IS 二性の転生者は天才の義妹 十一話
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どうも、結歌です。

 

中学校に入学し、最初の夏休み。

 

私はとあるところで知り合った、剣術、体術、歩行術、その他諸々の武術をまとめた流派、詩音流の師範代?にして、あらゆる武術において千冬さん並――いや、千冬さん以上の実力を持った私の師匠、詩音零夜さんとイギリスに来ていた。

 

ちなみに、師匠は日本一の刀鍛冶でもある。

 

で、なぜイギリスかというと、卒業祝いに剣をくれるとか何とかだからです。

 

ちなみに卒業ってのは、前に言った、修行の終了のことです。

 

「遅いですねー、ししょ〜」

「そうだな」

 

そして今は、ロンドン・ヒースロー空港にて、とある人を待っていた。

 

その人はもう一人の師匠と、イギリス一の鍛冶屋なんだが。

 

「おーい」

「あ、リズ」

「やっとか」

 

鍛冶屋の代わりに弟子のリズベッタ・セリアが来たが、師匠、オリバー・レベリアさんと鍛冶屋が来た。

 

「もう、オリバーさんが遅いから、結ちゃんたち待たせちゃったじゃないですか」

「仕方ねーだろ、結の姉が作ったVRゲームがおもろすぎるのがイケねーんだよ」

 

遅れたのを人の姉のせいにすんなよ。

 

まったく、この人は剣の腕は確かなんだが、どうもオタク趣味があるからな。私が言えた事じゃないけど。

 

「よー、久しぶりだな。オリバー、リズ」

「おう、半年ぶりだな。レイヤ、ユイ」

「久しぶりです。師匠、リズちゃん」

「お久しぶりですぅ」

 

よし、挨拶は終わったから、リズちゃんと物陰に退避。

 

師匠たちは仲が悪いから、すぐ喧嘩が始まるんだよ。

 

「相変わらずおせぇ、ご登場だな」

「うっせーな、仕方ねーだろ」

「仕方ねー、じゃねぇよ。なめてんのか?」

「何だとこら!」

「やるかあぁ!」

 

ほらね。

 

まあ、師匠たちはほっといて、リズちゃんと先にリズちゃんの師匠のとこに行きますか。

 

「じゃあ、先に行ってようか」

「そうですねぇ。あの調子じゃぁ、終わりそうにないですぅ」

 

よし、あのバカ師匠のふたりはほっといて、タクシーでリズちゃんの師匠、エミリア・ハルバートさんの工場に向かいます。

 

「結ちゃんと会うのは久しぶりですねぇ。一日ぶりでしたっけぇ?」

「一年ぶりだよ……。リズちゃんは相変わらずだね」

 

リズちゃんはご覧のとおり天然です。

 

「結ちゃんはオリバーさんたちのところ、卒業してから何してたんですかぁ?主に修行の面で」

「えーと、主に武術、素手での戦闘の修行と、スロイングスキル、剣術のISへの反映かな」

「ふえ〜、すごいですねー」

 

師匠の修行に比べれば、こんなのまだまだだと思うんだが。

 

「リズちゃんの方は、どうなの?」

「えーと、わたしはまだまだですねぇ」

「そうなんだ」

 

こんな感じで話して、エミリアさん工場まで時間をつぶしていた。

 

 

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師匠登場
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