IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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「ったく。とんだ骨折り損、もとい殴られ損だったぜ」

 

卒業マッチの夜。俺はこれまでの経緯をみんなに愚痴混じりに話してから食後のデザートの苺パフェを食っていた。

 

「そう? タダ券もらえたんだから良かったんじゃない?」

 

鈴が杏仁豆腐を食いながら俺を見る。

 

「まあ、貰ったからにはありがたく使わせてもらうけどよ」

 

俺は上着のポケットから財布を取出し、一枚のカードを取る。件のデザートタダ券である。

 

「ちょうど卒業式の日までなんだね」

 

シャルが俺の手元を覗き込む。そんなシャルの前にはチーズケーキが。

 

「しかし、瑛斗。今日の試合は残念だったな」

 

「あとちょっとだった・・・・・・・」

 

ラウラと簪が俺の今日の試合について話題を振る。ちなみにラウラと簪もそれぞれチョコプリンと抹茶パフェを食べ

ている。

 

「ああ。まさかボクシングを引っ張って来るとは思ってもみなかったからな」

 

ダリル先輩のあの戦い方は一度も見たことがなかったし、ハウンドシリーズ系統では考えられない戦闘法だったから

面喰っちまってあの時の俺の心情は穏やかではなかった。

 

「データだけが全てではないと痛感したな」

 

「へーへー、おっしゃる通りで」

 

ラウラの悪戯っぽく言う言葉に頭が上がらない。

 

「瑛斗も頑張ったみたいだけど、お兄ちゃんも頑張ったんだよ!」

 

手にショートケーキの刺さったフォークを持ちながらマドカが言った。

 

「負けちまったけどな」

 

はは、と一夏は苦笑しながらコーヒーゼリーを口に運ぶ。

 

「雪羅で結構追いつめたんだが、やっぱ経験の差だな。最後はエネルギーが切れて白式に戻ったところをめった打ち

にされたよ」

 

「まったく、あれしきの試合で勝てなくてなんとする」

 

箒が一夏にお小言を言いながらあんみつを食べる。

 

「そうですわ」

 

パウンドケーキを食べていたセシリアが珍しく箒に同調した。

 

「相手は三年生の先輩だったとは言え、一夏さんが勝てない試合じゃありませんでしたわよ」

 

「お、おお」

 

「明日からにでもわたくしが訓練をつけて差し上げますわよ?」

 

「ま、待て! それは私の仕事だ!」

 

箒がセシリアに食って掛かる。

 

「ちょっと! 私にもやらせなさいよ!」

 

鈴もそれに加わっていつもどーりな感じになる。

 

「・・・どうでもいいけどよ」

 

俺はパフェの下の方のアイスを掻き出しながら言う。

 

「お前ら、俺のデザートタダ券活用し過ぎじゃね?」

 

「「「「「「「「ごちそうさまでーす」」」」」」」」

 

八人の声が綺麗に揃ってた。

 

卒業式まであと数週間。何事もないと思っていた。

 

 

思って・・・いたんだ。

説明
対決数時間後のそのまた数時間後
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重要なお知らせ! ドラーグのアカウントを誤って削除してしまいました! しかしすぐに再発行しましたのでご安心を。名前はドラーグUです(ドラーグU)
なんか物々しい感じですけど、大したことはやりませんのでご安心をwww(ドラーグ)
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