ゼロの使い魔 〜魔法世界を駆ける疾風〜 第十二話
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「ふむ…『破壊の杖』は奪還したが、フーケは捕らえきれず葬ってしまったか」

「その通りです。オールド・オスマン」

 

あの後『破壊の杖』を持って学院に帰り、学院長室に報告に行った

今は((マチルダ|ロングビル))とオスマン氏が話をしている

 

「さてと、君たちはよくぞ『破壊の杖』を取り返してきた」

 

誇らしげに俺の前の三人が礼をした

一応俺もやっておこう

 

「フーケの死体は欠片も残らなかったという話じゃが…君たちが言うのなら本当のことなのじゃろう。『破壊の杖』は無事宝物庫に収まった。一件落着じゃ」

 

オスマン氏は俺を除いた一人ずつの頭を撫でた

 

「君たちの『シュヴァリエ』の爵位申請を、宮廷に出しておいた。追って沙汰があるじゃろう。もっとも、ミス・タバサはすでに『シュヴァリエ』の爵位を持っておるから、精霊勲章の授与を申請しておいた」

 

三人の顔がパァッと輝いた

 

「本当ですか?」

 

キュルケが驚いた声で言った

 

「ほんとうじゃ。いいのじゃ。君たちはそれくらいのことをしたんじゃからのう」

 

しかしルイズは、少し元気がなさそうだった

 

「……オールド・オスマン。ハヤテとミス・ロングビルには何もないんですか?」

「ミス・ロングビルについては給料の増額。しかし残念ながら、彼は貴族ではない」

「俺は何もいらないですよ。ただ、一つだけ個人的なお願いを聞いていただければ」

「ふむ。わしに出来る範囲のことならばいいじゃろう」

「では、お願いします」

「オールド・オスマン。わたくしからも一つよろしいですか?」

「む?なんじゃね。ミス・ロングビル」

「ではこれを」

 

マチルダが差し出した羊皮紙には、ハルケギニアの言葉かな?で何かを書いてあった

まあ、内容は知ってるけどね。俺が指示したんだし

 

「み、ミス・ロングビル?こ、これは一体?」

「見ての通りですわ。オールド・オスマン。わたくしこの度、辞職させていただくことにしましたの」

 

そう。俺が指示したのは、学院での仕事をやめることだった

有事の際に動けなかったら困るしね

 

「な、何でじゃね?ミス・ロングビル」

「一つの理由は、今回の仕事で命の危険を感じたからですわ。実際、彼が護衛してくださらなかったらわたくしは今、ここにおりませんもの」

 

マチルダは俺のほうを見ながら話す。何で顔がちょっと赤いんだ?

 

「ふむ『一つの』というわけは他にも理由があるんじゃな?」

「ええ、これが最大の理由ですわ。あなたのセクハラに耐え切れません」

 

その時、女性陣の空気がピシッと凍った

そして冷ややかな目をオスマン氏に向ける

 

「し、仕方ないじゃろう!このケツが目の前にあったら仕事も手につかんわい!?ハヤテ君!君なら分かるじゃろう?!」

 

いや、俺に振られても…

ゲッ!冷ややかな視線が俺のほうに!?

 

「いえ俺はそういうことはしませんよ?流石に仕事仲間にそういうことはちょっと…。それにセクハラは訴えられても仕方ないと思います」

 

あ、オスマン氏が床に崩れ落ちた

 

「わ、わしに…わしに味方はいないのか…!」

 

そんなオスマン氏に言葉をかける面々

 

「いないですね」

「いないでしょうねえ」

「いない」

「いるわけありませんわ」

「いない…と思いますよ」

 

ちなみに上からルイズ、キュルケ、タバサ、マチルダ、俺の順番だ

 

「うっ…ごほん!さて、今夜は『フリッグの舞踏会』じゃ。この通り『破壊の杖』も戻ってきたし、予定通り執り行う」

『(逃げた)』

 

俺達の思考が完璧に一致した

 

「そうでしたわね。フーケの騒ぎで忘れておりましたわ」

 

キュルケがオスマン氏に呆れながらも言う

 

「今日の舞踏会の主役は君たちじゃ。せいぜい着飾るのじゃぞ」

 

マチルダを含めた四人は礼をして出て行った

ルイズは出て行くときに俺を見て、立ち止まった

 

「先に行っておきなよ」

 

そう言ったら、ルイズは心配そうにしながらも部屋を出て行った

 

「さて、君のお願いの内容じゃが…」

「そうですね。あなたはかなり高位のメイジと聞きました。だからその高名なメイジの魔法をぜひとも見せていただきたいのです」

「ふむ…。理由は」

 

おっと、目が変わったな。俺を探ろうとしているな

 

「いいでしょう、お話します。まず一ついいですか?」

「いいじゃろう」

「人払い、もしくは外にこの部屋での会話が聞こえないようにしていただきたい」

「それくらいなら、の。『サイレント』!」

 

ふむ。写輪眼で見たがこのくらいなら唱えなくても使えるな

 

「ムッ!おぬし、眼が…」

「ええ。これが理由です。この眼は『写輪眼』と言いましてね。見たものをコピーし、自分のものにすることが出来ます。もちろん、それが魔法でも」

「…その眼でコピーしたわしの魔法を何のために使う?」

 

…ここが正念場だな

 

「俺は、俺の大切なものを護っていきたい。そのためには力が必要です。それに知識も…。」

「その大切なものとは、あの子達かね?」

「その通りです。今はその中に、ミス・ロングビルも入っています」

 

俺はオスマン氏の目をそらさずに真っ直ぐ見据える

 

「…ふう、いいじゃろう。わしの負けじゃ。今度、広場に来なさい。そのときに、見せてあげよう」

「いいんですか?俺が嘘をついてるとかは考えないんですか?」

「この老いぼれにも、人を見る力くらいあるわい。なにより、嘘を吐くのならそんなことはまず言わんよ。それより知識も要るのなら、図書室の立ち入りも許可しておこう。流石に禁書とかは不味いがの。教師専用の『フェニアのライブラリー』くらいなら入ってもよいじゃろう」

「…ありがとうございます。オールド・オスマン」

 

この人はホントにいい人だ。…セクハラを除けば

 

「いいんじゃよ。ほれ、さっさと行きなさい。あの子達が待っておるぞ?」

「…では失礼します。本当にありがとうございます。オールド・オスマン」

 

そして、学院長室から退出しようとしたところ…

 

「ああ、ちょっと待ってくれんか?」

「…なんですか?」

「君のそのルーン。それは『始祖の使い魔』という者と一緒のルーンなのじゃ。興味があったら図書室で調べてみるといい」

「分かりました。失礼します」

 

 

今度こそ退出し、ルイズたちのところへ向かった

あ、そのまえにちょっとやることがあったっけ

 

 

 

 

 

 

 

「…相棒。なんで俺をすぐ戻したんだ?」

 

今、俺はパーティーの行われているホールのバルコニーにいた

そばには抜き身のデルフがいる

 

「ゴメンゴメン。あの時は少しでも斬れたほうがよかったからね。元から持っていた、小型の刃物で代用したんだ」

「それにしてもあれはね〜だろ!いきなり鞘に戻されてよぉ」

「う〜ん、デルフ。今度ちょっとさびを落として、形とか色々変えてもいいかな?」

「うん?ああいいぜ?相棒と一緒に戦えるんならな」

「じゃあ、頼んだよ」

 

俺はデルフを鞘に戻し、腰に下げてホールへ戻った

さってと、食事にするかな

ン?あそこですごい勢いで食べてる青い髪のって…

 

「やっぱりタバサか」

「…美味(もきゅもきゅ)」

 

タバサはサラダを食べている。美味しそうだなあ

 

「俺も食べていいかな?」

「別に構わない」

 

よし、いただきます

 

 

俺は目に付いた緑色の野菜を口に運んだ

 

 

…苦っ!?

これがハシバミ草か?

でも慣れると結構美味いな

 

「これってなんていう野菜なの?」

「…ハシバミ草」

「へえ。美味しいねこれ」

「…とても美味(もっきゅもっきゅ)」

 

 

 

 

ふう。ハシバミ草以外にもたくさん食べたな…

 

「じゃあ、俺はそろそろ行くね?」

「…ん。わかった」

 

…タバサはハシバミ草が本当に好きなんだな

タバサ一人でサラダを半分以上食べてたぞ

 

「ハァイ。ダ〜リン♪」

「おっと、キュルケか」

 

今度はキュルケが抱きついてきた

正直、周りの男の視線が痛いです

 

「キュルケ。ちょっと離れてくれ。周りの視線が痛いから」

「あら?いいじゃない。見せ付ければ♪」

 

『グハァッ!!!』

 

おいおい(汗)

殆どの男子が血涙を流しながら倒れたぞ…

 

「ほら、キュルケ。離れてくれ。主人を迎えに行かないと」

「むう〜っ。…わかったわ。じゃああとで踊りましょ♪」

 

キュルケは投げキッスをしながら離れていった

だからそういうのやめてくれ。周りの男どもが今にも杖を取り出しそうだ

 

 

 

「ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおな〜〜り〜〜〜〜〜」

 

ルイズはとても可愛らしかった

いや美しいと言った方が合っていた

ルイズの周りにはその美貌に驚いた男たちが群がってダンスを申し込んでいたが、そのこと如くをルイズは断っていた。

ルイズは、誰とも踊らずに俺のほうに近づいてきた

 

「楽しんでるみたいね」

「そうだね。とても楽しいよ」

 

話していると、デルフがしゃべりたそうにしていたので少し鞘から出すと

 

「おお、馬子にも衣装じゃねえか」

 

といった

 

「うるさいわね」

 

ルイズは剣を睨むと腕を組んで首をかしげた

 

「ルイズは踊らないの?」

「相手がいないのよ」

 

ふむ…それじゃあ

 

「それでは、わたしと踊ってくださいませんか?マドモアゼル?」

 

そういうとルイズは驚きながらも

 

「ええ。喜んで」

 

 

 

 

 

 

 

「あんたがフーケのゴーレムに挑んでいったとき、ホントに心配したんだからね」

「うん。ごめんね」

「でも、フーケのゴーレムから護ってくれたから、その…ありがとう」

 

ルイズは少し顔を朱に染めながらそう言った

 

「気にしなくていいよ」

「何で?」

 

 

「俺は、君の使い魔だからね。主人とその友達を護るのは当然だろ?」

 

 

 

そのあとキュルケとも踊ったが、案の定嫉妬の視線が痛かった

 

 

 

 

 

 

 

???Side

 

「さてそれじゃ、お姫様の護衛に向かいますかね」

 

 

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閑話 座談会

 

ハヤテ「…何コレ」

作者「いや読者の方から質問があったんでな。この際お前の設定をあらかた出してしまおうと」

ハヤテ「俺には『悲劇の主人公』みたいな過去は無いんだが?」

作者「そういうのじゃなくてお前の修行の際のエピソードとか」

ハヤテ「ああ…あれか」

 

 

作者「まず、お前はどんな人たちと修行をしたんだ?」

ハヤテ「まあ歴代火影の人たちに加えて、血継限界の人たち。特に木遁は重点的に教えてもらったよ。柱間様にはお世話になったな」

作者「そういえばお前、最初の火影の人たちとの修行はどうなったんだ?勝ったのか?」

ハヤテ「…勝てるわけ無いだろ?綱手様のでこピン一発で地に沈んだよ」

作者「…まあそうだよな」

ハヤテ「幼女神に忍術全てを使えるようにしろと言ったが、貰ったのは忍術を扱う『才能』だけだったからな。才能を貰っただけの『ただの一般人』が火影五人に勝てるわけが無いだろ。死に物狂いで努力して、全ての忍術は使えるようにはなったよ」

作者「後はどうなんだ?」

ハヤテ「ああ。後教わった人はイタチさんやカカシさん。お二人には写輪眼と万華鏡の制御の仕方を教わった。カカシさんには雷切も教わったよ。俺は雷を切ったりはしてないから千鳥だけどね」

作者「読者様から『ナルトとはどこで知り合ったんですか?』って言う質問が来てるんだが」

ハヤテ「ナルト君とは、螺旋丸に性質変化を練りこむときに講師として来てもらったよ。そのおかげで俺オリジナルのも出来たしね。まあモチーフは好きな漫画からだけど」

作者「教わった人は他にもいるのか?」

ハヤテ「まだいるよ。砂の三人にそれぞれ砂遁に傀儡、風遁を教わった。四代目雷影のエー様には雷遁を。土遁は三代目土影、オオノキ様がぎっくり腰になりながらも教えてくれた。水遁は二代目火影の扉間様。火遁は猿飛様にそれぞれ教わったよ。」

作者「そういえばお前は苗字を四代目から取ったんだっけな?」

ハヤテ「うん。作中でも言ったけど、ミナトさんが一番尊敬できる人だから。『飛雷神』も教わったし」

作者「アレ?なんでお前四代目だけ『ミナトさん』何だ?他の『影』の人は『苗字+様』なのに。初代火影と二代目は除外するとして」

ハヤテ「いや…始めて会ったときに『堅苦しいのは無しで!ミナトでいいよ。様付けとかもいいから』って言われたんだけど…流石に呼び捨ては出来ないから」

作者「確かにあの人なら言いそうだな」

ハヤテ「一番印象に残っているのは長門さんかな…」

作者「どうしてだ?」

ハヤテ「俺にペインの能力の使い方を教えてくれたんだけど…そのときに『師匠を裏切った俺にも弟子が出来るとはな』って…」

作者「いろんな意味で印象強そうだなそれ…」

ハヤテ「あと自来也師匠とカブトさん。ナルトくんに仙人モードへのなり方を教えてもらったよ」

作者「もう終わりだよな。後はサスケと大蛇丸に剣術の基礎だろ?」

ハヤテ「うん教わったけど…できればあの蛇の事は話題に出さないで。そりゃ禁術とか教わったけどさぁ…その代償がキスって何?なんなのアノ蛇…(ガクブル」

作者「あ〜トラウマモード入った…。あ、ハヤテへの質問待ってます」

ハヤテ「そ、それでは『ゼロの使い魔 〜魔法世界を駆ける疾風〜』と『魔法先生ネギま 〜疾風物語〜』をよろしくお願いしますぅ…(ガクブル」

作者「部屋の隅っこで震えてる奴に台詞取られたよ…。可哀想だからほっておくか」

説明
第十二話です。閑話も入れてます
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コメント
面白いです(無夢務)
雪風様コメントありがとうございます。完結目指して書きますので応援よろしくお願いします(゜∀゜)ゞ(ディアーリーズ)
とても面白いです(*≧∀≦*)更新楽しみにしてます(゜◇゜)ゞ(雪風)
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