魔法少女リリカルなのはStrikers 〜蒼き剣聖〜 |
「・・・・・・・・・・・・・」
刹那は六課の屋上で瞑想を行っていた。だが、ただの瞑想ではなく仮想空間での訓練をだ
『レベル15をクリア。このままレベル16に移行します』
現在刹那が行っているのは展開されたターゲットを時間内で撃破するというものだ。レベルが上がっていくうちにターゲットの速度、硬度も高くなっていく仕組みになっている
『レベル16クリア。レベル17に移行し・・・』
「やっと見つけたで〜〜刹那君」
レベル17に移ろうとした矢先、屋上のドアが開きはやてがやってきた
「・・・・はぁ〜〜・・・エクシア。一旦休憩する」
『解りました』
集中力が途切れてしまったので刹那は訓練を一旦終え、目を開けた
「っで、俺に何の用だ?」
立ち上がりはやてに聞くと
「特に用事はないんやけど・・・い、一緒にご飯食べへんか///?」
「もうそんな時間か。そうだな、一緒に食うか」
刹那がそう言うと
「ほな、食堂に行こか」
はやては刹那の手をつかみ食堂に引っ張っていった
「・・・何でこうなるんや?」
「何か言ったか?」
食堂の一席ではやてはため息を吐いた。刹那を連れて食堂に来たまではよかったが、運悪くなのはとフェイトに出会い、一緒に食事をとっているのだ
「(刹那君と二人っきりで食べたかったのに)」
はやてが内心で呟いているのとは反対に
「・・・・♪」
フェイトは上機嫌で朝食をとっていた
「刹那君聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
そんな中なのはが刹那に尋ねた
「別にいいが。何について聞きたいんだ?」
刹那が聞き返すと
「この動きについて教えてほしいの」
なのははRHに頼み、フェイトを助けた映像を映してもらった
「あの後シャーリーに頼んで調べてもらったんだけど、刹那君このとき魔法を使用した形跡が残ってなかったの。だから気になって」
「それは私も思った。まるで瞬間移動したみたいやったもんな」
「まぁ、あながち瞬間移動に近いんだけどな」
「どういうこや?」
はやてが聞くと
「これは俺のレアスキル『クロックアップ』による超高速移動さ」
「普通の高速移動魔法とどう違うの?」
スピードに絶対の自信があるフェイトが尋ねた
「そうだな、時間の流れが違うってのが一番の違いだな」
「どういうこと?」
首を傾げながらフェイトが聞いてきた
「クロックアップを使用しているとき、周りの物体が止まってるように見えるのさ」
「つまり、物体が止まって見えとしまうぐらい早いっちゅうことやな」
「そういうことだ。持続時間は1分間、さらに連続使用可能ってのもおつだな」
「何やそのチートスキル・・・無敵やないか」
「そう・・・かもしれないな」
「・・・自分でも自覚してたんだ」
なのはが苦笑いで言った
「・・・一応な。それより、少し訓練場借りていいか?体を動かしておきたいんだ」
刹那が尋ねると
「いいよ」
「サンキュー」
刹那はなのはにお礼をいい再び箸を動かし始めた
「それじゃあ仕事があるから私は行くね。それと壊さないように」
「壊す・・・・いや、俺なら壊せるか?」
なのはの言葉を否定しようとしたが、もしかしたら壊せるかと思ってしまった刹那
「さて、始めるか。エクシア、レベルはMAXで頼む」
『解りました。数はどうしますか?』
「・・・・30機ぐらいで頼む」
『はい。ではプログラムを起動します』
訓練施設が森のフィールドに変わり、30機のガジェットが展開された
「訓練・・・・スタート」
ブザーが鳴ると同時に刹那は地面を蹴り、ガジェットに突っ込んだ
「はぁ!せい!」
刹那は片手でエクシアを振るい、次々とガジェットを切り裂いていった。レベルMAX設定なのでガジェットは常にAMFを張っており魔力を無効かするのだが
「おぉおおっ!!」
エクシアに搭載されているGNドライブのGN粒子が刀身にコーティングされておりAMFを無視して攻撃できる
「断空牙!!」
刹那は横回転し、その回転を利用した一閃でガジェット二機を切り裂いた
「終わらせるか、エクシア」
『road cartridge ライトニングブレイド』
二発の弾薬が排出され、魔力刃が形成され、更に電気を帯びた
「はぁああああっ!!」
そして、その場で横に回転しすべてのガジェットを切り裂いた
「エクシア、もう一度だ。次は30機で頼む」
『解りました』
それから3時間後
「さて、刹那君はどうしてるかな?」
仕事を午前の仕事を終えたなのはは休憩がてら刹那の様子を見に行くと
「はわわ・・凄いです〜〜」
リインがモニターで何かを見ていた
「何がすごいのリイン?」
「あ、なのはさん。実はですね刹那さんレベルMAXの設定で今60機のガジェットと戦ってるんです〜」
「レベルMAX!?」
リインが言ったことに驚き慌てて端末を操作し設定を表示すると、リインの言った通りレベルMAXになっていた
「私やフェイトちゃんでも苦戦する設定で訓練してるなんて・・・・それに見たところAMFが効いてない」
『これで終わりだ。シューティングスター!』
画面ではライフルモードになったエクシアから中ぐらいの魔力弾が上空に放たれると、それが割れ大量の魔力弾が残りのガジェット全てを貫いた
「エクシア、もう一度だ」
『マスター少し休まれてはいかがですか?休憩なしで3時間もやっているのですよ』
「これぐらいどうということない」
『あります。マスターは自身を追い込み過ぎです、少しは自重してください。それにもし何かあったとき動けなくなり、何かを守れなくなってもいいのですか?』
「・・・・解った。少し休憩する」
エクシアに説得され刹那はエクシアを待機状態に戻した。それと同時に、刹那の腹が鳴った
「・・・・腹・・・減ったな」
『あれだけ動けば当然です。ちょうどお昼の時間なので丁度いいところで切り上げさせることができました』
「せ・・つ・・な君」
刹那が振り返ると笑顔だが顔が笑っていないなのはがいた
「な、なのは?い、一体どうしたんだ?」
冷や汗を大量に流し恐る恐る聞くと
「レベルMAXで訓練するなんてどういうことかな?」
「いや、あれぐらいが俺にとって丁度いいだが」
「言い訳は無しだよ。・・・刹那君・・・・少し頭冷やそうか?」
なのはの手には起動状態のRHが握られていた
「御免こうむる!!」
刹那は全速力で逃げ出した
「・・・逃がさないよ」
なのはのハイライトが消えた瞳で逃げた刹那を追いかけた。二人の追いかけっこは2時間続き、なのはははやてに連れられ仕事に戻ったが、訓練以外でデバイスを使ったので始末書を書くことになったのは余談だ
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第06話 | ||
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