・・・聞いたことのない名だな」

 

「っくく、善政を心がけているが力が足りないといったお人のようだ。

 

 それに面白い話も聞いた」

 

「どんな話だ?」

 

「曰く『政治に不満はないがなんか地味』曰く『生活に不満はないがなんか普通』曰く『賊からは守ってくれるしすごい助かっているけどなんか・・・

 

「もうやめてやれ・・・・・。なんか力になってやりたくなるな」

 

「だろ。では幽州に向かうとするか」

 

「おう」

 

 

 

 

こうして歴史は動き出す・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
えっとなぜか会話が主で描写が少ない・・・・。

そしてキャラ崩壊半端ない・・・だが頑張る!!

オリキャラ含みますんで苦手な方は注意。
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コメント
>>侵略!?イヌ娘 さんコメありがとです。ですよね〜。服とかアイテムない一刀さんはただの外国人さんですね。あとで元直たんに注意しときますね。(システマ)
>>グリセルブランド さんいつもコメサンクスです。彼女には幸せになって欲しいですが・・・どうなることやら(システマ)
一刀の知識と考え方はこの大陸にないものが多いように見えるが?」 そんなこと言ってたら外国人皆天人だよ!(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
公孫讃 「天の御遣いが来てくれるのか・・・嬉しいなぁ・・・(歓喜)」 彼女には幸せになって欲しいですね。(グリセルブランド)
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